大樹のほとり

自作小説を掲載しているブログです。

2011年06月

姉達の愉しみ

「まっさくーん、これは何だぁ?」
雅之が遊びから帰った途端、姉の樹理が妙な笑みを見せた。
その手には如何わしい本がある。
「あ、それっ!?」
雅之は途端に顔を赤らめてその本を奪い取った。
男子中学生ならば興味があって当然だが、実の姉に見られて平気な物ではない。

「あんたもそんなの、見る歳になったんだね」
「……う、うっせぇな、人の部屋勝手に漁んじゃねぇよ!」
雅之は憮然とした表情を見せる。
3つも年上だというのにデリカシーのない姉だ。
ギャルだかヤンキーだか知らないが、身内への手癖の悪さは勘弁して欲しい。
雅之が足音荒く階段を上り始めた時、ふと樹理がそれを呼び止めた。

「ねぇ雅之。それよりずっと凄いの、見せてあげよっか?」

雅之が振り向くと、樹里は目を光らせ、口端を吊り上げた歪な笑みを見せる。
それは彼が知る姉の陰湿さを上書きするものだった。
「……!」
背筋がぞっとする。しかしその笑みで示唆される性的な話は、
思春期の少年にとって余りにも魅力的だ。
「……あたしの部屋に来なよ。ババアとかに見つかんないようにね」
樹里はそう言い残し、雅之に先んじて階段を上った。



雅之が久々に入る樹里の部屋は、相変わらず小汚いものだった。
古い服やペットボトルで足の踏み場もない。
樹里はブレザーを脱ぎ捨てながら椅子に腰掛け、雅之にも折り畳みの椅子を勧める。
そしてパソコンを立ち上げた。

「ホントすっごいのだよ、心の準備しときなよー」
樹里は手慣れた様子でパソコンを操作し、フォルダの一つをクリックする。
題名は『優芽(ゆめ)』となっていた。
開かれたフォルダの中にはいくつかの動画ファイルが見受けられる。

『優芽 8/28』 『優芽 9/4』 ・・・

ファイルの題名は、そのように人名と日付で構成されていた。
日付が今年のものだとすれば、ちょうど一ヶ月ほど前からの記録だ。
雅之はいよいよ如何わしさを増した状況に生唾を呑む。
樹里は弟のその反応を楽しみながら、最初の記録、『優芽 8/28』を再生した。

しばしの読み込みの後、素人撮りらしい不安定な画面が現れる。
映されているのは青畳の広がる間。
画面手前側には菖蒲の生け花、奥には薄っすらと陽を通す障子が見えた。
いかにもな日本家屋だ。
その美しさは、カメラマンの卵が好んで被写体として選びそうに感じる。
そしてカメラが回ると、その場に似つかわしい楚々とした情景が映りこんだ。

着物に身を包んだ長い黒髪の女性が、茶を点てている。
歳は樹里より少し上か。和装が似合う美人だ。
だが、なぜかその着物の裾は乱れ、妙に艶っぽい膝頭を覗かせていた。
淡い桜色の肌が情欲をそそる。



画面には茶を点てる規則正しい音が響いていた。
盆と鉄瓶を使った簡略的な点茶ながら、その所作は洗練されており、
一朝一夕の真似事ではない事が解る。
手入れの行き届いた黒髪といい、かなり育ちの良い娘である事が窺えた。
彼女が茶を点てる音は耳に心地良い。
だがその規則的な美音を邪魔するように、虫の羽音のようなものが何処からか聴こえてもいる。
雅之の隣で画面を見つめる樹里が、その音に口元を綻ばせた。

羽音の他にも、画面には和の雰囲気を乱すものが入っている。
茶を立てる娘を面白そうに見守る娘達だ。
胡坐を掻いた制服姿の不良少女が数人。
その中には今まさに画面を覗き込んでいる樹里の姿もある。
雅之がはっとして隣を向くと、樹里はどこか得意げに目を細めた。

画面内の少女達は、茶を点てる娘の頬が徐々に赤らみ、茶筅を持つ手に力が籠もり、
形の良い正座がもぞもぞと蠢くのを可笑しそうに眺めている。
「……粗茶ですが」
やがて娘が点て終わった茶を差し出した。
少女の1人がその椀を取り、品なく喉を鳴らして一息に飲み干す。
そして椀を置き、大いに眉をしかめた。
「おぉー苦い苦い。ねぇセンパイ、いやがらせスか?この不味さ」
そう吐き捨てながら茶菓子を貪る。
茶の湯を全く理解しない行動。茶を点てた娘もさぞ気分を害した事だろう。

だが彼女は、憤るより前に、着物の上から下腹の辺りを押さえて俯いていた。
その頬は赤らみ、額に薄っすらと汗を浮かべている。
明らかに性的な羞恥を感じさせる佇まいだ。



「もう我慢できないって感じですね。見せてくださいよ、あそこ」
少女の一人がそう言うと、娘はしずしずと立ち上がり、着物の前を肌蹴る。
上等そうな薄いシルクのショーツが露わになった。
そして驚いた事に、その下着の一部が小さな卵形に盛り上がり、微かな唸りを上げている。
画面内に漏れ続けていた羽音の正体だ。
まだ中学生の雅之でも、その震えているものがローターという玩具である事は知っていた。
娘はそれを下着に潜り込ませたまま正座し、茶を点てていたのだ。
雅之はそこで初めて、娘が赤面していた訳を理解した。

「こっち見えないッスよー、もっとお股ひらいて下さーい」
少女達に野次を飛ばされ、あるいは膝頭を掴まれて、娘はがに股の姿勢を取らされる。
カメラが娘の前面に回った。
上等な薄いショーツに、楕円形の濃い影が出来ている。
濡れているのだ、と雅之は直感した。
その楕円形の影が、楚々とした娘の『女性器の容』なのだという事まで解る。
雅之は再び生唾を飲み込んだ。刺激は強かった。

少女達は娘が濡れている事をなじりつつ、ショーツからローターを引きずり出す。
それは娘の愛液を纏いつかせて艶やかに光っていた。
「うっは、ついてるついてる。私って上流階級のお嬢様ですーって顔してるくせに、
 ローターをクリに貼っ付けてしばらく置くとこうなっちゃうんですねぇ?」
少女がそれを眺め、舌を這わせる。
「うーん。美味しいよ、お嬢センパイの愛液?」
目の前で自らの愛液を舐められ、娘の表情が明らかな嫌悪を示した。
「うーわジュリ、マン汁舐めんのは流石にキモいわー」
「いや、ほとんど無味無臭だよ。お嬢センパイはおまんこも毎日綺麗に洗ってるんだって」

少女達は好き勝手を言いながら、娘のショーツに指を這わせ始める。
濡れたショーツの盛り上がりで、先ほどまでローターの宛がわれていた場所がわかった。
耳かきの先ほどしかない小さな器官。
だがこの清楚な娘は、そこに小さな器具をつけて過ごすだけで、ショーツを濡らすほどに愛液を零したのだ。
雅之は、そこが重要な器官である事を理解した。
「クリトリス、っていうんだよ」
膨らみを凝視する雅之に、樹里が告げる。
「クリトリス……。」
雅之は、その不思議な響きの言葉を繰り返した。



着物を肌蹴たがに股の姿勢で、娘は陰核を弄くり回される。
「でもホント濡れちゃいましたね、高そうなショーツがお蜜でヌルヌルになってますよ。
 感じちゃったんですか?」
少女にそう声を掛けられると、娘は気の強そうな目で睨み返した。
育ちはいいが、かなり気が強いと見える。
「おーこわっ!」
少女らはその視線におどけて見せながら、彼女の肉芽を舌と指で延々と刺激しつづけた。
ショーツが皺に塗れる。
「うっ、くうっ……!!」
娘は目を固く瞑り、着物の裾を掴んで恥辱に耐え忍んでいた。
舌での嬲りでショーツに染みが広がる。
そしてその濡れたショーツを持ち上げる尖りも、初めに比べて大きさを増したように見える。

「ふふっ、カタくなってきた、カタくなってきた。
 神様って平等ですよね。あたしらみたいなカスでも、センパイみたいなお嬢様でも、
 ココを弄くると同じように感じて濡れるように作ってくれてるんだからさ。
 だから解りますよ、ホントはもう叫び出したいぐらいなんでしょ?
 クリちゃんこんなになっちゃったらさぁ」
少女達は娘の陰核に刺激を与えながら囁く。
「う、う……っ!!」
娘は否定するように首を振ったが、そのシルクショーツの染みは次第に拡がっている。
そしてついに、その脇からとろっと蜜が伝い落ちた。

「…………あ、ああ、あッ……は……!!」
やがては娘の膝が笑い始め、立っていられない様子になっている事がわかる。
「おいおい、あんなクソ生意気な態度取ったんだから、この程度でヘバんないで下さいよ」
「すっかり感じちゃってる。こりゃ相当オナニーしまくってるね、このお姉さん」
少女達は娘を笑い、がに股の姿勢を取らせながら、その柔な肉の芽を苛み続けた。



一つ目の動画ファイルはそこで途切れた。
「……誰なんだよ、あの女の人」
雅之が問うと、樹里は待っていたとばかりに笑みを浮かべる。
「あたしらの1年上のセンパイだよ。
 朝岡優芽(あさおかゆめ)っつってさ、超タカビーな風紀委員なわけ。
 いちいち2年のあたしらにまでガミガミお説教垂れてくんの。
 あたしの周りじゃお嬢センパイって言われて、かなり嫌われてたなぁ。
 教師とか優等生組には大人気みたいだったけど」

樹里はそこで一枚の写真を取り出した。
先ほどの和装の女性が、そのイメージ通りにきっちりと制服を身につけ、
背をしゃんと伸ばして歩く姿を映したものだ。
だがその麗しい写真は、画鋲や赤ペンで散々に汚されていた。
それは樹里達の恨みつらみをよく表している。

「……ま、この通り結構嫌われてた訳だよ、お嬢センパイは。
 で、その妹があたしのクラスに居たんだけど、こいつはこいつでムカついてね」
「やっぱり高飛車だったのか?」
「いやいや、そうじゃないけど、何しろお嬢様だからさぁ。
 なんつーか、ムカつかない? すっとろくて何でも他人頼りのグズなのに、
 こっちが欲しい物何でも持ってる奴がいたらさ。
 あたしらは許せなかったから、そいつ散々にイジメたんだ。
 でもそれも飽きたから、ついでに今度はその姉ちゃんも行こうってなったわけ。
 妹の援交写真やら諸々をネタに揺すってさ。
 正直そんなのでアレが動じるか微妙だったけど、案外コロッといったね」

樹里は恐ろしい事を嬉々として口走る。
雅之は言葉を失っていた。素行の悪い姉だとは思っていたが、これほどとは。
だが同時に彼は、胸を高鳴らせてもいた。
写真に写る凛とした女性と、先ほどの映像の女性を結びつける。
どちらも輪郭は同じ、涼やかな目元も、吸い寄せられるような唇も。
本人だ。この美しい女性が、本当に姉たちによって淫乱にさせられたのだ。
その事実が胸を焼いた。

「そっからは、優芽センパイを自宅で調教してるんだ。
 広い屋敷だし、昼間は親がいないらしいから。
 まぁホントは私らと一緒に下校した妹もいる筈なんだけど、
 ヘタレだから部屋から出てくる事はないしね。
 そんで結構調教したんだけど、あたしらだけで楽しむのも勿体無いじゃん?
 だからこうして、先輩がクリトリス責めで悶える様子を撮影して、
 顔にモザイクかけたのをネットで一週間限定で配信するようにしたんだ。
 小遣い稼ぎにね。
 モザイクかけてても美人なのは解るし、スタイルはそもそも抜群だし、
 肝心のクリちゃんはモザイクなしで反応が全部解るようにしたらさぁ、もう超人気で。
 詳しくは言えないけど、かなりの金になったよ。
 ちなみにこれはその貴重なオリジナルデータだから、顔のモザイクなし。
 これが見れることに感謝しなよ?」

樹里が誇らしげにそう語り、興奮冷めやらぬ様子で次の動画を再生する。
一方の雅之は、恐ろしさを感じながらも思春期の渇望に抗えない。
身を乗り出してブラウザを覗き込んだ。





『優芽 9/4』。
そのファイルに記録されていたのは、優芽の何とも屈辱的な姿だった。

彼女は一糸纏わぬ丸裸のまま、天井から両手首を吊り下げられ、
下に通された竿竹へ大股を開いた状態で膝を巻きつけている。
その両足首は纏めて股の下で縛り合わされていた。
ちょうど竿竹に足の甲で乗ったまま、胡坐縛りをされたような格好だ。
当然体を隠す事など出来るはずもなく、腋の下や揺れる乳房、
恥じらいの場所などを晒すがままになっている。

その前方に少女達が集まり、優芽を観察していた。
「いーい格好ですよセンパイ、綺麗なお身体が丸見え。
 あそこの毛もきっちり処理してて、神経質なセンパイらしいです」
「ほんと。ビラビラもまだ未使用みたいに綺麗なピンクしてますねぇ」
恥じらいの部分が様々に品評される。
優芽は羞恥に焦がれたのか、縛られたまま必死に腰を捩った。
足元の竹竿がギシギシと音を立てる。

「そんな恥ずかしがる事ないでしょう、もっとよく見せてくださいよ」
少女は優芽の反応を可笑しがり、白いテープを取り出した。
それを陰核の上と局部周りの5箇所に貼り付ける。
これにより、優芽の陰核と陰唇は常に外気に晒される形となった。
「…………!!」
言葉を失う優芽を囲み、少女達が嗜虐的な笑みを浮かべる。



「さぁて。今日はセンパイのお豆ちゃんを、筆で可愛がってあげますよ」
少女達はそう言い、屋敷の床の間にあった桐箱を拾い上げる。
蓋を開けると、大小様々な筆が姿を現した。見るからに高級なものだ。

少女達は筆のいくつかを取り上げ、指先で撫でて感動を表す。
「うっわこれ、マジ気持ちいい!毛先が柔らかくって、チクチクとか全然しないよ。
 めっちゃ高いコートのファーみたい。うーん、こりゃ癖になるわー」
「ホントだー、高級な筆ってこんな風なんだねー!」
「うんうん、これならクリちゃんに使っても全然オッケーじゃん?
 むしろ気持ちよすぎておかしくなっちゃうかも。
 アタシなんかすでに指で毛先撫でるのやめらんなくなってるしさぁ」

毛先の心地よさを堪能した後、彼女らはその筆を手に優芽に向き直る。
そして顔を引き攣らせる優芽の秘所に近づけた。
細い筆先が陰核の包皮を撫でる。
「っつ!」
優芽は柳眉を顰めた。そのまま極細の筆が包皮を捲り上げるように動くと、
柳眉も細かに震え始める。
柔らかな筆先は包皮を優しく剥き上げ、本体との隙間に入り込んで、
その場所で踊るようにのたうった。
「あ、ああ!?くうぅっ、そ、そこ、根元……っ!!!」
優芽がつらそうな声を上げる。
その彼女に、もう一本の筆が迫った。
その毛先は陰核を下から舐め上げ、尿道の入り口をくすぐるような動きを見せながら、
巧みに刺激を与え続ける。

上と下から挟み込まれ、細やかな筆先でくるくると刺激される状況。
「んゥううう、くっンンンーー……!!!」
優芽は顎を引き、唇を引き結んで声を堪えていた。
だが代わりに竹竿がぎしっぎしっと煩く鳴り、彼女の得ている快感を物語る。
「イイ声出てんじゃん。アソコもひくんひくんって物欲しそうになってるし」
「腰もエロい動きしてるしねー。あはっ、お尻の穴もキュッと締まってて可愛いー!」
陰核を、秘裂を、後孔を。
恥ずべきあらゆる場所を少女に間近から覗き込まれ、変化を指摘される。



吊るされたまま胡坐縛りの格好を取る優芽を後ろから見れば、
白い尻肉が引き締まり、膝裏の上部分が深く筋張っている事が見て取れた。
その強張りは陰核への筆責めでもたらされるものだ。
そう考えた上で彼女の上げる声、晒す表情を見れば、感慨もひとしおだった。

やがて、大小様々な筆に苛まれるクリトリスは小豆大にまで大きさを増す。
映像を注意して見ずとも筆の毛先から覗くほどだ。
そこは快感にうち震え、溢れた愛液にまみれていた。
「ふふ、すっごいよセンパイ。濃いお蜜がとろぉぉって、こーんなに」
一人がその愛液を筆先に絡ませ、糸を引かせながら優芽の眼前に晒した。
「はぁ、はあ、あうあぁっ……!!」
優芽は口を開いて空気を求めながら、自らの変化の証を眺める。
濡れているのは彼女自身も嫌というほどに解っているだろう。
熱い蜜は、内腿を滑り落ち、足首の結び目へ滴っては濡れ光らせているのだから。

少女達はその反応に気をよくし、溢れ出る蜜を筆先で陰核へ塗りつける動きをし始めた。
ぬめらかな潤滑を得た筆先が、陰核の表面を踊る。
「んくううううぅーーーっっ!!!くううンんんああーーっ!!!」
優芽の顔が天を仰ぎ、歯を食いしばって何かを否定するように黒髪を揺らす。
だがそのさ中にも、彼女の秘唇はより一層の熱い蜜に塗れていった。
撫で、擦り、舐め、剥き、撫でる。
その終わりのない筆先の動きに、優芽の陰核はいよいよ赤さを増した。
足元でギシギシと鳴る竹竿の音さえ、いつしか官能的に聞こえるようになった。
それが何十分続いたのだろうか。

「ああ、う、お、お豆が、お豆が膨れて、はちきれそうっ……!!」

優芽はついに涙を流し、悲痛な呻きを上げ始める。
飽きられるまで、何度も、何度も。
やがてようやくに脚を解かれた時、彼女は立っていられずに腰砕けになった。
「あーれぇ、解放された途端に床オナですか?
 物足りなかったのかなぁ」
少女達が蹲った優芽をなじる。優芽は必死に立ち上がろうとするが、出来ない。
その生まれたての子馬のような動作からは、彼女を襲った快感の深さが十分に読み取れた。





その次の動画では、日付は9/11になっている。

ここでの優芽は、布団に仰向けで寝かされ、両腕を背中の後ろでアームバインダーに拘束され、
その拘束具についた金具を足首に繋がれていた。
正座のまま後ろへ寝転ぶような格好だ。
綺麗な黒髪が頭の下でばさりと広がる様は艶やかだった。
その下で、今度は何が起こるのかと見開かれた瞳も。
今回は裸ではない。
下半身に黒いタイツを履かされており、秘部に当たる部分だけが破かれている。
腰周りと足の付け根にはタイツ特有の黒い線が見えた。
下手に何も着けないよりずっといやらしい。
タイツを履いていると、優芽は令嬢であると同時に有能なキャリアウーマンのようでもあった。

「ほーら、剥き剥きしてあげますよー?」
1人の少女が優芽の横に屈みこみ、その陰核を指で弄くり始めた。
「あっ!あッう!!!」
優芽は今までの映像に比べれば大きめの声を出す。
そしてその声と同様、指で弄くられる陰核も、すぐに繁みから姿を現すほどに膨らむ。
「しっかり開発されたもんよねぇ。指でちょっと弄くってやるだけで、すぐ勃起するんだもん」
赤面する優芽の前で笑いが起きた。

ひとしきり笑い者にした後、優芽の股の間に洗面器が置かれる。
そして『生理食塩水』と書かれた瓶の中身が空けられた。
「さぁ、センパイ。今日はまた、一つ上の快感に連れて行ってあげますよ」
1人がそう言い、ローションを指に垂らして優芽へ塗りつけた。
その指が触れた場所、すなわちこれから責められる場所を感じ取り、優芽が声を上げる。
「そこっ、おしっこの……!?」
「そうよセンパイ、怖い?まぁいくら怖いって泣いたってやめないけどさ」
少女は言いながら、エネマシリンジで洗面器の中身を吸い上げた。
そしてその細いチューブの一方を、ゆっくりと優芽の尿道へと近づける。



「い、いやあっ……!!」
優芽が身を強張らせる中、チューブの先は尿道口へと沈み込んだ。
綿棒よりも細いものだ。痛みはさほどないだろうが優芽の慄きは止まらない。
真面目一筋な彼女にとって、尿道に何かを入れるなど、想像さえした事が無かったのだろう。
「ほぉら、チューブの差込みは終わり。
 今度は液が入ってきますよ、ちょっとキツいけど我慢してくださいねー」
少女は嬉々として告げ、シリンジのポンプを握りつぶした。
ボココッ……と泡の音がし、薬液が吸い上げられる。
薬液は尿道に入ったもう一方のチューブへ。

「うあっ!!!何それ、しみるっ……!!」
優芽が腰を捩って苦しんだ。少女達がそれを押さえつける。
「大丈夫ですよ、病院でも使われる生理食塩水なんですから。
 ほら、つらいならチャッチャと出しちゃって下さい」
少女は一旦チューブを抜き出し、洗面器を優芽の腰の下に滑り込ませる。
優芽は腕を背中に敷くように拘束されているため、ちょうど腰が浮く形だ。
腹圧もそれなりに掛かっており、チューブが抜かれた尿道からは勢いよく尿があふれた。
赤く盛り上がった小さな唇から飛沫が飛ぶ。
それは洗面器の中で食塩水と交じり、透けるような琥珀色を作り出す。

「あ、はぁうっ……!!」
屈辱的な放尿が終わった後、優芽が疲れたように目を閉じた。
だがその脚の間に座る少女は、今一度洗面器の内容物を吸い上げる。
そして、注ぎ込んだ。
「あぐっ、ま、また……!?」
「そ、もっともっと尿道をほぐしてあげます。センパイの出したおしっこでね。
 元々センパイの膀胱にあったものなんだから問題ないでしょう?
 遠慮せず何度でもして下さいね。尿道の開く所から放物線まで、全部見ててあげますから」
少女は子供に諭すように言い、優芽の膀胱へ液体を注ぎ込む。
その外的な力であっという間に尿意の限界を迎えながら、優芽は失禁を繰り返すしかなかった。
後輩達が見下ろす前で。



「……これだけおしっこしたら、尿道も緩んだだろうね」
少女達が優芽の秘部を覗き込んだ。
優芽の尿道は、今やチューブの直径と同じだけ口を開いてしまっている。
「さて、と。ここからが本番だよぉ、センパイ?」
少女の1人が綿棒を取り出し、ローションを掬い取りながら優芽の尿道へ近づけた。
「んん!」
綿棒の先が尿道をくぐり抜ける。
それを優芽は感じただろうが、拘束された状態ではどうする事もできない。
少女はそのまま、2本指で綿棒を押し進める。
そしてそれ以上奥へ入らない所までいくと、ゆっくりと綿棒の先を蠢かした。
まるで膀胱の壁を擦るようにだ。
「う゛!」
その感触が不気味なのか、優芽は眉を顰めて身を捩った。
しかし少女は気にも留めず、たっぷりと膀胱を弄くった後にゆっくりと引き抜く。
そしてまた、やはりゆっくりと挿入していく。
それら一連の動きを延々と繰り返した。

「やめ、やめて!おしっこの穴なんて、入れていい場所じゃ……!!
 ッあ、はう、ああう、ああ、くあッ……!!」
優芽は尿道責めに何度も非難の声を上げていた。
しかしその声には、次第に喘ぎが多く含まれるようになっていく。
そして熱い吐息も。
挿し込み、舐める様に回して、引きずり出す。
そしてまた挿し込む……。
それを繰り返されるうち、優芽は枕に頭を預けたまま、吐息しか漏らさなくなる。
薄く開かれた瞳は、熱に浮かされたように虚空へ視線を投げ出していた。
その優芽の傍に少女が座り、耳元へ囁きかける。


「ねぇ優芽センパイ。今のセンパイの頭の中、当ててみせましょうか。
 『ゾクゾクして』るんでしょう?
 尿道の奥辺りを擦られるたびに、気持ちよさが湧き上がってきて……」
少女の言葉に、優芽は首を振る。
「あはは、そうして否定しても無駄ですよ。
 あたし達には、ほじられる尿道の上で、あなたのクリトリスがギンギンに勃起してるのが丸見えなんです」
そう畳み掛けられると、優芽は目を見開くしかなかった。

「……どう……して……おしっこの、穴で……」
「当然ですよ。あたし達が普段見てるクリトリスってのは、陰核の先でしかないんです。
 その大部分は、樹が根を張るように女のお腹の中に広がってる。
 その『クリトリスの根元』の特に太い部分が、尿道のすぐ傍にあるんですよ。
 そこを薄皮一枚って近さでほぼ直に擦ってるんですから、感じないわけないですよね」
少女は優芽のクリトリスに触れる。
散々根元から刺激され、ついに小豆ほどの大きさになった陰核亀頭へ。
大きさだけではない。色合いも茹で小豆の赤みにそっくりだ。

尿道を長らく責め蕩かしていた綿棒が抜き去られ、代わりの責め具が秘部に近づく。
白いマッサージ器だ。
ヴウウウウン、と鳴る力強い駆動音に、優芽が何事かと身を捩る。
「すごい音でしょ?威力も同じぐらいあるって期待してくれていいですよ」
少女のその声と共に、充血した淫豆へ責め具が押し付けられた。
「くあぁぁあああう!!!!」
優芽の海老反りになった背中が震え、同時に足の指先が強張りを見せる。
腹筋にも縦一本の深い線が入る。
「あははっ、すごい。足ピーンってなってる」
「叫び声も今までとはオクターブ違うねえ」
「そりゃそうでしょ。あそこまで焦らして、クリ勃起させたんだから。
 もうこっから逝きっぱじゃない?」



少女達の盛り上がりをよそに、優芽はそのスレンダーな腰をうねらせて身悶えた。
「うくああああ!!!あッああ、うふああああっっ!!!
 あああああイクイク、い゛ぐううううぅーーっっ!!!!!」
歯を食いしばり、涙の線を零し、やがては失禁さえしはじめる。

「うーわぁ、クリだけじゃなくて膀胱までバカになっちゃった?」
「甘やかされづくしのお嬢様ってやだねぇ。いい歳して、こんなにおねしょするんだ」
少女達は笑いながら、優芽が絶頂に達し続けるのを観察していた。

優芽の桜色の秘部から、愛液がとろとろと溢れていく。
「うあああああっ!!!だめっ、だめえっ!!っき、機械を止めて!!!
 やらあ、いきすぎで、っあああ、いぐいぐうううぎ、ふあううううぃイグうううっ!!!!」
そのうち内腿に痙攣が始まり、白目を剥き、枕に深く後頭部を沈みこませて意識を飛ばした。
すると一旦責めが止まり、気付けが行われる。
「ほぉら風紀委員長さん、まだ終わってないんですけど?」
頬を叩きながらそう呼びかけると、やがて優芽が意識を取り戻す。
そこからまた容赦のない陰核責めが再開された。

「やめて、やめてえええっ!!!うん、うおッ、くぅおおおォおお!!!
 いぐ、いぐういぐっ!!ッあああ、くウ゛ううんんおおおお゛お゛お゛っっ!!!!」

優芽はほどなく白目を剥いて2度目の失神を喫する。
その口の端は、大きすぎる快感のあまりか泡さえ噴き始めていた。

「ああいい声。ようやくカマトトぶった喘ぎじゃなくて、心からキモチいいって声が出だしたじゃん」
「へへ、あの潔癖症なお嬢様が、おおお、とか呻くようになったなんて……泣けるよね」
「あはっ、ちょ見てよ。マッサージ器除けたらさ、もうすっかりズル剥けのデカクリになってんの!」
「マジぃ!?超ウケるー!!」

少女達は楽しさに沸きながら再度の気付けを試みる。

「どうお嬢様?クリが気持ちイイ?」
「あはっ、はっ、はぁあっ……も……もう、やめ……てぇ!!」
「やめて欲しかったら、クリチンポでイキますって言ってみなよ。
 だらしなーくビンビンになったクリチンポでいっちゃいますってさ」
「……そ、そう言えば、いいの……?やめて……くれるの……!?
 …………っ!!!……く、くりひんぽでぇ、いきますゅっ、
 だらひあくビンビンになったクリひんぽで、い、いいっちゃいますぅっっっ!!!!!」

優芽は恥辱の言葉を吐かされながら、痙攣し、白目を剥いて幾度目かの失神状態に陥った。





「どう、凄かったっしょ?」
全ての映像を見終えた後、樹里が雅之を振り返って言った。
場の雰囲気を思い出したのか、彼女も興奮状態にある。
「あ……ああ」
雅之はそう答えるのが精一杯だった。
樹里はその弟の反応に満足したように笑い、携帯を取り出す。
樹里が番号を選択した数秒後、その電話口から声が漏れ聴こえてくる。
女の喘ぎ声。
すっかり聞き慣れた声だ。つい今の今まで、パソコンから聴こえていた。

「あたしよ。アンタ今なにしてんの?」
樹里が呼びかけると、電話の向こうの喘ぎが一時収まる。
「……い、今、朝のシャワーを浴びながら……ずっと、慰めていたの……。
 ッあ、あああ!とまらない、だめっいく!クリチンポでいっちゃううぅっ!!」
その狂ったような喘ぎを最後に、電話が切れる。
樹里が鼻で笑った。
「へ、もう昼過ぎだってのにあのお嬢様、完全にクリオナ中毒じゃん。
 昂ぶってくると自分で“クリチンポ”とか自虐して悦に入るようになっちゃったしさ。
 まぁ実際、散々弄くりまくってすっかりズル剥けのデカクリなんだけどね。
 責めてない時だってなんでか勃起が止まんないみたい。
 せっかくのお嬢様が台無しだわー。
 事情知っちゃったワケだし、あんたそのうち嫁に貰ってやれば?」

姉はそう言い残して椅子から立ち、嬉々として衣装箪笥から余所行きの服を選び始める。
そういえば今日は9/18日。
映像の最後の日付から、ちょうど一週間後だ……。


                     終わり
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優香いじめ

道行く者の2人に1人は、その女を振り返っていた。
栗色に染められた腰までの髪をなびかせ、背を伸ばして颯爽と歩く美女。
その美貌には隙がなく、現代日本で平穏に暮らす人間とは空気が違う。
まるで戦国の世に存在したくノ一のようだ。
しかしそうした冷ややかな雰囲気を持ちながらも、その身体は実に生々しい。
服に皺を作る胸の膨らみ、ほどよく肉の乗った太腿。
身体のラインそのものも健康的で美しい。
それらは異様に性的で、男達に恐れながらの盗み見を余儀なくさせていた。

彼女がかつてレディースの頭であったと言えば、多くの人間が納得するはずだ。
中森優香(なかもりゆうか)、大鷲ヶ原における伝説のレディース。
現役を退いてもう5年になり、今ではすっかり商店街のいい姉貴分だが、
なおその名は裏の世界に轟いている。
しかしその名も、今日これから向かう先で汚濁に塗れることだろう。

発端は、彼女の妹分が属するチーム『スパーダ』とその敵対組織との小競り合いにあった。
長らく均衡状態にあったそのパワーバランスは、ある時一瞬にして崩壊する。
敵対組織の側に、外資系大手の社長令嬢がついたからだ。
社会のゴミと言われる不良と、高級車に乗る令嬢。
そこにどのような接点があったかは不明だが、ともかくも状況は一変する。
金と人脈の力で警察さえ抱き込んだ敵対組織にスパーダが敵うはずもない。
同等の条件で抗争を始めても、警察によって一方的に鎮圧されてしまうのだから。

その横暴が続き、今やスパーダは壊滅寸前の状態にあった。
この町での抗争において、レディースチームは壊滅してもそれで終わりではない。
敗北したチームのメンバーは、勝者の側に服従させられる。
そして筆舌に尽くしがたい扱いを受けるのが通例だ。

優香は仁義の塊のような女、妹分のこのような状況を放っておける筈がない。
彼女は覚悟した。
今でも“中森優香”の名は、この一帯で絶大な力を持っている。
その彼女が自ら敵対組織に誠意を示せば、その栄誉はスパーダを服従させる比ではない。
優香が妹分を救うには、もはやその方法しかなかった。




昼下がりの公園で、レディースが優香を取り囲む。

「相変わらずいい度胸だね、優香。本当に1人で来たんだ」
チームの頭、美代が笑う。
優香の現役時代からの抗争相手で、積み重なった因縁は計り知れない相手だ。
しかし優香はその美代を前に静かな瞳をしていた。
誠意を示しに来たとあって、敵意を孕んではいない。
しかしそれとは全く別次元の凄みが、その佇まいからは窺える。

「ひゅう……初めて見たけど、凄い迫力ねぇ」
人垣を分けて、1人の少女が姿を現す。
彼女こそがこのチームの実質的なトップ、社長令嬢のアネットだ。
「どんなイエローモンキーかと思ってたけど、ジャパニーズクノイチみたい。
 虐めたくなっちゃうわぁ」
アネットは優香を見上げ、その顎を撫で上げる。
優香の顔がかすかに不快感を露わにしたが、すぐに押し殺す。

「……あたしが此処に来たのは、誠意を示すためだ。
 あたしの事はどうしてくれたって構わない。何だってする。
 その代わり……スパーダからは手を引いてくれ」
優香はアネットの前に膝をつき、深々と頭を下げた。
土下座だ。自ら進んでそのような行為に及ぶ覚悟に、レディース達が息を呑む。
しかし、アネットはやはり別格だった。
まるで人に頭を下げられる事に慣れているかのように、眉ひとつ動かさない。

「誠意……ねぇ。大っ嫌いだな、その言葉」
アネットはそう吐き捨て、優香の髪を掴んで引きずり起こした。
「ま、いいわ。暇潰しに人情ゴッコに付き合ってあげる。
 方法は……どうしようかしら?」
そこで一旦言葉を切り、隣の美代を見やった。
因縁のある相手に処遇を決めさせようというのだろう。
美代は満面の笑みを浮かべ、優香の発育も豊かな肢体を見やる。

「…………一ヶ月。丸一ヶ月の間、私らがあんたの身体を嬲り尽くす。
 もしもそれで音を上げなきゃ、その時は可愛い後輩達の安全を確約するよ」

その提案に、周りで聞き耳を立てていたレディース達が黄色い声を上げる。
同性とはいえ、やはり美しい女が嬲られるシチュエーションは興奮するらしい。
優香は忌々しい美代の提案に奥歯を噛みしめる。だが、それも覚悟の上だ。
「……解った、要求に従おう」
そう言いきり、周囲を更に沸かせる。

アネットと美代が満足そうに笑った。



【1日目】

「さぁ、じゃあ早速あんたの誠意を見せて貰うよ。下を全部脱いで」
美代は優香にそう命じた。優香が目を見開く。
「……こ、ここでか?」
「そう。何でもするって言ったじゃん」
アネットは真顔で答えた。
優香は動揺を浮かべながらも、すぐに表情を引き締めてベルトに手を掛ける。
一度決めた後は見事な脱ぎっぷりだった。
惨めさを見せず堂々とショーツを抜き去る様は、観衆から溜息さえ搾り出した。

「流石は伝説とまで言われたレディースね、天晴れだわ」
アネットが手を叩く。その横で美代が新たに命じた。
「さぁ、じゃあそのまま、お尻を突き出すように前屈みになって」
優香は渋々と言われた通りの格好をする。
するとその尻肉を、やおら美代の手の平が打ち据えた。
ばちんっ、と良い音がする。
「ぐっ!」
優香が小さく呻いた。
「ああいい気分!むちむちしてて叩きがいがあるよ。
 さんざ図に乗ったお仕置きだ」
美代がレディース達の方を振り仰ぐと、意図を理解した者が歓喜した。
「ああ。たっぷり尻を叩かせてもらうよ、中森優香センパイよぉ!!」
ばちんっ、と再び響く音。
「っ!」
優香が唇を噛みしめる。

優香は下半身を露出したまま膝に手をつき、数十人から代わる代わる平手打ちを受けた。
彼女の尻には健康的な張りがあり、そこを平手で叩くと派手な音が響く。
普段人通りの少ない公園にも、何事かと野次馬が現れている。
少女たちは優香を取り囲みながらも、野次馬から見えるように巧みに隙間を空けた。
万が一通報を受けたとしても、アネットが関与している限り、この辺りの警官は手を出せない。
 
「くっ……!!う、ぐうぅっ……!!!」
優香は惨めな状況で尻叩きを受け続ける。
次第にその尻肉は真っ赤な手形で覆い尽くされていく。
やがて何十度目かの平手打ちが尻肉を弾けさせた時、ついに彼女の秘部から尿があふれ出した。
「ははっ、なっさけない。お漏らしじゃん!!」
美代の指摘で嘲笑が沸き起こる。
優香はかすかに涙の浮かぶ瞳で前方を睨み、その羞恥に耐えた。

「さ、今回はこれで勘弁したげよ。続きは私のお屋敷でね」
アネットは失禁した優香を眺め、機嫌よく告げる。



アネットの屋敷は和洋が入り乱れていた。
フローリングの床の隣に畳があり、レンガ組みの家の裏に水車があるといった具合だ。
優香は着衣のままその水車に縛り付けられ、水責めに掛けられていた。

「水車拷問って、一度やってみたかったのよねぇ。ジダイゲキ観て憧れててさ」
アネットがうっとりと語る前で、巨大な水車が軋みを上げる。
緩慢な水車が回るにつれて優香の姿が水面に近づき、髪が水上へ出た辺りで勢いよく顔が跳ね上がった。
「……っあ…は!!げほっ、げほっ!!……はぁ、はぁ……あふゅ……っ!!!」
優香は苦しげに眉を顰め、大口を開いて空気を求める。
一分の余裕もない様子だ。

水車の回りが遅いということは、それだけ彼女が水中にいる時間も長い。
息を止める時間は一回辺り3分といった所か。
一度二度であれば問題ないだろうが、それを幾度も繰り返されては流石の優香も堪らない。
「いいザマねぇ、優香。気分はどう?」
美代が優香の顔を覗きこんで告げる。
優香は美代を睨み返すが、泣き腫らしたような顔では迫力も半減だ。

「ごめんなさい、やめてくださいって惨めったらしくお願いすれば、考えてあげるよ?
 その代わりこの水車には、可愛い後輩が縛り付けられる事になるけどね」
「……はぁ、はあァっ……。ひ、必要ない……」
美代は優香の気丈さに笑みを深め、水車に再び吊り上げられていく身体を眺めた。
濡れた服が貼り付き、太腿が露出している。
腹に水が溜まった状態で海老反りになる苦しさか、脚が内股になる様は艶かしかった。
「はぁっ!」
優香が息を吸い込む音がし、水車の逆側でまた恐怖の瞬間が訪れるのだと解る。
その苦しさを想像し、美代はアネットと顔を見合わせて笑った。

結局、20回、30回と続けてもついに優香が音を上げる事はなく、
やがて衣服を吐瀉物に塗れさせて白目を剥いた彼女が引き上げられた時、
ようやくに水車は止められた。
「流石ね、優香。でも、まだまだ……あと29日もあるんだよ」
意識を失った優香へ向け、美代が面白そうに告げた。



【2日目】

翌日、優香はアネットの屋敷の地下にある三角木馬に乗せられていた。
腕は十字架に掛けられるような形で左右に固定され、
平坦な木馬の背ではグロテスクなバイブレーターが深々と優香の中へ入り込んでいる。
「う、くうう……!!」
膣の中で鳴動する淫具に、優香が閉じた目を震わせた。
その彼女の身体へびしゃりと鞭が飛ぶ。
「あうッぐ!!」
優香は薄目を開けて痛みに耐えた。
鞭自体は本格的でないとはいえ跡が残るだけの威力があり、
またその痛みで身が仰け反ると、それがまた膣内を掻き回す事になる。

「ああ楽しい。ねぇご存知?西洋でも東洋でも、こうして三角木馬に乗せて鞭打つ拷問は共通なのよ。
 きっと人間の根源的な欲求に基づいてるのね。私も今すっごく愉しいわ。
 男だったら、きっと勃起してしまっているわね」
アネットは唄うように語りながら、優香を鞭で打ち据える。
一方の美代は、優香の様子をビデオカメラで接写しながらほくそ笑んでいた。

記録する。
鞭が白い肌で弾ける瞬間を。細身が震え、乳房が揺れる瞬間を。
睨みつける瞳、流れる汗を、腹筋の締まり、鞭の跡を。
“跨る”という無防備な状態で膣を犯され、その快感が腿、膝、ふくらはぎ、足指へと伝播していく瞬間を。
余すところなく記録する。

「もうドロドロじゃん、あんたがこんなに感じやすい体質だったなんてね」
美代が、木馬の傾斜に沿って伝い落ちる愛液を眺めて言った。
「……女が、これで感じない訳がないだろう」
優香は恥らうように答える。流石に羞恥が大きいのか、瞳は美代を睨み据えていた。
だがいくら威嚇しようと、優香が獲物である状況は変わらない。
優香が気に入らない態度を取るなら、美代達は木馬の脚を蹴るなり、優香の腰を上下左右に揺するなり、
あるいは乳首をひねり潰すなり、いくらでも困窮させることができるのだ。

その絶対的な格差の中で、美代とアネットは悠々と悶える優香を観察する。
優香は唇を噛みしめ、後どれほど責めが続くのか想像もできないまま、ただ愛液を搾り出されるしかなかった。



【3日目】

3日目は乳責めが加えられた。
優香は木枷で頭上に腕を拘束され、両足首も重ねた状態で一纏めに縛り上げられる。
これにより、万歳をしたまま内股でもじつくような格好を余儀なくされていた。
口には珍しい竹轡を噛まされている。

美代は改めて優香の裸体に見惚れていた。
ほどよく筋肉のついた腕と、零れるほど豊かながら張りを備えた乳房。
なんと拘束しがいのある身体だろう。
一方のアネットは、その目を引く豊かな乳房へ針を打ち込んでいた。
「つっ……!」
針がチクリと肌を刺すたび、優香が目を細める。
アネットはその顔を楽しみながら、さくりさくりと乳輪を突き回す。
突く前に針の先を必ず軟膏のようなものに浸していた。

「それは?」
「消毒効果がある薬よ。……まぁ本当は、パパん所の系列会社が開発し精力増強剤だけどね」
アネットはそう暴露し、優香の反応を楽しんだ。
優香は険しい顔をしたまま、アネットの視線を避けるように横へ目を逸らす。
その頬は上気し、口も半開きのまま徐々に荒い呼吸を始めていた。
晒された腋を汗が流れてもいた。
部屋の隅では、その様子を他の少女達がにやけながら見守る。


こってり一時間ほどの針責めが施された頃、優香の乳輪周辺は明らかに最初よりも赤らんでいた。
「さぁて、そろそろ乳腺にたっぷりクスリが染みこんだ頃ね。
 むず痒くなってきてるでしょ、可愛がってあげる」
アネットは乳房全体を手の平で鷲掴みにしながら揉みしだき、乳首を摘み、捻り潰し、こね回す。
「んくうううっ!!」
優香はなおも気丈に目線を逸らしているが、その唇の端からは透明な雫が伝った。
「あはは、涎が垂れてるよ、きんもちよさそー」
そう野次が飛ぶ。

さらに乳首を弄くり回され、十数分後。ついに乳首の先から白い雫が滲み出た。
「あっ、母乳でてる!!」
歓声が上がる。
「……すっごぉい、子供もいないのにミルクがでちゃったわよ」
アネットがその雫を指先に乗せ、優香自身に見せつけながら囁きかけた。
優香は視線の隅でちらりと白い雫を見やり、瞳に動揺の色を浮かべる。

「キモチよかったんでしょう?牛みたいにでかいおチチで感じちゃったわよねぇ」
「か、感じてるわけ……ないだろ……」
アネットの問いに、竹轡を外された優香は精一杯の虚勢を張った。
するとアネットは傍らの戸棚を開き、一枚の青い色紙を取り出す。
「そう、じゃあ確かめましょうか。これね、水分を吸うと赤く変色するのよ。
 これでアソコの様子が解るわ」
アネットが色紙を優香の秘部に貼り付ける。

数秒の後、色紙を剥がすと、その中心部は唇のような形に変色していた。
「嘘つき。しっかり濡れてんじゃん」
美代が煽り、周囲から嘲笑が起きる。
「……くっ……!」
優香は怒りの矛先を失い、口惜しげに自らの足指を踏み潰した。



【4日目】

4日目には、アナルへの執拗な指責めが行われた。
曲げた両膝の裏に竹竿を通され、そのまま尻を上に向ける形で逆さに拘束されている。
肩と背の一部までが木机に乗る形なのでそこまできつくはないが、
逆さM字開脚という屈辱的な格好である事に変わりはない。
その状態の優香を正面から映す形で、ビデオカメラが構えられている。
肛門への指責めを映しているのだ。
尻穴そのものを映すことはしない。あくまで優香の全身を、腹部側から映すのみだ。
それでも桜色の秘裂の『後ろ』へ指が抜き差しされているのははっきりと見て取れ、紛れもなく肛虐だと解る。

美代は指でローションを掬っては尻穴へ捻じ込み、淡々と蠢かした。
また別の手では、竹竿に結び付けられたローターを摘んで優香の陰核へ押し付けてもいる。
その2ヶ所の責めによって、優香は陰核の快感と尻穴のおぞましさを、同時に脳へ刷り込まれていることだろう。
映像は実に淡々としたものだった。
尻穴を2本指で嬲り、陰核をローターでくすぐる、その動きだけだ。
しかしそれを受ける優香の反応は、じっと観ていれば面白いものだった。

基本は凛とした表情で目を閉じているが、時おりその目を薄く開けているのが解る。
そのとき瞼の間では、瞳孔が困惑したように左右へ揺らいでいた。
いつも背をしゃんと伸ばし、威風堂々としている彼女らしからぬことだ。
また竹竿で拘束された足の指先は、尻穴での指の蠢きに合わせて折り曲げられる。
それが彼女の内なる力みをよく物語っていた。

延々と映像を見続けていれば、さらに解りやすい反応が起きる。
ローターで責め苛まれる陰核の根元、女の部分から、とろりと蜜が溢れて腹部へ滴り落ちたのだ。
「ああーー、マン汁漏れてるぅーー!!!」
「ウッソぉ、ケツの穴弄られてぇ!?それってマジ変態じゃーん!!」
外野の少女たちはそれを目敏く見つけ、口々に囃し立てた。
優香は唇を噛んでその批判に耐えるも、相も変わらず淡々と責め続けられ、
さらに幾筋もの生ぬるい愛蜜を首元まで伝わせるほかなかった。



【5日目】

アナル熱を冷めさせないためか、この日も続けて優香の排泄孔が責められた。
優香はベッドへ仰向けに寝かされ、両脚を大きく上げて胴を挟み込み、後頭部で足首を拘束される。
相当な柔軟性を要求されるきつい格好だ。
その状態で目隠しを付けられ、口には口枷部分が輪になったリングギャグを咥えさせられている。
秘部にも極太のバイブレーターが捻じ込まれ、その上で後孔を責められているのだ。

後孔に入り込んでいるのは、ピンポン玉ほどの球体がいくつも連なった棒だ。
それが無慈悲に肛門へ抜き差しされている。
「あえっ……!!あうあええ、えあああうあああえっ……!!」
優香は大いに声を上げていた。
リングギャグを咥えさせられているため、はっきりした発声こそ出来ないが、かなりの声が漏れるのだ。
当然、それに伴って分泌される唾液も惨めに駄々漏れの状態となっていた。

この日の肛門責めは、前日とはうって変わって大人数の参加による賑やかなものとなっていた。
責めも次第にエスカレートしていき、最初の棒が抜き出された後、次はヴァギナ用のディルドウが捻じ込まれる。
「ねーぇホラ、ぶっとくて気持ちいいだろ?アソコのとゴリゴリ擦れて堪らないんじゃん?」
ディルドウを操る少女が尋ねた。
「むあううーっ!!うめぇああおうっ!!!」
「へへ、気持ちいいってさ」
優香の反論も、明瞭でないのを良い事に勝手な解釈をなされる。

そのディルドウで散々尻穴を蹂躙した後、少女達は抜き取ったそれを優香のリングギャグに近づける。
「えあっ!?」
目隠しをされながらも、内臓の匂いで気付いたのだろう、優香が叫びを上げる。
「ほおらぁ、お前の尻穴に入ってたんだよ、自分のお口でキレイキレイしないと」
そう言ってギャグで開かれた口に、深々とディルドウを咥え込ませて上下させはじめた。
「えああっ!!あう、ええあえお!!おえ!!う゛ぉっ、おお゛お゛うえええ゛っ!!!」
優香は嫌がりの声か、えづきか、喉を震わせて絶叫する。
それを少女達は可笑しそうに見下ろしていた。



ディルドウに飽きると、やがて優香の尻穴にはペットボトルまでが捻じ込まれ始めた。
500mlのもの、直径は先ほどの物と変わりない。
しかし最初に入りこむ箇所がディルドウのように流線型でなく円錐状であるため、極めて入りづらい。
だがそこは他人の身体のこと、少女達はローションの潤滑を利用し、無理矢理に捻じ込んでいく。
「あああおおお!!ほおお、ほおほごろおお!!!」
優香の叫びも誰一人気にかけない。

やがてペットボトルは、直腸の壁を覗かせるまでにずっぽりと入り込んだ。
それを前にし、少女の1人が別のペットボトルを片手に屈みこむ。
そしてその中身をおもむろに優香の尻から生えた方へ流し込んでいく。
「ほおあああ!!ああ、あほああああああっっ!!!」
優香は身を捩って叫ぶ。
「ねー、そのお湯ちょっと熱すぎんじゃないの?火傷させると厄介だよ」
「大丈夫だよ。ここのお風呂って、ちゃんと湯温が表示されてて45度だったもん。
 あたしが持ってきた時だってそこまで熱くなかったし」
「手に持つ温度と粘膜で感じる温度って結構違うよ?あーあ、さぞ熱いだろうねぇ」
少女達は哀れみながらも、尻穴のペットボトルへ湯を注ぐのをやめない。

中身をすべて移し終えると、少女達は身悶える優香を散々に笑いものにした。
そして飽きると、一人また一人と部屋を出て行く。

「じゃあね変態、しばらくそのまま楽しんでなよ。
 夜にはアネットさんが帰ってくるから、そこで解放して貰えるって。
 ……あ、でも失禁とかうんち漏らしたりとか、ベッド汚すのだけはやめときなよ。
 それやったら、肛門に腕ぶち込んで中身掴み出してやるって言ってたから」

美代はそう言い残してドアを閉めた。
「ああおお……おお、おおあああおぉっ……!!!」
部屋に1人残された優香は、膣の中をバイブレーターに抉られ、
肛門を熱湯の入ったペットボトルで押し広げられながら、ただ身悶え続けるしかない。
しかも悪いことに、ローションをたっぷりと使って散々に苛まれた尻穴では、
とうとう液状の便意が渦巻きはじめていた……。



【10日目】

「 ……うふぉっ……あおお、 おお……ふぁあおう、 おああ ……あう、あ 」

ボールギャグに阻まれた声がこだまする。
優香はゆったりとした革椅子に腰掛け、足裏を肘掛けに乗せる形で膝を吊るされていた。
裸であるため、当然秘部も肛門も丸見えだ。
手首は頭の後ろで拘束され、椅子の後ろから伸びる縄に繋がれている。

その状態で彼女は目隠しをされ、ボールギャグを噛まされていた。
さらに両の乳首は洗濯ばさみで挟み潰されており、
陰核にはローターが貼り付けられたまま、電源部分を太腿に固定されている。
挙句には肛門からも複数のコードが伸びており、中でローターが暴れまわっていると予想できた。

徹底して快楽責めを目的とした拘束だ。
さらに、恐らく彼女にとって最も大きいのは、その秘部に押し当てられたマッサージ器だろう。
本来肩凝りを解すために使用されるそれは、独特の唸りを上げながら優香の秘部を刺激していた。
陰唇を震わせるのみならず、時には陰核に貼られたローターに擦れてその強烈な振動を響かせる。

そしてその責めの様子を、斜め前の位置からビデオカメラが撮影し続けていた。

異様な状況だが、しかし場には不思議と安定感があった。
それはその責めが、かなりの時間延々と続けられている事を示唆している。
事実、優香の咥えたボールギャグからは相当な量の涎がこぼれ出しており、鼻水まで垂れていた。
腹部も汗で濡れ光っている。
秘部に至っては、愛液か尿か判別できないほどの大量の汁があふれ、座部から流れ落ちては床へ滴っていた。

「……随分ね。いつからやってるの?」
扉を開けて部屋の主、アネットが姿を現す。
「朝からずっと、もうビデオ3本目。でも、まだまだ。まだまだだよ」
マッサージ器を押し当てながら美代が答える。
その横ではビデオを構える少女がげんなりとした表情を見せた。
「そう。でも程々にしなさいよ」
アネットは苦笑しながら扉を閉める。

美代はアネットさえ呆れるほどの辛抱強さで淡々と責めを続けた。
マッサージ器で秘部を刺激し続け、秘裂から潮のような飛沫が上がると離す。
そして優香の潤みの中へ指を挿し入れ、半ばほどで折り曲げて手馴れた様子で刺激しはじめる。
「えああっ!!ああ、うえあああああおっ!!!」
ボールギャグから呻きが漏れ、膝で吊られた足指の先が強張った。

「ほぉーら、指だよぉ。こうぷっくり膨らんだGスポット擦られると、たまんないっしょ。
 あんたの反応から、キッツい責め方はもう熟知してるんだよ?
 ほら、こうやって粒々を撫でて、しこりをコリコリ、コリコリ……あはっ、凄い」
「うむ、おあおおおおおーーーっ!!!!」
優香の獣のような呻きと共に、ボールギャグから涎が吐きこぼれる。
美代の指の繰りに合わせて何度も腰が跳ね上がる。

「キモチいいのは解るけどさ、全部撮ってるんだから、あんまり声出すと身バレしちゃうよ?
 この映像、DVDに焼いて裏に流すんだから。
 全く、せっかく目隠しとギャグで誰だか解らなくしてあげてんのにさ」
美代はそう言いながら、再びマッサージ器の電源を入れて秘部に押し当てた。
「あお……!!」
優香の背がかすかに反り、全身が細かに痙攣する。
美代はその様子を楽しみながら、肩を鳴らして更なる持久戦に備えた。



【14日目】

この日の優香は、庭で獣と交尾をさせられていた。
女性にしては体格のいい優香よりさらに大柄な犬が3匹。
それが手足を拘束されて四つん這いになった優香にのし掛かっていた。

「大陸で人間の女の味を知り尽くした3匹なの。
 もう同じ犬の雌じゃダメで、人間の女とじゃないと性交したがらないらしいわ。
 どれも車が買えるぐらい高いのよ」
アネットが自慢げに美代に告げる。
美代は優香が獣に犯される様を興味深そうに見つめていた。

「うああ、いやっ!!もう、もう子宮に射精しないでっ……!!!」
優香は苦しげな表情で呻く。
「射精量が凄いのよ、犬って。特にああいう超大型犬はね。
 奥まで突いてじっとした後、子宮が破けそうなぐらい射精して、
 しかもアレの根元にコブができて絶対に抜けないらしいの。
 まぁそれが実際どんな感じなのかは知らないし、知りたくもないけどね。
 犬に犯されるなんて一生ゴメンだわ」
自分がけしかけておきながら、アネットはさらりと言い放つ。
そうした性格は美代とよく似通っていた。

「ああっ、ああああっ!!!お、大きい、苦しい、もう……っ!!!!」
優香は獣の陵辱に苦しみ悶えている。
アネット達が降参するかと持ちかければ突っぱねるだろうが、
彼女が心身ともに追い詰められているのは明らかだった。



【21日目】

約束の『1ヶ月』まであと一週間余り。
だが優香は、今が何日目であるのかを認識できてはいないだろう。
昼夜の別なく嬲られ続けた。気を失うような痛烈な責めを受け続けた。
その中で、人がまともな精神を保てるはずがない。

「ほら、しっかりしなよ!」
複数の少女から檄が飛ぶ。
その輪の中で、優香はスクワットを行わされていた。
ただスクワットをするだけでは勿論ない。
その秘部には極太のバイブレーターが押し込まれており、屈伸のたびに優香を苦しめた。
その中でなおスクワットを続けさせられる。
「はぁっ、はあっ……!!」
優香は全身汗にまみれ、脚はガクガクと痙攣していた。
やがて限界が訪れ、野次を受けながらもその場に崩れ落ちてしまう。
「……ったく、誓わせた回数できてないじゃん」
美代が吐き捨て、優香の腕を取って抱え起こす。

「美代、もういいわ。時間だから行こう」
アネットが戸口から呼ぶと、美代は頷きながら厚手のコートを優香に被せる。
「ちょっと出かけるから、みんな好きに解散してていいよ」
美代は部屋に残った少女達にそう告げ、優香と共に高級車の後部座席へ乗り込んだ。



車が着いたのは高級そうなバーだ。
入り口と各部屋の前でカード認証が必要な、限られた人間用の娯楽場。

「このような場を与えて下さった事、感謝します。
 ここへ参るまでにたっぷりと慣らしましたから、すぐにでも始められますわ」
アネットが優香を見やりながら支配人に告げる。
支配人は優香を一瞥した。
「ほう、想像していた以上の上玉だ。これは期待できそうだな」
そう告げ、品のある手つきでステージへの昇降口を示す。
アネットは一礼し、美代と優香を連れてそこを目指した。

ステージに優香が上がった瞬間、客の視線が集まる。
美代が優香の羽織るコートが取り去り、その下の姿を露わにした。
おおっ、と声が上がる。
大振りな乳房を湛えた、極上の肢体。
一際目を引く乳房の先にはピアスが開けられ、動くたび涼やかに鳴る鈴が提がっていた。
優香は羞恥からか掌を握り締める。

「お尻を突き出して、お客様にアソコの様子をお見せなさい」
アネットが優香に命じた。
優香の目は躊躇いを示したが、このステージで見世物にされる事は前もって了承している。
拒否権がなかったからとはいえ、ここで逃げる訳にもいかなかった。

優香は客に背を向ける形で中腰になり、尻肉を自ら掴み広げて秘部を晒す。
形のいい尻肉と、その下で蠢く極太の責め具が衆目にさらされた。
再度、歓声が上がる。
「そのまま手を触れず、膣の力だけでその玩具をひり出すのよ」
アネットは続けて命じた。
「んんっ……!!」
優香は言われた通り、恥部に力を込めて中の物を押し出す。
苦戦の末、ごとんっという音で責め具は床に滑り落ちた。

責め具の抜けた膣内が露わになる。喘ぐような陰唇の奥から熱い露が溢れ、内腿を塗れ光らせている。
「ほう、よく開発されているようだ」
「尻の穴まで使用済みのようですな。気骨ある女に見えたが、相当な好き者らしい」
侮蔑とも賞賛ともつかない感想が漏れた。
だが少なくとも、男達は優香に魅力を感じているらしい。



異様な空気の中、バニーガールの格好をした数名の女がステージに上がった。責めの補助をするためだ。
そして司会が厳かにマイクを取る。

「さぁいよいよ、本日最後のショウにしてメインイベントの始まりです。
 『禁断の性感帯、ポルチオを責め続けられると女はどうなってしまうのか』。
 ここにお揃いの皆様は、その答えを心待ちにされていた事でしょう。
 アダルトビデオでありがちな信憑性の薄い作り物ではなく、
 1人の若き女が生々しく悶え狂う様を、心ゆくまでご観覧ください。
 ただし、愛液や尿、その他どんなものが撒き散らされるのか想像がつきませんゆえ、
 間近でご覧になる場合は自己責任にてお願いいたします!」
熱のこもったマイクパフォーマンスの後、ついに優香への地獄の責めが始まる。

優香は裸のまま蹲踞の姿勢を取り、万歳の形で掲げた両手を握手するように両脇の女に掴まれて、姿勢を固定される。
さらにバニーガールの1人は優香の後ろへ屈みこみ、準備が十分か確認するかのごとく秘裂に指を差し入れた。
そのままぐちゅぐちゅと中を攪拌する。
「あうぅっ!」
指の嬲りがよほど巧みなのか、優香は天を仰いで呻いた。
「うん、十分ね」
念入りな調査で満足し、女は秘裂から指を引き抜く。
さらにそれを優香の唇に擦りつけ、無理矢理舐めさせるパフォーマンスで客を沸かせた。

その後、アネットは巨大なマッサージ器のようなものを取り出す。
男の逸物よりも遥かに長く逞しい。
「あれ、“スライヴ”か?」
「その類ではあるだろうが……それにしては形が凶悪で、非常識な大きさだな」
客がにわかにざわついた。
そのさ中、アネットは責め具のスイッチを入れる。途端に会場に響き渡る機械音。
マッサージ器の出す音ではない、まるで芝刈り機が駆動するような轟音だ。
その音は、責め具が与える圧倒的なエネルギーを直感的に理解させた。
ただ1人『他人事』でない優香の顔が引き攣る。



やがてスイッチが切られ、場に反響音だけが残った。
「驚かせて申し訳ございません。しかし、凄まじいでしょう。
 これで存分に、この娘のポルチオをマッサージ致します」
アネットがマッサージ器を、先ほど優香の膣の具合を調べたバニーガールに手渡す。
バニーガールは頷き、巨大なマッサージ器を優香の秘部へ力任せに押し込んだ。
「くあ!ふ、太……おお、きい……!!!」
優香は声を震わせながら、何とかそれを受け入れる。

「さぁ、あの大きな物が全て入り込みました。子宮口までしっかりと届いている事でしょう」
女はそう言い、マッサージ器の下部にあるスイッチを入れた。
膣深くから重厚な機械音が響く。
「くああぁぁぁあっっ!!!」
叫びが上がった。
何故かとは考えるまでもない。優香の子宮口に与えられる衝撃を、観客は前もって知らされたからだ。

「うう……うあああ、くああああううあっっ……!!」
蹲踞の姿勢で、万歳をした手を握りしめられ、優香は歯を喰いしばって耐える。
身を捩るたびに豊かな乳房が揺れ、チリンチリンと音を立てた。
「くあああああーーっ!!」
やがて優香の顎が上がり、歯の食いしばりが強くなる。
脚はガクガクと痙攣をはじめ、次いで極太の入り込んだ秘裂から飛沫が上がった。

「絶頂を迎えたようですね。さて、ここから立て続けに絶頂の波がやってくる、本番ですよ」
バニーガールはそう告げ、よりしっかりとマッサージ器を沈み込ませる。
優香の叫びが不安定さを増した。




「んぐううぅーーーッッ!!!!」
余裕のない叫びが響き渡る。
優香は上方を仰ぎながら歯を喰いしばり、健康的な身体を震わせて極感に耐えていた。
膝を崩して前のめりに倒れてしまいたいが、両手をバニーガールに掴まれている為に叶わない。
観客へ大股開きを見せ付けるような格好のまま、底知れない快楽に身悶えるしかない。

開発されたポルチオの快感は異常だった。
膣の奥が蕩けているのがわかる。子宮が溶けている。
“暖かい熱さ”という矛盾した感覚が腰に渦巻き、子宮がとろけて愛液として溢れ出ていく。
その化学変化の副産物として痺れが広がり、体中が性感帯になる。
外気に触れるだけでも肌がじんわりと熱い。
身体の末端がそれほどなのだから、快感の本拠地である膣は心地よいなどというものではなかった。
「くうぅ~~っっ!!!」
勝手に声が漏れる。
身体は常に絶頂状態にあった。絶頂に次ぐ絶頂に次ぐ絶頂……。
意識の外で、膣奥が勝手に快楽を貪る。
愛液が溢れ出す。愛液だけではない、失禁までしてしまっているようだ。
「うんんああぁーーー~っ!!!」
透明な飛沫と共に悲鳴が迸った。

そこで一旦区切りとされる。
マッサージ器の電源が切られ、膣肉を捲り返しながら引きずり出された。
「ああ、ああ゛…………ッあ」
地獄の責め苦から解放され、優香が息を吐く。
しかし機械の無慈悲な振動に延々晒された膣奥が、すぐに沈静化するはずもない。
彼女の子宮口はなお物欲しげに震え、愛液を吐く。
「おやおや。器具はもう抜けているというのに、まだ新しい蜜が垂れていますな」
観客に指摘され、優香は羞恥で頭を妬かれた。
だがそれさえもどこか心地良い。被虐の快感だ。

「いつまでも涎溢して、だらしない下の口だね。私が栓したげるよ」
美代の声がし、続いて優香の秘裂に凶悪な質量が押し当てられた。
拳だ。美代の握りしめた拳が、割れ目に潜り込んできている。
「やめ、無理だ!……は、入るわけがっ……!!」
優香の非難の声も空しく、侵入は進む。
観客は健康的な娘を襲うフィストファックに沸いていた。



やがて、美代の細腕が肘辺りまで優香の秘裂に入り込んでしまう。
「ぐぅ……!!」
「どう?私の腕が入ってるの、解るっしょ。ここが子宮だね」
美代は苦しむ優香の内部で拳を開き、指先でポルチオに触れはじめた。
「おお凄い、ぶにぶにに蕩けてるね~子宮口。
 ここが入り口で、と……あれっ、これ指入るんじゃないかな」
優香のポルチオに触れ回っていた美代は、悪魔じみた閃きを得る。
そして中指を臍側に曲げ、強く押し込んだ。
粘土に沈み込むような抵抗の後、指はずるりと狭穴を通り抜ける。
「くあああ゛っ!?」
これには優香も目を見開いた。
「ふふ、ホントに指入っちゃった。子宮のナカ」
美代が告げると、何事かとざわついていた観客達も食い入るようにステージを凝視する。

「ほーらほら、わかる?いま子宮に触ってるよぉ。
 あんたの子供袋ってやわらかいんだねぇ、こんな所で育つ赤ちゃんってキモチ良さそうだね」
美代は子宮口の輪に指の第二関節を嵌め、そこを起点に子宮内部を撫で回す。
その感覚たるや凄まじいらしく、蹲踞する優香の足指が細かに痙攣を始めていた。
「……ああああ!!やめっ、やめっろ、そこ触るなッ!!!」
「おや、降参なの優香?後輩はもうどうでもいいんだぁ」
「くああうっ!…………こ、この、卑怯者……!!!」
子宮口を指の関節で責められ、優香はそれだけで震え上がる。
ゆえに、美代が撫でるのに飽き、子宮口で鉤状に曲げた指を抜き差しし始めると、その狂乱はいよいよ深まった。

「んくぉおおおおおーーーーっお!!!くあっ、や、やっ!!んおおおおおおっっ!!!!」

優香の苦悶の声が場を震わせる。
顔だけみれば間違っても取り乱したりしそうにない優香のものだけに、衝撃は大きい。
「どう、子宮口にじゅっぽじゅっぽ出し入れしてるぞー?あっははは、凄い反応!
 女の身体って不思議だね。あの頃どんなに痛めつけても声出さなかったあんたが、
 ココに指1本通すだけでそんなになっちゃうんだから」
美代は嬉々として優香の急所を責め苛む。
観衆はその只ならぬ因縁を感じ取りながら、狂いゆく優香を見守っていた。

「あああああ!!くぅぅっ、、うああっああああんああ!!!!!」
優香は叫びながら舌を出し、やがてその舌を伸ばして犬のように喘ぎ始める。
薄く開いた瞳が白目を剥きかけている。
「ねぇホラ、キモチいいんでしょ?中指の関節でコリコリ子宮の入り口が刺激されてるもんねぇ」
美代の言葉を裏付けるように、ピアスの嵌められた大振りの乳房から母乳が滲み出る。
「おおすげぇ、スレンダー小娘のミルクだよ!!!
 ポルチオ責められると、あのクールな女があんなになっちまうのか!?」
「もうちょいだ!!限界までもうちょいだぜ!!!」
観衆の熱狂の中、優香が身体を痙攣させはじめる。
そこで美代は腕を引き抜いた。
白い細腕は愛蜜にまみれ、中指の先には白い子宮滓さえ纏いついている。
それが今の今まで優香の子宮に入り込んでいた動かぬ証拠であり、観衆の興奮を煽った。



「さぁ、トドメといきましょう」
それまで状況を可笑しそうに見守っていたアネットが、極太のマッサージ器を拾い上げる。
そして先刻まで腕を呑み込んでいた優香の中に捻じ込み、スイッチを入れた。

「うんんんンあああああああああっ!!!!!」

優香が叫ぶ。間を置いた事で新鮮さを増した機械の凶悪な振動、
そして指で散々弄くられ、いよいよ絶望的なほどに開発され尽くした子宮口。
優香を狂わすカードは出揃っている。

「い、いくっ、いくイクイくうううぅぅッッ!!あああ、いってる、またイってるーっっ!!!」

反響する自らの叫び声が、優香をひととき現実に引き戻した。
観られている。多くの人間に、このような浅ましい姿を。
そう悟った時、優香の頭を痺れが突き抜ける。
崩壊の予感。限界以上の快感で、意識が風船のように浮かび上がっている。
今は足先だけが何とか現世に引っ掛かっている状態だ。
もしそれが外れれば、2度と戻れない泥沼の世界へ引きずりこまれてしまうだろう。
優香は本能でそう悟った。

「も、もう、やめてくれぇぇっ!!!おねがい、もう許してくれええええええっ!!!!!!
 もういきすぎてえ、あたまおかしくなるうううーーー!!!」

涙で滲む視界の中、アネットと美代の姿を求めながら叫ぶ。
何度も、何度も叫び続ける。
するとどこかで、してやったりといった風な笑いが聴こえた気がした。
「あーあ。ココまで来て」
小馬鹿にするような宿敵の声。心が痛んだが、優香はそれでも安堵していた。
しかし地獄は終わらない。
マッサージ器は何人もの女の手を渡り、なお延々と身奥を抉る。

「あああああっ!!!いやあ、もういやああああっ!!!!!!!
 くぅううああ、あんあああああああっ!!!これ以上、これ以上イけないい!!!
あああああもうだめええええええぇぇえっっっ!!!!!」

優香は叫び続けた。その瞳は完全に白目を剥き、口からはあぶくさえ吐き溢している。
観衆達は今や総立ちになって、ポルチオマッサージの行き着く先を見守っていた。
地獄は終わらない。哀れな性感人形は解放されない。
その上で、大切なものだけを失ってしまった。

優香は止め処なく涙を流しながら、焼け付くような快感に身を委ねる。
腰の辺りに渦巻く温かさも、観衆の視線も、されるがままの状況も、全てが快感になっている。

キモチイイ。それ以外、もう何もかもがどうでもよかった。



                    END
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テトラリッチ尋問録

世界には、どれほど経済的に困窮しても技術革新の進む分野がある。
戦争と医学、そして性に関する技術だ。
これらすべてに関係する“拷問”もまた、長い歴史の中で常に進化を続けている。
単に自白を迫るならば自白剤を使えばいい。
にもかかわらず未だに拷問が存在するのは、相応の意義があるからだ。
求められるのは娯楽性。
緊迫した戦争状態の中、息抜きに気高い敵国の女を嬲り者にするショー、それが拷問だ。
当然、女性からすれば堪ったものではない。
科学の粋を凝らした最新鋭の拷問を受ける女性は、まさに哀れという他なかった。

ここテトラリッチ収容所にも、そうした最新鋭の拷問器具が取り揃えられている。
今日は普段見かけない人間も多かった。
新たな拷問具を視察に来た将校階級の者数名と、新米の尋問官が10名だ。
その集まりぶりは、この国がどれほど拷問に力を入れているのかを窺わせた。
ただ、注目度が高いのは拷問具だけではない。
それの試運転に付き合わされる女もまた、特別な存在だった。

アイナ=マリーウェスト少尉。
陸軍中将の娘であり、若干19にして小隊の指揮を見事に勤め上げていた女性だ。
巧みな戦略を駆使して再三テトラリッチ周辺の進軍を阻害し、自国領民を戦火から守ってきた。
銃剣を取っての局地戦でも鬼神のごとき強さを誇ったと言われている。
そして、その美しさたるや戦場で敵味方問わず『銀の女神』と称されるほどだった。

砲撃の風になびく銀色の長い髪。
軍人らしく引き締まったウエストラインにすらりと伸びた脚線。
胸には軍服越しにも膨らみが見て取れる。
顔は憂いを帯びた令嬢のようでありながら、有事の際には赤い瞳を勇ましく研ぎ澄ませる。
銃剣を地に刺してただ佇んでいるだけでも、その誇り高い血統が窺い知れた。
戦場で彼女を見かけた者はみなその見目に心を奪われ、生け捕りにせんと欲を掻くあまり撤退を余儀なくさせられたのだ……とさえ言われている。

その彼女が最新鋭の拷問器具に掛けられるのだから、注目を集めるのも当然だ。
収容所に入れた十数名は役得というもので、実際には現場を見たいと欲する男の数はその数百倍に及ぶだろう。
勿論、今回の尋問はただアイナを辱める事だけが目的ではない。
吐かせたいのは『アルテミスの矢』と称される作戦についてだ。
かねてよりアイナの国は、テトラリッチ周辺に数十発のミサイルを備えた地下基地を建設していたという。
その情報を別の捕虜から聞き出しはしたものの、実際にそれがどこにあるかが解らない。
だが陸軍中将の娘であり、さらにテトラリッチ一帯の防衛線を任されていたアイナならば在り処を知っている筈だ。
『戦局を左右しうるミサイル基地の在り処を吐かせる事』。
それが、この仰々しい尋問の名目だった。



【1日目】

「ほぉう、これは……!」
先んじて尋問室に入った将校達が声を上げる。
その後ろから扉を潜った新米尋問官も目を見開いた。
尋問室の中央奥、3つの柱に囲まれた場所でアイナがあられもない姿を晒していたからだ。

腕は腋を晒す形で上方からの皮手錠に繋がれ、脚は大きくがに股の格好を取らされたまま、
膝裏と足首を柱へ何重にも結わえ付けて戻せないようにされている。
格好は当然というべきか丸裸だ。
乳房や下腹の繁みを隠す手段もなく、むしろ見せ付けるように前身を晒す様は滑稽という他なかった。
「いい格好じゃのう、マリーウェストのお嬢さん」
将校達が嘲ると、アイナの赤い瞳が鋭く光る。
ルビーというよりは紅く光る磨製石器のような瞳。顔の造りの良さも相まり、その凄みは只事ではなかった。
若き尋問官の数名は息を呑み、歴戦の将校たちは獲物の活きの良さにほくそ笑む。

「……こんな辱め、いくらやっても無駄なことよ!」
アイナはなおも眼光を緩めずに告げた。
気丈だが、しかしその脚の間からは奇妙なモーター音が響き続けている。
ウィ、ウィイと鳴る駆動音と交差するように、ぬちゃ、ぬちゃという音もアイナの股座から聞こえていた。
間違いなく女の潤みが攪拌されている音だ。
見れば、彼女の『がに股』には棒の先にバイブレーターを取り付けたような器具が埋没しており、
床に置かれた機械の発光に合わせてリズミカルに上下している。
ぬちゃぬちゃという音はその動きに対応しているらしかった。
さらに目を凝らせば、バイブレーターはアイナの分泌したと思しき粘液で濡れ光っており、
その雫がバイブレーターの尻の部分から飛び散っているのも見て取れる。
さらにはアイナ自身もかなりの汗を流しており、機械による陵辱がかなりの時間続いている事を物語っていた。



「随分と生々しい音をさせているものだな」
将校の1人がアイナの身体を眺めながら呟いた。
初めから部屋にいた中年尋問官が頷く。
「ええ。先端はしっとりとした生ゴムでしてね、手作業で丁寧に作られた物です。
 駆動機関は戦車にも使われてる上等な奴で、単調にならない絶妙のタイミングを刻みます。
 さらにはバイブのフォルム自体、娼婦の意見を基にした逸品ですから、
 言わば女泣かせの物を持ったテクニシャンと延々セックスしているようなものですよ。
 どんな女でも意思とは無関係に感じてしまうでしょう」

中年尋問官は笑いながら、機械のスイッチをオフにした。
駆動音が消え、静止したバイブレーターが降下していく。
「んんんっ……!!」
抜け出る瞬間、アイナは唇を結んで呻いた。
やがてバイブレーターがぬるりと全容を現す。カリ首といい裏筋といい、不気味なほどに男性器に似せてある。
それを今の今まで飲み込んでいたアイナの秘唇は、なおも薄く口を開き、バイブレーターへ名残惜しそうに愛液を滴らせていた。
彼女の周りには、その愛蜜の匂い、そして汗の匂いが充満している。
男達は嗜虐的な笑みを浮かべてアイナの周りを取り囲む。

「おお、汗くせぇ。これが『銀の女神』って呼ばれたオナゴの臭いかい」
「全くだ、おまけにこの蜜の臭いもな。戦場で見かけた時にゃあ年甲斐もなく胸が高鳴ったもんだが、所詮はただの女だったって訳だな」
「うへへ、この女のアソコを間近で見れるなんて、ホント尋問官志望で良かったぜ!」
男達に好きなように言われながら、腋の下を嗅ぎまわられ、大股を開いた恥じらいの部分を指で拡げられる。
「ッ……!!」
耐え難い羞恥の中、アイナはただ頬を赤らめて敵国の民を睨みつけるしかなかった。

それからしばらく、アイナは腋を晒し、がに股の格好を取らされたままで身体を弄られた。
機械による陵辱で目覚めた女の特徴をあげつらわれて。
「へ、あんなマシンが気持ちよかったんだなぁ。乳首がコリコリになっちまってら」
丸出しの乳房を揉みしだかれ、乳首を摘みあげられる。
「クリトリスの方も固くなってるぜ。中もすっかりグチョグチョだ」
繁みに隠れた陰核を撫で、潤みの中にまで指を入れてGスポットを撫でられる。
「うんんんっっ……!!」
うら若きアイナは、それら全てに反応を示し、しかし目を固く瞑って耐えしのぶ。
「……はぁ、はぁ……ひ、1人の女をこんな風に嬲り者にして、恥ずかしくないの!?」
「いいや、むしろ誇らしいねぇ」
気丈に反論こそするものの、それが余計に面白がられてしまう。屈辱的な状況だった。



「なんかグッタリしちまったな。やりすぎたか」
数十分の後、敏感になった性感帯を刺激され続けたアイナは汗塗れて項垂れていた。
瞳だけはなおも強い敵意を残しているが、言葉がでない。
「仕方がない。ここで栄養を摂らせましょう」
中年尋問官達が一旦アイナの拘束を解き、背もたれのある椅子に乗せた。
そしてまたその手首足首を椅子に結わえ付ける。
肘掛けに脚を乗せ、秘部を大きく晒しながら腰掛ける状態だ。
この段になってなお屈辱的な格好は続くようだった。

「口を開けさせろ」
1人が言い、別の1人がアイナの鼻を摘んで口を開かせる。
するとその口内に鉄製の開口器が取り付けられた。
エの形に大きく口を開いたまま閉じられなくなるものだ。
何をするのかと周囲が見守る中、さらに尋問官は点滴のようなものを天井から吊るし、
その先に繋がるチューブをアイナの口内に押し込んだ。
「うぉえ゛っ!?」
喉奥を突かれたのか、アイナが低いえづき声を上げる。
だが尋問官は構わずに、さらにチューブを喉奥のより深くへと落としこんでいく。
「……う、ええ゛っ…………!!」
アイナは時にえづきながら、尋問官を憎憎しげに睨みあげていた。
「ほう、こんな事をされながらも恐れず、あの顔が出来るとは。女だてらに大したものだ」
将校達が上機嫌に口を歪める。
やがてチューブの半ばまでがアイナの喉に入り込んだ頃、尋問官はようやく手を止めた。
アイナの顔はいよいよ不審げなものになっている。

「さて、食事の時間だ少尉殿。
 チューブに繋がっているのは、我が国の犬畜生が喰らっているエサを流動食にしたもの。
 奴らは旨そうに貪っているのだ、貴方にも気に入って頂けるだろう。
 チューブの先は直接胃へ繋がっているから、咀嚼などというまどろっこしい真似は不要だ。
 どうだ、栄養補給という点において親切極まりないだろう」
尋問官は恐ろしい言葉をさらりと口にし、アイナが目を見開く様を楽しんだ。
「さぁ、遠慮せず存分に喰らうがいい。胃が満ち満ちるまでな」
その言葉でチューブの栓が外され、アイナの胃袋を直接半固形の物が叩く。
「おおう゛っ!!!」
呻きと共に手足を強張らせるアイナの姿は、到底食事を楽しむ類のものではなかった。



「んお゛っ……!!ううんん゛ッお、おぐんっ!!ん゛うぉお……おごっ、こぉっ……!!!」
アイナは何度も目を見開きながら、胃に直接流動食を流し込まれる苦痛に耐えていた。
顎の辺りが痙攣するさまが嘔吐の兆しを見せている。
「おお、この女美味しそうに喰っとるわ。浅ましい犬畜生の餌を」
「見たまえ、開かされた口から涎が垂れて……気品ある顔が台無しじゃ」
将校達が嘲笑う前で、やがてアイナは限界を迎えた。
流動食が胃の迎えられる限界を超えたのだ。

「ッう゛、うううおぉお゛お゛えええぇえ゛え゛っっ!!!!!」

その時アイナの喉奥から迸ったのは、恐らく彼女が出した事もないほどの低音だっただろう。
アイナは肘掛けを握りしめ、白い喉を震わせて嘔吐した。
黄色い吐瀉物は開口具で開かれた口を過ぎて溢れ出し、アイナの美しい乳房や太腿を汚す。
椅子がギシギシと音を立てた。
「ああ勿体無い。せっかく恵んでやったものを」
尋問官は薄笑いを浮かべた。嘔吐を見せてなお、チューブを抜く事をしない。

「随分と威勢よく吐いているようだが、気道が詰まったりはしないのかね」
将校が尋ねると、尋問官は静かに首を振る。
「口を限界まで開けさせる事で、常に気道の確保は出来ています。
 とはいえ、尋常ならざる苦しみである事には変わりませんがね。
 誰しも経験がおありとは思いますが、何度も吐くのって疲れ果てるんですよ。
 何も考えられないくらいにね。
 特にこの女、見るからに育ちがいい。人前でゲロを吐き散らして平静ではいられんでしょう」
何度も何度も嘔吐を繰り返し、やがて眦から涙を流しながら身悶えるアイナを、
尋問官のサディスティックな笑みが覗き込んでいた。
「おごっ……んうおお゛、おお゛お゛えごぉオお゛お゛っっ……!!!」
チューブで流れ込む半固形を押し戻すような熱い胃液の逆流。それが何度も何度も溢れ出す。
やがて鼻の穴からも生臭いものが溢れ、アイナに地獄の苦しみをもたらした。

胃袋6杯分ほどの逆流の後、ようやくにアイナの口からチューブと開口具が取り去られる。
「うう、うええっ……!!」
アイナは身体を痙攣させながら、なおも吐くもののない空嘔吐をする。
「……さて、女。同じ苦しみを味わいたくなければ答えろ。
 『アルテミスの矢』とは何処にあるのか?」
涎と吐瀉物に塗れた惨めなアイナに、尋問官が淡々と問いを投げる。
「……し、しらない…………わ」
アイナは流石に戸惑いの表情を浮かべながらもそう呟き、そのまま力尽きたように項垂れた。
「やれやれ。今回はここまでとしましょう」
尋問官は肩を竦めながらも、どこか嬉しげにそう呟く。



【1日目・夜】

尋問が行われない間も、アイナに休息の時間は与えられなかった。
今彼女は、頭上に掲げた両手首を縛られ、何とか床に膝がつく高さで吊り下げられていた。
脚はちょうど正座をするような形で両腿と足首を一纏めに拘束され、僅かに脚を開く事さえ叶わない状態だ。
そしてその股座には、無機質な羽音を奏でる淫具が埋め込まれている。
「うっ……く、ああ……!!」
アイナは誰もいない暗がりの中で、かすかに声を漏らしていた。
感じているのだろう。
膝立ちができるので、手首や肩に全体重が掛かるのは防げる。
しかし同じ体勢に疲れて膝を動かそうものなら、途端に秘部の感触が増した。
あの『餌』を胃に流し込まれて以来、余計に気分が昂ぶっている。
妙なクスリでも盛られたのだろうか。

薄暗闇の中、真裸で、1人きりで機械に苛まれる。
その惨めな環境の中、アイナの秘部からは紛れもなく愛液が溢れ、腿を塗らしていた。
愛液は膝の下に置かれたトレイに溜まっていく。
そのトレイへ朝までに溜まった水分が、アイナの明日の朝摂取できる、いやさせられる水になるという。
アイナはこの上なく惨めだったが、今は言いなりになる他はない。
今の彼女の心配事は、惨めさよりもむしろ、ほのかに感じ始めた尿意についてだった。
「だめ……だめよ!今したら、それを明日の朝……!!」
アイナはぶるりと腰を震わせて尿意の波を押さえこむ。
だがそうすると、同時に締め付けた淫具の苛みが電流のように彼女の背筋を走りぬけた。
「うんんんっ!!」
散々感じさせられた身体に快感が響く。

尋問室の夜は長かった。



【2日目】

1日目の夜が明けた頃、アイナは床に下ろされて淫具を引き抜かれる。
そして床に這わさせられ、将校達が来る前にと尋問官達から当たり前のように犯された。
後ろから、獣のように。
アイナは床に胸を押し付け、揺さぶるように犯されながら唇を噛む。

「どうだ、一晩機械に苛まれた明けの生ペニスは効くだろう。
 中がグッチョグチョにぬかるんでやがるぜ」
尋問官は勝手を口走りながら、無遠慮にアイナの性器を使用した。
そう、女と交わるというよりは、性欲処理の道具を使用するといった動作だ。
下賎な男に性器を割られ、おまけに相手はついでといった様子で犯しているだけ。
アイナにとってそれがどれほど屈辱的な事か。
しかしアイナは手を縛られて前のめりに這った格好だ。どうする事もできない。
ただ淡々と産道を“使われる”ままになるしかなかった。

ぬちゃぬちゃという音が繰り返され、身体の中心に熱く硬いものが入り込んでくる。
抜けてはまた挿れられ、代わる代わるに穢される。
「はぁっ……はぁっ……!!」
アイナは赤い瞳で前方を睨みながら、ただじっと時が過ぎるのを待っていた。



「ま、またこんな……!!!懲りないわね、いくら辱めたって無駄と言ったでしょう!!」
アイナの怒りを孕んだ声が尋問室に響いた。
彼女は手を頭上に、曲げた膝裏を天井から吊るされた状態で拘束されている。
さらに今回は、尻と秘部を含む部分がすっぽりと円形の型の中に嵌めこまれていた。
否応なく尻と割れ目部分に目が行く格好だ。

「果たしてどうかな。勘違いしているようだが、その格好は辱めにも入らんぞ。
 今日お前に課せられる辱めは、その比ではない」
尋問官はそう言って巨大なガラス容器を取り出した。
注射器に似ているが、先端に針はついていない。
「ほう、浣腸かね」
将校が面白そうに目を光らせた。
「ええ。やはり気の強い女の羞恥を煽るには、公衆の面前でクソをひり出させる事です。
 専用の浣腸器具もあるにはあるんですが、やはり『これ』が一番だと思いますね」
尋問官はガラスの浣腸器を撫でて答える。
その言葉を聞いて、アイナの顔色が変わった。
「な、何を言って…………!?」
「強制排便だ。この浣腸器でお前の腸に大量の薬液を注ぎこんでやる。
 何か俺達に伝える事があるなら言え。早ければ早いほど、恥を晒さずに済むぞ」
尋問官は淡々と薬液を吸い上げながら告げた。
「ッ!!」
アイナは必死に尻が嵌りこんだ台を揺らす。だがそんな抵抗も空しく、浣腸器は初々しい窄まりを嘴管に捕らえた。
ガラスの円柱が尻肉を覆い隠すほどの大きさだ。悠に1リットルは入るだろう。
窄まりはおちょぼ口を開いて嘴管を咥え込まされ、やがてキュウウッ……という音で薬液が入り込んでいく。
「い、イヤああっ!?お、お尻に、お尻の中にっ……!」
アイナもこの時ばかりは普段の反骨心を忘れて恥じ入った。
それほどに腸へ水が入り込む事は異常であったのだ。
しかし無残にも、薬液は巨大な浣腸器の丸々2本分ほどを注ぎ込まれてしまう。

「……さぁ、誇り高き陸軍少尉殿。『アルテミスの矢』の在り処を喋って貰おうか。
 そうすれば拘束を解き、トイレを使わせてやる。
 あくまで拒絶するならば、この人数の前で畜生のように糞便を撒き散らす羽目になるぞ」
尋問官が十数人の観客を示しながら告げた。
アイナは顔を青ざめさせ、怒りに唇を震わせる。
「ど、どこまで……どこまで最低なのよっ!!!」
威勢よくそう叫ぶが、その下腹では早くも鳴動が始まっている。
ぎゅるるうう、ぐるるるるううう……という、破滅を思わせる音色。
「早くも効いてきたらしいな。強烈な薬液が2ℓだ、時間の猶予はないぞ。
 まともなニンゲンでありたいなら、知っている事を全て話せ。
 自ら望んで排便を晒したいのなら別だがな」
尋問官が意地悪く言い、周囲で笑いが起きる。アイナは脂汗を流しながら奥歯を噛んだ。



それから10分あまり。一堂の目は、アイナの盛り上がっては凹む肛門に集中していた。
限界が近いのは明らかだ。アイナはもう顔中に汗を掻き、滴らせている。
「……も……無理っ……!!これ以上、我慢……でき……ない……!!
 ねぇ、もうトイレへ行かせて!このままじゃ、私、本当にここでしてしまうわっ!!」
アイナは真っ青な顔で尋問官達に乞う。一切の余裕がない様子だ。
だが誰も取り合わない。解放されたければ秘密を話せ、と無言の圧力をかける。
「ねぇ、本当、よ……本当に漏れそうなのよ……? ……ねぇ!!」
アイナは最大の絶望を覚えていた。
理解しがたい人間達ではあるが、まさか本当にこの土壇場でまで排泄を許されないとは思わなかったのだ。
自分がここで排泄をして誰が得するのか。この人間達はそれでいいのか?
どこまで、どこまで自分を苔にし、辱めれば気が済むのか。
こんな人間達に屈したくはない。しかしもうこれ以上、生理現象を留められない。
腸の入り口が熱い。括約筋が形を保てない。

「……も、もう限界っ!!もう、だっめええッ――!!!!!!」

アイナは涙を流しながら叫んだ。何もかもをふっと手放す感覚が襲い掛かった。
そして、決壊が訪れる。
「うっへぇ、すげえ量だぜ、山盛りだ!!とっ捕まってから一回もさせて貰ってねぇのか?」
「おお、臭い臭い!腹にこんな汚いの抱えてた女を『銀の女神』とか呼んだの誰だよ!」
「ほんと酷ぇな、まぁ芋と豆しか喰いモンのねぇ田舎貴族サマだからしゃあねえか?」
「へへ、肛門が盛り上がってクソひりだす所が丸見えだ。
 つい昨日までは想像も出来なかった姿だけどよ、いざ見ちまうと生々しいっつーか、
 こいつも当たり前にメスでしかねーんだって解るな」
心無い罵倒が次々と浴びせられ、アイナの自尊心を切り刻む。
「いやぁ、いやあいやあ、お願い見ないでえっ……!!もぉいやあああっっ!!!!!」
肛門から止め処ない排泄を晒しながら泣き喚く姿は、やはり19の娘でしかない。
そのまだ若く幼い女を取り囲み、悪魔は飽きもせず罵り続ける。
アイナがしゃくりあげる周りで、いつまでも、いつまでも。
しかしこのおぞましい羞恥さえ、まだこの日の最上ではない。



清掃と休息を挟んだしばしの後、アイナはまたしても屈辱的な格好を取らされていた。
高く尻を掲げる格好だ。
両足はほんの少し膝を曲げられるだけの猶予を残して限界近くまで広げられ、
腕は前方に投げ出す形で拘束されている。
さらには腹の下にも巨大なクッションが設置され、アイナに臀部を掲げることを強制していた。

「さて。綺麗になったところで、貴方の排泄の穴を拝見させて頂きましょうか」
尋問官は余裕の笑みを浮かべながらアイナの後ろに回った。
「ふん、排泄の場所に興味を示すだなんて、まるでハエね」
アイナは精一杯の非難をするが、それで男達を止められる筈もない。
尋問官はアイナの尻肉を掴み、無遠慮に左右へ割り開いた。
淡い桜色をした肛門が楕円形に広げられる。
「ほう、綺麗なものだ。これほど淡いアヌスはそうそうないぞ」
「あれだけひり出したってのに、まだキュッと窄んでて初々しいねぇ」
将校達が自らの排泄孔を品評する中、アイナは恥辱を顔一面に表していた。

「本当に綺麗なものですな。悪戯心をくすぐられるというものだ」
尋問官は嬉しそうに笑い、羽でできた責め具を尻穴に近づける。
それで軽くアイナの蕾を撫でると、たちまち白い尻肉が竦みあがった。
「ひっ!」
「おお、くすぐり責めかね。なかなか効いておるようだが」
「毛先が格別に細かい特注の羽箒です。これで撫でられると、微細な毛穴の隅までくすぐられて堪らんようですよ」
男の言うとおり、羽箒がアイナの蕾を撫で回すたび、そこは喘ぐような反応を示した。
「い、いや!!やめなさいっ!!」
アイナも嫌っているようだ。だが獲物が嫌う行動こそ繰り返すのが尋問官。
「そうか、つらいか」
そうほくそ笑み、ますますもって様々な角度から尻穴をなぞり上げる。
「ひぃ……くっ!!」
「はは、すげぇな、尻の穴がヒクヒクしっぱなしだぜ。イソギンチャクみてえだ」
「肛門は敏感な組織と言いますからね。羽箒も見ているだけでむず痒くなる細かさだ、
 あれはどうにも堪らんでしょう」
男達は可笑しそうに肛門へのくすぐり責めを鑑賞する。

くすぐり責めは数人の尋問官の手で何十分と続けられ、やがては刺激が過ぎたのか、
アイナに放屁までさせて周囲の嘲笑を誘った。



「さて少尉殿。せっかくこのような場だ、貴方に新しい快感をお教えしよう」
執拗なくすぐり責めの後、尋問官がゴム手袋を嵌めながら告げる。
アイナの視線が鋭さを取り戻した。
男は瓶から緑色をした粘液を掬い取り、アイナの尻穴に塗りこめる。
「ひっ!な、何を塗ったの!?」
「何、ただの潤滑剤だ。ただ少しばかり刺激的だがね」
男の言葉通り、粘液を塗られた菊輪の部分がチクチクとした痒みに襲われはじめた。
その痒みに遅れて妙な熱さも感じられる。

「力を抜け」
尋問官は中指をアイナの尻穴に宛がい、強引に沈み込ませる。
「う、ぐっ!!」
アイナが目を見開いた。
「ふむ、さすがによく鍛えてあるな。見目だけでなく、締まり具合も上等だぞ。
 尻の穴が人気の娼婦を嬲った事があるが、それにも劣らん」
尋問官は口端を吊り上げ、中指を臍側に擦りつけるように動かした。
「くううっ……!」
アイナは目を細めて恥辱に耐えている。
だがその表情には、快感に戸惑う色も全く無いではなかった。
「よく締まるが、柔軟性もあるな。これなら下準備も滞りなく進む」
尋問官は一旦中指を抜き、アイナが大きく息を吐いた瞬間、今度は人差し指を加えた2本指を捻じ込んだ。
「うぐあうっ!?」
2本ともなれば質量は桁違いだ。アイナは尻肉を引き締めながら動揺を示す。


「あっ、ああっ、くああっ…… んん、ん ああ……!!!!」

しばらく、アイナの声が尋問室に漏れ続けた。
彼女は尻穴を延々と2本……いや、今や3本になった指で弄繰り回されていた。
男の尻穴嬲りは実に手馴れたもので、さらに緑色の粘液も惜しげもなく使う。
その相乗効果で、アイナは肛門で何かされるたびに腰を跳ね上げ、ああ、と吐息を漏らす事を余儀なくされていた。
「……そろそろいいか」
尋問官は呟き、アイナの尻穴から3本の指を抜き出す。
ずるりと糸を引いて抜け出た指の先には、かすかに黄色い汚れが見受けられる。
「おやおや、これは。どうやら汚れを出しきっていなかったらしいな、少尉殿?」
手袋の先をアイナに見せつけながら、尋問官は可笑しそうに笑った。
「………………!!」
アイナの頬がたちまち朱に染まる。
「では仕方がない。すっきりとすべて出し切れるように、こちらの器具が助力しよう」
尋問官はそう告げながら、壁の端末を起動させた。



「おおおお……!!」
姿を現したその責め具に、将校達も新米尋問官も、皆一様に目を見張った。
前屈みで尻を掲げたアイナに覆い被さる形で支柱を組まれたファッキングマシン。
まるで獲物を捉える直前の蜘蛛のようだ。
当のアイナもその威容に言葉を失う。
指での弄くりでかすかに口を開いた肛門に、バイブレーターが宛がわれた。
凶悪だ。成人男性の持ち物よりも逞しく、さらには表面の至る所に大きなコブが盛り上がっている。
「これはキツイぞ。どうだ、情報を吐くか」
尋問官が問う。しかし実際には、早く責め具のスイッチを入れたくて堪らないといった様子だ。
「……知らない」
案の定、アイナは目線を逸らせながら吐き捨てる。
「なるほど、では仕方がないな」
尋問官は待ちかねたように機械のスイッチを入れる。

大きな駆動音が聞こえ、バイブレーターが回転を始めた。ドリルのような音だ。
「ほう、横にも回るのかね。ホホ、あれは可愛そうじゃ」
見守る人間が目をぎらつかせる前で、バイブレーターは回転しながらアイナの菊輪を突き破った。
「くあああアアっ!!!」
未知の感覚に、アイナの口から叫びが漏れる。
回転しながら奥まで入り込み、また回転しながら抜け出ていく。
「どうだ、堪らんだろう」
尋問官が嬉しげに問うが、アイナはなおも彼を睨みつけた。
「わ、私が、このくらいでっ……!!」
すると尋問官は笑みを深める。
「そうか、ではもう少し出力を上げるとしよう」
尋問官が端末のツマミを操作すると、淫具の駆動音がさらに強まった。
回転が目に見えて激しくなり、前後運動も容赦のない速度になる。
これにアイナの全身が震え上がった。

「んんンおおおおおっ!!! こ、これダメッ、は、激し……っ!!?
 いやあああっ、お、お尻が、お尻がめくれちゃううううっっっ!!!!!」
そのアイナの声は、ここに来て以来のハスキーなものではなく、少女然としていた。
感情そのままの悲鳴。
それもそのはず。彼女が主張する通り、凶悪な回転を得たマシンが引きずり出されるたび、
アイナの尻穴は遠目にも解るほどに盛り上がっていた。まるで火山のごとくにだ。
見た目にそこまでなのだから、彼女自身が得る感覚たるや、想像を絶するものだろう。



ギシュッ ギシュッ ギシュッ ギシュッ ……。
無機質で無慈悲な音を立て、蜘蛛のような淫具は前屈みのアイナを責め苛んだ。
「あああ、んあああああっっ!!!!」
アイナはその苦痛から逃れようと必死に身を捩るが、手足を固定されていてはどうしようもない。
ただ変わらぬ姿勢のまま、尻穴を陵辱されるしかなかった。
ギシュッギシュッギシュッギシュッギシュッ……。
ただの一刻も甘くならない駆動音が、地下深くの拷問室へ不気味に響き渡る。
「ああっ!!ああああっ!!!!」
アイナは流石に冷静さを保つ余裕などなく、つらさに喘ぐままになっていた。
常に声を上げる唇の端からは涎が垂れ、拘束された足の指先が固く強張る。
深々と淫具が入り込むたび、太腿から尻肉にかけてがぞくんっと跳ね上がりもする。
それらの反応すべてが彼女の快感の指標となった。

「凄まじい反応だな。まぁ尻の穴をああも痛烈に穿られては仕方もあるまい」
将校達は椅子に座り、拷問具を机にワインを飲み交わしながらアイナを観察していた。
「ええ。私などが解説するまでもなく、十分に凄みは伝わると思います。
 特にあの責め具には無数のイボがついていますから、
 それが回転しながら括約筋や腸奥をゴリゴリと刺激するのはたまりませんよ。
 たっぷりとクスリを塗りこめてもいますし、その痒み部分を穿られるとなれば尚更です」
尋問官は誇らしげにアイナの背を撫で下ろしながら告げ、手についた汗の雫を切る。
新米の尋問官達もまた、アイナのむちりとした腿や豊かな乳房に触れ、男の欲を満たしていた。
だがアイナはその屈辱に怒りを向ける余裕さえなく、ただ尻穴を穿たれる感覚に身悶え続ける。

どれほどの時間が経っただろうか。
尋問官がようやくに機械のスイッチを切った頃、アイナの脚の下には液だまりができていた。
しとどな汗と、責め具を伝うさらさらとした腸液、そして愛液だ。
アイナは明らかに感じていた。それは湯上りのような状態の彼女を見ても明らかだ。
「どうした少尉殿、随分と感じているようだな。クソの穴だけを穿られているというのに」
尋問官がアイナに囁きかけた。
「…か……感じて……なんか……」
アイナは歯切れ悪く答えるが、男の指でぬちゃりと秘部を触られると、それ以上の句が継げない。
「その格好で意地を張っても惨めなだけだぞ。どうだ、吐かんか」
尋問官が声を低めてアイナに詰め寄る。アイナの表情が悲痛に歪む。
その要求を拒絶するたび、より一層酷い目に遭わされてきたのだから当然だ。
「……私は知らない。仮に知っていたとしても、貴方達になんて死んでも教えないわ!」
アイナはそれでも毅然とした態度で拒絶を示した。男達に笑みが浮かぶ。
「そうか。まだまだ嬲られ足りないらしいな」
尋問官はそう告げ、機械のスイッチを入れた。さらに今度は、横のレバーをも操作する。
アイナの上空で静止していた淫具が再び不気味に唸り始めた。



責め具が肛門を通りぬけ、直腸奥の壁を突く。これは先ほどまでと同じだった。
「んくっ……」
アイナは小さく呻きながらも、慣れた刺激にとりあえずは安堵する。
しかし次の瞬間、その刺激は形を変えた。
腸の奥で蛇のようにうねった後、全く道の部分へ先端を潜り込ませたのだ。
「んあああああっ!!!!」
アイナが叫びを上げた。何事かと目を見張る将校達に、尋問官が解説を加える。
「S字結腸に潜り込んだのです。直腸の奥から、さらに横へ通じる第二の穴ですね。
 外側から異物が入り込む事など全く想定されていない場所ですから、
 ここを犯される感覚は尋常ではありませんよ」
尋問官の説明に、アイナの狂乱ぶりが説得力を加える。

「くっああああっ!!は、入ってる、横の窪みに、はまっちゃってる……!!!
 あああ、やだやだ、そこゴリってしちゃだめ!!だめえっ、お腹の形変わっちゃううっ!!!」
先ほどまで気の強い瞳で周りを威嚇していた威厳は消え、アイナはただ悶え狂った。
肛門から真っ直ぐ突き刺さり、中で反りを作って結腸を穿ち、中身をほじくり出すように抜けて、
また肛門を刺激しながら引き出される。その繰り返しだ。
その刺激は新鮮なものだろうが、アイナの苦しみはどうもそれだけではないらしかった。

「だめえっ、止めて!!!だめだめ、これダメえっ!!!!
 こ、こんなの、こんな深くまで抉られたらっ……な、中身でちゃう!!!
 おなかの中身、全部掻き出されちゃううううっ!!!!!」
アイナがそう叫んだ、次の瞬間だった。
機械が抜き差しされる肛門部分から、茶色い飛沫が噴き上がったのだ。
「また豪快な事だ。結腸に溜まっていた浣腸の出し渋りが、抽迭で掻き出されたか」
尋問官が嘲るように笑う。
「いやああっ!!出る、出ちゃううっ!!!勝手に全部掻き出されてるううっ!!」
アイナは目をきつく閉じながら強制排泄に震えた。
その肛門からは、一度噴き出してから堰を切ったように茶色い奔流が溢れ出していた。
ぶりっ、ぶりゅうっ、ぶばっ、ぶりゅううっ。
耳を塞ぎたくなるような下劣な音と共に、機械の抽迭で汚物が掻き出されていく。
その黄茶色の雫は、あるいは高く掲げられた尻肉から背に伝い落ち、あるいは濡れそぼった陰唇を横切って床に垂れ落ちる。
その惨めさたるや、先の排便の比ではなかった。

「ふふ、何とも惨めな絵だ。前から見ても傑作だが、やはり後ろからが一番だな」
将校が笑いながらアイナの背後に集まる。
桜色の肛門を捲り上げる勢いで機械に犯されながら、茶色い汚物を吐き散らす姿は、
『銀の女神』と呼び湛えられた女の姿とは到底結びつかない。
だがそれゆえに、男達は喜び湧いた。
「あ……ああう、ああ゛ッ、ふううう゛ああああっ……!!」
脳を焼き焦がすような羞恥と、終わりなく続く肛虐。
その中でアイナは引き結んでいた唇をだらしなく開き、涎を垂らし、
やがて焦点を結ばない虚ろな瞳で意識を手放した。



続く3日目、4日目、5日目にも、アイナには様々な陵辱が加えられた。

3日目は乳房を徹底的に嬲られた。
台に拘束され、注射器のようなもので乳腺に直接注射を打たれ、数人の手で延々と乳房をこね回される。
薬の作用で、アイナの乳房は2周りほど大きさを増した。
その状態で乳房を揉まれ、乳首をこね回され続けると、やがて先端から白い雫が滲み出る。
妊娠もしない状態での母乳。
アイナは錯乱状態に陥ったが、さらに胸を刺激され続けると、腹部を白く染めるまでに乳が噴き出すようになってしまう。
そこからは牛につけるような搾乳機で母乳を搾り取られた。
搾乳を受ける間、アイナはおかしい、嫌だと繰り返すものの、乳を汲み上げられる瞬間の顔は明らかに快感に蕩けたものであったという。

4日目は後ろ手に縛られたまま、部屋中に張り巡らされた鎖の上を跨いで往復させられた。
滑らかな楕円が繋がる鎖で、陰核や陰唇を刺激されながらの往復。
その快感と惨めさで、アイナは秘部を濡らし、鎖に透明な雫を纏いつかせた。

5日目は名目上は休息を与える日であったものの、その実は場の男達に犯されていた。
男の上に腰を下ろして尻穴を犯され、アナルのみで達することを強要された。
開口具を使ってフェラチオをさせられもしたし、3穴を犯されもした。

しかしそれらの恥辱を受けてなお、アイナが口を割ることは無く、尋問はついに6日目に入る。



【6日目】

「ここまで辛抱強い女とはな。正直、甘く見ていたかもしれん」
6日目の朝、中年の尋問官はアイナに告げた。
アイナは目を細める。
「解ったでしょ、私は本当に何も知らないの。
 これ以上拘束しても、あなた達の立場を悪くするだけよ」
そう解放を仄めかすが、しかし、尋問官は首を横に振る。
「思い違いをするな。お前は我々の拷問の上を行ったわけではない。
 今までのような“お遊び”では吐かなかった、それだけだ。
 容赦せずに器具を活用すれば、お前のような小娘の口を割らせる事など容易い」
尋問官の目は真剣なものだった。
さすがに日数を掛けすぎたと考えているのかもしれない。
その雰囲気に、アイナは息を呑みながらも睨み返す。
「……いくらやっても、無駄なことよ」

数時間後、アイナはやはり屈辱的な格好で拘束されていた。
大きな椅子に背をつけて座るような姿勢で、持ち上げた両足首が天井から吊るされている。
秘部が天を向き、肛門が正面に晒される格好、いわゆる『マングリ返し』だ。
当然手首も拘束されており、身動きは叶わない。
「相変わらず芸が無いわね。女の性器を晒すことにどこまで拘るの?」
アイナは侮蔑を込めた口調で吐き捨てる。だが尋問官の表情に変化はない。
「……今一度訊くぞ。答える気はないか?」
「くどいわ」
短いそのやり取りを終え、尋問官は静かに準備に入った。
筆を取り、緑色の粘液をたっぷりと含ませてアイナの陰核に塗り込める。
「!」
以前にもその効果を味わったアイナが表情を強張らせた。
「この効果は知っているだろう。今回はその原液だ、それをクリトリスに塗り込めている。
 すぐに勃起が始まるぞ」
尋問官はそう告げながら、執拗に陰核に筆を這わせた。



それから数分、アイナは秘部を衆目に晒すままになっていた。
「ほう、本当に勃起してきおったわ!最初は繁みに隠れるほどだったのにのう」
「薬が効いたのか?いや案外、見られて興奮してんのかもな!」
見守る男たちから野次が飛ぶ。
「くっ……!」
アイナは口惜しげに唇を噛んだ。
薬の原液を塗り込まれた陰核は、尋問官の言葉通り、直立して包皮を剥きあげるほどになっている。
それを見て取り、尋問官は次の工程に移った。

尋問官の1人が端末を操作すると、アイナの頭上から3本のアームが伸びてくる。
1つは先が吸盤状になっており、それがまずアイナの陰核に吸い付いた。
「あぐっ!?」
陰核を吸い上げられ、アイナが悲鳴を上げる。
さらに間髪入れずに他の2本も左右から陰核を挟み込んだ。
その2本の先にはトウモロコシの髭のような繊毛が見える。
「い、いや……」
次に起こる事を予想し、アイナが拒絶の言葉を口にする。
だがそれを意に介さず、尋問官達は3つのアームを作動させた。

陰核が上に吸い上げられた状態で、その根元を左右から繊毛が撫で回す。
「あ、ううああああああっ!!!!」
アイナはたちまち美しい叫びを上げた。
「あああ、だめぇだめっ、あああ、こ、これ、根元ぉっ……!!
 嫌だ、いく、いくいく、だめっこんなの、耐えられな、いくうっ、あああああ゛っ!!!!」
その狂乱ぶりは、彼女の意思を超えたものらしかった。
陰核を直に擦りまわされる、しかも薬の効果で初めから固くなっていた部分をだ。
確かに耐えられる道理がなかった。
「ああ、いくいくうっ、ああああっいやだああっ!!!!!」
アイナは3ヵ所から滅茶苦茶にされる自らの陰核を凝視し、叫び続けていた。

「すげぇ狂いっぷりだな、何度も立て続けにクリ逝きしてるって訳かい。残酷だねぇ」
見守る人間からのほほんとした感想が漏れる。
その中で、アイナは叫び、修羅場の下にある秘裂から止め処なく愛液を吐き溢した。



ようやくアームが止められた頃、アイナの顔は鼻水と涎でグズグズになっていた。
呼吸もおかしく、目も焦点が合っていない。
「どうだ、『アルテミスの矢』について何か思い出したか?」
尋問官が呼びかける。アイナは呆けたような顔で首を振った。
「……し、しらない……しらないしらない……しらない」
脳が思考を結ばない状態で無理矢理隠し事をしているような、拙い惚けようだ。
当然尋問官が納得するはずも無く、手早く次の責めに移る。

「今日は休ませんぞ」
尋問官がそう言って機械を操作すると、繊毛のついたアームが収納される。
そして入れ替わりに凹凸のついた細い棒が姿を現した。
陰核を吸引するアームだけはそのままだ。
「なに……?」
アイナは惚けた目で棒を見つめる。そしてその棒が自らの尿道を狙っていると気づいた時、目を見開いた。
「っひ、い……いいいッ!!!!!」
アイナの恐ろしげな声が響く。細い棒が尿道を割り開き、侵入を開始したからだ。
「尻穴を開発して、今度は尿道かね。頭がおかしくなりそうだな」
将校が他人事として笑う。

「くっ……こ、今度はおしっこの穴をどうにかする気なの……?」
「そうだ、微細な凹凸が心地よかろう。特にその棒は特別でな、数度の抜き差しの末に、
 射精するように薬を注ぎ込んでくれるぞ。嬉しいだろう?」
尋問官は尿道をほじくられるアイナを見下ろして告げる。
アイナはそれを睨みあげようとしたが、尿道を奥まで貫かれた瞬間、その顔を余裕のないものに変える。
「くっ……あうっ、くあああうぉあう……!!!」
アイナは尿道へ凹凸の付いた棒が出入りする様を見つめていた。
その顔に浮かぶのは絶望という表現が近い。
一定のリズムで続く、容赦のない尿道責め。
アイナは唇を噛みしめ、身体を震わせながらそれに耐えるしかなかった。



「あっ、あっ、ああ……!!」
ある時、アイナの声が妙なものに変わった。
その直後、抽迭を受ける尿道からちょろりと黄色い液があふれ出す。
それはやがて奔流となり、アイナの女の部分を穢した。
「ははっ、ついに失禁かよ。ゲロはいて、クソ漏らして、小便までちびりやがった。
 大勢の前で、女が見せちゃいけねぇもんを全部晒しちまったわけだ!」
野次が飛ぶ。
それを受けながら、アイナはただ熱に浮かされたように尿道責めの感覚に耐えていた。

「しっかし、気のせいか気持ち良さそうに見えちまうな。そこまでの変態なのか?」
「いえ、気持ちが良いのは事実でしょう。尿道の奥は、陰核の根元と接しています。
 少し前まで散々刺激されて熱をもった陰核とね。
 ようやく冷えはじめたそこを凹凸のある棒で擦りまわされているのですから、
 彼女の中にはもどかしい快感が駆け巡っているはずですよ」
尋問官の言う通り、アイナの表情にはいつしか曇りが見え始めていた。
慣れない穴を開発される痛みからではない、むしろ生殺しの状態をどうにかして欲しいとでも言いたげに。
アイナはその焦らしを延々と続けられた。
そしてようやくに尿道責めから解放された頃、彼女は股座をすり合わせるような動作を見せる。
アイナは狂おしいほどに快感を望んでいる。身体がそのようになっているのだ。
「物足りんのだろう、アイナ」
尋問官は彼女の内なる望みを叶えた。満ち足りればアイナが壊れると知りながら。



「あああああああっ!!!いやあいやっ!!!もう、もういくっ……!!
 ああいくいくいくいく、いっちゃうううっ!いくうううっっ!!!」

アイナの叫びが響き渡る。
彼女は今までの調教を総括するような責めを受けていた。
結んだ手首で天井から吊るされ、乗馬マシンのような責め具に跨らされている。
目隠しをされ、性感に集中せざるを得ない状況にされてもいた。
その秘部には、彼女の『上付き』の膣の形にマッチする淫具が入り込み、延々と子宮口までを貫いていた。
肛門にも逞しい一本がゴリゴリと出入りし、陰核にも微弱な電流の流れるキャップが取り付けられている。
それら全てが、散々焦らしを受けたアイナを極楽へと導いた。

「さっきから“イク”ばっかりだな、何であそこまでになっちまったんだ?」
将校の一人が、最初の淫具責めを思い起こして首を傾げる。尋問官がそれに答えた。
「連日の蕩かしに次ぐ蕩かしで、すっかりポルチオが目覚めたんですよ」
「ポルチオ?」
「子宮の入り口です。女の最大の性感帯で、一度そこが目覚めれば全身が性感帯になるとさえ言われています。
 実際に見たほうが早いかもしれませんね」
尋問官はそう言い、端末を弄った。すると壁のモニターに映像が映し出される。
内臓系のピンク色が前後する映像だ、犯されているアイナの膣内だろう。
「あのバイブレーターには先に極小のカメラが付いていて、中の様子を観察できるのです。
 ……ほら見えるでしょう、あの最奥で蠢いているのがこの女の子宮口ですよ」
「ほう、確かに物欲しそうにヒクついてやがるな。愛液も吐き溢し放題だしよ。
 えれぇ事になってるもんだ」
尋問官達は満足げに笑ってアイナに視線を戻した。

「ああああいくっ、いくいくいぐううっ!!!ま、また、ぁあ……!!!!
 もう、もうっ……イきすぎて、くりゅ、ひ、あううっ……ッいくう!!」
アイナはなおも叫びながら身体を揺らしている。
目隠しをされているせいで余計に追い詰められているのだろうか。
その身体の随所が快感を表している。
豊乳化を施された乳房からはどぷどぷと母乳が溢れ出し、身体を白く染め上げている。
口からはだらしなく涎が垂れ、跨った台を挟む脚は何度も跳ね上がって鎖を揺らす。
愛液は台の座部から滴って床に液だまりを作っている。
アイナがその身に飽和するほどの快感を得ているのは明らかだった。



「お゛ぉぉぉうおおお!!!んんくぅあああおおおぉぉ!!!!!
 ふんんんんんおおおおおおおおおっっっ!!!!!!!!!」

やがてアイナの声は、獣が吼えているようなものに変わっていった。
モニターを見れば、ついにアイナの子宮口がくっぱりと口を開き、
彼女の自重でもって淫具を子宮の中にまで入り込ませてしまったのが解る。
それまで入り口を突かれるだけで悶えていた場所に、直接抉り込み、抜き出されているのだ。
獣じみた声を上げるのも仕方がなかった。
快感は飽和する。アイナの全身が痙攣を始め、口が忙しなく開閉し始める。

「もう、もうコレほんとにだめええっ、とめて、止めてとめてーー!!!!
 そこにいるんでしょ、聞いて、私何でも話しますっ!!!
 あうてみすの矢のことも、仲間の事も、父さんの話もぜんぶっ!!!!
 だからとめて、もうやめてええっ!!!あたまが、あたまがとける焼ききれちゃうううっ!!!
 ああああああまたいっちゃううううう゛う゛!!!!!!!」

アイナはそう叫んだ。いや、吼えたという方が近い。
尋問官は一旦スイッチを切り、アイナに近づいた。
「本当の事を話せよ。もし間違いの情報だったと解れば、こんな物では済まんぞ」
その言葉に、アイナは何度も忙しなく頷く。
そして彼女は呂律の回らない状態で、知りうる限り全ての情報を漏らした。
彼女が彼女であるにはもうそれしかなかった。

こうして『銀の女神』、アイナ=マリーウェスト少尉の尋問は終わりを告げた。
そう、尋問は。




【7日目~】

「い、いやああああっ!!!!ろ、ろうして!?ろうしてまだ犯されるの!?
 わらひ、全部はなしたろに……ほんとに限界なのに……!」

アイナは後ろ手に拘束された状態で、尋問官や将校の慰み者となっていた。
結合部からぬちゃぬちゃと生々しい音がしている。
「うるせぇ!尋問は終わったが、こりゃオマケの輪姦だよ!
 散々女の身体でそそらせといて、犯らずに終われるかってんだよ!!」
色黒の将校がアイナを犯しながら怒鳴る。

「いやあっ、頭がおかしくなりそうだったから、わたし全部はなしたのよ!
 本当に頭が焼ききれそうなの。もう、今なに言おうとしてるかもわかんない……
 これいじょう、これ以上キモチいいの頭に送らないで、おねがいよおっ!!!!」
アイナは必死に赦しを乞うた。しかし男達は取り合わない。
「うるせぇな。おい、こいつの口塞いじまえ!」
その命で、アイナの口にビットギャグが取り付けられる。
「うぉうもううううーーー!!ふぁえへ、うおうむううううあーーー!!!!」
アイナの悲願は口枷に封じられ、もう誰にも届くことはない。

それから半日以上が経った頃、アイナは床に転がされていた。
口にはビットギャグを噛まされ、手は後ろで縛られ、鎖つきの首輪も嵌められいる。
その内股に閉じた足からは、男の精が太い流れとなって溢れだしていた。
多くの人間に輪姦された事が明白な姿だ。
美しかった瞳は今や涙にまみれ、上方を向いたまま何者をも映さずにいる。

「ちっ、いい女だったが、ぶっ壊れちゃもう犯し甲斐もねぇな。
 こいつは下のモンに払い下げるとして、次は誰を尋問に掛けるんだ?」
「この女の部下も一緒に捕らえてた筈だぞ。結構可愛いのがいた筈だ」
「よし、じゃあ今度はそいつだ。敬愛するアイナ様の蜜を吸ったバイブで犯されるなら、
 そいつも本望だろうよ」

男達は口々に語り合いながら、尋問室の扉を閉める。
仄暗い地下室には、ただ美しい女の形をした肉体だけが取り残された。



                         END
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