大樹のほとり

自作小説を掲載しているブログです。

2012年06月

公爵令嬢の調教

ゲッツェルン公が娘・アウリシアの美しさは、広く隣国にまで知れ渡っていた。
陽に煌めく純金の髪と、利発そうなエメラルドグリーンの瞳。
銀のティアラと薄青色のドレスを纏って彼女が姿を現せば、
公国の民たちはそれだけで息を呑んだ。

アウリシアはただ顔立ちが良いだけの令嬢ではない。
勇猛で知られる父に憧れ、幼少時より本格的な剣の訓練を積んでいる。
結果として彼女の肉体は、高貴な身でありながら街の踊り子さながらに良く引き締まっていた。
身体つきだけでなく、実際の模擬戦の実力も、平均的な騎士では手加減のしようがないと言われる。
街の視察に出かけた際、若い娘を襲っていた野党の一団に出くわし、
護衛の騎士2人と共に、体中に裂傷を負いつつも見事撃退した逸話は有名だ。

「アウリシア様。領内西方部の治安は、引き続き悪化の一途を辿っております。
 このまま盗賊どもを野放しにしては、いずれ不安は全土に波及するかと」

臣下の1人が膝を付いて進言した。
アウリシアは君主の座に腰掛けたまま、片手を肘掛けに置き、脚の膝下を組んでそれを見下ろす。
その女王然とした美しさに、兵士達はみな心中で感嘆の息を吐いた。
歳17という小娘ながら、君主として仕えるに十分な風格を身につけている。

「……こうも西方の賊が勝手を犯すとなれば、見張りに問題があるとしか思えません。
 金銭面で癒着しているという噂もあります、西方部の衛兵を総員入れ替えなさい。
 人員交替に伴う混乱の補佐と、二重監視を兼ねる新たな組織の形成も検討しておきます」

アウリシアはあくまで君主らしく、物怖じしない明瞭な返答を臣下に与えていく。
そうして領内の問題すべてに対処したところで、ようやく彼女の一日の政務は終わりを告げた。
……あくまで、政務は。
だがアウリシアにしてみれば、仕事を終えて私室に戻ってからが、本当に気合のいる所だ。



「お疲れ様です、お嬢様。まずはハーブティーをお飲みになってしばしお寛ぎ下さい。
 今宵は9時より開始致します」

広いアウリシアの私室では、執事がティーセットを手に佇んでいた。
表情も語気も滅多には変わらない、氷のように淡々とした男。
だがアウリシアは、彼の隅々までを知っている。
女のようなその細腕で振るわれる鞭は、声も出ないほどに痛いこと。
ぐいと髪を掴み上げる筋肉は、鋼のように硬いこと。
男の部分は大きさこそ平均的だが、勃起時の反りと硬さが尋常ではないこと。
その全てを知ってしまっている。

夜が更けた今から始まるのは、ゲッツェルン公爵令嬢への性教育。
執事や下男によって齎される、底無し沼のような快楽調教だ。

全ては現国王が、「6公」の娘の中から后を選ぶと宣言した事に始まる。
6公とは、古くよりこの地を治めてきた公爵家6門のこと。
いずれも並ぶもののない名門には違いない。
だが目まぐるしく移ろう趨勢の中で、徐々にその地位を落としつつあるのがゲッツェルン公国だ。
特に国の象徴たる父も母も頼れない今、国王の后となって安定を得る事こそ、
アウリシアが公国を存続させうる唯一の道と言える。

だが、現国王ケーリヒは色好きで知られる男だ。
数え切れぬほどの最高級の娼婦を失神たらしめ、貪り尽くしてきた。
最近ではノーマルなセックスに飽き、器量がいいと評判の娘を城へ招待しては、
マニアックな趣向に興じているそうだ。
その彼が直々に6公の娘と交わり、自らを満たす女足りえるか見定めるという。
さらに、差し出す娘は高貴な血筋の処女であること、が求められている。
これは随分な矛盾だ。
高貴な身分の娘で、男と交わった事がなく、それでいて性を貪りつくした男を満たせという。
アウリシアはこの難題に応えるべく、執事に自らへの性調教を願い出たのだ。

覚悟はとうに決めている。
しかし、それでも清廉な令嬢にとって、性という沼は深すぎた。
昨日の記憶は、獣のような声を上げながら失神した所で途切れている。
国王が示した準備期間は半年、今より約4ヵ月後。
これから自分は、一体どうなってしまうのか。
アウリシアはひとつ溜息を零しながら、ティーカップに口をつけた。





「えっ……えあうっ、あえっ……えあ……!」

地下の調教室に、アウリシアの舌を蠢かせる声が響く。
彼女の高貴な身体には何一つ隠す物がなく、生まれたままの姿を、
執事はおろか庭師・掃除夫へ至るまでに晒していた。
プライドなど残している場合ではない。
国王ケーリヒに抱かれた娘の中には、女としてのあらゆる辱めを受けた、と主張する者もいる。
下男に乳房や秘部を見られる事など、それらの初歩に過ぎない。

とはいえ、アウリシアも誇り高く生きてきた令嬢だ。
初めはそれは嫌がり、下男を罵りながら恥じらいの箇所を隠そうとしたものだった。
だがそれら下男と数え切れぬほどの口づけを交わし、身体を弄られる内に、抵抗は弱まっていた。
何よりアウリシアには、自国を守らんとする使命感がある。
たとえ死にたいほどの恥辱とて、受け入れずに逃げる事は彼女自身が許せない。

「ほら、どうされました。舌の動きが鈍ってきていますよ」

執事は酒の入った瓶に手を差し入れ、指に絡めてアウリシアの舌に塗りこめていく。
酒といっても普通の代物ではない。およそ媚薬とされる類のものでも、かなり強い逸品だ。
男の場合、その酒を直に数杯も煽れば、丸2日に渡って勃起状態が継続するという。
アウリシアはそれを執事の手によって口内に塗り込められながら、
同時にその指の動きでフェラチオを仕込まれているのだった。

「えあっ、あえあううえ!!!あええ……えあっ!!!」

アウリシアは真剣そのものだ。
理知的な瞳で前方を見据えながら、指の求める通りに舌を蠢かす。
その口からは夥しい唾液が溢れ、唇から下、首元に至るまでを濡れ光らせている。
しかしながら、執事の求めるレベルはそれ以上に高い。

「もっと顎をお開き下さい。貴女が私の指を縦に4本受け入れられる事は存じております。甘えは許しませんよ」

執事は冷徹にそう告げながら、さらに指を奥深くまで潜り込ませた。



執事の指によって十二分にアウリシアの口が解されると、庭師が彼女の前に立ちはだかる。
恐ろしく太く長い、立派な怒張を持つ男だ。
彼はこのペニスを持つがゆえにここへの参列を許されている。
そのサイズは、噂に聞こえる国王ケーリヒの物と近く、練習台に最適なのだ。

「ほぉらお嬢様、今日もおれの物を咥え込んで下さいよぉ」
庭師は下劣な笑みを浮かべながら、臭気漂う怒張をアウリシアの鼻先に近づける。
高貴な令嬢はその饐えた匂いに一瞬顔を顰めながらも、涎塗れの口を開いて怒張の先を舐め始めた。
明らかに仕込まれた動きだ。
彼女の舌は怒張の先端から、カリ首の側部、裏筋から陰嚢、会陰部と肛門にすら至り、
薄汚い男の秘部を光る唾液に塗れさせていく。
「おおお、おおおおおっ!
 ……へへ、アウリお嬢様も、男のケツ舐めるのが上手くなりやしたねぇ。
 おれがお嬢様のケツ舐めて気持ちよくさせてる事のお返しですかい?」
庭師は勝ち誇った笑みで、自分の股下に跪く主君を見下ろした。
アウリシアはそれに答えることはなく、横目で男の逸物が勃起しきった事を確認して口を離した。

「……さて、じゃあいきますぜお嬢様」
男も解った風で、アウリシアの頭を掴んで自らの腰へと引き付けはじめる。
アウリシアは口を一杯に開いて怒張を呑み込む。
やや時間をかけて深くまで入り込ませた所で、一旦2人共の動きが止まった。
そして、数秒後。ついに男の腰が動き、公爵令嬢へのイラマチオを開始する。

「おおえ゛っ!!!おえっ、えええお、げっ、うおおおおおおええええ゛え゛!!!!!」

当然というべきか、極太を喉に押し込まれたアウリシアから苦しみの声が漏れる。
目一杯に開いた口の左右から涎を零し、一度強く目を瞑った後は、必死の目つきで男の瞳を見上げて耐える。
それはまるで口を使われるだけの、最高級の人形のように見えた。
しかし人形ならば、地獄から響くようなえづき声は上げまい。
苦しみが深まるほどに眉が垂れていく事も、気丈な目尻から涙を零す事も、鼻水を噴出させる事もないだろう。
アウリシアは人間なのだ。本来庭師などが蹂躙できる筈がないほど、高貴な人間なのだ。
しかしながらその不自然な被虐は、そこから数十分に渡り、途切れる事無く続いていくのだった。



ようやくに口虐から解放された後、アウリシアは様々な体液に塗れた顔を拭われ、寝台に移された。
アウリシアは寝台の上でしばし呼吸を整えた後、姿勢を変える。
片膝を立て、もう片脚をシーツに押し付けるようにしての大股開き。
気位の高い彼女らしからぬ格好だが、男達の反応からするにいつもの流れなのだろう。

「では、失礼します」
男の1人が寝台に上がり、手袋を嵌めてアウリシアの秘裂へと指を潜らせる。
彼は貴族階級専門のマッサージ師だ。
「んっ」
アウリシアはシーツを握りしめて小さく呻いた。
「ほう、すでに十分湿っていらっしゃる。
 薬が回ってきたのか、それとも先ほどの口唇奉仕で感じてしまわれたのですかな」
男は薄笑いを浮かべながら、静かに指を曲げた。
「あうっ!」
アウリシアの口から声が漏れた。
男は過去幾度にも渡る指責めで、アウリシアの膣の性感帯をおおよそ把握している。
弱点を知ったプロを相手に、いかな令嬢とて黙していられるはずもなかった。
「あ、あ、あ、ああ!!」
軽く指を蠢かすだけで、アウリシアの腰が跳ねる。
それを嬉しそうに見つめながら、マッサージ師は令嬢の耳元に囁きかけた。

「さて、では参りますよ。何度も申し上げてはおりますが、ケーリヒ様は清楚な女性をお望みであられます。
 くれぐれも品なく乱れるような事のありませんよう。
 先日は40分時点で気品を損なわれましたので、今宵はそれ以上をお心がけ下さい。
 もしもその時間を下回られた場合は……また『罰』を受けていただきます」

そう告げると、マッサージ師はいよいよ姿勢を正してアウリシアの性器を嬲り始める。
「くっ……、くううっ!!!」
アウリシアは造りのいい顔を引き締めて声を殺した。

そこから、アウリシアは耐え続けた。
両脚がガクガクと痙攣を始めても、シーツへ雨が降ったようになるほど潮を噴いても、
時に白目を剥きかけながら歯を食いしばって耐えていた。
しかしそれでも、彼女はマッサージ師の熟練の手つきによって何度も絶頂を迎えさせれた。
明らかに、過去の彼女よりも快感を得やすい身体になっていた。
その結果、35分を少し過ぎたところで彼女の自制心は引き千切れる。

「おおおおお、いぐっ、いぐいぐいぐっ!!!も、だめ、ゆびとえてっ!!
 だめぇいぐっ、イグイグイグイグあああういってるぅ、いぃぐうううううっ!!!!!!」

シーツに髪を埋め、天を仰ぎながら絶叫するアウリシア。
その頬を伝う涙は、自らの不甲斐なさゆえか、それとも悦びの果てに流れ出たものだろうか。
いずれにせよそれによって、アウリシアへの『罰』が確定した。



アウリシアへの罰は、色の欲に打ち勝つために施された。
例の媚薬のような酒を原液で呷るよう強要された後、手足を鎖で拘束されたまま、
地下の一室に丸一日に渡って閉じ込められたのだ。
原液で煽った薬は、肌に軽く触れられただけでも絶頂に近い快感をもたらすという。
真暗闇の中、刻一刻と身体は昂ぶって濡れていくというのに、手足を拘束されて明確な刺激を得られない。

閉じ込められてから僅か10分もせぬうちに、アウリシアは手足の鎖を鳴らし、
ああ、ああああ、という意味を為さない喘ぎを虚空へ投げだすようになった。
そこから残り23時間50分という時間を過ごさなければならない事に、心の底から恐怖した。
何時間かおきに扉が開き、食事が直接口へ押し込まれていく。
食事係は苦しむアウリシアを余裕の表情で観察し、乳房をしゃぶったり秘部を舐め上げた。
しかしながら、焦らすばかりで決定的なことはしてこない。
それはいっそ何もされないよりも残酷な生殺しだった。

一日が経ち、8時間ぶりに扉が開けられた時、公爵令嬢は力なく項垂れていた。
垂れ流しになった尿の匂いが漂い、脚の間には、その尿ともまた違う粘度のある雫が滴っている。
しこりたった乳首や見事に花開いた秘裂から、それが官能によるものだと解る。
執事に促された庭師が静かに近づき、アウリシアの顎を摘み上げた。

「へへ、お嬢様。コイツが欲しいんじゃねぇですかい」

彼は見せ付けるように、アウリシアの鼻先に剛直を突きつける。
アウリシアは、フェラチオの時には顔を顰めたその男臭さに、今は一瞬時めいたような顔を見せた。
しかしすぐに表情を変え、力なく首を振る。
ほう、と男達の驚きの声が上がった。



性感が限界まで研ぎ澄まされたアウリシアが、次に責められるのは肛門だ。
彼女は寝台に乗せられ、脚を抱え上げられて秘部を見せ付けるような、
いわゆる『まんぐり返し』の格好で肛門を嬲られた。
この二ヶ月の間、処女を守るべく使用を禁じられている膣の代わりに仕込まれ続けた部位だ。
その排泄の穴でならば、アウリシアは存分に乱れる事を許される。
理性を飛ばし、乱れ悦ぶように刷り込まれている。

「あああああっ!!!すごい、すごい、おひりすごいいいっ!!!!」

アウリシアの声が響き、むちりとした脚線が震え上がる。
無理もない。彼女の肛門には今、大小様々な柔らかい珠が詰め込まれ、
さらにそれを押し込むようにしてディルドウが抜き差しされているのだ。
ディルドウ単独では入り込めない奥にまで軟体が入り込み、快感で膨れた子宮を薄皮越しに刺激する。
男でいえば前立腺を抉られている事と等しく、それで感じずにおれるはずはなかった。
花開いた秘裂からはいよいよしとどな愛蜜があふれ出し、肛門周りを濡れ光らせている。
その濡れ光った部分へにちゅりと音を立てて異物が入り込む様は、中々に見ごたえがあった。

「おい、そろそろいいだろう」

執事がアウリシアの様子を見計らって声をかける。
すると責め手の男達は、やおらアウリシアの身体を持ち上げはじめた。
そしてその持ち上げた細い身体を、寝台の四隅にある柱のひとつへと近づける。
ぱっくりと開いた肛門へ、ちょうど男根状になったその柱が入り込むように……。

「う、うあああああっ!!!ふ、ふかいっ、ふかいいいっ!!!!!
 あああこれだめ、本当にふかいのっ!!!あああ、子宮押し潰されちゃう!!!!
 いく、いくうっ、おひりでぇ、ひっちゃあうううううううっっっ!!!!!」

アウリシアは身体の奥の奥まで入ってくる柱に狂喜の声を上げた。
結合を確認した男達は、柱へ串刺しになるような形でぶら下がっている美脚を引く。
そうする事でアウリシアの身体が下がり、柱が尻穴の深くを抉るという寸法だ。

「ああああっ、ふああああああああああっっっ!!!!!!!」

開発されきった尻穴を容赦なく責め立てられ、高貴な令嬢は高らかに啼く。
処女性と矜持をなお保ったまま、蕩けるような性の快感を知るメスの獣として……。



おわり
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クリクリクリニック

『稀代の天才写真家』ヘドリック・ハウセンに撮られる事は、女優やモデルにとって最高の栄誉とされる。
ヘドリックの悪魔的な美への執念で撮影された一枚は、
対象の美しさを奥底まで写し取って後世へと語り継ぐ。
彼と同じ時代に活動できた事を誉れに思う女性は、星の数ほど存在するという。
その彼がヌード写真を撮ると表明した時も、反響は大きかった。
世界最高峰のステータスを求めて、目の覚めるような美女が各地から集う。
瀬川優輝もその一人だ。

優輝は若干16歳にして、既に日本を代表する女優として知られている。
中学に入る前から演劇を始め、その天才的な表現力で人々の心を動かしてきた。
初主演作『真冬の蝉が見る夢』のアカデミー賞受賞は、彼女の“泣き”の演技に因る部分が大きいとされる。
また彼女は実力だけでなく、容姿にも優れていた。
人の無数に行きかう都心を歩いていても、なお振り返られるほどの垢抜けた涼やかな美。
整形するまでもなく、生まれて間もない頃から周囲の男の視線を惹きつけていた、やはり天賦の才だ。

ただそんな優輝は、天才であるが故の問題も持ち合わせている。
一言で表せば高飛車なのだ。自分の高い実力を理解しているだけに、称えられて当然と思っている。
何千という倍率を潜り抜けてヘンドリックの被写体に選ばれたのも当然だと思ったし、
そのヘドリックが被写体に求めた『状態』にも、ただ一人不服を露わにした。

ヘドリックが求めたものは、最高級の女性が帯びる官能美。
頬と肌が紅潮し、乳首が屹立し、無毛の丘陵から桜色の性器と、慎ましく尖った陰核が覗く。
これこそ究極の人間美だと訴えたのだ。
一般には変態じみた思想とされるこの主張も、天才写真家の言葉となれば意味を変える。
誰もが少なくとも表面上は、その通りだと手の平を叩いた。
ただ一人、冷ややかな目つきをした優輝を除いて。
彼女にとってはヘドリックの撮影も、女優としての箔をつけるための儀式でしかない。
他の女性が期待に胸を膨らませる中、早く終われば良いのにと退屈そうに溜息を吐くのだ。



撮影当日、参加者の数名の女性には各々専属のマッサージ師が宛がわれた。
通常の撮影で行われる、メイクやヘアセットはない。
あくまで髪や肌は自然体のままで、性器だけを昂ぶらせての撮影だ。
優輝は撮影の番が来るまでの間に、何人もの女性が個室から現れて撮影に向かう瞬間を目にした。
彼女らは一人残らず頬を染め、はっきりと解るほどに乳首と陰核を紅く屹立させていた。
ばかばかしい。
優輝はそう溜息を吐きながら、係員に呼ばれて個室に向かう。

部屋の中はどこかのクリニックさながらに清潔に保たれており、白衣を着た女性が数名いた。
その中の女医らしき人間が、バスタオル一枚の優輝に椅子を勧める。
「瀬川優輝さんですね。大原と申します、よろしくお願いいたします」
大原と名乗った女医は、そう恭しく頭を下げる。
口調は丁寧だが、言葉に心が籠もっていない。あくまで上辺だけの礼だ。
それを見透かした優輝は、それ以上に尊大な態度で椅子に腰掛ける。
「はーいはい、さっさと終わらせてよ」
目を閉じてうんざりとした様子で告げる優輝。
「畏まりました」
大原は抑揚のない口調で答える。
心なしか機嫌を損なったのが優輝にも解ったが、知った事かと虚空を眺める。
かくして、優輝への官能のマッサージは始まった。

場にはリラックスできる環境が整っていた。
椅子はゆったりとしていて柔らかく、微かに不思議なアロマも焚いてある。
その中で優輝はバスタオルを取り去られ、裸身を晒した状態でマッサージ師の愛撫を受け始めた。
首元からオイルを垂らしかけ、肌に擦り込みながら胸を揉みしだく。
胸の房を手の平で包み込んだまま、優しく、けれども快楽の芯だけはしっかりと捉えて。



女性2人の手によって左右から乳房を刺激され、数分後。
椅子の肘掛けに乗せていた優輝の腕が、ぴくりと反応した。

(……な、何、こいつら……滅茶苦茶上手い……っ!!)

自慰の際に得るものとは比較にならない快感が、まだ若い乳房の中に渦巻いている。
乳房だけではない。腕も、腹部も、そして脚も。
柔らかく暖かな女の手の平でオイルを擦り込まれ、絶妙に刺激されている。
特に足指の間でぎゅぷぎゅぷと音を鳴らしながらオイルの泡を弾けさせる動きは、
優輝の脊髄全体に染み渡るような、如何ともしがたい快楽を与えてきた。

「ふふ、心地よろしいんですか?胸の先が尖って参りましたよ」
マッサージ師の1人が、優輝の胸に目をやりながら囁いた。
優輝が恥じらいを瞳に宿す。
「別に……。ただの生理現象じゃないの?」
口ではそう強がりながらも、オイルで柔らかく扱かれている胸の蕾は、
今までの人生でかつてなかったほどに尖っている事は十分に解っていた。
勿論、指をどけるだけでその状態が見える女達も同じだろう。

誰の目にも明らかなほど胸の先が尖りきった所で、いよいよ大原が優輝の脚を割り開く。
「さて、今度はこちらですわ」
大原はラテックスの手袋を嵌めた手でスプレー缶のようなものを握り、優輝の股座へと吹きかけた。
どうやらシェービングクリームの類らしく、優輝の薄い繁みが泡に塗れた。
大原はしばらくその泡のついた繁みを眺めた後、剃刀を取り出す。
「さて、じっとしていて下さいね。せっかくの宝物のような肌に、傷がついてしまいますから」
そう淡々と告げた後、優輝の白い丘陵に指をかけて剃刀を宛がった。

ショリ、ショリッと響く、恥毛が剃り落とされる音。
優輝は側方に視線を投げたまま、微動だにせずにいる。
片手で髪をいじってもおり、一見すれば何も感じていない風だ。
けれども彼女の視線に先回りして覗き込めば、どこか童女にも見える顔つきで、
しっかりと恥らっているのが解る。

毛が残らず剃り落とされ、つるりとした無毛の丘が改めて衆目に晒された。
大原はその丘の上に震える、慎ましく息づいた芽を撫でる。
「……っ!」
反射的に腰を引きながらも、まるで陵辱者を見るように大原を睨みつける優輝。
対する大原は淡々としたもので、閉じかけた優輝の脚を大きく開かせると、
メンソールの軟膏を掬い取って若芽に塗りつけた。
「少し冷やっとします。でもこれを塗っておくと、非常に感覚が鋭敏になるので」
大原はそう断りながら、ごく優しい指遣いで肉芽を扱きはじめる。
「………………う……っ、ぃひ、くっ……!!」
ややあって、優輝の薄い唇から声が溢れた。
大原はその優輝の表情を静かに見守りながら、ゆるゆると陰核への愛撫を続けていく。

それは優輝にとって、初舞台以来になる恥ずかしさだった。
部屋の中で裸になり、割れ目までを同性とはいえ他人に晒してしまっている。
「ああ、ああ……っあ」
肉芽への刺激は、優輝から気を抜いた瞬間に甘い声を絞り出した。
尻軽なクラスメイトが恋人とのセックス自慢で演じて見せた、あの雌の声。
それを出すまいと刺激に耐えようとすると、ある瞬間にどうしようもない快感の高波が来る。
大股開きで曲げた膝が跳ね上がり、快感を得た事を周囲に知らしめてしまう。
ならば快感に身を任せれば良いかといえば、それも甘い声を出してしまう結果になる。
出口のない堂々巡り。
ガラス張りになったドーナツ型の容器を延々と走らされ、見世物にされているような気分だ。
もう何度ばかり、軽い絶頂を迎えているだろう。
優輝は白衣を着た女達の視線から逃れるように瞳を彷徨わせつつ、そう考える。



「ふむ。反応は決して悪くありませんが、今ひとつ勃起力の弱いクリトリスですね」
大原が肉芽から指の腹を離し、包皮を剥き上げながら呟いた。
優輝も自らの陰核を見下ろして息を呑む。
きっちりと勃起はしている。普段ならば見つける事も困難なものが、小ぶりな小豆ほどに。
けれども、大原はその大きさに納得していないようだ。
撮影するヘドリックの思想を鑑みての事か、あるいは個人的な悪戯心からか。
いずれにせよ、彼女の指は手袋を新たに付け直し、優輝に更なる快楽をもたらそうとしていた。

「膣に指を入れ、膣壁越しに陰核の根元へ刺激を与えたいと思います。よろしいですか」
大原が優輝の瞳を覗きこみながら問う。
「何でもいいわ……好きにしてよ」
優輝は吐き捨てるようにそう告げたが、内心穏やかではない。
彼女自身、先ほどの陰核への揉み込みで、何度も小さな絶頂を自覚している。
その状態で割れ目に指を挿し入れられれば、濡れている事が知れてしまうと思われた。
とはいえ、拒否できる道理もない。

「失礼します」
機械じみた大原の言葉と共に、ラテックスの手袋のつるりとした感触が割れ目へ入り込む。
凄まじい圧迫感が優輝の背を貫いた。
「かなり締めつけが強いですね、普段から十分な運動をされているようで」
大原はそう言いながら指を進め、迷いなくある部分に指の先を宛がった。
優輝が自慰をする際に、最も気に入っている部分。
表面にざらつきがあり、興奮するにつれて膨らんでくる絶好の性感帯。

(うあっ……し、知られちゃってるんだ)

優輝の瞳に焦りの色が増す。
そしてその焦りが正しい事は、大原の指が動き始めて数秒で体感できた。



「あ、あああっ、はあああああっ!!あっあ、くああああ、はあああっ……ぁっ!!」

優輝の声が控え室の中に響く。
普段年頃よりも大人びた声を作っている彼女とは思えないほど、おさなく、澄んだ声だ。
陰核を指先でこね回し、押し潰し、裏側からも二本指で性感帯を押し込む。
そうされてしまっては、もはや優輝から声を堪えるなどという余裕は消え去った。
先ほどまでの肉芽だけへの刺激は、ならし運転に過ぎなかったらしい。
この大原は間違いなくプロだ。世界的な女優とはいえ小娘ごとき、好きに乱れさせるだけの。

「瀬川さま、少し愛液が出すぎではないですか」
大原が一旦濡れそぼった秘裂から指を抜き、替わりに吸水シートを秘裂に宛がう。
そうしてたっぷりと水を吸わせたそれを、見せ付けるかのように傍らの台へと重ねていく。
優輝はそれを横目に見ながら、自分がどれほど蜜を吐かされたのかを知った。

「濡れた、って……そんなにされたら、仕方ないじゃない!さっさと、終わってよ……」
「終わりにしたいのならば、クリトリスを勃起させてください。
 その為の助力は惜しみません」
「勃起、してる……よぉ……もう、痛いくらいに」

優輝の語気は、次第に弱くなっていた。
大原が絶対的支配者然としている事もひとつだ。
最初に優輝が見せた態度がよほど鼻についたのか、徹底的に嬲ってきている。
しかしその嬲りが、かつて経験のないほど心地の良いものである事が、最も大きな理由だった。
晒し者にされ、嬲られている事がどうでもよくなってくるほどに心地良い。
真正面から瞳を捉えてくるこの女性にもし服従すれば、どれほど幸せになれるのだろう。
そう思い描くと、その瞬間に陰核が立ち上がり、狂いそうな快感が根元から先にまで突き刺さる。
「いっ、いくうっ!!!!!」
大原が意地悪く陰核を摘んだ瞬間、優輝はすべての足の指を内に曲げ、歯を噛みしめて絶頂に打ち震えた。
深い、深い絶頂。



「よーし、中々に大きくなってきましたね」
大原はそう言って陰核を開放し、血が止まって薄桃色になった陰核が再び赤らむ様子を観察する。
そして見慣れない吸引口のついた器具を取り出し、不安がる優輝の瞳へ見せ付けるようにした。
「では、最後の仕上げです。あまり……暴れないでくださいね」
その言葉と共に、陰核に小さな吸引口が嵌めこまれる。
そして白衣の女のひとりがスイッチを入れた瞬間、膨らんだ陰核が機械に強く吸われ始める。

「あふぁぁあっ!?え、なにこれ、なにこれぇっ!!す、吸われてる、クリが吸われてるよ!!
 ああぁああ、いく、私いま、イッてるの?これ、イッてるのっ!!?
 だめっ、止めて!!ずっと、我慢してたけど、あたしずっと前から、腰ガクガクしてて……
 あっ、あっあっあっ!!!だめえぇ凄いいっ、クリ取れちゃう、千切れちゃふうううっ!!!!」

大原と白衣の女達は、悶え狂う優輝の様子を周囲から観察し続けた。
本当に限界が見えれば機械を止め、息が整えば再開して。
まだ幼さの残る尻肉が飛びはね、すらりとした脚が椅子の上でばたつき、
黒髪がさらさらと擦れながら、奇跡的に整った顔が快楽に緩む。
胸の蕾に若芽という、女の象徴たる器官までをも紅く快楽に染め上げ、震わせながら。
それこそはまさしく、ヘドリックが主張する最高の人間美であると思えた。




やがて優輝は、若芽が小豆よりもさらに大ぶりに実った頃に解放された。
涙と涎に塗れた心地良さそうな優輝を椅子から助け起こしつつ、大原は初めての笑顔を見せる。
「可愛かったわ」
僅か一言。けれども、しっかりと感情のこもった言葉。
「…………あ、ありがとう……ございました……」
優輝の頬が、大原の瞳の中で今一度赤く染まった。

部屋を出て、いよいよ撮影に挑むという一瞬。
優希は傍らの机にあった、クリニックの広告を見つめていた。
煌びやかな瞳を揺れさせて、まるで新しい生き甲斐を見出したかのように……。


    
 終わり
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女刑事を覆う闇

※NTR&ややハードなスカトロ要素あり


襲われているのは、何の変哲もないスーツ姿の男だった。
襲っているのは、2m近い巨躯を怒らせたスキンヘッドの黒人だった。
黒人はスーツの男の胸倉を掴み、路地裏の壁へと押し付けている。
男の右頬には赤い陥没が出来ており、痛烈な一撃を見舞わされた事が見て取れた。
その一撃のせいか、あるいは黒人の獣の如き威圧感のせいか、スーツの男にすでに抗う気力はない。
街灯の光も僅かに届かない、寂れた夜の路地裏。
男が救援を諦めて財布に手をかけたその瞬間、凜とよく通る声が響く。

「そこまでにしなさい」

声の主は、路地の先に逆光を受けて佇んでいた。
シルエットは女性のものだ。それも、日常から逸脱するレベルでスタイルがいい。
女性が理想的な姿勢で歩み出すにつれ、気の強そうな瞳から影が離れる。
思わずゾクリとするような眼光だ。
「オウ……」
黒人が生唾を呑んだ。そして掴んだスーツの男を一瞥し、興が失せたように放り投げる。
単純に獲物としての魅力も桁違いであり、金回りもその女性の方が良さそうだ。
標的を変えるのは当然の事だった。

「ひ、ひぃいっ……!!」
スーツの男が背後でまろび逃げる中、黒人は肩を揺らして女性に近き、自然な動きで壁に追い詰める。
肉食獣のような圧倒的な気迫。
並の人間であれば、その時点で思考が停止して棒立ちになるだろう。
「よく見りゃあ、えれぇ美人じゃねぇか、勇敢な姉ちゃん。
 気の強い女は好きだぜ。どうだ、俺の女にならねぇか。立派なので満たしてやるぜ」
黒人は余裕の笑みを浮かべ、女性の背後の壁へ向けて手の平を叩きつけた。
ドンッと重い音が鳴り響き、壁が震える。
普通ならば反射的に身を竦ませるだろう。しかし、今追い詰められている美女は冷静だった。
壁を叩くという威圧行為を終えて悦に入る黒人の、その隙を見逃さない。

「シッ!」
女性の脚が素早く動いたのは、黒人にもかろうじて見えただろう。
しかしそれを認識した瞬間にはすでに、彼の睾丸には強かに膝が打ち込まれていた。
「あッ…………、ハウォオぉォッ!!」
黒人の喉から獣さながらの唸りが上がり、丸太のような脚が内股になってよろめく。
すると女性は黒人の襟と袖口を掴み、巨体をあっさりと崩してみせた。
倒す目標は、ビルの壁に大小2本が併走している工業配管。
その隙間に、ちょうど黒人の頭を挟み込むようにして叩き付ける。
鈍い音が鳴り響いた。
「……アァウ、ファァッック!!」
黒人が忌々しげに叫ぶ。彼のスキンヘッドは見事に配管へ挟まり、安易には抜けなくなっている。
その太い腕を以ってしても、頭を下げた不安定な姿勢では十分に力も出せまい。
叫びながら惨めにもがく黒人の背に、艶かしい女のシルエットが重なった。



「大雑把な首輪だけど、きみには丁度いいわね」
女のその言葉に、黒人が配管を殴りつけて吼える。
「黙りやがれ、このクソアマ!!」
「そう、じゃあもう言わないわ。そのまま、この人も来ない路地裏で野垂れ死ぬのね」
女は淡々と言い放つ。間違いなくその気質はサディストだろう。
「ふざけやがって!何なんだよテメェ!!」
黒人の罵倒を受け、女性は微かに笑う。
「何かと言われても、“今は”ただの一般人よ。ワッパ(手錠)も手帳もないから」
そう手の平を翻す女の言葉に、黒人の顔色が一変した。
相手はどうやら刑事だ。
確かに肝が据わっているし、この仕打ちにしても明らかに荒事に慣れている。
「ま、待て!……待ってくれ!頭が抜けねぇんだ、外すの手伝ってくれよ……」
国家権力を意識した途端、巨体の黒人から弱気な発言が零れる。
女性は溜息を吐いた。

「きみの大好きな暴力を行使した結果が、その現状よ。
 暴力で我を通そうとしても、碌な事にはならない。それが理解できた?」
女性の鋭い眼光を、頭を挟まれた黒人が縋るような眼で見上げる。
移ろうその瞳は服従を意味していた。
「よろしい。じっとしてなさい」
女性はバッグからオイルの瓶を取り出し、蓋を取って黒人の頭へと垂らしかけた。
オイルが配管と頭皮の間に滑り込んだ数秒後、黒人の頭が勢いよく隙間から抜き出される。
「……ハアッ!!」
水面から顔を上げた時のように、安堵の表情を浮かべる黒人。
彼は一度気まずそうに女性の方を振り返り、舌を鳴らして踵を返した。
山のような背中を力なく丸めて。
女性はそれを見送った後、自らも路地を抜ける。
そして近くのビルのガラス窓で、乱れた黒髪を整えた。

刑事にしては、あまりにも男好きのする容姿。
理知的で隙のない顔つきはアナウンサー向きだと、幼い頃から噂されてきた。
趣味の遠泳と、正義感の強さから警察官を志して以来取り組んできた剣道・柔道で、
元より美しかったボディラインは、いよいよ引き締まって人目を惹くものとなっている。
駅のホームで電車を待っていれば、少ない時でも5人が後ろ姿を嘗め回すように見てくるほどだ。



それほどの美貌を有する彼女、湯月佐和は、本来男に媚びるようなタイプでは全くない。
むしろその逆で、偉ぶっている男の鼻っ柱をへし折って出世競争を勝ち抜くタイプだ。
しかし……今日から丸1週間の間だけは、佐和はその男好きのする容姿で以って、
身も心も醜悪な男に媚びへつらわなければならなかった。

佐和の左手薬指には、小さな宝石が嵌め込まれた銀のリングが光っている。
彼女は既婚者だ。しかし、夫は既に居ない。
夫はかつての仕事仲間であった麻薬捜査官で、佐和が心から愛する相手だった。
現在の佐和が刑事を続けているのは、半ば以上は、夫を死に至らしめた犯人を挙げる為だ。
しかし、捜査を進めるごとに、それが一筋縄ではいかない事が解った。
彼女が追う組織は、警察という機構の中でも最も深いタブーとされるものだった。
並の手段では真相に近づけない。
それどころか、その捜査を進めている事が知れれば、通常なら何かしら理由をつけて解雇される程の闇だ。

しかしながら、佐和には恵まれた容姿があった。
海千山千の警察幹部にさえ、つい邪な想いを抱かせるほどの。
その容姿は、佐和にチャンスをもたらした。
警察OBや利権関係者が集うSMパーティーで、一週間の間M嬢として遊びに付き合えば、
極秘情報を握らせてやる、という。
佐和は、署長からこの提案を持ちかけられた時、反吐が出る思いだった。
しかし、冷静に考えればそれは又とない機だ。逃すわけにもいかない。
佐和は、左手の誓いの輪を握りしめながら、その欲望を受け止めるしかなかった。





「これはこれは……。写真で見た時から上玉だとは思ってたが、実物はそれ以上だな」
「ほう、これがあの噂の、湯月刑事ですか。同僚の男性刑事さえ恐れ戦く女傑だとか。
 なるほど、気の強そうな瞳をしていますなぁ。や、これはまた調教しがいがありそうだ。
 いつもながら、よい素材を提供して下さる」

貸切となった高級ホテルの一室。
クロスの掛かったテーブルや豪奢なソファが並び、さながらナイトパーティーの趣を呈する一部屋。
佐和はその中央で、一糸纏わぬ裸身を衆目に晒していた。
その中には、いかにも警察OBという風体の、体格がよく目つきの鋭い男や、
暴力団の組長といった様子の男、そして生理的に女に嫌われる小太りで醜悪な男など、様々な人間がいる。
また驚いた事に、佐和が署で見かけた事のある婦警も数名見受けられた。
いずれも婦警の中で、特に男性人気の高い者たちだ。
彼女らは明らかに調教済みといった様子で、首輪をつけドレスで装い、男の足元に跪いている。
それはこの饗宴の闇を、解りやすく示すかのようだった。

「おおう、これは美味そうなアワビだ」
佐和は男達の指示に従い、両脚を肩幅以上に開いたまま指で秘部を割り開いていた。
何十という獣じみた男の眼差し、そして冷ややかな女の視線が恥じらいの部分に集中している。
部屋の隅では、入室時に脱ぐ事を強要された衣類や下着の類が、数人の男によって貪られていた。
背汗・腋汗の染みているかもしれないシャツを嗅ぎ、ショーツのクロッチ部分を舐め。
そのおぞましい光景に、つい癖で眼光鋭く睨みつけてしまう。
男の1人が笑った。

「おお、ゾクゾクするような凛々しい目つきだ。だが今日のお前は雌犬だぞ?
 さぁ、テーブルに片足を乗せて尻穴を見せたまえ、刑事くん」

男が手で後ろを向けと示しながら冷やかす。
佐和は言われるがままに背後を向き、傍らの低いガラステーブルに足裏を乗せて尻を突き出した。
「さっきみたいに指で開くんだよ!!」
さらに命じられ、佐和は指で尻の肉を押し開く。
屈辱的などというものではなかった。
幼い頃、虐めに遭っていた級友を助けると決めた時から、常に誇りを持って生きてきた。
警察に入って以来は、いつ如何なる時でも市民の規範たろうと努めてきた。
その自分が、捜査の一環とはいえ、こうして衆目に排泄器官を晒す事になろうとは。

「へぇー、こっちも綺麗なもんだな。ホントに菊の花って感じでぴっちり閉じてやがる」
「こりゃ未使用だろうな。へへ、燃えてきたぜ。
 おい女刑事ちゃん、そのまま腹に力入れてケツの穴ヒクつかせてみな」

心無い罵声は続き、佐和は奥歯を噛みしめながら、体中至る所を見世物にされるしかなかった。



佐和の体中が見世物になった後、一堂は立食を愉しむ一部を除いて隣のプレイルームへと移った。
まさにSMプレイの為に設えられた部屋だ。
広い部屋の三面はほぼ全て鏡張りになっており、どこで何をしていてもプレイの全てが目に映ってしまう。
その鏡張りの隙間にはまり込むようにして、X字の磔台が2つ。
残る一面は天井から床に至るまでがガラス窓となっており、夜の街を見渡せた。
天井には縄を吊り下げるためのフックが複数あり、他にも背の部分が尖った木馬や、
大理石で出来た深い浴槽、凹のある椅子など、普通では見かけない設備の数々が見受けられる。

佐和がまず移動するように命じられたのは、その部屋の隅にある簡易ベッドだった。
普通の物とは異なり、四隅から手足を拘束する為の皮製の拘束具が垂れている特注品だ。
「乗れ。舐めてやる」
そのベッドの上に一人の男が寝転がり、佐和を手招きする。
ハーフじみた彫りの深い顔に、よく日に焼けた逞しい身体。
名は山岸といい、警察官僚の一人だ。
若い頃は正義感に燃える好漢だったと言うが、暴力団と深く関わり合いになる内に、
自分自身もヤクザが可愛らしく思えるほど腐りきってしまった。
近年では人身売買に関与しているとの噂も一部で流れており、佐和がいつかその本性を暴こうと考えていた一人だ。

佐和は煮え滾る胸の内を一旦押し殺し、示されるままに男の顔を跨ぐ。
そしてゆっくりと腰を下ろした。
「良い色合いだ……今からここを、舌と指でいやらしく花開かせてやる。
 耐え切れんからといって、腰を浮かせたりはしてくれるなよ」
山岸はゆっくりとした口調で、佐和の敗北条件を提示した。
同時にギャラリーの1人が、肩に担いだビデオカメラで状況を撮影しはじめる。
佐和は、これが新人女のプライドを試す勝負である事を理解した。
山岸の腕が佐和の両腿を外から抱え込み、自らの顔に秘部を引き寄せながら舌を這わせる。

その、次の瞬間から、繁みの奥で粘ついたクンニリングスの音が立ち昇りはじめた。



「へー、さすがあの人、気ィ強いねぇ。まだ綺麗な顔して耐えてるよ。山岸さんのあれ凄いのに」
「だね。あたしもクンニされるの慣れてて自信あったけど、二分ももたずにおしっこ漏らしちゃったし。
 始まって数秒で『あ、これ駄目だ』って感じて、気付いた時にはアタマん中ぐっちゃぐちゃだったしさ」

数分の後、婦警達が佐和を見やりながら評した。
佐和は山岸の顔に跨る格好のまま、大きく開いた膝を握り締めながら耐えていた。
その瞳はなお凍りつくような眼光を有して前を睨み据えているが、身体の方は十分に反応していた。
もう幾度にも渡って、快感のあまり足が内向きに閉じ、しかしそれを山岸の手が開く、が繰り返されている。
数え切れないほど山岸の鼻先と指で弄ばれた陰核は、繁みの合間から時折り紅い顔を覗かせるまでに隆起している。
その繁み自体も、毛先の一つ一つに至るまでが分泌された愛液で濡れそぼっていた。

「とうに愛液が溢れているというのに、我慢強いことだ」
山岸が蕩けた秘部の中に2本指を潜らせ、恥骨の辺りをコリコリと刺激しながら言う。
「っっ!!」
佐和は唇を左に寄せて必死に堪える。
山岸のテクニックは悪魔的だった。そして意地も悪い。
佐和はこの数分に渡り、幾度も絶頂の際にまで追い詰められた。しかし、達しはしていない。
山岸は、獲物が絶頂という救いに至る直前で留め、生殺しのまま許しを乞うよう仕向けているのだ。
それを理解している佐和は、意地でも屈しまいと耐える。
しかし女の身体は正直だ。
そこからさらに数分、指と舌が柔な部分を這い回ると、やがて腰が前後に揺れて逃れようとしてしまう。
膝裏と腋の下から汗が滲み出し、性器からの女の匂いに混じって恥じ入るような臭気を発散させる。
クリトリスを弾力のある舌先で包まれて愛されれば、もう天を仰いで情けない声を上げずにはいられない。

「くひぅっ…………!!」
「ふぁう、はぁああうっ!!!」
「い゙っ……!!い゙ぐんぅ、ふむうううくぅっっ…………!!!!」

時と共に声はいよいよ威厳を失くしていき、いよいよ身体が意思の元を離れた瞬間、
佐和は汁を飛ばしながら山岸の顔から腰を上げた。
「はっ、はぁっ、はぁっ……!!!」
内腿に結露のように張り付いた、汗とも淫液ともつかない水滴。
それらの間を縫うようにして、つうっと伝い落ちた透明な筋。
腹部と脹脛の筋肉までを収縮させながら、喘ぐように痙攣する太腿。
それは佐和がどれほどによく耐えていたのかを衆目に知らしめ、場の空気に熱気を孕ませた。
「限界まで耐えたか。これは久しぶりに、嬲り甲斐のありそうなメス豚だ」
山岸が勝者の笑みを浮かべて告げる。
佐和は汗まみれの瞼を閉じながら、口惜しげに眉を顰めた。



「はぁあ、良い乱れようだなぁー、ボクも年甲斐もなく勃起してしまいました。
 美人な刑事さん、今度はボクのを嘗めてくれますか」

小太りの男がそう言い、服を脱ぎ去ってベッドの上に腰掛けた。
この場にいるのが不自然に思えるほど、気が弱そうで財も乏しそうな、冴えない男だ。
顔つきは生白く、青髭が不快であり、女に生理的に忌避されるタイプ。
せいぜいパチンコで当たった金を使って、街角で買春している程度の男に見える。
だが生理的に不快なだけで、一見人畜無害なだけに見えるこの男もまた、
この宴に参加している以上は腹の底まで腐りきった男に違いない。

実際、その逸物は、体型に似合わず毒々しいものだ。
女が作る指の輪では到底掴めないほどの太さがあり、長さも腿から膝までに近く、
カリ首も蛇のように張って上方へ反り返っている。
さらにはその威容に加え、肉幹に一周4つの3列、計12個にも及ぶ真珠が埋め込まれている。
初見の女性ならば叫んでも仕方のない、凶悪な逸物だった。

男の足元に跪いた佐和には、その大きさが一層おぞましく見て取れた。
見た目も醜悪だが、匂いも凄まじい。鼻腔に貼り付くような凄まじい雄の匂いが漂っている。
男は目を見開く佐和を面白そうに眺めながら、女の1人が差し出した液体を逸物に注ぐ。
蜂蜜のような粘度を持つその液体は、男の反り返った逸物を流れ、尻穴の方にまで伝っていく。

「昨日オフロ入ってなくて臭いと思うから、舐めやすいように蜂蜜さんかけちゃうね。
 お尻の方まで垂れちゃったけど、一滴残さず舐め取ってね」
小太りの男は、佐和を見下ろしながらにやけた。周囲からもつられるように嘲笑いが起きた。
「……くっ……!!」
屈辱に顔を歪めながらも、今の佐和に拒否権などない。
命じられるがままに男の極太を掴み、先端に舌を這わせ始めた。
途端に、怒張からの臭気と、蜜のほろ苦い独特の味が混ざり合って喉を突いた。
思わず噎せそうになる味と匂いだ。相当に癖が強く、逆にそれだけ、慣れてしまえば中毒性があるという事だ。
実際、このフェラチオを見守る婦警の中には、物欲しそうな瞳をして喉を鳴らす者が複数人いる。
恐らくは彼女達も、これらの匂いを刷り込まれつつ、徹底的にフェラチオ調教を仕込まれたのだろう。



「……んっ、んんっ…………」
佐和は舌を伸ばしてテニスボールのような亀頭の蜜を舐め取り、
傘幅の広いカリ首や、凹凸の複雑な肉茎、そして毛と皺に塗れた陰嚢までを舐め回す。
どこまでいっても、ほろ苦い蜜の味がする。
「ああああ、気持ちいいよぉ刑事さん、お尻の方も舐めてぇ」
陰嚢に舌を這わせ続ける佐和へ、男が気色の悪い声色で告げた。
周囲からまたしても笑いが起きる。
「ぐ、うっ……!!」
佐和は眉を顰めながら、握った逸物を倒し、陰嚢を持ち上げて肛門を拝む。
そして震えながら舌を出し、二度ほど触れる直前で躊躇した後、覚悟を決めて舐め始めた。

「あああ、これもいい。刑事さんみたいな美人に舐められるなんて、堪らないよ」
男が笑う。佐和はシーツに置いた手を強く握りしめた。
何という屈辱だろう。刑事である自分が、醜悪な男の肛門を舐めしゃぶるなど。
それも、同性を含めた大人数に見守られ、カメラさえ回っている状況で。
憤りで目の前の陰嚢を食い千切りたいほどではあるが、それをしては全てが水の泡だ。
必ず物にしなければならない。必ず夫の恨みを晴らさなければならない。
たとえ恥辱に塗れようとも。

「んッ……んむっ、んあ、えぇうっ……」
佐和は嘲笑われながら、男の肛門をしゃぶり続けた。
命ぜられるままに皺の一つ一つまでを舐め上げ、内部に尖らせた舌をねじ入れ、
自らの唾液に塗れたそこを啜り上げて。
どのタイミングで見え上げても、男の勝ち誇ったような嘲笑いが視線を出迎えた。
ようやくに肛門から蜜の味が消えた所で、佐和の舌は再び圧倒的な猛りを見せる怒張に戻る。
唇を顎が外れそうになるほど目一杯に開き、頬骨が浮き出る無様な顔を作ってのフェラチオ。
だがそれをしばらく繰り返した所で、不意に男の両手が、佐和の頭を挟み込んだ。



「んお゙ぉっ!?」
突如喉の奥まで太さが入り込み、声を裏返す佐和。
苦しさに首を起こそうとするが、すぐに頭を挟む手で引きつけられ、強制的に喉奥を蹂躙される。
「もっと深く呑み込んで、もっと」
息を荒げた男の声がする。
女の尊厳をまるで無視した、己が愉悦を貪る為だけの蹂躙。
「お゙っ、おごっ、ろ゙お゙っ、ぇばっ……!!!」
佐和は喉奥を突かれて反射的にえづき上げながらも、怒りを込めた瞳で小太りの男を睨み上げた。
だが喉の刺激が強すぎるために、どうしても瞳の形が崩れ、気弱にも映るものとなってしまう。
男はその怒りを愉しむように見下ろしていた。
「良い眼だ、それだけで射精できそうだよ。ああもっと、もっとそうやって睨み続けて」
男はそう告げ、頭を掴んでのストロークをより残酷なものに変える。
佐和も両手でしっかりとシーツを握り、屈するものかと陵辱者を睨みあげた。

何度も、何度も、咥え込むのが精一杯な太さで喉奥を抉られる。
反射的に漏れる、あ゙っ、あ゙っという苦悶の声と、ごえ゙っという嘔吐寸前のえづき。
それが何十度となく繰り返された。
佐和の品のある唇からはどうしようもなく涎が掻きだされ、糸を引いては下方に垂れ落ちていった。
さらには一度、非常にまずい角度で亀頭が喉へ入り込み、酷く咳き込んでしまう。
「ゔおぁっ!!!」
声にもならない低い咳が二秒ほど起こり、堪らずに目を瞑った。
そしてその閉じた左目の目頭から、意思とは全く関係なしに涙が伝ったのだ。
「はは、見ろ!こいつとうとう泣きやがった!!」
その涙はほんの一筋、頬を伝っただけだったが、注目する人間たちに目敏く見つけられる。
言いがかりにも近い事だが、それでも佐和の心を掻き乱す効果はあった。
実際にこれ以降、佐和は呼吸が乱されるようになり、刻一刻と追い詰められていく。



「ぶはっ!!」
唾液を吐き零しながら、佐和の口から逸物が離された。
その瞳はかろうじて相手を睨み上げているが、眉は垂れ、涙が零れ、鼻水さえも垂れ、
口元に至っては泡塗れの唾液を幾筋にも渡って滴らせている。
悲惨、という言葉に尽きた。
「げぉおお゙お゙っ!!」
必死に空気を求める唇が呼吸を整えるより前に、その顔は再び剛直を咥えさせられる。
「こ、こんな……吐いて、しまいます……!!」
数度目に逸物を吐き出した佐和が、堪らずそう告げても、男はただにやけるばかりだった。

数える事も億劫になるほど延々と、頭を掴んで強制的に上下させられる頭。
その動きに呼応して、美しい顔の奥からひどいえづき声が漏れた。
すでに鼻は詰まり、喉も圧迫された事で呼吸がままならず、抗うための首の力ももはや無い。
佐和は蹂躙されるがままになるしかなかった。
もう何度となく胃液が喉元まで上がってきており、鼻の奥にはありありと酸い匂いが嗅げる。
初めは鼻にこびり付きそうだった男臭さと蜜の味も、いつしか麻痺して感じなくなってしまっている。
「がぇあ゙っ!!」
何度目になるのか、喉奥の蹂躙から一時解放された。
酸素を求めようとして起きた、喉奥からの今度の咳は、明らかに音が異質だった。
水気を多量に含む咳。
しまった、と佐和が思った時には遅く、喉奥から小さな吐瀉物が噴出して下唇に浴びせかかる。
「えはっ、ごはっ……!!」
「へえ、苦しそうだねぇ美人刑事さん」
佐和がついに晒した弱みを、男は見逃さない。
間を置かせる事無く、すぐに掴んだ佐和の口へ怒張を抉り込む。
いつになく腕で邪魔をしようと暴れる佐和の動き、喉奥の蠢き、水気のあるえづき。
布石は整っていた。



「無駄な足掻きをするな、どの道吐くまでやる。
 吐瀉物に塗れさせ、腹の汚物をぶちまけさせ、ヒトとしての恥という恥を晒させてやる。
 S女などという、時代に甘やかされたゆえの殻が叩き割れるまでな」
背後に立つ山岸の宣告と共に、水気を含んだ喉奥への蹂躙が再開された。
一度軽い嘔吐を経験したばかりの状態で、いつまでも耐えられる道理もない。
七度目に喉奥をこじ開けられた瞬間、佐和は確実な嘔吐を予感した。
肩甲骨の間を熱い酸味がせり上がる感覚。
喉が意思に反して蠢き、頬が膨らむ動き。
それえもなお、佐和は驚異的な自制心でもってそれを一度は抑え込んだ。
しかし、その全てが相手にも知れている時点で、僅かな時間稼ぎにしかなり得ない。

「もっと奥まで!!」
男は嘔吐を飲み込んだ佐和の後頭部を、無慈悲にも押さえつけた。
今までで最も深く。
佐和の整った顔が男の腰に密着し、剛直が根元まで、喉を含めた口内に入り込む。
「うお゙お゙んん゙ん゙ん゙っっ!!!!」
佐和の苦しみようも最大のものだ。

熱く硬い剛直を喉奥深くへ抉り込まれ、それを芯とするかのように喉の粘膜が蠢く。
異物を包むかのような粘ついた液が、喉から次々と溢れ、舌が張り詰めて硬直する。
嫌な汗が額と背中にどっ、と滲み出る。
瞳はきっと、牙を突き立てられた小動物のように絶望を宿して小刻みに震えていることだろう。
弛緩は緊張の後に来るものだと思っていた。
しかし今の佐和の身体は、極限の緊張状態にありながらなお、喉を弛緩させて塞き止めていた胃液を溢れさせた。
今度こそは止められない。
いくら気が強かろうが、息をして汗を掻いて排泄をする、普通の女性である佐和に、
極限の身体反応を留める都合のいい能力などあろうはずもない。

覚悟していた以上におぞましいえづき声で、吐瀉物の奔流が剛直を伝う。視界を染める。
昼の献立をまざまざと思い出せるほど、残酷に。
「あああああ、熱くて気持ちいいよ、刑事さんのあっためた胃液にくるまれてるよ」
男は剛直に吐瀉物を受けながら、愉悦を浮かべてそう告げた。
それを耳にした瞬間、苦い現実が佐和の意識を襲う。
とうとう、やってしまった。男の施す陵辱に屈し、穢れを晒してしまった。
周囲から笑い声がする。人の目があったのだった。カメラも。
弟のように思っていた後輩も、どこかでこの光景を目にしている事だろう。
口惜しい。心がざわめいて仕方がない。
「ッッ………………!!!!!」
佐和はその思いの丈を瞳に込め、陵辱者である男を睨みつける。
赤らんだ目に涙を滲ませ、荒い呼吸を繰り返し、汗を掻き、髪を乱れさせ、口元を自らの吐瀉物で穢して。

山岸が横からその佐和の顎を摘み上げ、嬉しそうに口元を歪める。
「まだ、その顔が出るのか。本当に見上げた女だ。
 北風の冷たさで折れないとなれば……次は太陽のような責めで、心を蕩けさせるとしよう」
その山岸の言葉と共に、婦警達が佐和の腕を掴んで立ち上がらせた。
垂れ気味な瞳を面白そうに煌めかせて。



佐和は婦警達の手によって、高い背もたれのある椅子に掛けさせられる。
当然、普通にではない。
両膝を曲げたまま、足裏を椅子の座部に乗せ、大股開きで恥じらいを晒す格好。
腕は一度万歳をするように掲げた後、手首を結ばれて頭後ろに繋がれる。
乳首も、両脇も、腹部も、秘裂さえ、一切を男達の下卑た視線から逃せない。
その事実に佐和が眉を顰めた次の瞬間、婦警の手にアイマスクが握られた。

「さぁ、余計な情報を遮断しましょう。ここからは感覚だけで、とても、とても良くして差し上げます」

婦警はやや童顔じみた顔とは裏腹に、妖艶な声で囁きかけ、佐和の視界を黒く覆い隠す。
「ぐっ……!!」
佐和は悪い予感に歯噛みした。
視界が奪われた今、彼女は必要以上に気配を意識してしまっている。
傍にいる婦警の吐息を、加虐の意識を。どこかで自分を見守っているだろう、男達の視線を。
そのような状況下では、ただの愛撫でも感じてしまう事は避けられまい。
そして悪い事に、ついに始まった婦警からの愛撫は、断じて並などというものではなかった。
同性ゆえに、女の感じるやり方を熟知している。

例えば左の胸。
膨らみの先端へクリームのような物が搾り出され、それを柔らかな舌が舐め取っていく。
同時に乳房の方も、下部から先端へ向かってゆったりと絶妙に揉みしだかれている。
その、左の胸だけに的を絞った舌と手のひらでの愛撫に、佐和は数分だけは耐えられた。
しかし逆にいえば、わずか数分で、ああ、という快感を示す喘ぎを上げてしまっていた。

「どうです湯月刑事、左のおっぱいは?もう母乳も出そうなくらいにピンピンですけど。
 何も手を付けられてない右の方は、まだ萎んだままで寂しそう。
 でももうしばらくは、この左だけを愛し抜きますね」

全てを察したかのように、胸を責める婦警が囁きかける。
責めはそれだけではない。
左胸とほぼ同時に、掲げた右の腋の下も、一人の婦警に取り縋られていた。

「腋の下を舐められるのってすごいでしょう、刑事。
 素直に声を解放したら、恥ずかしいけれど、もっと快感が深まるんですよ。
 いらっしゃる前に一悶着でもあったんですか、ちょっと汗の匂いがしてきますよ。
 まぁ、それもまたいやらしくてイイ匂いなんですけれど」

そのように囁かれながら腋の下を舐めしゃぶられると、これがまた予想を超えて心地がいい。
うう、とつい声が上がってしまい、胸と合わせて、ああ、うう、と交互に喘ぐ形だ。



嬲られるのは上体のみに限らず、下半身にも数人が集っている。

「脚がよく引き締まってらっしゃるんですね、私たちもまだまだ鍛え方が足りないわ。
 あは、カワイイ。内腿を撫でると、ゾクッと筋張って。気持ちよろしいんですか、刑事?」

脚を撫でながらそう囁く者もいれば、残る一人は膣の中に細く長い指を挿しいれ、
楽器でも奏でるかのように繊細な刺激を与えてくる。

「ああ凄い、よく締まるお肉の穴ですねぇ。これ、きっと挿れる男の方は極楽ですよ。
 上側を軽く擦るだけでこんなにヒクついて、反応も良いし。
 っふふ、クチュクチュクチュクチュ音がしてきましたね。お蜜が指の腹に絡んできてますよ。
 これ、もう一本入るかな……あ、はは、指が縦に4本も入っちゃいましたよ、刑事。
 残る親指では、クリトリスを優しく弄くって差しあげます。
 うわぁ、綺麗な太腿がピクッピクって動いてる……。
 ごめんなさい、凄すぎますよね、こんなの。
 でもこの後、この4本指と同じぐらい太さのある物で、間も置かずに愛して頂くんですから……
 あはは、また蜜が奥からとろって来た。想像して、感じてしまわれたんですか?幸せですね」

婦警による言葉責めも、時と共にいよいよ艶を帯びていく。
暗闇に漂う佐和は、不可視の気配と視線に身を焦がされながらも、冷酷に現実を突きつけられていった。
潤みの中で指が蠢くたびに響く、ぐちゅりぐちゅりという水音。
間違いなく佐和の秘部は、蜜を溢れさせてしまっている。もう何度も達している。
それを意識した瞬間、背筋をより一層の凄味が駆け抜け、どうにも止まらなくなっていく。
男達の嘲笑を耳聡く聞きながら、幾度も、幾度も、膣の奥の筋肉を絞り上げる。

やがて散々な責めが止んで目隠しが取られた時、佐和の眼前には男が並んでいた。
視姦で隆々と勃起しきった、醜悪な逸物を反りたてた男達。
佐和は、それを睫毛の濡れた瞳で睨み据えながらも、もはや抱かれる覚悟を決めるしかなかった。



婦警達の手で散々に昂ぶらされ、蕩かされた上での断続的な性交。
それは多対一の暴行にも等しいものだった。
正常位で事を為した1人目、2人目こそ声を上げず堪えたものの、
這うような姿勢での後背位を強いた3人目で腰が震え始めた。
「ああ……あ、あああっ!!」
ただでさえ逞しく反り立ったものが、腰を強く掴んだ状態で奥まで入り込む。
その状態で巧みに腰を使われれば、連日の多忙で男日照りだった佐和の肉体は甘く目覚めてしまう。

佐和の弱りようを見抜いた続く数人もまた、バックスタイルを選択した。
「ううっ、んはああぁあっ!!!」
もはや微塵の余裕もない佐和は、腰だけを高く掲げたままベッドに突っ伏してしまう。
手の平を重ねてシーツに置き、左手薬指のリングに口づけするようにして目を瞑る佐和。
しかし敬虔なその上半身に比して、男を叩き込まれる柔な割れ目は、太腿に幾筋もの愛液を垂らす。
シーツに食い込む足指といい、突きこまれる度にうねる尻といい、その尻に向けて溝を刻みながら反る背中といい。
気高い女刑事の腰から下は、まるで唸るように心地の良さを訴えていた。
男達はそれを悦ばしげに見守った。

次から次へと、幾巡にも幾巡にも、佐和の細い腰を男の手が掴んだ。
汗まみれで呼吸を乱す佐和に、余力の有り余った突き込みを繰り返し、2つの美脚を跳ね上げさせた。
まるで四十八手すべてを一刻に試そうとするかのごとく、様々な体位で。
12回目のまぐわいだっただろうか。
その男は、膣の浅い部分でのカリ首の出し入れを繰り返していた。
気息奄々となった佐和に小休止を取らせるかのような、単調で見栄えのしない絵だ。
佐和もちょうど休めると思ったのか、シーツに長い両脚を伸ばして静かに喘いでいた。
しかし変化は、その単調な中で突如現れる。
「あ、うあッ!!」
不意に佐和が叫び、片膝を曲げて上体を起こした。
その直後、浅い部分を緩く刺激され続けていた恥じらいから、失禁のような潮が溢れ出たのだ。
男の責めは地味なようでいて、水面下で効果が蓄積していく類のものだったのだろう。
シーツが自らの体液に浸る様を、呆然と眺める佐和。
犯す男は、それをしてやったりという表情で眺めていた。

その後も水分を吸ったシーツの上で、湿った音を響かせながらの性交は続く。
あの山岸や小太りの男も、自慢の逞しい物で容赦なく責め立ててくる。
佐和は、時に恐怖を払うかのように首を振り、時に誓いのリングを唇で挟み込んで、
渦潮のように襲い来る極感に耐え続けた。

「……この精の滾った28人と交わり続けて、ついに全員を果てさせるまで音を上げないとは。
 理不尽に屈しない、警察官の鑑ですな」
「ええ。あれだけ徹底的に膣奥を貫かれて、失神と失禁を繰り返したというのに。
 本当に眩いばかりの女だ……しかしだからこそ、惨めに貶めたいものですね」

朝陽が窓から差し込む頃、半ば白目を剥いて胸を痙攣させる女刑事を取り囲んで男達が笑う。
その段階になっても許しを乞わなかったM嬢は、確かに数少なかった。
けれども宴は始まったばかり。まだ並の女に何十度と泣きを入れさせた責めが控えている。
男達はそれに想いを馳せながら、潮に塗れたシーツの上、白濁にまみれて眠る佐和の裸体でグラスを交わした。



1週間という時間は、初めは佐和にとって短く思えた。
日常生活では気がつけば過ぎてしまうような期間だからだ。
しかし……地獄のような環境では、それは極めて長く思える。
7日間。168時間。10080分。実にそれだけの時間を、佐和は男達の玩具として過ごさなければならない。
僅かな睡眠を覗いて、気が休まる時などまるでなかった。
男達はあくまで気高くいようとする佐和を大層気に入り、思いつく限りのSM調教を施してくる。

胸を搾り出され、身体全体を貪られるような緊縛。
バラ鞭での箇所を問わない折檻。層を成しては剥がされつつ、赤らんだ皮膚へ執拗に垂らされる熱蝋。
それらも佐和から低い悲鳴を搾り出したが、何より耐えがたいのは、一部のスカトロ趣味の人間だった。
彼らは排泄という、女として、人間として最も秘匿したい行為をもって佐和を追い詰める。

ある時には佐和は、胡坐縛りで椅子に座る事を強要された。
足の両親指は縄で天井から吊るされ、よく晒された肛門部は肛門鏡で限界まで開かされている。
その状態の直腸を、男達はペンライトで照らしながら様々に品評して回った。
丸2日に渡って排泄が出来ていない状況だ。口汚く罵られるまでもなく、佐和にもその惨状が解っていた。
しかし、彼女は下卑た顔つきで肛門を覗く男達を、凛とした瞳で睨みつけた。
お前達の人間としての矜持はそれで保たれるのか。そう問いかけるかのように。
気の弱い数人は、その視線を受けて気まずそうに退散した。
だが逆にサド気のある人間は、佐和がその視線を見せるたび、より容赦のない責めを課す。
この場合ならば、ガラスの採便棒を手にした婦警が汚物を掻きだす、という具合だ。

「本当に剥き卵のような、形も色合いも素晴らしいお尻をしてらっしゃいますね、湯月刑事。
 あなたが廊下を歩まれる際のプリプリとしたお尻は、署でも噂の種でしたから。
 ……でもそんなに綺麗なお尻でも、ほんの少し内側の部分を除けば、私達と何も変わらない。
 あぁら、ふふ。採便棒の先に、大きな個体がクチュクチュと纏いついて参りますよ。
 こんなに浅い所まで来てるなんて……これは相当な便意がおありでしょう。
 よくぞ、先ほどの蝋責めで粗相なさいませんでしたね、括約筋の締めが強いのかしら。
 あと数時間もすればこのお尻の穴も愛して頂けますが、皆様に具合が称えられるかもしれませんね。
 ああほら、あまり腰を動かさないでくださいね。耳かきと同じで、動くとやりづらいんですから」

言葉責めを織り交ぜながら、婦警は細やかな手つきで便を採取し続ける。
あえて佐和の視界に入るよう掲げたガラスシャーレの中に盛り付けながら。
「…………ぐ、うう、くっ!!」
同性の、それも目下の存在に便を掻き出される。
しかもその状況を、真正面から余すところなくビデオカメラに撮られている。
これには流石の佐和とて、頬を林檎のように赤らめて羞恥を示すしかなかった。



恥辱は続いた。
場にいる全員から500mlずつ、都合2リットル近くの浣腸を施され、蛙腹にされての排泄。
勿論、便器での普通の排泄ではない。
ドーナツ状に円を描いた椅子に、尻肉を嵌めこむようにして腰掛け、
椅子の下部へ取り付けられた透明なバケツへ排泄する。
何十という人間が見守る前で。

「ぐっっ、くう、う……!!」

公然排泄という、およそ刑事にあるまじき行為。
それに佐和は強い抵抗を示したが、もはや余裕など何もなかった。
2リットルの浣腸を施され、さらにそのまま2分、直立での我慢を強いられたのだ。
一堂は、気をつけの姿勢を取った佐和の筋肉がびゅくびゅくと力み、
やがて意思に反して溢れる汚液が、尻側の脚線を穢すさまを大層喜んだ。
そうして限界を迎えた佐和に、多数の選択肢などあろうはずもない。

佐和は指示された通りに手を頭後ろに組み、ドーナツ状の椅子に腰掛ける。
歯も震えるような荒い息を吐きながら、それでも観衆を歪んだ瞳で睨み上げて。
しかし、どう気丈に振舞っても限界からは逃れられない。
腰掛けた瞬間、尻穴の震えが伝播するようにして太腿が痙攣し、椅子を煩く鳴らす。
腹筋がひくつき、今までに聞いた事もないほど、長く、品のない腹の音がする。
「ははっ、スゲー音してやがる!」
「おら、いつまでも頑張ってねぇで、さっさとひり出せよ!!」
悪意ある叫びに、佐和は伏せかけていた視線で再度男達を睨み上げる。
しかしまさにその瞬間、決壊は訪れた。

常に喘ぐようだった肛門がとうとう大きく口を開け、勢いよく中のぬるい浣腸液を放出する。
骨盤が外れるかというような規格外の排泄。
開ききった肛門を間違いなく奔流が流れ出ている感触と共に、佐和の脊髄を開放感が支配した。
しかしその心地のよさは、羞恥の想いとどうやっても離れない。
「おいおい、どんな勢いだよ!」
「うへえぇ、出てる出てる!!あんな気の強そうな美人でも、出すもんは出すんだな!」
耳を塞ぎたくなるような排便の音に混じり、野次が飛び交う。
何十という視線が、まさに汚物のぶちまけられている椅子の下に集まっている。
やめて。佐和は心中でそう叫んだ。
警官として積み上げてきた心の鎧が用を成さず、童女のように泣き叫びたい思いだった。
「お、泣いてんぜ。2回目だな」
そして事実、心を見透かしたような指摘がなされる。
佐和はそれを耳にして初めて、右の目尻からひとつ雫が伝っている事に気がついた。



佐和に効果的と解った以上、浣腸と強制排泄はそれから幾度も行われた。
背の低いテーブルへ寄りかかった状態でのイチジク浣腸に、洗面器への排泄。
寝転がった姿勢でのエネマシリンジ浣腸に、広げたシート上での排泄。
風呂場でのホース浣腸と、ゴミ袋への排泄。
たとえ出すものが無くなってからもなお、佐和はよく羞恥を見せた。
何度も公然排泄を繰り返しても、慣れるどころか羞恥を増すその姿は、彼女の気高さをよく表していた。
しかしその栄えある心意気は、絶え間ないSM調教によって、少しずつ、着実に削り取られていく。



「ほら、キリキリ歩けよ!」
罵声が飛ぶ。
佐和は今、部屋の対角を結ぶ縄の上を、股座へ食い込ませる形で往復させられていた。
手は後ろ手に縛られ、股への食い込みを防ぐ手段はない。
また、全体像としてはやはりスレンダーなものの、下腹部の辺りだけがかすかに膨らんでいる。
腹に何かを仕込まれているのは明らかだった。
「ふーっ……ふーっ……」
女刑事は荒い息を吐きながら、自らの蜜が滴る縄を跨いで進む。
彼女の鼻は、フックで豚のように吊り上げられ、美貌を惨めに歪まされていた。
よく観察すれば、口の端から喉にかけて白い吐瀉物の跡も見られる。
これはつい数時間前まで、佐和がまさしく徹底的といえるイラマチオ調教を施された名残だ。
鼻をフックで吊られ、後ろ手に縛られ、正座をした上での複数人による口虐。
丸三時間にも及ぶそれを通じて、佐和は七度もの嘔吐を経験し、二度の失禁を催した。
最後には吐く物もなくなり、ただ喉奥を抉られて生理的反応でしゃくりあげる姿は、
サディスト達にとってさぞ映像栄えしたことだろう。

「もう限界なのか?」
脚を震わせながら歩みを止めた佐和の尻を、スパンキング用のヘラが打ち据える。
それでももう、佐和は動かない。
「……ったく、仕方のねぇ豚だ。もういい、出せ」
男の1人が許可を与えると、前髪に隠れた佐和の瞳にかすかな希望の光が宿った。
そして彼女は片脚を上げて縄から降りると、傍らに準備されたガラスボウルへと屈みこむ。



「ふう、んッ……!!」
唇を噛みしめて唸った直後、佐和の尻穴から何かが勢いよく飛び出した。
玉蒟蒻だ。それも1つや2つではない、尻穴の開きに呼応して続々と排出され、
ぬめりのあまり時にボウルからはみ出しながら叩きつけられていく。

「おーおー、すげえな。玉蒟蒻がこれ、何個入れてたんだ」
「ローションも使わず入れたってぇのに、腸液でヌルヌルになってやがんぜ」
「仕方ねぇさ。昨日は、山岸やら何人かの好きモンにこってり調教されてたからなぁ。
 指から始まって、初めてなのにエイナス5号が入るまでにしてやがった。
 まったくスゲーよあいつらは……」
「ああ、あの調教は見てるだけで射精そうになったな。
 マングリ返しで太いの曲がってるの、何でも突っ込んでよ。
 あの女も、本来なら尻の穴なんて一生関与しませんって品のある顔してながら、
 粘っこく耳に絡み付くような何ともいえねぇ声出してやがって。
 終まいの方なんざ、臍の方にも垂れるぐらいに濡らしてやがったんだぜ」
「ありゃあ、完全にどっかしらに挿れてほしいって顔だったよな。
 それを拝みながらも、結腸の入り口だけを延々と抉り回してたってんだから……大したSだぜ」
「ああ。ま、あそこまでじゃ無いにしろ、今まで男勝りの婦警を何人も雌犬にしてきた連中だ。
 あの美人刑事ちゃんも、時間の問題だろうぜ」

男達は、ボウルに異物を排出する佐和を見下ろし、可笑しそうに笑う。
彼らはもう何度も、デジャブを覚えるほどに、凄惨な婦警への調教を見続けてきた。

腹が膨れるまで浣腸されたまま、四つに這った状態で尻穴を犯され、
自らの脚に汚液をぶちまけながら泣き叫んだ剣道3段の巡査。
椅子へ腰掛けた男から、大股開きの背面座位で尻穴を犯しぬかれ、
抜き差しと共に汚物が垂れ流れる様を野次られて牙を折られた、柔道全国区の新米刑事。
麻薬を打たれて、辺りがキラキラすると訴え始め、肌に触れられるだけで感じるほどになり、
挿入された暁には完全に自我を崩壊させた、警察庁のマドンナ。
いずれも最高と思える女だった。しかしそのいずれもが、1週間ともたずにこの宴の闇に落ちた。
佐和は、どうか。
前後から挟みこまれ、口にも咥えさせられて三穴を征服されながらも、
薬指の指輪を見やって抗うあの優秀な女刑事は。

彼女はどのような末路を辿ろうとも、遠からずこの宴を通して知る事になる。
夫の死の真相を。美しい彼女を長きに渡って取り巻いてきた、身近な黒い欲望を。



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