社会主義を掲げるアマノフ政権の最高権力者、リッター・アマノフが拉致された事件は、
世間をひどく騒がせた。
拉致実行者は某国の特殊部隊だとされている。
記録の上ではその部隊は、当初の計画通りリッター・アマノフを手際良く拘束・監禁し、
何ら問題なく某国へ引き渡した事になっている。
そう、記録には残っていない。
リッター・アマノフ拘束の際、護衛の抵抗によって負傷し、ただ一人囚われた隊員がいた事は。
その隊員……マルティナ・カメリーが、アマノフ政権を支持する急進派組織『アゼフ』によって、
苛烈な拷問を受けた事は。
マルティナは約3週間に及ぶ拷問に耐え続け、仲間の手によって疲弊した状態で救い出される。
そして先日、そのマルティナへの拷問の様子が『アゼフ』に潜入していた間諜によって語られた。
断っておくが、マルティナ・カメリーは女とはいえ、けして能力に劣る隊員ではない。
むしろ特殊部隊内でも中核を担う立場にあり、今回の拘束についても不運による部分が大きい。
そして彼女は、部隊における『華』だった。
目にも鮮やかな、赤めいた長いブラウンヘア。
北欧人特有の芸術的に整った鼻筋。
気概と責任感に満ちた瞳、ジムインストラクターさながらに絞り上げられた肉体。
軍上層部にも、個人的に彼女に入れあげている将校が複数いるという。
その彼女が囚われ拷問を受けたとあって、軍内部の動揺はそれは大きかった。
間諜はマルティナの近い過去を語り始める。
左足首に警棒の一撃を受けて倒れたマルティナは、その場で羽交い絞めにされ、
リッター・アマノフの護衛達に顔を殴られながら車の行き先を問われた。
しかしマルティナは頑として口を割らず、ここで正式な拘留となったのだった。
リッター・アマノフは当該国の民にとって、絶対的な指導者だ。
『国家の光』とすら呼び称されるその存在を奪ったマルティナは、国家そのものの敵に等しい。
ゆえに、尋問の行われる収容所へ移されるまでの間、マルティナは国民への晒し者にされる。
マルティナは服を全て取り去られ、手首と腰の縄だけの格好にされた。
そしてその足の裏に、小刀で幾重にも切り傷を付けられた。
足の裏は痛点の密集した場所だ。
しかしマルティナは、初めの一斬りに歯を食い縛って「ぐう」と呻き声を上げた他は、
どれだけ細かに執拗に足の裏を刻まれても声を発さなかった。
とはいえ、尋問する側も遊びではない。
足の裏に傷を付け終えると、彼らはマルティナを無理やり立ち上がらせ、白いラインに向かわせた。
それは、収容所まで約一キロに渡って続く、塩を敷き詰めた道だ。
道の両脇には国民の人垣が出来ており、マルティナに敵意を込めた視線を投げつけている。
マルティナは縄を引かれ、その中を歩かされた。
全裸のまま、膝を大きく振り上げる軍隊式の行進で、足裏の傷に染み入る塩の道を。
一足を踏み出した瞬間、マルティナの美しい瞳が裂けそうなほど見開かれたのを、
間諜ははっきり覚えているという。
声こそ上げていなかったが、即座に失神してもおかしくない痛みである事が伝わった、と。
そこからマルティナは、縄を引かれ、膝裏を鞭打たれながら塩の道を歩み出した。
脚を振り上げるたびに口を「あ」の字に開き、吊り目から涙を零し、歩んだ場所に深紅の染みを残して。
そのマルティナには、脇にいる国民から様々なものが投げつけられた。
それら全てに耐えながらマルティナは歩み続け、しかしついに800mほどの地点で、
脚を振り上げたまま失禁してしまったそうだ。
この時点ですでにマルティナは、焦点が定まっていなかった。
汗が頬を伝うほどにひどく、口はうわ言を呟くような呼吸を繰り返していた。
それでも止まる事は許されず、マルティナは赤い染みの他に薄黄色の染みをも刻みながら歩む。
そしてついに収容所の床を踏みしめた瞬間、糸が切れたようにその場で気絶したという。
そこが、尋問の始まりだった。
囚われのマルティナにまず加えられたのは、電流による拷問だ。
丸裸のまま電気椅子に拘束された。
電極は腕と内腿、脇腹、陰核と仙骨、膣内と直腸内部、
そして乳首に鍼を刺すようにして乳房の内部にまで取り付けられた。
その状態で、様々に電圧や通電箇所を変えながら、実に30時間にも渡って責め続ける。
一睡も許さず、簡単に答えられる質問から次第に確信へ迫って行き、
答えなくなった所で電流を浴びせる。
自律神経の麻痺したマルティナは、涙や涎、汗、愛液などあらゆる体液を垂れ流して苦しんだ。
けれどもついに重要な情報は何一つ漏らさず、
最後には尋問官達が根負けする形で、意識の混濁したマルティナから電極が外される。
けれども彼女は、解放の代わりにここで恥辱を味わうことになった。
電流責めでぐったりとしているマルティナの口に開口具が嵌められ、その中へ尋問官達が放尿を始めたのだ。
すでに抵抗する余力もないマルティナは、その美しい顔を上向けながら敵兵の小便を飲み下す他ない。
尋問官達は淡々とマルティナの口に尿を注いだ。
それは嗜虐心というより、マルティナを穢す事そのものを目的とするかのようだった、と間諜は語る。
『国家の光』であるリッター・アマノフを奪った相手に、最大の恥辱を刻み付けるかのようだと。
事実、そこからマルティナに加えられた拷問は、苦痛だけでなく羞恥にも重きが置かれていたという。
翌日、マルティナは再び電気椅子に拘束された。
ただし今度は電気を流す訳ではなく、手首足首と頭頂部を椅子に固定する事が目的だ。
口はスパイダーギャグで楕円形に拡げられ、歯並びまでをはっきりと覗かせている。
そのマルティナの口に、指を丸めた程度の直径を持つチューブが近づけられた。
チューブの繋げられた先は、レストランの厨房で使うような巨大な寸胴。
マルティナへの次の責めは、過食責めだ。
ゴム製のチューブを無理矢理にマルティナの喉奥深くに入り込ませ、
寸胴の流動食を直接食道、さらにその奥の胃へと流し込む。
「ごっ、ごおお゛っ!!ぐぉっ、お゛っ……おごっ、お゛っ……!!!!」
スープと変わらないような流動食とはいえ、胃へ直接物を送られるのは普通ではない。
さしものマルティナも、これには両目の瞳孔を収縮させ、目尻から涙を流して苦悶した。
頬は膨らんでは戻り、口の端からはしとどな唾液が零れ落ちていく。
特殊部隊の女らしくよく引き締まっていた腹部も、次第に隆起が緩やかになっていく。
しかし、マルティナにとっての苦しみはそればかりではない。
何とその流動食には、下剤までもが垂らし込まれているというのだ。
「奴らは苦しむマルティナの目の前に下剤の瓶を翳して、寸胴の中にぶち撒けた。
どうやっても彼女が排泄できない事を知った上でな」
間諜はそう話す。
椅子に拘束されたマルティナの肛門には栓が嵌まり込んでおり、
これが椅子の構造と合わさってどれだけの圧力が掛かっても絶対に外れない仕組みになっている。
つまりマルティナは、下剤入りの流動食を腹が膨れるまで飲まされながらも、
狂おしいほどの排泄欲を解放する術がないことになる。
下剤がただの脅しではない事はすぐにわかった。
下剤が盛られてからわずか数分後、いよいよ膨らみを見せ始めたマルティナの下腹から、
雷鳴のような音が響き始めたからだ。
「ごぉおお゛おうっ!!!」
マルティナはチューブを咥え込んだまま顎を上向け、視線は逆に出来るだけの下方を見やりながら呻いた。
場の誰よりも如実に、切実に、腸内の異常が解ったのだろう。
かなり腹の膨らみが見え始めたころ……尋問官によれば約2リットルが入った所で、
マルティナの口から涎塗れのチューブが引き抜かれる。
そして電気責めの時と同じ質問が、再度マルティナに投げかけられる。
当然の如くマルティナが回答を拒否すると、尋問官は淡々と、
「ならばそのままで一晩過ごせ」
そう告げたという。
間諜はその時マルティナが浮かべた表情こそ、絶望と呼ぶに相応しいものだったと表現した。
腹鳴りと低い呻きだけが、電気の消えた部屋内に響き渡った。
尋問官達は本当にそのまま、数名の見張りだけを残してマルティナを放置したのだ。
しかし、それでもマルティナは耐え続けた。
翌日の朝には体中に鳥肌が立ち、小刻みに震える程であったが、
何の情報を漏らす事もなかった。
そして、その日もまた過食責めは続けられる。
すでに2リットルが入っている腹へ、さらにチューブで流し込む。
この時点でマルティナは、少し流されるだけで噎せかえって嘔吐を繰り返した。
胃が過食への拒否反応を示しているのだろう。
尋問官達はマルティナが嘔吐するたびにチューブを抜き出し、気道の確保を行う。
そしてまた流し込む。それを繰り返した。
人体とは不思議なもので、そうする内に、次第にマルティナも嘔吐をしなくなる。
立て続けに過食をしていると、胃は入ってきた物を素通りさせる技術を身につけるらしい。
そこでまた大量に流動食を飲ませることが可能になるわけだ。
しかし、物理的には続行が可能でも、マルティナの精神の方は着実に弱っていたようだ。
マルティナの口へ入り込むチューブは、その根元にバルブのような突起がある。
マルティナは喉奥へチューブが入り込んでくるたびに、そのバルブを視界の前方に捉えることになる。
それがトラウマと化したのだろう。
やがてマルティナは、そのバルブを見る事を恐れ始めた。
チューブが動き、バルブが視界に入ると、マルティナは眼を固く瞑って喉を震わせる。
そしてその直後、喉奥深くまでを貫かれ、ごえええっと地獄の底から響くようなえづきを上げるのだ。
その恐怖は、実に3日にわたってマルティナを追い詰めた。
2日目に4リットルまで流し込んだ後、3日目になってついに、マルティナの容量限界が来た。
実に5.36リットル。
マルティナの太腿は、その半ばほどで拘束帯を嵌められているのだが、
その拘束帯を彼女自身の膨れ上がった腹が覆っている光景は、
流し込まれた食事量の歪さをよく物語ったという。
マルティナの下腹部からは尋常でない腹鳴りが絶え間なく続き、
流動食はチューブで流れ込む端から嘔吐で押し戻される。
マルティナの体中が細かに痙攣している。
本当の限界なのだ。
丸3日かけ、下剤入りの流動食を腹が風船のようになるまで飲まされたのだから。
雷轟のような腹鳴りを聞きながら、尋問官は淡々と質問を繰り返した。
死が色鮮やかに感じられるほど苦しいだろう、いい加減に吐け、と。
しかしマルティナは荒い息を吐きながら、私をいくら拷問しても無駄よ、と答えるのみだ。
尋問官達はそれを聞き、苛立ったようにマルティナの背後に回った。
そして肛門のプラグを壁から伸びるチューブに繋ぎ、その繋ぎ目のスイッチを押す。
するとグゥゥゥウンという重苦しい音と共に、肛門のプラグがうねるように振動し始める。
「う!?んう、゛う゛ええええええ゛え゛っっ!?」
これにはマルティナも堪らず、激しい反応を見せたという。
溜めに溜め、溜めに溜めた3日分の排泄物、それをミキシングされるのだから。
きっと膨れた腸そのものが絡み合い、渦巻いているような感覚だろう。
マルティナはひとしきり苦しみ、叫んだ後に、白目を向いたまま口から吐瀉物を垂らし始める。
「ふん……死なれても困るからな。感謝しろ、ひり出す機会をやる」
尋問官はそこでようやく落ち着きを取り戻し、マルティナの拘束帯を解いた。
いよいよ排泄だ。
高手後手に縛ったまま胡坐縛りで天井から吊るし、下に巨大なガラス容器を置く。
そしてプラグが抜かれると、マルティナの苦悶の声と共にすぐに排泄が始まった。
空中で胡坐という、極めて力の込めづらい体位に加え、
72時間をかけて体内に流し込まれた異物の量も並大抵ではない。
その排泄には当然苦難が伴い、マルティナは眉根に溝を刻み、唇を引き結び、
腹筋するように両脚を胸へと引きつけて腹圧を高めることによって排泄を為した。
おそらくは、何人もの男達の蔑んだ視線に晒されながら。
桜色の肛門は収縮を繰り返しながら汚物を垂れ流す。
ビビブブヴヴブリリッ、ブブリュリュビブブブッヴブッ……!!
間諜が持参したレコーダーには、そのような異音が記録されていた。
まるでショートした機械が発するノイズのように、女の恥辱の音が響き渡る。
汚物は、息んで揺れるマルティナの肛門を中心に円を描くように迸り、巨大なガラス容器にさえ収まらず、
蕩けた身をスライムのように床へと滴らせていく。
「見事なぶち撒けぶりだ。情報もその調子でお聞かせ願いたいものだが」
冷やかすような尋問官の声。それにマルティナの苦しげな声が答える。
「……あ、生憎と、社外秘よ」
「だからこそ……だよ。だが、まあいい。直に話したくて仕方無くなる」
そう呟く尋問官の声は、淡々としながらも明確な狂気を孕んでいた。
恥辱の排泄の後、マルティナは鉄格子の並ぶ地下牢へ移される。
休息の為ではない。
マルティナを地下牢へ連れ込んだ黒人2人は、そのまま扉を閉めてマルティナを犯し始める。
床へ横たわった1人がマルティナを腰の上に乗せ、先ほど排泄を終えたばかりの肛門へと怒張を宛がう。
それは正しく『怒張』と表すべき、凶暴なまでの長さと直径を誇っていたようだ。
血管さえ浮き立たせたそれが、マルティナのやや開いた肛門を押し広げ、有無を言わせず侵入する。
「あぐゥっ……!!」
さほど経験が豊富とも言えないのだろう、マルティナは後孔への挿入に眉を顰める。
黒人男はそれを意に介さず、下からマルティナの腰を掴んで深々と怒張を埋め込んだ。
そうしてからゆっくりと引き出すと、その幹に沿って微かな汚物の線が走っていく。
あまりにも腸内の物体が多く、先刻の長きに渡る排泄でも、出し切るには至らなかったのだろう。
機械で犯す方法もあるにも関わらず、わざわざ生身で犯すのは、恥辱を与える為だ。
間諜はそう分析していた。
本来出すだけの排泄の穴を、性交に使われる。
これはプライドの高い女にとって、大変なストレスになるのだという。
黒人は美女の流す穢れを勝ち誇ったように眺めながら、怒張の抽迭を開始する。
肛門の奥で水気のある破裂音のようなものが響き、同時に汚物が少しずつ掻き出され始める。
屈辱が疲労を後押しするのか、マルティナは次第に肩で息をするようになる。
すると傍らに立っていたもう一人が、やおら彼女の髪を掴んで自らの逸物を咥えさせた。
「ん゛ぼぉっ!?」
マルティナは短く呻きを上げたそうだ。
荒い呼吸をしていた所へ急に怒張を捻じ込まれ、さしものマルティナも動揺を表す。
しかし手は後ろ手に拘束されており、男の強要するイラマチオを拒否する術がない。
マルティナは男の求めるがままに頭を前後させられ、喉奥を蹂躙される。
元より万全な喉の状態ではなかった。
腹がはち切れる本当の寸前まで流動食を詰め込まれ、それを三日間維持し、
ようやくの排泄でも腹筋になけなしの力を込め続けた。
嘔吐の感覚は常に喉元にあり、実際幾度も小さな嘔吐を繰り返していた。
そのような状態の喉を蹂躙されたならば、それは必然だったと言えるだろう。
「ごぉおお゛げろっ……!!げぇおお゛っ、っげげっかっっ……!!!!」
乾いた物を引っ掻くような音と共に、剛直を深く咥え込んだマルティナの唇から吐瀉物があふれ出す。
詰め込まれていた流動食にいくらか黄を混ぜた汚物を、小刻みに。
だが喉を犯す男もまた、この変化によって慈悲を見せるような事はなく、
むしろいよいよ深く鋭く、怒張を開いた喉奥へとねじり込む。
吐瀉物はマルティナの顎を越え、喉を伝い、乳房を抜けて下になった男の腹部にまで滴っていく。
その滴った先では、なおも肛門を怒張が責め抜いており、汚物を腰一杯に掻き出し続けていた。
「おごあぁああ゛ああああ゛!!!ふぅお゛、お゛あ、あごぉう゛おおおおっっ!!」
マルティナは声ならぬうめきを地下牢に響かせ、自らの汚物の匂いと男2人の雄臭を吸いながら、夜を通して犯され続けたそうだ。
様々に体位を変えながら。
例えば後ろ手に縛られたまま、尻を突き出す格好でうつ伏せになり、獣のような体勢で。
ぐったりとしたマルティナの尻穴に、深々と剛直が出入りする。
痙攣する両脚の間に、掻き出された汚液が液だまりを作っていく様を、マルティナ自身の瞳が追う。
マルティナは追い詰められていった。
「いやああああああああっっっ!!!!!」
さらに数日後。
両脚を揃えたまま伸ばす格好で、狭まった尻穴を犯されていたマルティナは大声を上げた。
すでにその美しい脚は余すところなく汚物に塗れており、見る影もない。
マルティナの美貌は穢されきっていた。
けれども。
極限状態ゆえの防衛本能か、犯される尻穴よりやや下の秘裂は、滴るほどの愛蜜に塗れていたそうだ。
まるで、排泄の穴を無慈悲に陵辱されて喜ぶかのように。
彼女は本当に追い詰められていた。危ない所まで。
仲間が救援のために踏み込んだその時も、マルティナは汚物塗れで尻穴を犯されていたという。
信じられないほど太い剛直で容赦なく貫かれ、秘部を濡らし、口を眼一杯に開きながら。
あと3日救出が遅ければ、きっと自分は、何もかもを投げ出していただろう。
何もかもを壊され、解放されて。
救出後のマルティナは毛布に包まれながら、うわ言の様に告げたそうだ。
END
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世間をひどく騒がせた。
拉致実行者は某国の特殊部隊だとされている。
記録の上ではその部隊は、当初の計画通りリッター・アマノフを手際良く拘束・監禁し、
何ら問題なく某国へ引き渡した事になっている。
そう、記録には残っていない。
リッター・アマノフ拘束の際、護衛の抵抗によって負傷し、ただ一人囚われた隊員がいた事は。
その隊員……マルティナ・カメリーが、アマノフ政権を支持する急進派組織『アゼフ』によって、
苛烈な拷問を受けた事は。
マルティナは約3週間に及ぶ拷問に耐え続け、仲間の手によって疲弊した状態で救い出される。
そして先日、そのマルティナへの拷問の様子が『アゼフ』に潜入していた間諜によって語られた。
断っておくが、マルティナ・カメリーは女とはいえ、けして能力に劣る隊員ではない。
むしろ特殊部隊内でも中核を担う立場にあり、今回の拘束についても不運による部分が大きい。
そして彼女は、部隊における『華』だった。
目にも鮮やかな、赤めいた長いブラウンヘア。
北欧人特有の芸術的に整った鼻筋。
気概と責任感に満ちた瞳、ジムインストラクターさながらに絞り上げられた肉体。
軍上層部にも、個人的に彼女に入れあげている将校が複数いるという。
その彼女が囚われ拷問を受けたとあって、軍内部の動揺はそれは大きかった。
間諜はマルティナの近い過去を語り始める。
左足首に警棒の一撃を受けて倒れたマルティナは、その場で羽交い絞めにされ、
リッター・アマノフの護衛達に顔を殴られながら車の行き先を問われた。
しかしマルティナは頑として口を割らず、ここで正式な拘留となったのだった。
リッター・アマノフは当該国の民にとって、絶対的な指導者だ。
『国家の光』とすら呼び称されるその存在を奪ったマルティナは、国家そのものの敵に等しい。
ゆえに、尋問の行われる収容所へ移されるまでの間、マルティナは国民への晒し者にされる。
マルティナは服を全て取り去られ、手首と腰の縄だけの格好にされた。
そしてその足の裏に、小刀で幾重にも切り傷を付けられた。
足の裏は痛点の密集した場所だ。
しかしマルティナは、初めの一斬りに歯を食い縛って「ぐう」と呻き声を上げた他は、
どれだけ細かに執拗に足の裏を刻まれても声を発さなかった。
とはいえ、尋問する側も遊びではない。
足の裏に傷を付け終えると、彼らはマルティナを無理やり立ち上がらせ、白いラインに向かわせた。
それは、収容所まで約一キロに渡って続く、塩を敷き詰めた道だ。
道の両脇には国民の人垣が出来ており、マルティナに敵意を込めた視線を投げつけている。
マルティナは縄を引かれ、その中を歩かされた。
全裸のまま、膝を大きく振り上げる軍隊式の行進で、足裏の傷に染み入る塩の道を。
一足を踏み出した瞬間、マルティナの美しい瞳が裂けそうなほど見開かれたのを、
間諜ははっきり覚えているという。
声こそ上げていなかったが、即座に失神してもおかしくない痛みである事が伝わった、と。
そこからマルティナは、縄を引かれ、膝裏を鞭打たれながら塩の道を歩み出した。
脚を振り上げるたびに口を「あ」の字に開き、吊り目から涙を零し、歩んだ場所に深紅の染みを残して。
そのマルティナには、脇にいる国民から様々なものが投げつけられた。
それら全てに耐えながらマルティナは歩み続け、しかしついに800mほどの地点で、
脚を振り上げたまま失禁してしまったそうだ。
この時点ですでにマルティナは、焦点が定まっていなかった。
汗が頬を伝うほどにひどく、口はうわ言を呟くような呼吸を繰り返していた。
それでも止まる事は許されず、マルティナは赤い染みの他に薄黄色の染みをも刻みながら歩む。
そしてついに収容所の床を踏みしめた瞬間、糸が切れたようにその場で気絶したという。
そこが、尋問の始まりだった。
囚われのマルティナにまず加えられたのは、電流による拷問だ。
丸裸のまま電気椅子に拘束された。
電極は腕と内腿、脇腹、陰核と仙骨、膣内と直腸内部、
そして乳首に鍼を刺すようにして乳房の内部にまで取り付けられた。
その状態で、様々に電圧や通電箇所を変えながら、実に30時間にも渡って責め続ける。
一睡も許さず、簡単に答えられる質問から次第に確信へ迫って行き、
答えなくなった所で電流を浴びせる。
自律神経の麻痺したマルティナは、涙や涎、汗、愛液などあらゆる体液を垂れ流して苦しんだ。
けれどもついに重要な情報は何一つ漏らさず、
最後には尋問官達が根負けする形で、意識の混濁したマルティナから電極が外される。
けれども彼女は、解放の代わりにここで恥辱を味わうことになった。
電流責めでぐったりとしているマルティナの口に開口具が嵌められ、その中へ尋問官達が放尿を始めたのだ。
すでに抵抗する余力もないマルティナは、その美しい顔を上向けながら敵兵の小便を飲み下す他ない。
尋問官達は淡々とマルティナの口に尿を注いだ。
それは嗜虐心というより、マルティナを穢す事そのものを目的とするかのようだった、と間諜は語る。
『国家の光』であるリッター・アマノフを奪った相手に、最大の恥辱を刻み付けるかのようだと。
事実、そこからマルティナに加えられた拷問は、苦痛だけでなく羞恥にも重きが置かれていたという。
翌日、マルティナは再び電気椅子に拘束された。
ただし今度は電気を流す訳ではなく、手首足首と頭頂部を椅子に固定する事が目的だ。
口はスパイダーギャグで楕円形に拡げられ、歯並びまでをはっきりと覗かせている。
そのマルティナの口に、指を丸めた程度の直径を持つチューブが近づけられた。
チューブの繋げられた先は、レストランの厨房で使うような巨大な寸胴。
マルティナへの次の責めは、過食責めだ。
ゴム製のチューブを無理矢理にマルティナの喉奥深くに入り込ませ、
寸胴の流動食を直接食道、さらにその奥の胃へと流し込む。
「ごっ、ごおお゛っ!!ぐぉっ、お゛っ……おごっ、お゛っ……!!!!」
スープと変わらないような流動食とはいえ、胃へ直接物を送られるのは普通ではない。
さしものマルティナも、これには両目の瞳孔を収縮させ、目尻から涙を流して苦悶した。
頬は膨らんでは戻り、口の端からはしとどな唾液が零れ落ちていく。
特殊部隊の女らしくよく引き締まっていた腹部も、次第に隆起が緩やかになっていく。
しかし、マルティナにとっての苦しみはそればかりではない。
何とその流動食には、下剤までもが垂らし込まれているというのだ。
「奴らは苦しむマルティナの目の前に下剤の瓶を翳して、寸胴の中にぶち撒けた。
どうやっても彼女が排泄できない事を知った上でな」
間諜はそう話す。
椅子に拘束されたマルティナの肛門には栓が嵌まり込んでおり、
これが椅子の構造と合わさってどれだけの圧力が掛かっても絶対に外れない仕組みになっている。
つまりマルティナは、下剤入りの流動食を腹が膨れるまで飲まされながらも、
狂おしいほどの排泄欲を解放する術がないことになる。
下剤がただの脅しではない事はすぐにわかった。
下剤が盛られてからわずか数分後、いよいよ膨らみを見せ始めたマルティナの下腹から、
雷鳴のような音が響き始めたからだ。
「ごぉおお゛おうっ!!!」
マルティナはチューブを咥え込んだまま顎を上向け、視線は逆に出来るだけの下方を見やりながら呻いた。
場の誰よりも如実に、切実に、腸内の異常が解ったのだろう。
かなり腹の膨らみが見え始めたころ……尋問官によれば約2リットルが入った所で、
マルティナの口から涎塗れのチューブが引き抜かれる。
そして電気責めの時と同じ質問が、再度マルティナに投げかけられる。
当然の如くマルティナが回答を拒否すると、尋問官は淡々と、
「ならばそのままで一晩過ごせ」
そう告げたという。
間諜はその時マルティナが浮かべた表情こそ、絶望と呼ぶに相応しいものだったと表現した。
腹鳴りと低い呻きだけが、電気の消えた部屋内に響き渡った。
尋問官達は本当にそのまま、数名の見張りだけを残してマルティナを放置したのだ。
しかし、それでもマルティナは耐え続けた。
翌日の朝には体中に鳥肌が立ち、小刻みに震える程であったが、
何の情報を漏らす事もなかった。
そして、その日もまた過食責めは続けられる。
すでに2リットルが入っている腹へ、さらにチューブで流し込む。
この時点でマルティナは、少し流されるだけで噎せかえって嘔吐を繰り返した。
胃が過食への拒否反応を示しているのだろう。
尋問官達はマルティナが嘔吐するたびにチューブを抜き出し、気道の確保を行う。
そしてまた流し込む。それを繰り返した。
人体とは不思議なもので、そうする内に、次第にマルティナも嘔吐をしなくなる。
立て続けに過食をしていると、胃は入ってきた物を素通りさせる技術を身につけるらしい。
そこでまた大量に流動食を飲ませることが可能になるわけだ。
しかし、物理的には続行が可能でも、マルティナの精神の方は着実に弱っていたようだ。
マルティナの口へ入り込むチューブは、その根元にバルブのような突起がある。
マルティナは喉奥へチューブが入り込んでくるたびに、そのバルブを視界の前方に捉えることになる。
それがトラウマと化したのだろう。
やがてマルティナは、そのバルブを見る事を恐れ始めた。
チューブが動き、バルブが視界に入ると、マルティナは眼を固く瞑って喉を震わせる。
そしてその直後、喉奥深くまでを貫かれ、ごえええっと地獄の底から響くようなえづきを上げるのだ。
その恐怖は、実に3日にわたってマルティナを追い詰めた。
2日目に4リットルまで流し込んだ後、3日目になってついに、マルティナの容量限界が来た。
実に5.36リットル。
マルティナの太腿は、その半ばほどで拘束帯を嵌められているのだが、
その拘束帯を彼女自身の膨れ上がった腹が覆っている光景は、
流し込まれた食事量の歪さをよく物語ったという。
マルティナの下腹部からは尋常でない腹鳴りが絶え間なく続き、
流動食はチューブで流れ込む端から嘔吐で押し戻される。
マルティナの体中が細かに痙攣している。
本当の限界なのだ。
丸3日かけ、下剤入りの流動食を腹が風船のようになるまで飲まされたのだから。
雷轟のような腹鳴りを聞きながら、尋問官は淡々と質問を繰り返した。
死が色鮮やかに感じられるほど苦しいだろう、いい加減に吐け、と。
しかしマルティナは荒い息を吐きながら、私をいくら拷問しても無駄よ、と答えるのみだ。
尋問官達はそれを聞き、苛立ったようにマルティナの背後に回った。
そして肛門のプラグを壁から伸びるチューブに繋ぎ、その繋ぎ目のスイッチを押す。
するとグゥゥゥウンという重苦しい音と共に、肛門のプラグがうねるように振動し始める。
「う!?んう、゛う゛ええええええ゛え゛っっ!?」
これにはマルティナも堪らず、激しい反応を見せたという。
溜めに溜め、溜めに溜めた3日分の排泄物、それをミキシングされるのだから。
きっと膨れた腸そのものが絡み合い、渦巻いているような感覚だろう。
マルティナはひとしきり苦しみ、叫んだ後に、白目を向いたまま口から吐瀉物を垂らし始める。
「ふん……死なれても困るからな。感謝しろ、ひり出す機会をやる」
尋問官はそこでようやく落ち着きを取り戻し、マルティナの拘束帯を解いた。
いよいよ排泄だ。
高手後手に縛ったまま胡坐縛りで天井から吊るし、下に巨大なガラス容器を置く。
そしてプラグが抜かれると、マルティナの苦悶の声と共にすぐに排泄が始まった。
空中で胡坐という、極めて力の込めづらい体位に加え、
72時間をかけて体内に流し込まれた異物の量も並大抵ではない。
その排泄には当然苦難が伴い、マルティナは眉根に溝を刻み、唇を引き結び、
腹筋するように両脚を胸へと引きつけて腹圧を高めることによって排泄を為した。
おそらくは、何人もの男達の蔑んだ視線に晒されながら。
桜色の肛門は収縮を繰り返しながら汚物を垂れ流す。
ビビブブヴヴブリリッ、ブブリュリュビブブブッヴブッ……!!
間諜が持参したレコーダーには、そのような異音が記録されていた。
まるでショートした機械が発するノイズのように、女の恥辱の音が響き渡る。
汚物は、息んで揺れるマルティナの肛門を中心に円を描くように迸り、巨大なガラス容器にさえ収まらず、
蕩けた身をスライムのように床へと滴らせていく。
「見事なぶち撒けぶりだ。情報もその調子でお聞かせ願いたいものだが」
冷やかすような尋問官の声。それにマルティナの苦しげな声が答える。
「……あ、生憎と、社外秘よ」
「だからこそ……だよ。だが、まあいい。直に話したくて仕方無くなる」
そう呟く尋問官の声は、淡々としながらも明確な狂気を孕んでいた。
恥辱の排泄の後、マルティナは鉄格子の並ぶ地下牢へ移される。
休息の為ではない。
マルティナを地下牢へ連れ込んだ黒人2人は、そのまま扉を閉めてマルティナを犯し始める。
床へ横たわった1人がマルティナを腰の上に乗せ、先ほど排泄を終えたばかりの肛門へと怒張を宛がう。
それは正しく『怒張』と表すべき、凶暴なまでの長さと直径を誇っていたようだ。
血管さえ浮き立たせたそれが、マルティナのやや開いた肛門を押し広げ、有無を言わせず侵入する。
「あぐゥっ……!!」
さほど経験が豊富とも言えないのだろう、マルティナは後孔への挿入に眉を顰める。
黒人男はそれを意に介さず、下からマルティナの腰を掴んで深々と怒張を埋め込んだ。
そうしてからゆっくりと引き出すと、その幹に沿って微かな汚物の線が走っていく。
あまりにも腸内の物体が多く、先刻の長きに渡る排泄でも、出し切るには至らなかったのだろう。
機械で犯す方法もあるにも関わらず、わざわざ生身で犯すのは、恥辱を与える為だ。
間諜はそう分析していた。
本来出すだけの排泄の穴を、性交に使われる。
これはプライドの高い女にとって、大変なストレスになるのだという。
黒人は美女の流す穢れを勝ち誇ったように眺めながら、怒張の抽迭を開始する。
肛門の奥で水気のある破裂音のようなものが響き、同時に汚物が少しずつ掻き出され始める。
屈辱が疲労を後押しするのか、マルティナは次第に肩で息をするようになる。
すると傍らに立っていたもう一人が、やおら彼女の髪を掴んで自らの逸物を咥えさせた。
「ん゛ぼぉっ!?」
マルティナは短く呻きを上げたそうだ。
荒い呼吸をしていた所へ急に怒張を捻じ込まれ、さしものマルティナも動揺を表す。
しかし手は後ろ手に拘束されており、男の強要するイラマチオを拒否する術がない。
マルティナは男の求めるがままに頭を前後させられ、喉奥を蹂躙される。
元より万全な喉の状態ではなかった。
腹がはち切れる本当の寸前まで流動食を詰め込まれ、それを三日間維持し、
ようやくの排泄でも腹筋になけなしの力を込め続けた。
嘔吐の感覚は常に喉元にあり、実際幾度も小さな嘔吐を繰り返していた。
そのような状態の喉を蹂躙されたならば、それは必然だったと言えるだろう。
「ごぉおお゛げろっ……!!げぇおお゛っ、っげげっかっっ……!!!!」
乾いた物を引っ掻くような音と共に、剛直を深く咥え込んだマルティナの唇から吐瀉物があふれ出す。
詰め込まれていた流動食にいくらか黄を混ぜた汚物を、小刻みに。
だが喉を犯す男もまた、この変化によって慈悲を見せるような事はなく、
むしろいよいよ深く鋭く、怒張を開いた喉奥へとねじり込む。
吐瀉物はマルティナの顎を越え、喉を伝い、乳房を抜けて下になった男の腹部にまで滴っていく。
その滴った先では、なおも肛門を怒張が責め抜いており、汚物を腰一杯に掻き出し続けていた。
「おごあぁああ゛ああああ゛!!!ふぅお゛、お゛あ、あごぉう゛おおおおっっ!!」
マルティナは声ならぬうめきを地下牢に響かせ、自らの汚物の匂いと男2人の雄臭を吸いながら、夜を通して犯され続けたそうだ。
様々に体位を変えながら。
例えば後ろ手に縛られたまま、尻を突き出す格好でうつ伏せになり、獣のような体勢で。
ぐったりとしたマルティナの尻穴に、深々と剛直が出入りする。
痙攣する両脚の間に、掻き出された汚液が液だまりを作っていく様を、マルティナ自身の瞳が追う。
マルティナは追い詰められていった。
「いやああああああああっっっ!!!!!」
さらに数日後。
両脚を揃えたまま伸ばす格好で、狭まった尻穴を犯されていたマルティナは大声を上げた。
すでにその美しい脚は余すところなく汚物に塗れており、見る影もない。
マルティナの美貌は穢されきっていた。
けれども。
極限状態ゆえの防衛本能か、犯される尻穴よりやや下の秘裂は、滴るほどの愛蜜に塗れていたそうだ。
まるで、排泄の穴を無慈悲に陵辱されて喜ぶかのように。
彼女は本当に追い詰められていた。危ない所まで。
仲間が救援のために踏み込んだその時も、マルティナは汚物塗れで尻穴を犯されていたという。
信じられないほど太い剛直で容赦なく貫かれ、秘部を濡らし、口を眼一杯に開きながら。
あと3日救出が遅ければ、きっと自分は、何もかもを投げ出していただろう。
何もかもを壊され、解放されて。
救出後のマルティナは毛布に包まれながら、うわ言の様に告げたそうだ。
END
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