仕事で中国に滞在していた頃、私はよく黄という中国人の世話になっていた。
黄は日本語に明るく、日本人に友好的であり、様々な家庭料理を振舞ってくれた。
黄と私はすぐに良き友人となった。
その黄から一度、衝撃的な映像を見せてもらったことがある。
監禁された少女が、複数人の男から肛門調教を受ける映像だ。
かつてネット上で拡散され、一部の好事家の間で噂になったものだという。
理由は見始めた瞬間に解った。
少女が極めて可愛く、そして異国人である私でも明らかに解るほどに品が良かったからだ。
「お嬢様っぽい感じの子だね」
ブラウザを覗きながら私が問うと、黄は力強く頷いた。
「実際、正真正銘のお嬢様さ。河北省にある名家『朱家』の一人娘、春燕(チュンイェン)本人らしい。
もっとも、ワタシもネットの噂で後から知ったクチだけどね」
黄ははにかみ気味に笑った。
彼によれば、朱家は歴史ある家であり、日本で言えば旧大名家に相当するとのこと。
そこのお嬢様が監禁され、辱められるのは、中国に根付く超格差社会に起因するらしい。
特にここ数年、富裕層の子供を誘拐する事件が多いと黄は言った。
「貧富の差に不満を持つ若者が多いんだ。けどそのお陰で、ワタシやお前のような異端者が得をする」
黄は私を指しながら肩を竦める。
春燕は手首を高所からの縄で吊り下げられていた。
質の良さそうな服は全て取り去られ、床に無残に散らばっている。
そのためにほっそりとした体のすべてが、隠しようもなく映像に捉えられていた。
顔は若干の幼さを残しながらも、凛とした瞳や整った目鼻立ちが際立っている。
日本で言うシュシュをつけた黒髪は長く艶やかで、令嬢らしさがいや増す。
肌はとても白い。
年の頃は当時まだ13前後らしいが、胸は別として非常にスタイルがいい。
チャイナの似合いそうな典型的中国美人の小型版であり、スレンダーなその脚線には思わず生唾を呑んでしまう。
下衆な男に誘拐されるのも頷けるというものだ。
私もまた、彼女と道ですれ違えば振り返るぐらいはするだろう。
春燕は身体中を無骨な男の指で弄られながら、身を捩ってはきつい語調で何かを叫んでいた。
何度目かで、その言葉が『討厭(タオイェン)!』であると気付く。
好き嫌いを比較的ハッキリと口にする中国でもあまり聞かない、強い嫌がりの意思を示す言葉だ。
見知らぬ男達に拉致され、裸に剥かれ、あまつさえ身体中を弄られているのだから、当然といえば当然だろう。
男達はそんな春燕を面白そうに眺めながら、さらに身体を蹂躙する。
まだ若い乳房を荒々しく揉み、すらりした脚線を撫で下ろし、そして尻肉を割り開く。
可憐な桜色の蕾が露わになった。まさしく、令嬢の排泄孔に相応しい。
そこへ野太い中指を差し入れながら、男の一人がカメラの方を剥いた。
そして歯を剥き出しながら、口汚く何かを喚き始める。
私は黄を見た。
「『……ぬくぬくと肥え太った豚野郎共、よく見ておけ。今からこの娘の肛門を、徹底的に開発してやる。
今はまだ指一本咥えこむのが限界の可愛い穴が、どうなっちまうのか楽しみにしてな』
大体こんな所だ。日本語的には変でないかな?」
黄の解りやすい訳に対し、私は問題ないと答える。
映像では、桜色の蕾に唾をつけた中指がねじ込まれていた。
春燕の美貌が苦痛に歪む。
その最中、彼女の口を数人の男が掴み、瓢箪に入った何かを無理矢理に春燕に飲ませようとする。
春燕はまたも『討厭』を連呼して抵抗していたが、男数人の腕力に敵うはずもない。
強引に鼻梁と顎を掴んで口を開かれ、瓢箪の中身を一気に注がれてしまう。
飛沫の上がる透明な液体……私には酒に見えた。
「あれかい? ネットの噂だけどね、あれは『仙桃湯』という特殊な漢方薬らしい。
便通促進に効果があって、出てくる排泄物が桃の香りがする、昔の王朝の人間が使ってた薬って噂だ。
ああ、そうそう。それと滋養強壮の効果もあって、身体が燃えるように熱くなるっていうよ。
少なくともワタシは全く聞いたことがないし、ホントか解らないけどね」
黄は胸の前で手を上下させ、興奮のジェスチャーを交えがら言った。
私はその説明に軽い興奮を覚えていた。
中国で漢方というものが出てくると、多少荒唐無稽でも本当らしく思えてしまうのが不思議だ。
心なしか映像の中の春燕も、便意を訴えつつ、艶かしく腰をうねらせているように見えてくる。
『不行(ブシン)、不要(ブヤオ)っ!!』
映像の中では、中国娘特有のどこか舌足らずにも感じられる発音が繰り返されていた。
意味はどちらも、いや、やめて、だという。
それはそうだろう。年頃の娘が真裸のまま、両腋を晒す格好で手首を吊るされ、身体中を見知らぬ男に弄られているのだから。
男達は抵抗できない春燕の傍らに立ち、唇を奪ったり、胸の蕾を指で弾いて弄んでいる。
そして特に衝撃的であるのが、肛門に入り込む二本指だ。
カメラは春燕を正面……顔や乳房、ごく薄い茂みの全てが収められる位置で撮っていることが多い。
しかし時おり彼女の尻側に移動し、肛門に抜き差しされる男の指を接写する。
恥じらいの場所を見せまいと、硬く閉じられた股座の後方。
まさしく剥き卵のような白さと張りを持つ尻肉の間に、浅黒い二本指が見える。
それは怪しくワセリンで濡れ光りながら、間違いなく尻肉の間にある『どこか』へ入り込んでいく。
『どこか』などと回りくどい言い方をしたが、しかし私にはその時、男の指が春燕の肛門に入っている実感が沸かなかった。
背中側から見る春燕は、なんとも令嬢然としているのだ。
清楚高潔な彼女の肛門に男の指が入っているなど、俄かには信じられない。
しかし、一旦映像が途切れて場面が切り替わった時、私はその事実を認めるしかなくなってしまう。
その場面は、先ほどのシーンがしばらく続いた後の映像であるらしかった。
春燕の基本的な姿勢は先ほどと同じ。
ただ違うのは、彼女の右脚は1人の男によって高く持ち上げられ、大股を開く格好になっていることだ。
すると当然、カメラを構えるこちら側に、少女の初々しい性器が晒されるがままとなる。
本当に鮮やかだった。明らかに未使用だと感じさせる、熟れかけた桃のようなピンク色の粘膜。
しかしそこはほんの僅かに開き、しかも一筋油を差したように濡れ光っていた。
感じているのだ。
原因は、その秘裂の上部にある肉芽を指先で弾かれている事だろうか。
なおも変わらず、胸の先端を転がし続けてしこり勃ててしまった男の指のせいだろうか。
あるいは…………肛門の指のせいかもしれない。
大股開きでいよいよ正面からでも捉えられるようになった2本指は、深々と肛門に出入りしていた。
どれほど続けているのだろうか、春燕の肛門も先ほどの映像とは違う。
もう男の2本指など楽に動かせるほどに、拡がってしまっている。
穴の周囲には、なんと、少女の腸の中にあったものが溢れてしまっていた。
とはいってもいわゆる排泄物とは違い、白いゼリー状の膜に包まれた半固形物だ。
仙桃湯というものの効果だろうか。
それが尻穴から溢れ、すらりとした子供特有の脚を伝い落ちていく。
光の加減でよくは見えないが、彼女の足元にはかなりの液溜まりができているようだった。
壁にまで飛んでいるとろみもあり、初めの頃の相当な勢いを想起させる。
男の指の執拗な嬲りにとうとう耐え切れなくなり、清楚な娘が白い噴出を見せる様……叫び声…………。
その映像がない事が少し悔やまれる。
男の節張った2本指が延々と肛門を弄繰り回し、その果てにぶびゅっと音が鳴って白いとろみが吐き出された。
その情景はなんともいやらしく、かつ妙に心地良さそうに見えた。
『あ、あ、あァ……、あっ…………!!』
春燕のピンク色の唇から嬌声が零れる。
先ほどの映像では、不行、不要と叫びつつも慎ましさを残していた唇だ。
しかし今はさすがに余裕もなくなったのか、大きく開いて歯と歯の間に粘つく唾液の線を光らせている。
彼女は変わってしまっていた。否、『変えられて』しまっていた。
黄の映像には、他にも様々な場面が収められていた。
「短い映像が、ネット上の色んな場所に碌なヒントも無しで散らばってたからね。多分抜けもあると思う。
同志と色々情報交換しながら、当局に消される前に必死にかき集めたんだけどね」
黄はそう語る。
別の場面では、春燕は犬のように首輪を付けられ、地面に這うような格好でいた。
その高く掲げられた臀部に、男の2本の腕が触れている。
関節の動きからして、3本あるいは4本の指が、なおも春燕の肛門を弄繰り回しているのだろう。
しばらくその責めに喘いでいた春燕だが、やがて男の一人に顔を持ち上げられる。
そして男が無理矢理に逸物を咥えさせようとすると、目を見開いて激しい抵抗をはじめた。
もうすっかり動画内で馴染みとなった、『不行(ブシン)』、『不要(ブヤオ)』を繰り返す。
男の腿を手の平で叩きながら押しやろうとする。
男が後頭部を鷲掴みにして無理矢理に咥え込ませてからも、しばし抵抗を続けていた。
フェラチオであそこまで抵抗するとは、なんと貞操観念のしっかりしたお嬢様だ。
私がそう感心していると、となりの黄が口を挟んだ。
彼によれば、中国では昔からフェラチオという習慣がなく、若い娘は必死に拒絶して当然なのだという。
日本人的な感覚で言えば、洗っていない男の肛門を舐めるようなものだと彼は言う。
となれば、やや春燕が哀れに思えつつも、それはそれで興奮してしまうのが私達の罪深いところだ。
春燕はとうとう逸物を深く咥え込まされてしまう。
男は何の遠慮もなく春燕の頭を前後させた。
春燕は幾度もえづき上げ、口を大きく開いて何とか酸素を求めようとする。
30秒もしないうちに逸物は少女の唾液に塗れ、ちゅくちゅくと水音が立つようになる。
なるほど、する方もされる方も不慣れなフェラチオだ。
後方で尻穴を弄くっていた男達が何かを呟いた。
「『アレを咥え込んだら、急にケツの締まりが良くなった。もっとやってやれ』と言ってるね」
黄が解説してくれる。
それからのその映像は、延々とフェラチオを繰り返しつつ、尻穴を嬲り続けるものだった。
フェラチオをする春燕の、眉根を寄せた悲しそうな顔は凄まじく『来る』ものがあった。
また尻穴にもいくつか道具が用いられていたようだ。
いくつものアナルパールや細身のディルドウが、少女の未熟な尻穴の向こうに出入りしていた。
その刺激で哀れに腰を振る少女の裸体もまた、私の興奮を煽るスパイスになる。
私は強く勃起していた。
春燕がついにアナルバージンを失ったのは、その次の映像だ。
指と舌、各種道具の嬲りでぽっかりと口を空けたアナルが映し出される。
春燕はいわゆる『まんぐり返し』の格好のまま、両の足首を男に掴まれていた。
その春燕の正面に裸の男がおり、今まさに逞しい怒張を肛門へと宛がっている。
腕の筋肉の隆々と盛り上がった、アクション・スターのような男だ。
『討厭(タオイェン)!』
春燕が髪を振り乱しながら叫ぶ。
しかし、今さら止める雰囲気ではない。そんな人間も映像内にはいない。
紅い菊輪へと、無慈悲に男の亀頭が入り込んでいく。
『わあああーーーーっ!!』
春燕は固く目を瞑り、日本人にはできまいと思うほどの大口を開けて叫んだ。
亀頭すべてが入り込む辺りからは歯を食い縛って耐え忍び、
怒張が全て入り込んだときに、再度大口を開けて叫ぶ。
そこから、アナルセックスが始まった。
『あああっ、あああーーっ!!あっ、やぁわあああああっ!!!』
春燕は目を見開き、音が割れるほどの大声で叫んでいた。
何不自由ない生活をしていたお嬢様が、見知らぬ男にアナルを犯される。
それは大事件なのだと、その声で改めて思い出すほどに。
犯す男の腕の筋肉は凄まじく、その豪腕で腰を引きつけながらの抽迭は圧巻だった。
加えて、男と少女の体格差が犯罪的だ。
冒頭にちらりと見えた怒張のサイズを鑑みても、間違いなく最奥まで届いているだろうと思われる。
ずごっ、ずごっ、という音さえしそうだ。
男は腰を使いながら、何度もシュー、シューッと息を吐き出すような発音をしていた。
「あれは舒服(シューフ)、 気持ちいいって意味だ。連呼してる所を見ると、よっぽど具合が良いんだろう」
黄が疼くように座りなおして言う。
そこから春燕は、実に6つの映像に渡って延々と尻穴を輪姦された。
映像ごとに相手の男が変わり、少女の状況も変わる。
しかし少女の未熟な尻穴は、常に何者かによって犯されていた。そして、躾けられていた。
片脚を吊るされた春燕の肛門を犯す男が、射精に至る。
シューフ、と呟きながら腰を震わせてたっぷりと精を注ぎ込む。
そうして逸物が引き抜かれると、肛門からはどろりと濃厚な精液が流れ出した。
その白濁の奔流が止んでからが驚きだ。
春燕の肛門がくっぱりと開いているのは、今の今まで犯されていたのだから仕方ない。
しかし、あの初々しかった蕾自体が変わり果てていた。
充血した菊輪がやや盛り上がり、紅い華の様相を呈している。
小ぶりな陰唇を思わせるそれは、間違いなく熟しかけの性器だ。
映像内の男たちも、当然それを詰っているに違いない。
春燕の表情からそれが解る。
次の映像では、肛門に怒張の出入りする様子を下からのアングルで捉えていた。
開ききった赤い輪の中に、赤黒いものが叩き込まれてはいく。
その中で、肛門の淵からは透明な飛沫が零れ続けていた。
それは少女の秘裂の脇を流れ、カメラに向かって滴り落ちていく。
男の先走り汁もあるにはあるだろうが、大部分は春燕の腸液だろう。
夥しい腸液をあふれさせるほど、肛門性交に慣れてきているのだ。
また別の映像では、春燕は2つの穴を同時に犯されていた。
2つとは、口と肛門だ。
騎乗位の格好で男の上に跨った春燕が、横に立つ男の怒張を咥え込んでいる。
以前よりさらに深く、根元まで完全にだ。
喉奥をかなり長い事蹂躙されているのだろう。
春燕の口からは幕を引くほどの濃厚なえづき汁が滴り、控えめな胸にまで広がっていた。
『む゛あっ!』
白濁液を散らしながら、春燕が逸物を吐き出す。
すると彼女の下になっていた男が、待っていたかのように半身を起こした。
そして春燕の片脚を脇に抱え、力強く肛門を犯し始める。
春燕は、すぐに切なそうな声を上げた。
後方に手をついて天を仰ぎ、歯を食い縛ってから喘ぎ始める。
『あーっ、ああ、ああああーーーっ!!』
だが、しかし。よく聞けばその声は嬌声だった。
けして痛みやつらさからのものではなく、快感を堪えきれなくなった女の発するものだ。
唇の端から精液と涎を垂らしながら喘ぐ春燕。
彼女はある時ついに、項垂れたように下腹部を見下ろしながら何かを呟いた。
それが大事な事であると直感した私は、吐息のようなその声に聞き耳を立てる。
『……チューライ……』
甘えるような発音の、やけに愛らしい言葉。
「出来(チューライ)、 いく、という意味よ。日本でも同じ事言うらしいね」
黄はそう補足してくれた。
しかしそれを聞かずとも、私には何となく解っていた。
今映像の向こうで、まさに、中華良家の令嬢が絶頂を迎えたのだ。
直腸だけを犯されて。
私はそれに感極まるような気分になり、しばし呆然と映像を眺め続けた。
肛門絶頂を迎えた少女が、なお休まず後孔を犯され続けて悶えるさまを。
最後の映像は、悪意に満ちていた。
今まで春燕を犯していた男達が円形に並び、カメラの方を睨みつけている。
そしてその中央では、春燕があられもない格好を取らされていた。
倒立を崩した格好、とでも言おうか。
首と肩を支えに倒立する状態で、脚を頭側に下ろしている。
肛門がちょうど天井を向く格好だ。
男達が何かを喚いた。
「『どうだ、これがお嬢様の成れの果てだ。ざまぁ見やがれ』だってさ」
黄が言う。
確かに惨めな有様だった。
格好も惨めだが、何より少女の肛門が、何の刺激もなしにぽっかりと開いているのが酷い。
明らかに、男根どころではないものをねじ込まれた痕だ。
と、そこで男達が動きを見せた。
春燕の真後ろに控える男が、傍らのボウルからローションのような粘液を掬い取る。
そしてそれを両の手首にたっぷりと塗していく。
『見てろ』とでも言いたげに短く何かを呟いた直後、彼はおもむろに指で春燕の肛門を開いた。
もともとある程度の直径のあった肛門は、そのこじ開けによっていよいよ拡がる。
そう、手首でも入りそうなほどに。
私がそう思ったのとほぼ同時だった。男の指が拳の形に固められ、肛門へと押し当てられたのは。
叫び声がする。
画面内には春燕の胸までしか映っていないため確かではないが、彼女の声で間違いないだろう。
少女の甲高い声をBGMに、男の拳が直腸の中へと入り込んでいく。
初めてではないのだろうか、入り方はスムーズだ。
深々と拳が入り込んだ後、今度はそれが引き抜かれる。
空洞から水気のあるものが引き抜かれる時特有の、ぐぷくっという空気の音がする。
なんとも淫靡だ。
そこからは、苛烈なアナルフィストが繰り返された。
男の左右の拳が、時おりローションを掬い取りながら、交互に少女の直腸内を穿つ。
そのたびに春燕の、子供特有の華奢な脚が深く筋張る。
上がる声も滅多には聞かないものだ。
『あああ、ああああ、あああ、あーっ、ああああぁあっ!!!』
あえて文字に起こせばこうだが、実際にはビブラートや裏声が混じり、壮絶な響きになっている。
もうたまらない、といった声色。
そして案の定、あの言葉も囁かれていた。
『出来(チューライ)、出来(チューライ)…………出来(チューライ)っ…………!!』
いく、いく、と繰り返す少女。
映像内の男達がにやけながら下を覗き込んでいる所からして、春燕は壮絶な絶頂顔を見せているのだろう。
そして、ついに。
春燕の初々しいままの秘裂から、夥しい飛沫が上がった。
潮吹きだ。
それはカメラに激しく浴びせかかり、ローションの白濁と混じって映像に薄い膜を齎す。
まるで、春燕のすべてが穢れたという象徴のように。
「この事件の後、春燕は一応解放されたんだけどね。
夜の公園で裸になって、園内の杭を肛門内に咥えこんで自慰して、警察に補導されたりしてるんだよ。
可愛そうだけど彼女、もう元通りのお嬢様じゃないね。
家族は朱家の一人娘として、嫁の貰い手に頭を悩ませてるそうだよ」
すべてのビデオを見終わった後、黄は笑った。
私はそれに苦笑を返しながら、一刻も早く下半身の滾りを収める方法を思案していた。
そういえば、近くの売春宿に品の良さそうな娘がいると聞いたことがある。とりあえずはそこで用を済まそう。
私は、そう決めていた。
了
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黄は日本語に明るく、日本人に友好的であり、様々な家庭料理を振舞ってくれた。
黄と私はすぐに良き友人となった。
その黄から一度、衝撃的な映像を見せてもらったことがある。
監禁された少女が、複数人の男から肛門調教を受ける映像だ。
かつてネット上で拡散され、一部の好事家の間で噂になったものだという。
理由は見始めた瞬間に解った。
少女が極めて可愛く、そして異国人である私でも明らかに解るほどに品が良かったからだ。
「お嬢様っぽい感じの子だね」
ブラウザを覗きながら私が問うと、黄は力強く頷いた。
「実際、正真正銘のお嬢様さ。河北省にある名家『朱家』の一人娘、春燕(チュンイェン)本人らしい。
もっとも、ワタシもネットの噂で後から知ったクチだけどね」
黄ははにかみ気味に笑った。
彼によれば、朱家は歴史ある家であり、日本で言えば旧大名家に相当するとのこと。
そこのお嬢様が監禁され、辱められるのは、中国に根付く超格差社会に起因するらしい。
特にここ数年、富裕層の子供を誘拐する事件が多いと黄は言った。
「貧富の差に不満を持つ若者が多いんだ。けどそのお陰で、ワタシやお前のような異端者が得をする」
黄は私を指しながら肩を竦める。
春燕は手首を高所からの縄で吊り下げられていた。
質の良さそうな服は全て取り去られ、床に無残に散らばっている。
そのためにほっそりとした体のすべてが、隠しようもなく映像に捉えられていた。
顔は若干の幼さを残しながらも、凛とした瞳や整った目鼻立ちが際立っている。
日本で言うシュシュをつけた黒髪は長く艶やかで、令嬢らしさがいや増す。
肌はとても白い。
年の頃は当時まだ13前後らしいが、胸は別として非常にスタイルがいい。
チャイナの似合いそうな典型的中国美人の小型版であり、スレンダーなその脚線には思わず生唾を呑んでしまう。
下衆な男に誘拐されるのも頷けるというものだ。
私もまた、彼女と道ですれ違えば振り返るぐらいはするだろう。
春燕は身体中を無骨な男の指で弄られながら、身を捩ってはきつい語調で何かを叫んでいた。
何度目かで、その言葉が『討厭(タオイェン)!』であると気付く。
好き嫌いを比較的ハッキリと口にする中国でもあまり聞かない、強い嫌がりの意思を示す言葉だ。
見知らぬ男達に拉致され、裸に剥かれ、あまつさえ身体中を弄られているのだから、当然といえば当然だろう。
男達はそんな春燕を面白そうに眺めながら、さらに身体を蹂躙する。
まだ若い乳房を荒々しく揉み、すらりした脚線を撫で下ろし、そして尻肉を割り開く。
可憐な桜色の蕾が露わになった。まさしく、令嬢の排泄孔に相応しい。
そこへ野太い中指を差し入れながら、男の一人がカメラの方を剥いた。
そして歯を剥き出しながら、口汚く何かを喚き始める。
私は黄を見た。
「『……ぬくぬくと肥え太った豚野郎共、よく見ておけ。今からこの娘の肛門を、徹底的に開発してやる。
今はまだ指一本咥えこむのが限界の可愛い穴が、どうなっちまうのか楽しみにしてな』
大体こんな所だ。日本語的には変でないかな?」
黄の解りやすい訳に対し、私は問題ないと答える。
映像では、桜色の蕾に唾をつけた中指がねじ込まれていた。
春燕の美貌が苦痛に歪む。
その最中、彼女の口を数人の男が掴み、瓢箪に入った何かを無理矢理に春燕に飲ませようとする。
春燕はまたも『討厭』を連呼して抵抗していたが、男数人の腕力に敵うはずもない。
強引に鼻梁と顎を掴んで口を開かれ、瓢箪の中身を一気に注がれてしまう。
飛沫の上がる透明な液体……私には酒に見えた。
「あれかい? ネットの噂だけどね、あれは『仙桃湯』という特殊な漢方薬らしい。
便通促進に効果があって、出てくる排泄物が桃の香りがする、昔の王朝の人間が使ってた薬って噂だ。
ああ、そうそう。それと滋養強壮の効果もあって、身体が燃えるように熱くなるっていうよ。
少なくともワタシは全く聞いたことがないし、ホントか解らないけどね」
黄は胸の前で手を上下させ、興奮のジェスチャーを交えがら言った。
私はその説明に軽い興奮を覚えていた。
中国で漢方というものが出てくると、多少荒唐無稽でも本当らしく思えてしまうのが不思議だ。
心なしか映像の中の春燕も、便意を訴えつつ、艶かしく腰をうねらせているように見えてくる。
『不行(ブシン)、不要(ブヤオ)っ!!』
映像の中では、中国娘特有のどこか舌足らずにも感じられる発音が繰り返されていた。
意味はどちらも、いや、やめて、だという。
それはそうだろう。年頃の娘が真裸のまま、両腋を晒す格好で手首を吊るされ、身体中を見知らぬ男に弄られているのだから。
男達は抵抗できない春燕の傍らに立ち、唇を奪ったり、胸の蕾を指で弾いて弄んでいる。
そして特に衝撃的であるのが、肛門に入り込む二本指だ。
カメラは春燕を正面……顔や乳房、ごく薄い茂みの全てが収められる位置で撮っていることが多い。
しかし時おり彼女の尻側に移動し、肛門に抜き差しされる男の指を接写する。
恥じらいの場所を見せまいと、硬く閉じられた股座の後方。
まさしく剥き卵のような白さと張りを持つ尻肉の間に、浅黒い二本指が見える。
それは怪しくワセリンで濡れ光りながら、間違いなく尻肉の間にある『どこか』へ入り込んでいく。
『どこか』などと回りくどい言い方をしたが、しかし私にはその時、男の指が春燕の肛門に入っている実感が沸かなかった。
背中側から見る春燕は、なんとも令嬢然としているのだ。
清楚高潔な彼女の肛門に男の指が入っているなど、俄かには信じられない。
しかし、一旦映像が途切れて場面が切り替わった時、私はその事実を認めるしかなくなってしまう。
その場面は、先ほどのシーンがしばらく続いた後の映像であるらしかった。
春燕の基本的な姿勢は先ほどと同じ。
ただ違うのは、彼女の右脚は1人の男によって高く持ち上げられ、大股を開く格好になっていることだ。
すると当然、カメラを構えるこちら側に、少女の初々しい性器が晒されるがままとなる。
本当に鮮やかだった。明らかに未使用だと感じさせる、熟れかけた桃のようなピンク色の粘膜。
しかしそこはほんの僅かに開き、しかも一筋油を差したように濡れ光っていた。
感じているのだ。
原因は、その秘裂の上部にある肉芽を指先で弾かれている事だろうか。
なおも変わらず、胸の先端を転がし続けてしこり勃ててしまった男の指のせいだろうか。
あるいは…………肛門の指のせいかもしれない。
大股開きでいよいよ正面からでも捉えられるようになった2本指は、深々と肛門に出入りしていた。
どれほど続けているのだろうか、春燕の肛門も先ほどの映像とは違う。
もう男の2本指など楽に動かせるほどに、拡がってしまっている。
穴の周囲には、なんと、少女の腸の中にあったものが溢れてしまっていた。
とはいってもいわゆる排泄物とは違い、白いゼリー状の膜に包まれた半固形物だ。
仙桃湯というものの効果だろうか。
それが尻穴から溢れ、すらりとした子供特有の脚を伝い落ちていく。
光の加減でよくは見えないが、彼女の足元にはかなりの液溜まりができているようだった。
壁にまで飛んでいるとろみもあり、初めの頃の相当な勢いを想起させる。
男の指の執拗な嬲りにとうとう耐え切れなくなり、清楚な娘が白い噴出を見せる様……叫び声…………。
その映像がない事が少し悔やまれる。
男の節張った2本指が延々と肛門を弄繰り回し、その果てにぶびゅっと音が鳴って白いとろみが吐き出された。
その情景はなんともいやらしく、かつ妙に心地良さそうに見えた。
『あ、あ、あァ……、あっ…………!!』
春燕のピンク色の唇から嬌声が零れる。
先ほどの映像では、不行、不要と叫びつつも慎ましさを残していた唇だ。
しかし今はさすがに余裕もなくなったのか、大きく開いて歯と歯の間に粘つく唾液の線を光らせている。
彼女は変わってしまっていた。否、『変えられて』しまっていた。
黄の映像には、他にも様々な場面が収められていた。
「短い映像が、ネット上の色んな場所に碌なヒントも無しで散らばってたからね。多分抜けもあると思う。
同志と色々情報交換しながら、当局に消される前に必死にかき集めたんだけどね」
黄はそう語る。
別の場面では、春燕は犬のように首輪を付けられ、地面に這うような格好でいた。
その高く掲げられた臀部に、男の2本の腕が触れている。
関節の動きからして、3本あるいは4本の指が、なおも春燕の肛門を弄繰り回しているのだろう。
しばらくその責めに喘いでいた春燕だが、やがて男の一人に顔を持ち上げられる。
そして男が無理矢理に逸物を咥えさせようとすると、目を見開いて激しい抵抗をはじめた。
もうすっかり動画内で馴染みとなった、『不行(ブシン)』、『不要(ブヤオ)』を繰り返す。
男の腿を手の平で叩きながら押しやろうとする。
男が後頭部を鷲掴みにして無理矢理に咥え込ませてからも、しばし抵抗を続けていた。
フェラチオであそこまで抵抗するとは、なんと貞操観念のしっかりしたお嬢様だ。
私がそう感心していると、となりの黄が口を挟んだ。
彼によれば、中国では昔からフェラチオという習慣がなく、若い娘は必死に拒絶して当然なのだという。
日本人的な感覚で言えば、洗っていない男の肛門を舐めるようなものだと彼は言う。
となれば、やや春燕が哀れに思えつつも、それはそれで興奮してしまうのが私達の罪深いところだ。
春燕はとうとう逸物を深く咥え込まされてしまう。
男は何の遠慮もなく春燕の頭を前後させた。
春燕は幾度もえづき上げ、口を大きく開いて何とか酸素を求めようとする。
30秒もしないうちに逸物は少女の唾液に塗れ、ちゅくちゅくと水音が立つようになる。
なるほど、する方もされる方も不慣れなフェラチオだ。
後方で尻穴を弄くっていた男達が何かを呟いた。
「『アレを咥え込んだら、急にケツの締まりが良くなった。もっとやってやれ』と言ってるね」
黄が解説してくれる。
それからのその映像は、延々とフェラチオを繰り返しつつ、尻穴を嬲り続けるものだった。
フェラチオをする春燕の、眉根を寄せた悲しそうな顔は凄まじく『来る』ものがあった。
また尻穴にもいくつか道具が用いられていたようだ。
いくつものアナルパールや細身のディルドウが、少女の未熟な尻穴の向こうに出入りしていた。
その刺激で哀れに腰を振る少女の裸体もまた、私の興奮を煽るスパイスになる。
私は強く勃起していた。
春燕がついにアナルバージンを失ったのは、その次の映像だ。
指と舌、各種道具の嬲りでぽっかりと口を空けたアナルが映し出される。
春燕はいわゆる『まんぐり返し』の格好のまま、両の足首を男に掴まれていた。
その春燕の正面に裸の男がおり、今まさに逞しい怒張を肛門へと宛がっている。
腕の筋肉の隆々と盛り上がった、アクション・スターのような男だ。
『討厭(タオイェン)!』
春燕が髪を振り乱しながら叫ぶ。
しかし、今さら止める雰囲気ではない。そんな人間も映像内にはいない。
紅い菊輪へと、無慈悲に男の亀頭が入り込んでいく。
『わあああーーーーっ!!』
春燕は固く目を瞑り、日本人にはできまいと思うほどの大口を開けて叫んだ。
亀頭すべてが入り込む辺りからは歯を食い縛って耐え忍び、
怒張が全て入り込んだときに、再度大口を開けて叫ぶ。
そこから、アナルセックスが始まった。
『あああっ、あああーーっ!!あっ、やぁわあああああっ!!!』
春燕は目を見開き、音が割れるほどの大声で叫んでいた。
何不自由ない生活をしていたお嬢様が、見知らぬ男にアナルを犯される。
それは大事件なのだと、その声で改めて思い出すほどに。
犯す男の腕の筋肉は凄まじく、その豪腕で腰を引きつけながらの抽迭は圧巻だった。
加えて、男と少女の体格差が犯罪的だ。
冒頭にちらりと見えた怒張のサイズを鑑みても、間違いなく最奥まで届いているだろうと思われる。
ずごっ、ずごっ、という音さえしそうだ。
男は腰を使いながら、何度もシュー、シューッと息を吐き出すような発音をしていた。
「あれは舒服(シューフ)、 気持ちいいって意味だ。連呼してる所を見ると、よっぽど具合が良いんだろう」
黄が疼くように座りなおして言う。
そこから春燕は、実に6つの映像に渡って延々と尻穴を輪姦された。
映像ごとに相手の男が変わり、少女の状況も変わる。
しかし少女の未熟な尻穴は、常に何者かによって犯されていた。そして、躾けられていた。
片脚を吊るされた春燕の肛門を犯す男が、射精に至る。
シューフ、と呟きながら腰を震わせてたっぷりと精を注ぎ込む。
そうして逸物が引き抜かれると、肛門からはどろりと濃厚な精液が流れ出した。
その白濁の奔流が止んでからが驚きだ。
春燕の肛門がくっぱりと開いているのは、今の今まで犯されていたのだから仕方ない。
しかし、あの初々しかった蕾自体が変わり果てていた。
充血した菊輪がやや盛り上がり、紅い華の様相を呈している。
小ぶりな陰唇を思わせるそれは、間違いなく熟しかけの性器だ。
映像内の男たちも、当然それを詰っているに違いない。
春燕の表情からそれが解る。
次の映像では、肛門に怒張の出入りする様子を下からのアングルで捉えていた。
開ききった赤い輪の中に、赤黒いものが叩き込まれてはいく。
その中で、肛門の淵からは透明な飛沫が零れ続けていた。
それは少女の秘裂の脇を流れ、カメラに向かって滴り落ちていく。
男の先走り汁もあるにはあるだろうが、大部分は春燕の腸液だろう。
夥しい腸液をあふれさせるほど、肛門性交に慣れてきているのだ。
また別の映像では、春燕は2つの穴を同時に犯されていた。
2つとは、口と肛門だ。
騎乗位の格好で男の上に跨った春燕が、横に立つ男の怒張を咥え込んでいる。
以前よりさらに深く、根元まで完全にだ。
喉奥をかなり長い事蹂躙されているのだろう。
春燕の口からは幕を引くほどの濃厚なえづき汁が滴り、控えめな胸にまで広がっていた。
『む゛あっ!』
白濁液を散らしながら、春燕が逸物を吐き出す。
すると彼女の下になっていた男が、待っていたかのように半身を起こした。
そして春燕の片脚を脇に抱え、力強く肛門を犯し始める。
春燕は、すぐに切なそうな声を上げた。
後方に手をついて天を仰ぎ、歯を食い縛ってから喘ぎ始める。
『あーっ、ああ、ああああーーーっ!!』
だが、しかし。よく聞けばその声は嬌声だった。
けして痛みやつらさからのものではなく、快感を堪えきれなくなった女の発するものだ。
唇の端から精液と涎を垂らしながら喘ぐ春燕。
彼女はある時ついに、項垂れたように下腹部を見下ろしながら何かを呟いた。
それが大事な事であると直感した私は、吐息のようなその声に聞き耳を立てる。
『……チューライ……』
甘えるような発音の、やけに愛らしい言葉。
「出来(チューライ)、 いく、という意味よ。日本でも同じ事言うらしいね」
黄はそう補足してくれた。
しかしそれを聞かずとも、私には何となく解っていた。
今映像の向こうで、まさに、中華良家の令嬢が絶頂を迎えたのだ。
直腸だけを犯されて。
私はそれに感極まるような気分になり、しばし呆然と映像を眺め続けた。
肛門絶頂を迎えた少女が、なお休まず後孔を犯され続けて悶えるさまを。
最後の映像は、悪意に満ちていた。
今まで春燕を犯していた男達が円形に並び、カメラの方を睨みつけている。
そしてその中央では、春燕があられもない格好を取らされていた。
倒立を崩した格好、とでも言おうか。
首と肩を支えに倒立する状態で、脚を頭側に下ろしている。
肛門がちょうど天井を向く格好だ。
男達が何かを喚いた。
「『どうだ、これがお嬢様の成れの果てだ。ざまぁ見やがれ』だってさ」
黄が言う。
確かに惨めな有様だった。
格好も惨めだが、何より少女の肛門が、何の刺激もなしにぽっかりと開いているのが酷い。
明らかに、男根どころではないものをねじ込まれた痕だ。
と、そこで男達が動きを見せた。
春燕の真後ろに控える男が、傍らのボウルからローションのような粘液を掬い取る。
そしてそれを両の手首にたっぷりと塗していく。
『見てろ』とでも言いたげに短く何かを呟いた直後、彼はおもむろに指で春燕の肛門を開いた。
もともとある程度の直径のあった肛門は、そのこじ開けによっていよいよ拡がる。
そう、手首でも入りそうなほどに。
私がそう思ったのとほぼ同時だった。男の指が拳の形に固められ、肛門へと押し当てられたのは。
叫び声がする。
画面内には春燕の胸までしか映っていないため確かではないが、彼女の声で間違いないだろう。
少女の甲高い声をBGMに、男の拳が直腸の中へと入り込んでいく。
初めてではないのだろうか、入り方はスムーズだ。
深々と拳が入り込んだ後、今度はそれが引き抜かれる。
空洞から水気のあるものが引き抜かれる時特有の、ぐぷくっという空気の音がする。
なんとも淫靡だ。
そこからは、苛烈なアナルフィストが繰り返された。
男の左右の拳が、時おりローションを掬い取りながら、交互に少女の直腸内を穿つ。
そのたびに春燕の、子供特有の華奢な脚が深く筋張る。
上がる声も滅多には聞かないものだ。
『あああ、ああああ、あああ、あーっ、ああああぁあっ!!!』
あえて文字に起こせばこうだが、実際にはビブラートや裏声が混じり、壮絶な響きになっている。
もうたまらない、といった声色。
そして案の定、あの言葉も囁かれていた。
『出来(チューライ)、出来(チューライ)…………出来(チューライ)っ…………!!』
いく、いく、と繰り返す少女。
映像内の男達がにやけながら下を覗き込んでいる所からして、春燕は壮絶な絶頂顔を見せているのだろう。
そして、ついに。
春燕の初々しいままの秘裂から、夥しい飛沫が上がった。
潮吹きだ。
それはカメラに激しく浴びせかかり、ローションの白濁と混じって映像に薄い膜を齎す。
まるで、春燕のすべてが穢れたという象徴のように。
「この事件の後、春燕は一応解放されたんだけどね。
夜の公園で裸になって、園内の杭を肛門内に咥えこんで自慰して、警察に補導されたりしてるんだよ。
可愛そうだけど彼女、もう元通りのお嬢様じゃないね。
家族は朱家の一人娘として、嫁の貰い手に頭を悩ませてるそうだよ」
すべてのビデオを見終わった後、黄は笑った。
私はそれに苦笑を返しながら、一刻も早く下半身の滾りを収める方法を思案していた。
そういえば、近くの売春宿に品の良さそうな娘がいると聞いたことがある。とりあえずはそこで用を済まそう。
私は、そう決めていた。
了
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