※SSSS.GRIDMANの六花ちゃんを見てムラムラして妄想。
 ごく短い作品ですので、おやつ感覚でつまんでください。


「まっしー、今日帰りにららぽ行こうよ」
 クラスメイトの祐美が振り返りながら誘う。しかし真白は、申し訳なさそうに眉を下げた。
「ごめん、今日用事あってさ」
 その言葉に、真白を囲む二人が興味深そうな笑みを見せる。
「ほーう? 金曜の夜に用事とは……さてはオトコだな?」
「や、違うって」
 祐美のからかいを苦笑いで流す真白。するとそれを受けて、真白の横に立つ律子が口を開いた。
「そうそう、んな訳ないって。考えてもみなよ、真白だよ? 誰かと付き合ってるなんてなったら、大スクープじゃん!」
 そう言って律子は、真白を湛えるようなポーズを取る。
「神格化しすぎだし」
「いや、割とマジなんだけど。こないだセンセーには却下されたけどさ、うちでミスコンやったら、まず間違いなくまっしー優勝じゃん? 男子人気1位の恋模様なんて、話題性ないわけないっしょ!」
 男子人気1位。何度となく耳にした言葉だ。
「それさ、なんか納得できないんだよね。だいたい私、足太いし……」
「わかってないなぁ、まっしー。そ・れ・が良いんだよっ!」
「その通り。結局男が好きなのって、スカートから覗くフトモモなんだよ、フトモモ!」
 祐美と律子は笑いながら、制服から覗く真白の太腿を叩く。
「ちょっと、痛いんだけど!」
 真白はそう怒るフリをしてみせ、大仰に逃げ出す賑やかな2人に肩を竦める。

 視線を横に向ければ、窓ガラスには冷たい雰囲気の女子高生が映っていた。
 天然二重の吊り目に、控えめな鼻梁、薄い唇。胸あたりまで伸びた黒のストレートロング。確かに男好きのする要素は多い。そして校内校外問わず、男子人気が高いのも事実。ネット全盛の時代だ、自分の高校名と名前で検索すれば、自分がどう見られているのかがはっきりと視認できてしまう。
 1年前に彼女をターゲットにしたファンサイトが立ち上がって以来、様々な妄想が日々書きなぐられていた。
 冷たい視線で罵られたい、踏まれたい、足コキされたい……。
 願望の多くは、真白からサディスティックな責めを受けたいというものだ。
 確かに真白はツンとした雰囲気がある。言いたい事ははっきり言う方で、そういう意味ではキツい性格ともいえる。
 しかし、ファンサイトの妄想を実行する気にはなれなかった。
 ただしそれは、お高く留まっているからでもなければ、性的な事を嫌悪しているからでもない。

 彼女の本質がサディストではなく、むしろ救いがたいほどのマゾヒストであるからだ。


  ※


 高校の最寄駅から7駅離れた繁華街。真白は制服姿のまま、颯爽とその人混みに踏み入った。その途端に、異性の視線が突き刺さる。飲み会の途中らしきサラリーマン集団も、女連れの男も、部活帰りの男子生徒達も。
 不思議だった。
 スタイルが良い方だとは思わない。自分にとって理想の女性である読者モデルは、皆がすらりとした脚線を誇っている。であれば、その対極に位置する自分が魅力的であろうはずがない。
 にもかかわらず、彼女は人一倍異性の目を惹いた。誰と歩いていても、どこを歩いていても、自分に視線が集まっている事が自覚できた。
 自己評価と周りからの評価の食い違い。これが彼女を歪ませた。同級生に告白されても、街で遊びに誘われても、受け入れられない。醜い自分を付け上がらせ、後で笑い者にしようとしているのでは……そういう疑心暗鬼に陥ってしまう。
 その果てに彼女が辿り着いたのは、いっそ徹底的に穢れる道だ。ターミナル駅の西口で、自分の好みとはかけ離れた醜悪な男を誘い、自暴自棄のまま純潔を散らした。ここまでであれば、ただの自傷行為に等しかった。
 しかし、この男の趣向が、真白に新しい世界を垣間見せる。
 SM。
 フックで鼻を吊り上げられ、開口具で奥歯が見えるまで口を開かされて、『クールな美貌』と称されたものを徹底的に歪まされる。
 縄で動きを封じられたまま、鞭で打たれ、蝋を垂らされ。肛門から水を入れられ、親と変わらない齢の男が見守る前で排便し。挙句にはその排泄の穴に、指や舌、専用の道具まで捻じ込まれる。
 どれだけ罵っても、許しを乞うても、責めは止まない。その中で真白はただ、子供のように泣き叫び、汚辱に震えるしかない。
 そうしたプレイの果て、最後に姿見で見せつけられた自分の姿は、醜かった。議論の余地もないほどに。
 しかし真白は、そんな状態になぜか安心感を抱いた。
 灰色が一番つらい。白でも黒でも、どちらかに振り切れた状態でありたい。
 とはいえ、彼女はまだ高校生だ。集団生活を強いられる立場である以上、学校では灰色のままでいるしかない。
 その欲望を発散できる場所は、ただ1つ。無数のネオンが煌めく繁華街の外れ、高層マンションの一室で開かれる非合法な宴だけだ。

 ※

 マンションのドアは、一般の部屋と何ら変わりない。しかし、真白がチャイムを押すと、見慣れた経営者の男が顔を覗かせる。
「へへへ、いらっしゃい真白ちゃん。そろそろだと思ったぜ」
 彼はそう言って、制服姿の真白を部屋に上げた。
 リビングでは、すでに7人の男が集まって酒盛りを始めている。いずれも真白の顔馴染みであり、かつ年頃の少女が生理的に嫌うタイプの男達だ。
「いつ見ても、キモいのばっかり」
 真白はローファーを脱ぎ、学生鞄を放り捨てる。その一挙手一投足を、たっぷりと視姦されながら。

 ( すっごい目……今日は、何されるんだろ )

 ゾクゾクとした背徳感が背筋を上っていく。そう、これだ。この苦味のような物がなければ。同年代の男子との甘たるい恋愛では、もはや満足できない。
「遅いぜぇ、マシロちゃん。見ろよ、一升空けちまった」
 赤ら顔の一人が、酒瓶を振りながら笑う。その他の6人も、同じく緩んだ笑みで椅子から立ち上がる。
「ああ、この匂いだ。女子高生ってなぁ、何でこうイイ匂いがすんだろうなぁ」
「今日も可愛いぜぇ、真白ちゃんよう」
 下卑た笑いを浮かべながら、7人が真白を取り囲んだ。そして、無遠慮に手を伸ばす。女子高生の肌……その禁忌の領域に。
「んっ……ちょっと、制服シワになっちゃうじゃん。やめてよ!」
 カーディガン越しに胸を掴まれ、ミニスカートから覗く太腿を撫でさすられながら、真白は男達を睨み上げる。元より黙って耐える性質ではないため、自然とそういう反応が出てしまう。とはいえ、嬲る側としても多少反骨心のある獲物の方が好みらしい。
「そんなこと言って、興奮してるんだろ」
「ああ。痴漢プレイから始めたほうが、断然よく濡れるからなぁ」
 言葉責めを交えながら、7対の手が柔肌を揉みしだく。
 真白は身を捩りはするものの、本気で振りほどく気はない。『嬉々として受け入れている』と思われるのが癪で、嫌がってみせているだけだ。だから最終的には、男達のしたいようにさせる。
 やはりと言うべきか、この男達は今日も真白の脚に強い執着を見せた。
 一人が、ソファに腰掛けた真白の膝を肩に担ぎ上げ、むちりとした太腿の合間に顔を埋める。
「……よくやるよね鈴木さんも、自分の娘くらいの歳の子にさ。このヘンタイ」
 男の後頭部を見下ろしながら、冷ややかに告げる真白。しかし、その頬は緩みかけている。友人に見られれば悲鳴が上がるだろうこの状況が、面白くてたまらない。
 もっと穢せ。もっと辱めろ。そう瞳の奥で求めてしまう。
「もうクリトリスが勃ってるじゃないか。華の女子高生が、いやらしいものだな」
 ショーツから口を離した鈴木が笑う。その視線の先では、唾液で半ば透けたショーツが、小さな突起に押し上げられていた。
「……し、仕方ないじゃん」
 真白は視線を横に流しながら、やや憮然とした声を漏らす。被虐願望がある一方で、詰られるとやはり腹が立つ。
 鈴木はそうした真白の反応を面白がりながら、両手でショーツの端を掴む。
「さ、もうこんなものは脱いでしまえ」
 真白自身が腰を浮かせて協力したこともあり、ショーツはスムーズに脚を滑り降りる。ただし、足首から抜かれるのは左側の輪だけだ。右半分は改めて、肉感的な太腿まで戻される。
「いつもなんだけどさ。なんでちゃんと脱がさないの?」
「その方が興奮するからだ。特にお前みたいに、いい太腿してるとよ」
 真白の問いに対し、7人は笑みを深めるばかりだ。答えを聞いても、真白に理解はできない。ただ何となくそれは、世の男達が自分の脚を凝視する原因と似通ったものに思えた。あえて紺のソックスが脱がされないのも、同じような理由だろう。
 興奮するというならばそれでもいい。その興奮で、責めがよりねちっこく、より容赦なくなるというならば本望だ。真白はソファの背もたれに首を預けながら、そう思う。

 そして、真白の望み通り、“ねっとりとした”責めが始まる。
 大股にひらいた脚を、何本もの指先が撫でさする。触れるか触れないかというフェザータッチだ。
 真白はその刺激に、声を堪えることができなかった。
「ふ、んんんっ……んんっ、ん……っん!!」
 唇を引き結んでも、息を止めようと試みても、声が漏れる。特別に肌が敏感な方だとは思わないが、毎週毎週、丹念なフェザータッチを施された今は、ものの数分で肌が粟立つほどに感じてしまう。腰が浮いてしまう。
「かなり敏感になってきたな」
「ああ、さすが若ぇ娘の肌だ。感度がいいぜ」
 脚を撫でさする3人は、そう言って笑う。
 それと同じような笑いは、真白の顔のすぐ傍でも起きていた。
「敏感になったっていやぁ、胸も相当だぜ。もう勃ってやがる」
 真白の背後に立ち、ガーディガンとブラウスを開いて乳房責めを施す一人だ。
 この男の責めも生半可ではない。乱暴に揉みしだくのではなく、むしろその逆。乳房全体に触れるか触れないかというフェザータッチを繰り返し、じっくりと乳腺の快感を呼び起こす。乳腺が目覚めれば、その快感はやがて先端に集まり、乳凛に膨らみを与え、乳首を屹立させる。そこを、不意に刺激するのだ。
「んんんあああっ!!」
 しこり勃った乳首を捻りあげられれば、ますます声は抑えられない。胸の周辺の筋肉を痙攣させながら、あられもない声を上げるしかない。たとえそのせいで、嘲笑が沸き起こると知っていても。
 太腿と、乳房。神経の集まる二ヶ所に丹念なフェザータッチを受けつづければ、当然真白は『濡れる』。そしてその濡れる場所……秘所が放置されようはずもない。
 そこには鈴木が陣取り、呆れるほど丁寧にほぐしていた。舌と指、ローターを使い分けてクリトリスを刺激しつつ、膣内へ浅く差し入れた指でGスポットを擦り立てる。経験豊かな熟練の技でこれをやられれば、ますます愛液があふれ出す。秘裂が目覚めるほど、太腿と乳房の感度が増し、その逆もある。
 鶏が先か、卵が先か。いずれにせよ男達の責めは複雑に作用し合い、真白を昂ぶらせていく。
「もうドロドロだな」
 何分が経った頃か。鈴木が秘裂を両の親指で押し拡げながら笑う。
「……はぁっ、はぁ、はぁ…………っ」
 真白は両手をソファにつきながら、大きく呼吸を繰り返す。興奮のあまり、憎まれ口を叩く余裕もない。いや、あったとしても、そうはしなかっただろう。
 呼吸を繰り返す間にも、それ以上のペースで陰唇が開閉を繰り返している。休憩などいらない。早く責めて欲しい。それだけが今の真白の願いだ。
「どんどん蜜があふれてくるぞ。本当にこれが、女子高生のアソコなのか?」
 鈴木は言葉責めを加えながら、1本のバイブを受け取った。無数のイボが表面をびっしりと覆った独特の代物だ。全体が柔らかい素材でできており、押し込めばどんな形の膣にもフィットする。特に先端は4股に分かれるようになっており、子宮口をすっぽりと覆う形での刺激を可能にしている。真白はもう何十度、いや何百度、そのバイブによって絶頂させられたことだろう。
「今日はこの間の約束通り、1時間たっぷり虐めてやる。覚悟はいいな?」
 鈴木が囁きかけ、バイブのスイッチを入れる。
「…………っ!」
 真白は喉を鳴らしながら、じっと耐える他なかった。

 ※

「ひぃっ、だ、だめっ!! いくっ、いくぅうう゛っ!!!」
 真白が悲鳴を上げながら、腰を大きく跳ねさせる。それを見て鈴木がバイブを引き抜けば、堰を切ったように透明な飛沫が噴き出した。これが初めてのことではない。六度目か、七度目か……体液は床の至るところへ飛び散っている。
「ひひ、凄ぇなこれ。メスの匂い撒き散らしてよ。こんなエロい女子高生いねぇだろ」
 一人が真白の秘裂を指で割り開いて笑った。充血しきり、愛液に塗れた秘裂。最初の頃であればいざ知らず、もはや年頃の乙女らしい初々しさはない。
「もう何回ぐらいイッたんだ?」
 鈴木が、再びバイブを沈み込ませながら問う。
「知らない……数えて、ないし」
 真白はそう答えるのが精一杯だ。すでに余裕はない。そして同時に、更なる崩壊を待ち侘びてもいる。
「ま、そうだろうな」
 そして、再び羽音が唸りはじめる。
「はぐううっ!!」
 真白の肉感的な太腿がさらに盛り上がり、細かに痙攣する。
「すげー、イキまくりだ」
「ああ。この歳ですっかり中イキを覚えちまったらしい」
 男達は笑いながら、さらに真白を追い詰める。痛々しいほど屹立した乳首をつまみ上げ、太腿をさすって。
「だ、だめっ、今そんなことされたら……っは、あ、あああ゛っ!!」
 効果は覿面で、真白はそれらのあらゆる快感に翻弄され、天を仰ぎながら短い呼吸を繰り返す。バイブを抜かれるたびに、惨めたらしく潮を噴き散らしながら。

 ※

「ほら、離すな」
 俯いて咳き込む真白の髪を、男の一人が掴み上げる。
「う゛っ、ごほっ!! もう無理っ、ちょっとぐらい、休ませて……!!」
 真白の顔が歪んだ。彼女の身体はほぼ丸裸に近い。紺のソックスだけがかろうじて残され、あとは名の通りの白い肌を晒している。その肌は、すでにかなりの量の白濁で汚れていた。それは、幾度も口内に精を放たれ、飲み下しきれずに吐き溢したことを物語っている。
 そして、彼女にはもう一つ変わった点があった。視界を覆う目隠しだ。
「さて、そろそろ答えてもらおうか。今しゃぶってるのは、誰のだ?」
 真白の横に立つ一人が囁きかける。真白の肩が強張った。
 咥えた性器の形と匂いを元に、奉仕している相手を当てる遊び。並の女子高生であれば汚辱に震えるようなこのプレイを、真白はもう小一時間にも渡って強いられていた。
「……え、えっと…………林野、さん…………?」
 真白は震えるような声で告げる。明らかに自信がなさそうだ。真白の前で逸物を扱く男が笑う。
「残念だな、大外れだ!」
 男はそう叫びながら真白の顎を掴み、深々と咥え込ませる。
「んぶっ、ぐう……うお゛っ!!」
 怒張を喉奥まで押し込まれ、真白の喉からくぐもった呻きが漏れた。
「どうだ、苦しいか? ハヤッさんよりは俺の方が、カリが張ってんだろうが。現役の女子高生にしゃぶらせてるってぇ興奮で、俺まで若返ったみてぇにバキバキよ。一週間この瞬間を楽しみに生きてきたんだ、たっぷり楽しませてくれや!」
 奉仕を強いる側は上機嫌だ。しかし、容赦はしない。真白が鼻から精液を垂れ流し、涙を溢すようになってもなお、休まず咥えさせ続ける。
 それこそが、真白の内なる望みだと知るからだ。
 中年男の饐えた匂いを覚えこまされる地獄の中で、真白の呼吸は刻一刻と荒くなっていく。
「ん、おぐっ……ぶふっ、んも゛ごぉ……あ、あ゛っ!!」
 噎せ返り、えづき上げ、ついには白濁混じりの胃液を吐きこぼす。
 口内から粘度の高い糸を垂らして苦悶する少女の瞳は、しかし、涙とはまた違う濡れ方をしていた。

 ※

「うぅっ、う゛うむ゛ぅうう゛っ!!!」
 くぐもった呻きがプレイルームに響く。
 一面タイル張りの、特殊プレイ用に改造された洋部屋。
 真白はそこで、恥じらいの部分を突き出すようにして拘束されたまま、延々と肛門を指で弄くられつづけていた。
「ううう゛っ……!!」
 また、呻きが漏れる。
 彼女とてアナルプレイに不慣れなわけではない。むしろ、毎週の開発で相当肛門はこなれている。
 それでも少女が苦しむのは、床に置かれた洗面器と、その中に立てかけられた浣腸器が関係している。
 グリセリン溶液を、1リットル。量としては多くないものの、肛門を指で割り開かれながら易々と耐えられるものではない。
「どうした、我慢しろ。あとたったの3分だ。こんな所で漏らしたら、また『お仕置き』だぞ」
 7人の男は交代で、ある者は尻穴に指を捻じ込み、ある者は乳房を揉みしだき、ある者は太腿を擦りつづけている。そうした一見何でもない愛撫が、着実に真白から余裕を奪い去っていく。
「くくっ、ムチムチの太腿が痙攣してきたぞ。腹の中の浣腸液が相当効いてきたらしいな」
 太腿へ手の平を這わせる岩田が、愉快そうに笑う。
「うう゛、むうっ!!」
 真白は岩田を睨んで呻くが、ボールギャグに阻まれて言葉にはならない。そうした事が繰り返された果てに、ボールギャグからは幾筋もの唾液が垂れ、銀色に輝きながら鎖骨へと滴り落ちていた。 
「……ふう゛、う゛ーっ!! うう゛うむぅう゛う゛ーーーっ!!!!」
 やがて、真白は激しく首を振りながら呻きはじめる。腹部が膨らんでは凹み、両脚の痙攣もいよいよ激しくなり。便意が限界を迎えているのは誰の目にも明らかだ。
「まったく、仕方がないな」
 肛門を嬲っていた山ノ江が苦笑交じりに指を抜き、アヒル型の補助便座を真白の肛門へと近づける。その直後、激しい破裂音が響きわたった。
「うう゛、ふう゛ぅ……むううっ…………!!!」
 何人もの男の視線に晒され、嘲笑われながらの排便。その羞恥に、真白の頬が紅を差したように赤らむ。しかしその瞳は、いよいよ色めいたように潤んでいた。
「嬉しそうな目ェしやがって、この変態め!」
 男達は真白の反応を見逃さない。そして薄笑みを浮かべながら、彼ら自身の嗜好と真白の被虐欲求を共に満たすべく、本格的なSMプレイを繰り広げる。
 後ろ手に縛ったまま天井から吊るし、乳房や乳首、尻など至るところを洗濯バサミで挟んだ上で、鞭を振るってそれらを叩き落す。
 背中にくまなく蝋を垂らし、層ができれば剥がして、敏感になった肌へまた垂らす。
 乳首とクリトリスにタコ糸を結びつけ、四方八方から引き絞る。
 それらの責めは、真白から涙と悲鳴を搾り出した。全身から脂汗が噴き出し、息は持久走の最中であるかのように荒くなっていった。だがそれらはすべて、真白を更なる発情へと導く要因でしかない。

「あああ゛あ゛っ!! うぁ……あがああああーーーーっ!!!」
 這う格好で肛門に挿入され、真白は大口を開けて絶叫する。そこには普段のクールさなど微塵もない。
「くく、相変わらず“こっち”を犯すと声が凄いな。いいぞ、最高の締まりだ。もっと浸れ。もっと狂え!!」
 後孔を犯す緑山が、真白の腿を掌で打ち据えながら笑う。
「いや、た、叩かないで、痛いっ……!!」
 拒絶の言葉と同時に、むちりとした腿の合間を愛液が滴り落ちる。
「おーおー、ケツ掘られてるだけで、もうトロトロじゃねーか」
「全く信じられないな。こんな淫乱娘に、あれほど熱心なファンクラブがあるとは」
 まぐわいを見守る男達は、逸物を扱いて準備を整えつつも、言葉責めを欠かさない。
「っ!!」
 心に突き刺さる言葉の刃。真白の目が見開かれ、唇が引き結ばれる。
 しかし、それもほんの少しのこと。
「それ、奥に出すぞ!!」
 力強い宣言と共に腸奥で精を放たれれば、
「あ……あああぁっ!!!」
 真白もまた唾液の糸を引きながら大口を開き、羞恥の悦楽のない交ぜになった表情を晒す。
「よし、今度はこっちだぞ! 大好きなデカマラで可愛がってやる!」
 胴太の怒張を誇る山村が、自分の腰の上へと真白を抱え上げる。
「ふん、ん……んああぁあっ!!!」
 品のある表情で耐えられたのはほんの数秒。
「いいぞ、お前のアナルは最高だ……お前は、世界一のメス豚だ!」
 薄汚い言葉で詰られ、ぐじゅぐじゅと水音を立てながら不浄の穴を抉り回され。
「くぁあ、あ……お、ぉっ……おっほおおぉおぉお゛っっ!!!」
 真白の整った顔立ちは見る間に蕩けた。

 夜を明かしての被虐の宴。その中で、真白は解放されていく。
 ただ、一匹の『豚』として。



                               終