あれから4日、美緒は普通に戻ったみたい。
気弱であまり喋らない、素直で優しい妹に。
日曜日には私の買い物につきあってくれて。
料理の出来ない私の代わりに、毎食ご飯も作ってくれる。
あの日の事は、悪い夢…じゃないだろうけど、少し行き過ぎた只の姉妹喧嘩だったといっていいかもしれない。
――私は、そう割り切ろうとしていた。


食事を終えた後、少し体が熱かった。食事の後は大抵そうなるけど、それ以上に蒸し暑い感じ。
「ねぇ、美緒。なんだか少し暑過ぎない?」
何気なく私がそう聞いた時だった。
美緒は少し驚いた顔をした後、妙に嬉しそうな顔になった。
「!…‥うん、暑いね。汗かいてるようなら、少し休んだ後お風呂入りなよ。沸かしといたげるね」
駆け足にそう告げ、早速浴室に向かう美緒。
私はその強引さに少し戸惑ったけど、せっかくの厚意なのでありがたく受けた。


湯船に浸かり、自分の体を眺めてみる。
水中で揺れて見える肌には、あれほど容赦なく鞭でつけられた跡は全く無い。
美緒が塗っていた薬のおかげだ。
そんなことを考えた瞬間、私はくらっと目眩がした。
頭がぼうっとして、体に力が入らない…それに、サウナにいるみたいに熱い。息も苦しい。
なんとかお湯から出て洗い場にへたり込んだ。
のぼせたかな…気を失いそう。美緒を呼ばなきゃ…。
そう思った時、浴室の扉が開いて美緒が入ってきた。
冷たい外気に当たり、少し呼吸が楽になる。
「み、美緒!お姉ちゃん、何だか気分が悪いの…肩を貸して!」
でも、美緒はただクスクス笑っているだけだった。

「……!美緒、まさかまた…!!」
「4日かあ…随分遅かったね。毎日食事の度にクスリ入れてあげてたのに。
意外に鈍感だね、お姉ちゃん。」
食事の度に…じゃあ、あの日からずっと、美緒は変わったままだったっていうの?
頭が混乱してきた。鈍感…そうなのかな…。

と、急に美緒が私の乳首をつねり上げた。
「っきゃっ!い、いたい…何するの!!」
思わず叫ぶと、美緒はますます嬉しそうに笑い出す。
「ふふ、嘘嘘。あのクスリは、ある程度の量を取り込まないと作用しないの。
むしろお姉ちゃんは早かったくらい。敏感なんだよね、こんな風にさ!」
美緒は遠慮なしに私の乳房に触れてきた。
止めようとして腕を掴んだけど、凄い力で…
違う、私が全然力を入れられないから止めることは出来ない。

「お姉ちゃんも、やっぱりまだあんまり大きくないんだね。
でも可愛い乳首が尖ってるし、イイんだよねぇ?」
片方の乳首を指でひねり潰す様に圧迫され、もう片方を口にくわえて先を舌でなぞられると、
途端に力が抜けて、何かが吐き出されたような音が頭の奥で鳴って、へたり込んでいた腰が
ますます重くなる。
「あれぇ、お姉ちゃん胸触られただけでイッちゃうの?
いくらお風呂に入ってクスリの回りが早くなったからって、それ変態っぽいよ?」
言われなくても分かってる。
鼻の奥がツンとし、目に涙が滲む。


「泣いてないで立って。まだやることが残ってるんだから」
バスルームの壁に掛けてあった二枚のタオルを取りながら美緒が言った。
でも、からだが思うように動かないのだから立てと言われても無理だった。
無理やり引きずり起こされて壁に背中がつくようにして座らされ、腕を上に持ち上げられる。
上にはタオルの掛かっていた鉄の手すり。
美緒はそれと私の両手首をタオルで一つに縛り上げ、さらにもう一枚のタオルでその上から
さらに固定した。
手すりは私の肩ほどの高さにあるので、結果私は少し腰を浮かせ、腕の自由を奪われた状態で拘束された事になる。

「や…何で、また縛るの…?ほどいてよ!」
4日前の拘束を思い出し、私は不安に駆られて訴える。
「念の為。そのクスリの回り具合なら、どうせ抵抗する力もないだろうけど」
美緒は、いつの間に持ってきたのか、道具箱の様なものを床に置き、様々な器具を手にとって何かを確かめている。
まさかこれから、それらの道具を使われるのかと思うと一気に血の気が引いた。
やがて、小さなビンを手に取って私の元へ来た美緒は、変な事を聞いてきた。
「そういえばお姉ちゃん、ここんとこお通じある?」
「え…?う、うん、別に大丈夫だけど…」
「へ―、良かったね。じゃあ中にたまってるのも少ないんだ?」
なぜ今そんなことを聞くのかよく分からず、ぼんやり考えていると、不意に下腹部がざわついた。

美緒が割れ目をなぞっている。
薄く生えはじめた毛のところをわざとジャリジャリして遊んでいる。
と思ったら、急に指が二本、割れ目の中へ差し込まれた。
「うぅあ!…っひ…ぅ」驚いてついあげた声に調子づけられたように、指は少し奥まで潜り込み、入り口付近を擦りまわした。
「ひいう…ぅ…あ…が」
つい気持ち良くて口を半開きにしていたみたいで、急に指が引き抜かれたと思うと、いきなりその指を口の中に突っ込まれてしまった。
「しっかり味わってよ、お姉ちゃんの味。」
「…ん、ぐぅ…んむ、うぅ」
もちろん吐き出そうとしたけど、美緒は二本の指で舌を挟み、ついた体液をすり込んだ。
「さぁて、お姉ちゃんの ツ バ で べ タ べ タ になったところで」
口からも指を引き抜き、聞こえよがしに言いながら手をブラつかせる。
…分かってるよ、いちいちここで頬を赤らめたりするから言われるんだってぐらい。
美緒はその…私の唾液で 汚れた指にさっきの小ビンの液体を垂らし、私の股の下に手を伸ばした。


次の瞬間、私は声さえあげられなかった。
美緒の指が今度入ったのは、膣じゃなくてお尻だったから。
たった指一本の事なのに、痛いのとびっくりしたので太ももをぴっちり閉じて歯を食いしばらなければならなかった。
「あ―、ちょっとお姉ちゃん!美緒の手まで挟んだら、動かせないでしょ!!」
そんな事構っていられない。いや、それはむしろ好都合。
でも、美緒に下から別の手で思いっきりクリトリスをつままれたら、空しくも私の抵抗は終わってしまった。

美緒は開いた私の脚の間に自分の両足を挟み、無理やり大きく開かせた。
閉じようとしても、普段ならともかく、今の私はとても力ではかなわない。
「こんな事してるから、せっかくの液が落ちちゃったじゃない!
ふん、初めてだから少しは優しくしてあげようと思ったのに。もう知らない!」
苛立たしげに小ビンを振り、二本指にさっきよりも遥かに多量の液をまぶすと、本当に容赦なく再びお尻の穴に突き刺した。
「ッぐぁぁああっ…!!ぃひぃ…っやぁ!!いだいひたいい!ぬいて、ごえんなさいい!!
いッ、う、う、あああが…いたいよおおお!!!」
湿った音が狂ったようなリズムで響く。
「ふん、人の手を挟んだ罰よ」
曲げ伸ばししながら奥に進み、指が根元まで沈みきったら鈎状に曲げて壁を引っ掻きながら戻る…がどれだけ繰り返されたかわからない。

「たしかに、お腹の中は割ときれいみたいね」
指先を見つめ、美緒がつぶやく。
私は意識が少し遠い所へ行ってしまい、ただその様子を眺めているだけだった。
だから、彼女がシャワーのノズルを外して湯の温度を調整するのを見ても、指を洗っているのだとしか考えなかったし、お腹の中のものを完全に洗い流すと言われても何の事か考えられなかった。
それでも、ホ―スがお尻の穴深くにめり込む刺激に体は強張るし、大量のお湯でどんどんお腹が膨らんでいく感覚にはどうしようもなく不安になる。

「…やだ、何これ!!や、抜いて、美緒!どんどんお腹に水が入ってるのよ…破裂しちゃうっ!
お願いだから…こんなの、いやだああああ!!!!」
私は必死になって叫んでた。本当に死ぬ気がしたから。
でも美緒は至って冷静に、お尻の中が一杯になってホ―スの脇から湯が漏れ出す位まで待ってホ―スを外し、道具箱から取り出した栓を私のお尻にきつくはめ込む。
「ぅく…ぅ…はっ…はぁ…はっ」
もう私の口からは苦しい声と荒い息しか漏れない。
「ん―、そうねぇ…その状態で…5分。いけるでしょ?
美緒の時なんてお通じ全然無かったときに5分だったしね…もう死にかけたもん。」

まただ。
美緒もこんな嫌がらせをされた?いつ、誰に?
聞かなきゃ…でも…無理。
声さえ出せない状態なんだから。


三分ほどたった頃だろうか。
前髪から滴る汗が、何だか雨みたい…なんて事を思いながら気を紛らわせていた時、おもむろに美緒が話し掛けてきた。
「あれ―?結構余裕なんだ。身動き一つしないで、声も出さないなんて。
驚いたな―、じゃ、ちょっと難易度アップね」
誤解だ。
動けないし喋れない、それは限界に限りなく近いから。
なのに美緒は、先の異常に尖った細い針を取り出し、私の乳首をつつき出してしまった。
「うぁ!…んっ!…ぎぃ!」
自分の情けない悲鳴がバスルームに響く。
それほど痛みは感じず…少しは痛いけど、とにかく怖い。
いや、それだけならなんとか耐えられた。
ところが、散々つつかれた後、最後に乳首にお酢をすりこまれた時ばかりは普段出さない声で絶叫した上、お尻の栓を飛ばしてついに漏らしてしまった。

そのせいで、漏らさず耐えきるまで六回もこの行為を繰り返すはめになった。