学校から帰ってきてお姉ちゃんが居ないのを知ったときから、嫌な予感はしていました。
今、この工場の作業室でお姉ちゃんはどんな顔をしているんでしょうか。
扉を隔てた向こうから聞こえてくる声は、もう美緒の知っているものとは違っています。
鎖が揺れる音や湿った水音とともに、お姉ちゃんが壊れていくのがはっきりわかります。
お姉ちゃん…あんなに叫んでます。苦しんでます。美緒が巻き込んだせいで。

 …お姉ちゃんが、とうとう沙希さんに屈したみたいです。
何だか、少し安心してます。これ以上、美緒のせいで苦しんで欲しくないから。
でも…やっぱり悲しい。あのお姉ちゃんなら、…って、少し思ってしまってたのかも。
なんだか、胸がもやもやします…。
向こうで、また何かが始まったみたいです。沙希さんが何か色々と指示を出しています。

そして、美緒は信じられないことを耳にしました。
「滅茶苦茶にしてっていっても、壊れた娘に興味は無いの。
あんたは…そうねぇ、野外で犬とヤってる裏ビデオでも撮ろうかしら?きっとお似合いよ。」
気がつくと美緒は、勢いよく扉を開いて中に飛び込んでいました。


「も、もうやめてー!これ以上、お姉ちゃんにひどいことしないで下さいっ!!」
何人もの視線が集まってくるのがわかります。
「やっと来たのね。もうお姉ちゃんは気が触れちゃったみたいよ。これからは犬として扱うわ」
沙希さんが髪を掻き揚げながら言いました。美緒は、この沙希さんが苦手です。
なんだか怖いし、何よりこの人を見ると、今まで受けたひどい調教を思い出してしまうから。
でも、今はそんなこと言っていられません。美緒は勇気を振り絞りました。

「……やめて下さい。姉を、解放して下さい。犬にでも奴隷にでも美緒がなります。
姉は、関係ないはずです!!」
沙希さんにこんなに強く言ったのは初めてでした。沙希さんも驚いています。
そのまま、沙希さんは黙り込みました。何か良くない事を考えているんでしょう。

床に目を向けると、お姉ちゃんが転がされて女の人たちに秘部を弄られてまた何か叫んでいます。
その姿はいつかの美緒そっくりでした。
見ていられなくて、目を沙希さんに戻します。丁度、彼女も顔をあげたところでした。

「そうね…じゃ、ちょっとした賭けをしましょ。私があんたを責める、あんたはお姉ちゃんを責める。
で、先にイッたほうが奴隷として残るっていうゲーム。もちろん、勝った方は開放してあげるわ。
そして今後一切手を出さないと約束する。どうかしら?」

思った通り、普通には帰してくれないようです。でも、反対する気はありません。
どんな罠があるかわからないけど、お姉ちゃんが助かるなら…。


部屋の隅から、女の人たちが三角木馬を運んできました。これは、背の部分が丸く、
片方の端がもう片方より高くなっていて、全体がクッションで覆われています。
苦痛を与えるのではなく、あくまで体を固定することが目的の器具です。

お姉ちゃんが抱え上げられ、木馬に跨がされて木馬の脚に手足を括り付けられています。
沙希さんの言うとおり気が触れてしまったのでしょうか、
お尻を高く上げたその格好を、恥ずかしがろうともしません。

少し悲しくなりながらその姿を眺めていると、急に沙希さんが美緒の割れ目をなぞってきました。
「うひゃぅ…っ!」
「あらぁ、もう十分に濡れてるのね。ああなるほど、聞いてたんだ。
お姉ちゃんが私に狂わされるの聞いて、感じてたのね?悪い子。」
「そ…それは…」
自分でもショックです。
興奮なんてしていないはずなのに、確かに濡れてしまっているのがわかります。

「手間が省けたわね。コレの小さいほうを中に入れて。大きいほうであの子を責めるのよ。」
顎をしゃくってお姉ちゃんを指しながら、沙希さんは壁に掛けてあるいくつも道具袋の一つからペニスバンドを取り出します。
小さいほうの突起は親指より少し太い位ですが、大きいほうは太さ4センチはあるでしょうか。
長さも相当なもので、女性器に入れるには大きすぎます。
それに、お姉ちゃんは――

「あの、姉はまだ処女なんです!そんなもの入れたら…!!」
でも、沙希さんはそれを聞いて口の端を吊り上げました。彼女が嬉しい時にする表情です。
「そうねえ…普通なら壊れるかもね。でも、見てなさい。」
そう言うと、お姉ちゃんの所へ歩いていき、いきなりその背中を平手で思いっきり打ちました。
乾いた音が響いて、お姉ちゃんは腰を浮かせます。でも、
「うああっ!!ひぃ、あ…あは…。」
上がったのは悲鳴ではなく嬌声でした。涙を流してはいますが、その顔は喜んでいるようにしか見えません。
「みた、美緒?お姉ちゃんは、すでに壊れてるの。ここまでになったら、もう何をされても気持ちいいのよ。」
頭がくらくらします。壊れるというのがどういうことなのか、ようやく実感してしまいました。
「分かったら、さっさと言われた通りにして」
その声を聞いて、私は言われるままペニスバンドを手に取りました。


小さい突起を膣に入れると、ひんやりした感覚に少し身震いがしました。
ベルトをしっかり固定して、お姉ちゃんの後ろに立ちます。
ここからは、脚を開いているお姉ちゃんの恥ずかしいところが丸見えです。
筋肉が程よくついた、引き締まっていても柔らかそうな脚が震えています。
お尻の穴は、まだきゅっと締まったままで少しも開いていません。美緒のは拡張されたせいで少し開いてしまっているから、
同じ双子でもここは少し違います…。
その下には、すっかり鮮やかなピンク色になっているところがひくついています。
壊れた蛇口のように透明な液を垂れ流すそこは、少し前にお風呂場で見た慎ましさは全くありません。

「ほら、早くしなさい」
沙希さんにお尻を叩かれて、仕方なくお姉ちゃんの割れ目にペ二スバンドの先を当てがいました。
前に沙希さんが一気に入れたほうが痛みはないと言っていた気がしたので、一気に突き入れます。
「んぎいい、ん、あああ!…っくう、ああうう!!」
お姉ちゃんは悲鳴を上げました。
抵抗がすごくて、これだけ濡れているのになかなか先へ進みません。
それでも、力をこめて少しずつ沈めていきます。

半分近く入ったとき、ブツッと何かが破れる感触がしました。
姉の純潔を双子の妹が奪った瞬間です。
自分のその時を思い出すと、思わず腰に震えが走ります。
「あがっ!…っ!…ッは、か…っ!あ…」
さすがにこの痛みは快感に変えることができなかったのでしょう、搾り出すような呻き声が聞こえます。
「根元まで埋めるの」
鋭い口調で沙希さんが言います。ここまでくれば、後はすんなり入っていきます。
「うー、うー、ぐ、ううう!は、うん…」
まだ苦しげな声をあげるお姉ちゃん。
でも気のせいか、その声には少し艶っぽさが混じってきています。

そのうち、ペニスバンドが進まなくなりました。
子宮口につきあたったのか、それ以上どんなに力を入れても姉ちゃんが焦ったような声を出すだけで、すぐまた戻ってきてしまいます。
そこまでいくのにかなりの体力を使ってしまい、美緒はお姉ちゃんのお尻を支えにして立っているのがやっとでした。

お姉ちゃんの背中に手をついて息を整えていると、急にお尻の穴に痛みが走りました。
それはあっという間に穴の奥へと広がっていきます!
「いッぎゃああああっ!!い、いたいよお、いたいいーーっ!!!」
必死の思いで振り返ると、沙希さんが美緒のお尻に極太の張型をめり込ませています。
「うるさいわね、最初に私があんたを責める、って言ったでしょ。ついこの間私の腕咥え込んでた穴に、今更こんなもの何でもないでしょうが」
その言葉の間にも、張型はどんどん進んで、直腸まで貫くかと思えるほどでした。
確かに、フィストファックというプレイをすると言われて、お尻の穴や膣の中に腕をねじ込まれたことはありました。
でもだからといって、何の準備もなしにこんな太さのものを入れられては、痛くて感じるどころではありません。

「いつまで固まってんの、もう全部入ったわよ。じゃ、ここからが賭けの始まりね」
そう言うと、沙希さんはいきなり張型を強く抜き差しし始めました。
その動きにあわせて、腰ががくがくと前後してしまいます。
「う、う、っふん、くぅ、ああ…」
菊輪が引き裂かれていくような痛みに、声を押さえることができません。
「ほら、感じるのもいいけどお姉ちゃんも愉しませてあげなきゃ可哀想でしょ」
沙希さんに背中を突き飛ばされて、美緒はお姉ちゃんの背中に覆い被さりました。


先にイッた方が奴隷になる。
それなら、お姉ちゃんを助けるには美緒が先に絶頂を迎えるしかありません。
お姉ちゃんはすでに限界寸前みたいだから、美緒があまり抜き差しするとすぐにいってしまうでしょう。
だから美緒は、腰をできるだけ動かさないように踏ん張っていました。
お尻の穴を張型が出入りしている感覚は、早くも快感に変わりつつあります。
自分でも呆れてしまう淫乱さですが、今はそれがありがたいです。
「うっ、ふっ、く、ふ…うっ、はっ…う…!」
抽送にあわせて力を抜いたり入れたりしているうちに、どんどん張型の動きが滑らかになってきました。
腸液が出てきたのでしょう、この調子なら―

でもそう考えた次の瞬間、突然お尻の穴がすうっとする感覚がきました。中のものが抜き取られたようです。
「ふーん、そういうつもり。なら…」
沙希さんはそういうと、近くにいた女の人を呼んで、二人で美緒の腰を押さえつけました。
そのまま無理やり腰を前後させられ始めてしまいます。
「ああ!ひい、いん!うあ、あ、いい!うう、あっ!…」
お姉ちゃんの叫び声がまた始まりました。もう完全にその声は喜びだけを表しています。
美緒の意思とは関係の無い力強い抽送が何度も繰り返されました。

「や、やめてぇぇ!このままじゃ、お姉ちゃんがーー!!!」
イッてしまう。奴隷にされる。沙希さんのことです、ただの奴隷のはずはありません。
女の子としてのプライドを完全に引き裂いてから、どこか闇の世界へ引き渡すはずです。
そうなったら、もう二度と会えない!
美緒が必死になって身をよじっていると、そのうちあっさりと手が離されました。
「あ…!よ、よかったぁ…。」
心からそう思い、沙希さんの方を見ると、また口の端を吊り上げています。
どういうことかと考えようとしたら、突然腰がまた大きく揺れました。
さっきとは感じが違います。
「も…っと!もっと突いてえっ!!もっとわらひを、ぐちゃぐちゃにしてよぉーーッ!!!」
お姉ちゃんでした。
木馬に手足を拘束された状態で、腰を美緒のお腹に叩きつけるように振っています。
あまりの事に、声も出せません。


「美緒、あんたも物好きねー。ここまで奴隷を望んでる娘を、まだ助けようとか思うの?
それが果たして、お姉ちゃんの為になるのかしら?」
…惑わされちゃ…駄目だ。お姉ちゃんだって、まともなときはすごく嫌がってた。美緒も、お姉ちゃんと離れ離れなんて嫌。
でも…どうしてお姉ちゃん、そんなに幸せそうなの?

 (あのこ…まだ十三歳なんでしょ…?) 
  (やだ、そんなに小さいのに、もう…)
(見てあの表情、みっともないわね…舌噛み切って死ぬわ、アタシなら)
   (ホント…もう同情する気も失せたわ)

周りからいろんな声が聞こえてきます。美緒は耳を塞いで泣きました。
お姉ちゃんが美緒の立場なら、こういう時怒るんだろうけど、
美緒は、ただ代わりに泣くことしかできません。

「まだ、このお姉ちゃんモドキを助けたいと思う?」
とめどなく流れる涙をぬぐって、いつの間にか疲れ切って動きを止めたお姉ちゃんの体を抱き寄せながら頷きます。
すると沙希さんは、何だか満足したような顔になって言いました。
「へ~え、じゃあ美緒は奴隷のままでもいいっていうのね。喉もと過ぎれば…か。
それとも、よっぽど気に入ってたのかしら?あれが…」
壁のボタンが押されました。

沙希さんは、美緒の額と顎を強く押さえて正面を向かせます。
滑車のまわる音と何か重い音がして、壁が開いていったその向こうには、無数のモニターが並べられていました。
鏡のような表面に何かが映っているのが分かった途端、
「!…あ、ああ…。い…や…ああ、あッ…!!」
目が見開かれ、首を絞められた人の断末魔のような呻き声が上がったのがわかります。
息ができなくなってきて、肺の辺りがねじ切れそうに痛みます。

スクリーンの中では、一人の少女が様々な陵辱を受けていました。
初めてのとき、姉に手を出さないという約束の代わりに少女は自分で自分の膣にバイブを入れて
処女を失わされました。
次のとき、少女は大きな黒人の人に囲まれて、幼い体を散々に弄ばれます。
また別のときは、媚薬入りの浣腸をされ、何重にも栓をされて、泣きながら泡を吹いて気絶するまで我慢しました。
少女の精神は、次第に不安定になっていきました。

頭が真っ白になった美緒を見て、沙希さんがクスクス笑い始めました。
「奴隷は嫌ね、美緒ちゃん?これからは、こんなものじゃ済まさないわ。あなたにはキツすぎる…。
さ、お姉ちゃんを楽にしてあげましょうか。」
奴隷は…嫌だ。もう、あんなことはされたくない…。
また言われたままに従おうとした、その時でした。


  み  お  …

一言が呟かれました。沙希さんは笑いを止め、女の人たちも黙り込みます。
スクリーンに映る美緒の姿を見て、お姉ちゃんは涙を流していました。

お姉ちゃんは壊れてはいませんでした。
急に、迷っていた自分が恥ずかしくなり、気がつくと沙希さんの手から張型を奪って自分のお尻にめり込ませていました。
変な角度に入ったらしく、物凄く気持ち悪い感じがしましたが、今の気分をすべて手首を動かす力に変えて、がむしゃらに抜き差しし続けます。
「く…ぅ、は…あ…あんっく、お、ねえちゃん、待ってて、もう少しでっ…!!」
体がいつにも増して熱くなっています。これなら、すぐにでも達しそうです。

「な…!そうはいかないわよ!!」
沙希さん達が私の手首を押さえつけ、お姉ちゃんの乳首やクリトリスを舐め始めました。
「あ、ひあんっ!あー、もうだめ、いい、いくぅ、いっちゃうう!」
お姉ちゃんは、やっぱり喜びの声をあげて、体を震わせています。
美緒もクリトリスを弄り、お姉ちゃんがしていたように腰を手首へ叩きつけるように振りました。
そして美緒とお姉ちゃんは、一緒に体を震わせます。
絶頂の瞬間は、同時でした。




お姉ちゃんをおぶって家へ帰る途中、ずっと沙希さんの最後の様子が気に掛かっていました。

『はぁ…双子には参ったわね。引き分けか…』
呆れたような声でした。次はどんなことをさせられるのかと身構えましたが、沙希さんは笑ってこう言ったのです。
『もういいわ、あんた達の好きにしなさい。今だから言うけど…私、美緒ちゃんが好きよ。
お姉ちゃんも気に入った。でも、もうさよなら。二度と会うことも無いわ…」
美緒の前髪をかきあげ、おでこにキスする姿は、初めて素直に綺麗だと思いました。

拍子抜けしたまま、家の玄関にたどり着きました。
二人して今に寝転がり、ふとお姉ちゃんをみると、お姉ちゃんも美緒を見ています。
その瞳は不思議なくらい輝いていました。そして、何かを訴えています。
それは、美緒の望みと同じでした。そういえばこの居間は、二人がはじめて…

「う…ん、はぁ、、あう…く、うん、みおお…!!!」
沙希さんに貰った服を脱ぎ捨て、お姉ちゃんは美緒の敏感な所に舌を這わせます。
美緒も同じようにお姉ちゃんに返します。体中が安心で溶けていきます。
美緒よりほんのちょっと甘い、お姉ちゃんの香りで胸もいっぱいで。
線対称に重なり合ったまま、二人は、ずっとずっとお互いを愛し合いました。



ふああ…。
美緒は思わずあくびが出てしまいます。それは、昨日もほとんど寝ていないせいです。
先生に見咎められるのも恥ずかしいけど、美緒にとってもっと恥ずかしいのは、それに反応して見つめてくるお姉ちゃんの顔…。
あれから一週間がたって、ようやくお姉ちゃんも元に戻り、今日が久しぶりの登校です。
この一週間、何度となく激しいプレイをお互いに施しあい、美緒たちはようやく気付きました。
もう二人とも、生半可な刺激では満足できなくなっていると。

「変なのは美緒だけじゃない」
「お姉ちゃんと一緒なら、美緒もどこまでも行く」

知らず二人は同じ結論に達していて、お互いにひどく驚きました。
お姉ちゃんが美緒に、軽く笑いかけてきました。美緒も同じ顔で返します。


扉を開けると、そこには椅子に座った沙希さんがいました。
沙希さんは手に持った本を閉じ、静かに美緒たちを見つめました。
「あらぁ…帰ってきたの。二度と会わないって言ったのに…。」
本の表紙には、『堕ちた双子』という題がついています。何かのシナリオのようです。
やっぱり、美緒はこの人が苦手です。沙希さんは、また口に端を吊り上げました。
「嘘よ、待っていたわ。さあ、舞台を続けましょう…」

美緒とお姉ちゃんは、見つめあい、しっかりと手を握って後ろ手に扉を閉めました。