「……またあんた達なの?」
不良少年達を前に、女刑事・宮北愛佳は溜息をついた。
人だかりを見つけて喧嘩の現場に来てみれば、いつもの面子がいつもの如くにやりあっている。
「げ、愛佳ちゃん!?」
少年達は敬意のない呼び方ながらも愛佳に臆し、蜘蛛の子を散らすように逃げていく。
場に残ったのは怪我で動けない3人だけだ。

愛佳は女だてらに地域の不良から恐れられていた。
柔道初段、合気道二段、剣道四段。
女と舐めて反抗した相手を鬼の如き強さで叩き伏せる、
特に棒を持った彼女には札付きが束で掛かっても敵わない。
それでも『愛佳ちゃん』などと呼ばれるのは、彼女の器量が優れている為だ。
27歳、若さと経験が溶けあう歳。
隙のないその美しさは精悍と表しても良い。
腰までの艶やかな黒髪、常時周りに気を配るくっきりとした瞳、結ばれた唇。
スタイルもなぜ警官をしているのかと疑問が出るほど美しい。
何しろ腰から下が胴の倍以上ある。
同じ身長の婦警と並ぶとその胸の下にベルトラインが来るほどだ。
そのスタイルは黒い革ジャンを着て立っているだけでも凄みがあった。

「あんた達、何がしたくてこんな事繰り返すのよ?」
愛佳は残った少年達を見下ろして問う。
髪を赤く染めた不良がペッと唾を吐いた。
「色々タマッてんだよ。鬱憤とか性欲とかがな」
愛佳は顔を顰める。
「鬱憤はスポーツでもして晴らしなさい。性欲は……1人で処理できるでしょ」
「できませーん、若いからすぐ溜まっちゃうんです」
赤髪はおどけた調子で言う。
愛佳はますます不機嫌な顔になった。
「坊や、いい加減にしなさい。出来ない訳がないでしょ!!」
すると赤髪も真顔になる。

「……マジでムラムラしてやべぇんだ、最近。それでキレやすくなってて」
赤髪は呟いた。
「お、俺もだ。自分でしたぐらいじゃどうにもなんねぇ。」
「俺も、やばいのはわかってるけどさ」
周りの少年達もそれに倣う。
「それ、またおかしなクスリ使ってるからじゃないの?」
「使ってねぇよ!! むしろ逆だ。愛佳ちゃんに絞られてクスリやめて以来、
 今度はアレの疼きが止まらねぇんだ」
赤髪は真顔のまま言った。
その瞳は輝きに乏しいが、どこか真に迫った必死さがある。

「……そ、それはでも、自業自得でしょう」
愛佳はかすかな動揺を浮かべながら言葉を返す。
数ヶ月前、確かにこの少年達にクスリに手を出さぬよう誓わせた。
良かれと思ってやった事だが、それが最近の喧騒に繋がっているのか。
「ああ、自業自得だ。だから愛佳ちゃん、もう放っといてくれよ。
 バカ同士で殴り合ってる方が、レイプよりなんぼかマシだろ。
 俺達、それだけはしねぇって決めてんだ」
赤髪が言い、周囲の少年と頷きあう。
愛佳ははっとして口を押さえた。
「……あなた達、そんな事を……?」
愛佳は心の底で、この少年達は更正などしないのでは、と思う事があった。
クスリを禁じても聞きはしないだろうと。
それがクスリの禁断症状に、こうも必死に抗っている。

愛佳は己が情けなかった。

「……協力するわ」
愛佳は表情を引き締めて少年達に告げる。
「協力?」
「非番の日、あなた達の性欲処理に付き合う、という意味よ」
愛佳が言うと、少年達が喜びの顔になる。
「っマジで!?」
「た、ただし!薬を使ったり、ピアスを開けたりするのは無しよ、良いわね?」
「勿論だよ、ありがとう愛佳ちゃん!!」
「その呼び方も改めなさい。……後輩にかけあって、確実に休める日を作るわ。
 決まったらまた伝えに来るわね、どうせ毎日この辺りにいるでしょ?」
「うん、よろしく“愛佳さん”!!」
少年達の素直な態度に、愛佳は微笑みながら踵を返した。
遠ざかる姿も絵になる。
少年達はその後姿が見えなくなるまで見送り、

嘲笑った。

「……くく、マジで上手くいったぜ?バカじゃねーのあの女!」
赤髪はそう言って錠剤を口に放り込む。
覚醒剤だ。
「ま、何だかんだで優しーからな、警官さんは」
「クスリがそうスッパリ止められるとでも思ってんのかねぇ」
逃げ出した少年も何人かが戻ってくる。
「つか、タマッてるとかよく言うよね。毎日あたしとかダチ輪姦しといてさ」
中には女子高生もいるようだ。
赤髪がその少女を振り仰いだ。
「バーカ、マキ。あの女は別腹だよ。強くてプライド高くて、最高じゃねぇか。
 あれを犯せると思うだけで勃っちまうぜ」
周囲に下卑た笑いが起きる。
「……ま、どうせヤるなら1回こっきりじゃ面白くねぇ。
 この面子で一日かけて、イッてもイッても止まらねぇ身体にしてやろうぜ」
赤髪はそう語りながら錠剤を噛み砕いた。




翌週の朝、少年7人・女子高生1人の計8人があるアパートに集まっていた。
10畳一間の部屋には大きな雀卓とそれを囲む革張りの椅子、ゆったりしたソファがある。
まるで雀荘さながらの設備だ。
そこは付近の不良少年が賭け麻雀をやる隠れ家だった。
近隣に他の住民がおらず、夜中にどれほど騒いでも文句が来ない。
そもそも住民がいなくなったのは、その一帯が族の溜まり場だからなのだが、
ともあれ多人数で女を悶え狂わせるには絶好の場所というわけだ。

「……で、マキ。今のハナシちと纏めてくれ」
「うん。いい?おさらいするよ」
マキと呼ばれる女子高生が男7人に呼びかけた。
「目的は、あの女のポルチオ…つまり子宮口ね、そこを徹底的に開発する事。
 ポルチオはクリトリスやGスポットより遥かに感じる一番の性感帯なの。
 処女じゃ開発は無理だけど、愛佳ちゃんほど美人なら経験ぐらいあるでしょ」
マキの言葉に皆が頷く。
愛佳は高校はおろか警察学校ですら注目の的だったそうだから、経験の無い筈があるまい。
マキは続けた。
「ポルチオって普段はぴっちり閉じちゃってるから、開発するにはまず昂ぶらせる事。
 焦らして焦らして、コリコリになった後で一気に奥を責めまくるの。
 そうなったらもう全身性感帯みたいになって、ずっとイキっぱなしになるんだって。
 だからすぐに突っ込んじゃダメ。愛佳ちゃんがラクになっちゃうからね。いい?」
場が熱を帯びる。
「俺我慢できっかなぁ、あの身体見てて」
「なに、若えんだしドンドン射精そうぜ」
ある少年は腕に注射をし、ある少年はドリンクを飲み干す。
そして落ち着きなく愛佳の来訪を待った。

愛佳が現れたのはその20分後だ。
水色のシャツ、7部袖の灰色カーディガン、黒のロングスパッツ。
私服はシンプルながらもスポーティで、愛佳によく合っている。
愛佳は一帯を鋭く見渡しながらアパートの入り口に立った。
赤髪がドアを開けると、部屋内の大人数に一瞬驚きを見せ、すぐに厳しい顔に戻る。
非番とはいえやはりあの宮北愛佳だ。

「……こんな溜まり場があったなんてね。盲点だったわ」
愛佳はパンプスを脱ぎながら言う。
「やだ。せっかく客として呼んだのに、チクリとか止めて下さいよぉ?」
マキが赤髪の後ろに隠れながら笑った。
愛佳は眉を顰める。
「ちゃんと彼女がいるんじゃない。私は必要なのかしら」
マキはさらに笑った。
「あたし一応未成年なんですけど。それを刑事さんが淫行奨励?」
見事な返しだ、と場にも笑いが広がる。
だが愛佳は動じない。マキの前まで来たとき、突如鼻をひくつかせた。
「あら、『未成年者喫煙禁止法』違反ね。
 帰りはご一緒がお望みかしら?」
マキが青ざめて口を押さえ、周囲の者も黙り込む。
「まぁいいわ、今日は非番だからね」
愛佳は一人勝ち誇った様子で居間に向かった。
「……あ、あんの、アマッ…………!!!!」
マキが悔しげに歯を軋ませる。が、その表情はやがて笑みに変わった。


「それじゃ、早速脱いでもらうぜ?」
赤髪が愛佳のシャツに手をかける。
「何でもいいから、早く済ませなさい」
愛佳は無表情に目を瞑った。
カーディガンを脱がし、シャツを捲ると歓声が上がる。
いきなり豊かな生乳が零れ出したからだ。
「ひょお、ノーブラかよ。ヤる気満々じゃん愛佳さん!」
罵られても愛佳は答えない。
「まぁセックスさせるために来たんだし、必要ないもんな。
 にしても、こりゃでかいな」
シャツが腕から抜き去られ、白い乳房が少年達に揉みしだかれる。
「うっわ、やわらけぇ!」
「ホントだ、しかもかなり張ってるな。意外に肌が若い」
乳房は少年達の手の中で様々に形を変えた。
愛佳は目を瞑り、唇を噛み締めて恥辱に耐える。
「ほらほら、それは後!さっさと全部脱がしちゃおうよ」
1人だけ冷静なマキが言うと、少年達はようやくに乳房を解放する。

次は黒いロングスパッツが摺り下げられた。
下からシルクの白いショーツが表れる。
「へぇ、白かぁ。何か規範通りって感じだね。婦女子の見本たれ!ってやつ?」
ショーツが長い脚を通って足首から抜き去られる。
不良の1人が股布を捲りかえした。
「ちっ、マン筋もウン筋もねぇや」
そう言いながら匂いを嗅ぎ始める。
愛佳はそれを信じられないという様子で凝視していた。
「スパッツの方はちと蒸れてるぜ。朝からいい天気だもんな、今日」
スパッツを嗅いだ少年が述べる。
「うわ、男ってこういう事するから最低。
 ま、とにかく……これで完全に丸裸だね、宮北刑事。」
マキはそう嘲笑いながら愛佳の尻を撫でた。


休めの姿勢を取る真裸の身体にマキの指が触れる。
「じゃあ、これからあたしがこの女の性感帯を教えていくね。
 いくら“鬼の愛佳”だって所詮は牝、感じるところは同じだもん」
マキの指は愛佳の黒髪に潜り、それからゆっくりと身体のラインをなぞっていく。

「まずは髪の毛……ここをかき上げられるとゾクゾクするのよ。
 次は耳。息を吹きかけたり甘噛みされるとやっぱりゾクッとくる。
 それから、うなじ。神経が集中してるから、撫でてもキスしてもいいわ。
 その下の背筋は骨にそって舌を這わせるのが最高ね。
 腰の辺りも舐めるとおしりがジンとするわ。
 お尻の肉も丁寧に揉み解していくと気持ちいいのよ。
 そうやって刺激したら最後にアナル……あぁきつい、これは初物ね。
 入り口の皺を一本一本撫でたり、嘗め回してあげて。
 肛門から膣にかけての“蟻の門渡り”もしっかり舐めてね」

マキの指はいやらしく愛佳の前身へ回る。

「鎖骨の窪みを舐めて、乳首は優しく口に含んで転がしてあげるの。
 AVみたく乱暴にしゃぶると女が醒めるからダメよ。
 お腹も薄く浮き出た腹筋に沿ってたっぷり舐ってあげて。
 おヘソもじわじわと感じてくるポイントね。
 太腿にも神経が多くて、ソフトに撫でまわされると気が狂いそうになるわ。
 前はこんなところ。
 ああそれから、身体の窪みも漏れなく性感帯よ。腋、膝裏、指の間なんかね。
 とにかく、女の肌ってすごく敏感なの。
 常に触れるか触れないかぐらいで撫でたり、舌を這わせて。
 それを繰り返されるのが女にとって一番たまらないの。
 ……ね、愛佳さん?」

マキに解説されながら、愛佳は身が震える思いだった。
同性というものは恐ろしい、全ての弱点を暴露されてしまった。
少年達の責めはこれで格段に上手くなるだろう。
若い情熱を適当に発散させて終わらせよう、との目論見はもう通じない。
部屋の熱気にあてられ、愛佳の呼吸が乱れていく。
「じゃあ、始めるよ。これ付けて」
マキはそう言って愛佳にアイマスクを手渡した。
愛佳は驚愕する。
視界を奪われた状態で嬲られれば、その感度は何倍にもなってしまう。
「み、見えない隙に妙な薬を打つんじゃないでしょうね」
愛佳はアイマスクを着けながら精一杯の虚勢を張った。
しかしマキは余裕の笑みを浮かべる。

「 要らないよ、クスリなんて。 」



愛佳は目隠しされたまま硬い腕に抱え上げられ、ふわりとした場所に下ろされる。
部屋にあったのは革張りの椅子とゆったりとしたソファ。
恐らくそのソファの方だ。
愛佳の長い脚はソファに深く腰掛けても腿の一部がはみ出てしまう。
その長い脚はゆっくりと左右に開かされた。
一糸纏わない下半身の奥まりが衆目に晒される。
「へぇ、結構剛毛だ」
そうなじられた後、秘唇の肉びらに指がかけられ、無遠慮に割り開かれた。
「……おぉ、ビラビラは黒ずんでるけど中は綺麗なもんだな」
「ホントだ、すっげぇ!」
口々に言葉が聞こえる。愛佳は唇を噛み締めた。
目隠しをされ、脚を開かされ、何人もの少年におんなの部分を覗きこまれる。
耐え難い恥辱だ。
そればかりか飢えた少年は愛佳の内腿に手をかけ、なんと割れ目の匂いを嗅ぎ始めたらしい。
荒い息がすぅはぁすぅはぁと恥毛をくすぐる。
 (やめてっ!)
愛佳はそう叫びたかった。
だが仮にも少年課の刑事、そのような弱音は吐けない。

恥辱に耐えながら秘部の匂いを嗅がれているうち、不意に腕を取られた。
腕は掴まれたままソファの背もたれ裏で押さえつけられる。
脚を広げて万歳をする格好だ。
その大きく上げた右腋に、またしても少年の鼻息が近づく。
腋の匂いを嗅がれているのだ。
 (い、いやっ!!)
愛佳は乳房を揺らして身を捩る。
今日は天気もよく蒸し暑い。愛佳はその暑さの中を一時間以上も歩き回った。
このアパートの場所が分かりづらかったからだ。
それもノースリーブなどという色めいた格好はよくないと思い、きっちりとしたシャツで。
さらには昨晩の案件が長引いたせいで腋毛の処理もできていない。
何しろ仮眠の時間も取れずに駆けつけたのだ。

これらのおかげで腋にはかなりの汗を掻き、おまけに腋毛がそれを逃がさない。
その腋を嗅ぎ回られている。
「ああすげぇ、すげぇ匂いだよ愛佳さん!!」
右腋を嗅ぐ少年は興奮気味に言い、おもむろに腋に吸い付いた。
「うあ!!」
愛佳は声が上がるのを止められなかった。
「あははっ、刑事さんなぁに今の?」
マキの馬鹿にしたような声がする。その周りでも嘲笑いが起きている。
愛佳は羞恥で頬の染まる思いだった。


ちゅぱちゅぱくちゅ、ちゅっ……
右腋を舐める音が耳に響く。
「ん、んん」
愛佳は左肩に顔を埋めるようにして羞恥に耐えていた。
「愛佳ちゃん気持ちいいんだな。首のスジすげぇ突っ張ってるぜ」
そのようになじられても、もう他が向けない。
その愛佳を追い詰めるように、今度は左腋までも誰かに吸い付かれる。
「ふくっ!!」
愛佳は思わず跳ね上がって叫んだ。
腋から流れる細い電流が繋がり、胸の辺りでざわめく。
じゅるるるっ!
両腋を同時に吸い上げられれば、ソファの背もたれに頭を沈ませ悶えるしかない。

「あ、あぁ!」
愛佳は腕を抱え上げられ、両腋に吸い付かれ、秘部を開かれて声を上げた。
顔は唇を噛み締めながら天を仰ぐ。
「おい、なんか乳首勃ってきてねぇか?」
ぼそりと呟く声がした。
 (え、う、嘘!?)
愛佳の心が波打つ。
「マジだ、尖ってきてんじゃん!」
別の声が肯定し、ますます愛佳の心は乱れた。
確かに腋を舐められるのは相当な快感だ、乳首が反応してもおかしくはない。
たがこの短時間で、しかもこんな未熟な少年に責められて反応するなど認められる筈もない。
事実を確かめたいがアイマスクで何も見えず、もどかしさだけが募る。
「へえぇ、愛佳ちゃん敏感なんだぁ」
誰かが呟いた。獲物の弱点を見つけた時の声だ、愛佳は経験からそう悟る。
その勘は正しく、次の瞬間、無数の手が愛佳に襲い掛かった。

まず右脚が持ち上げられ、足の甲を舐められた。ふくらはぎと太腿にも指が這う。
それに平行して胴にも指が這った。
乳房の先と脇腹を触れるか触れないかの絶妙な強さでさする。
「ひぅ……っ!?」
愛佳は体中に沸き起こるむず痒さに思わず叫んだ。
1度叫べば止まらない。
「あ、あ、ああ、あう、ううぅっ……!!」
ぞくぞくと身体を震わせて声が漏れていく。


何分が経っただろうか。
たかが10分ほどかもしれないし、30分は過ぎているかもしれない。
時間感覚の狂う中、愛佳の体中を舌と指が這いまわった。
両腋の少年は休まず窪みを吸い続ける。
右の足先は呆れるほど丹念に舐めしゃぶられていた。
足首から少年の唾が垂れさえしている。
指の一本一本、かかと、くるぶし、足裏、アキレス腱……
最初はくすぐったいだけだったが、時間が経つとこれが本当に気持ちいい。
あまりの快感に足首を直角に曲げ、足指を広げたままピンと張る状態が止まらなかった。
かすかに撫でられる太腿もたまらない。
強張る膝下とは対照的に腿だけが宙に浮いているようだ。
それらの快感は電流となって秘奥に集まる。
「あそこがヒクついてるぜ、愛佳さん」
股の間から声がした。最初からずっと割れ目をひらいている少年だ。
これだけ気持ちいい中でそんな事をされては恥ずかしいどころではない。
いっそうのこと素直に伝えてくれればいいのに、ヒクついているとしか言わない。
愛佳はもう何度か、身体の奥からどろりと溢れる熱さを感じているのに。

たまらないといえば乳首もそうだ。
乳を苛む少年達は、乳房を根元から丁寧にもみ上げ、
粟立つ乳輪を撫で回し、その周りを指先で囲んでソフトにさすり回す。
だが核たる乳首にだけは絶対に触れないのだ。
下半身の疼きとその執拗な焦らし。乳首が屹立しているのはもう否定しようがない。
陰唇と同じく震えているかもしれない。
だが少年達の指は淡々とその周りだけを撫でていく。
「んんん……!!」
愛佳は唇を噛み締めてもどかしさに耐えた。

「うっはぁ愛佳ちゃんきんもちよさそー、乳首ビンビンじゃない。
 若いオトコノコに群がられて、女冥利に尽きるよねぇ?」
ジュースを買うと出かけていたマキの声がする。
ああやっぱり勃っちゃってたんだ、と愛佳はぼんやり考えた。
快感と睡眠不足で、ソファに埋めた頭が溶けていきそうだ。
そろそろ逝かせてもらえるな、と甘い考えが浮かぶ。
だがマキは残酷にそれを打ち砕いた。
「でも、まだまだだね。もっともっと昂ぶらせないと」
愛佳はその言葉に息を呑んだ。


「はっ……はぁっ……、んっ、うんんっ……」
荒い息遣いに混じり、喘ぐのを必死に堪える声が漏れる。
あの愛佳がそれほどに追い詰められる体勢は、獣のような四つん這いだった。
その太腿を抱え込むようにして1人が尻を吸う。
皺の一本一本をなぞり、まだ薄い菊輪に何周も舌を這わせ、ついに穴の中へと舌をねじ入れる。
愛佳はその舌遣いを嫌がって腰をうねらせた。
それはどれほど滑稽だろう。だがそれだけ余裕がなかったのだ。
たかが排泄の穴がこれほど性感に満ちているなどとは思いも寄らなかった。
アナルセックスというものが存在する事は知識として知っていたが、これなら頷ける。
腰が砕けるほどの快感なのに達するには及ばない。
尻穴をしゃぶる少年はけっして秘部には触れてくれない。きつい生殺しだった。

それに追い討ちをかけるように他の少年が髪を撫で、うなじに吸い付き、背筋をなぞる。
 ――ゾクゾクするのよ。
マキの解説が脳裏に浮かぶ。本当だ、これは相当にくる。
身体の芯までが甘ったれてしまって横になりたくなる。男に抱かれたい想いが身を焦がす。
そのまま女になってしまいたい。
だが愛佳は不良少年に規範を示すべき警察官だ。
歯を食いしばり、肉欲を拒むようにかぶりを振る。
「頑張るなぁ、愛佳ちゃん」
そんな声が聞こえ、横から乳房を触られた。先からの愛撫でそこはすっかり火照っている。
手はゆっくりと乳首から乳輪をさすり上げ、突如しこり勃った乳首を摘んだ。
「くうっ……!!」
食い縛った愛佳の歯から声が漏れる。
ずっと望んでいた事がいきなり襲ってきた。母乳が出るなら飛沫いているところだろう。
四つん這いでコリコリと乳首を刺激されると乳牛の気分になる。
ひどく熱い。
体中の汗腺から汗が吹き出ては垂れ落ちていく。
「んん、ん……!あはっ、うんん!!」
声を殺しきれずに唇を開いて喘いでしまう。
それがよほど色っぽかったのだろうか。

「くそ、もう我慢できねぇ!!」
少年の一人が叫び、ソファに飛び乗る。
そして愛佳をむりやり膝立ちの格好にさせると、おもむろに口に逸物を捻じ込んだ。
「もぉおう!?」
愛佳は突然口に滑り込んだ異物に慌てふためく。ひどい臭さが鼻腔を抜ける。
「しっかり舐めてくれよ、刑事さんよ!!」
男は愛佳の頭を鷲掴みにして腰を突き出した。
苦悶する愛佳は手で押しのけたかったが、腕は背後で掴まれている。
舌で押し出すのも無理そうだ。
もう少年を満足させるしかない、愛佳は覚悟を決めて亀頭に舌を絡ませた。
愛佳とて元はただの女学生だ、恋人のために技を覚えたりもした。
「うお、すげぇ気持ちいい!!なんだ上手ぇじゃんかよ!」
愛佳が舌を遣い始めると、男は腰を突き出したまま歓喜を表す。
口をすぼめてカリ首を吸い、歯茎で裏筋を扱き……頭を激しく前後させられながら色々とやる。
するとたちまちに少年の逸物は極まり、口内の中ほどでどくどくと精を放った。
若い少年の濃い精液は異常なほど生臭い。
「う、えはっ…!!」
ようやくに逸物を抜かれた愛佳は白濁を吐き出しながら酸素を求める。
息が上がっていたところに今の口辱はかなり堪えた。

しかし少年達は休ませない。
「おいずるいぞ、次は俺だ!!」
すぐに別の少年が愛佳の顎を掴み、またも臭い逸物を捻じ込む。
「ま、まって、うぶっ……!!」
愛佳は急に捻じ込まれ、先ほどの精液がまだ口内でねちゃつくまま奉仕を強要される。
こちらがどくどくと大量に注ぎ込めば、すぐに次。
放たれた精が次の突き込みで喉奥に入る。
「ゃはっ……あ、かはっ……!!!」
愛佳は口からどろどろと精液を零しながら、次々に精液を飲まされた。
その間も膝立ちになった愛佳の身体は散々に弄られる。
乳房と乳首を同時に揉まれ、膣と肛門のどちらにも指が入り込む。
後ろ手に腕を引かれるため倒れる事もできず、愛佳はパニックに陥りながらただ舌を使った。




「いい格好ねぇ、刑事さん」
男達が愛佳の口を堪能した後、マキは愛佳を見下ろして言った。
愛佳は雀卓横の革張りの椅子に腰掛けている。
惨めな姿だった。
目隠しをされた顔の鼻先には白濁がかかり、唇からも半透明の精が零れる。
両手首は背もたれの後ろで結ばれ、長い脚は大股に開いたまま肘掛けに結わえつけられている。
それゆえ愛佳は大きく股を開いたまま身を捩る事もできない。
その格好は尋問を受ける捕虜のようだ。
いや、事実今の彼女は似たようなものかもしれない。

マキは愛佳の股座に視線を落とす。
愛佳の秘部はだらしなく開き、愛液を溢れさせて物欲しそうにひくついている。
そこに指を差し入れると愛佳は小さくうめいた。
「すごい、トロットロになっちゃってる。気持ちよかったんだ?」
マキが問うが、愛佳は精悍な顔を崩さない。
もっとも、その顔もすでに白濁で穢されているのだが。
「ふーん、こんなになっててもまだ頑張るんだ。……じゃ、仕方ないか」
マキはそう言って鞄から何かを取り出した。
「…何だそれ?電マ?」
「そんなところ。スライヴっていう超強力な奴だよ。ほら」
マキがそのスライヴの電源を入れ、男の肩に当てる。
激しいモーター音と共に男の肩が跳ね上がった。
「うお、やべえこれ!!凄いな」
「でしょ?……これを刑事さんの“クリトリス”に当ててあげる」
マキの言葉に愛佳の顔が険しくなった。
「大丈夫だよ、イクまでやらないから。絶対に、ね」
マキは笑いながら再びスライヴの電源を入れ、愛佳の陰核に押し当てる。
愛佳の腰がびくんと跳ねた。


「んんんんん……!!!ふんんんんんっっ!!!!」
部屋にはモーター音と愛佳の生々しいうめきが延々と響いていた。
同時にむわっとする匂いが充満してもいる。
愛佳から漂う汗と愛液の匂いだ。
愛佳は体中を汗でてからせ、陰核下の割れ目から愛液を溢れさせていた。
革張りの椅子から零れた愛液がフローリングに水溜りを作る。
それでも秘部が直接刺激される事はない。
「うんん……!!」
愛佳が唇を噛みながら太腿を震えさせた。
その震えが小刻みになったとき、マキは急にスライヴを陰核から離す。
「ふうっ!」
愛佳が口惜しそうな声を漏らし、大きく息を吐いた。
「イキそうになったんでしょ?ダメだからね」
マキは笑いながら愛佳の震えが収まるのを待ち、再び陰核にスライブを当てる。
「くう、んんんっ……!!」
愛佳はまた生々しいうめきを上げ始めた。

それをしばし眺めながら、マキは傍の男にある指示を出す。
愛佳の目隠しを取れと言ったらしい。
男がすばやく目隠しを取ると、覗き込んでいた一堂に笑いが起きた。
愛佳がはっとした表情になる。
「あっはははは!!いま完っ全に白目剥いてたよね、刑事さん!
 気持ちよくって頭蕩けちゃってたんだ?」
マキは笑いながらスライヴを外した。その言葉に愛佳が睨み返す。
普段なら暴力団員さえ及び腰になる眼光。
だがマキはまるで臆さない。
「あー怖い怖い。人の部屋に汗とマンコの匂い充満させといて、どうして睨めるんだろ。
 ちょっと前にあたしの口が臭いとか言ってたけど、今のあんたの万倍マシでしょ。
 クリトリスもビンビンにしちゃって、当てやすいわ」
意地悪く罵りながら再び陰核にスライヴを押し付ける。
「……絶対ラクにさせてやんないからね」
冷たく耳元で宣言され、愛佳はマキを睨んだまま眉を顰めた。


「素直になんなよ。イカせて下さい、って一言お願いするだけでいいんだから」
マキが愛佳の脇に立って言う。
スライヴを使いすぎて手が痺れたため、別の少年に交替したのだ。
ただし寸止めのタイミングを計るのはやはり彼女だ。
女ゆえに女の達するタイミングがわかるらしい。
「離して」
マキの一声で陰核からさっとスライブが離される。
「うぐうううぅっ……!!」
愛佳が低く唸った直後、ひくつく秘唇から黄金色の液が噴き出した。
液は放物線を描いて床に飛び散っていく。
「おいおい、ションベンかよ!」
「うひ、まさかあの宮北愛佳が大股開いて小便漏らすのを拝めるとはなぁ」
「人ン家でやってくれるぜ。権力の犬つーか、もう只の駄犬だな」
少年達が面白そうに囃し立てた。

もう何度、いや何十度の寸止めが続いただろう。
後ろ手に縛られ、品もなく開脚した身体は達し損ねるたびに椅子を軋ませる。
頬は赤らみ、髪は汗で貼りつき、口からは涎が垂れ落ちる。
クリトリスと乳首などはもう最初の状態を思い起こせないほどに痛々しく屹立している。
そんな状態でも愛佳はなお毅然としていた。
腹筋を引き締めて胸を張り、豊かな乳房を堂々と衆目に晒す。
瞳は前のみを睨み据える。
イキたいなどとは決して口にしない。それが少年達に屈する事を意味するからだ。
愛佳は耐え続けた。
だがどんな人間にも限界はある。
そしてそれが近いことを、同じ女であるマキは見抜いていた。

「おしっこ漏らしちゃったんだ。恥ずかしいね」
マキは尿の絡む愛佳の陰毛を優しく掻き分け、細い指を割れ目に滑り込ませた。
第二関節までを入れて臍側に少し曲げたようだ。
愛佳の目が見開いた。
「うわぁ可哀想、Gスポットがこんなに腫れ上がっちゃってる。
 ずうっと放置されててつらかっただろうね、ちょっと撫でてあげるね。
 ほら、指のお腹で、ゆっくり、ゆっくりさすって……。
 激しいのは痛いだけだもんね、こういうのが一番すごいよね」
マキが割れ目の中で指を蠢かす。
すると突如愛佳の腰がびくんっ、と跳ねた。
「あははっ、なぁに今の?気持ちよかったの?」
マキは気をよくしてさらに続ける。
「んぐううう!!ふんんんっ……う!!!!」
愛佳は低い唸りをあげ、腰を艶かしくうねらせた。
「きんもちよさそー。こんなやらしい腰使い見たの初めてだよ」
マキは揺れる愛佳の視線を待ち構え、より丹念に指で嬲りまわした。

くちくちくちくち、微かな水音が漏れる。
「ぃ、ぃくっ……」
愛佳が小さく叫んだ。その瞬間にマキの指が止まる。
愛佳の震える瞳がマキを見た。
マキは悪魔のような笑みで訴え返す。
愛佳の目に見えない震えが収まった頃、再び指での嬲りが始まる。
それが何度も繰り返された。
愛佳は目に見えて追い詰められていった。
何度もマキに瞳で訴えかけ、拒まれ、訴えかけ、
ついには目尻から涙を零し始めた。

愛佳は耐えて、耐えて、耐え続けた。
しかし、そう、どんな人間にも限界はあるのだ。
服を脱がされてから4時間、嬲られ始めてから3時間余り。
ついに宮北愛佳は力なく呟いた。

「…………も、もうダメ……。もう、やめて………… 」

マキが面白そうに目を見開く。
「何をやめるの?」
「焦らすのはもうやめてっ!お願い、い……イカせてっ……!」
「イカせて下さい、でしょ?」
マキは少年からスライヴを取り、マキの秘唇に押し当てた。
「ッぐうぅう!!!い、いいイカせて下さい、イカせてくださいいっ!!!」
愛佳は椅子が壊れそうになるほど暴れ回る。
マキは満足げに笑い、スライヴを止めて愛佳の割れ目に指を差し込んだ。
奥まで差し込んで弄くる仕草をする。
触れるのはGスポットではない。その更に奥、子宮口だ。
「うん、ぷっくり膨らんでる。じゃあお待たせ。
 死ぬほどイキまくってね」
マキは愛佳の縄を解き、足腰の立たない愛佳をソファに投げ飛ばす。
「っしゃあ、ようやくヤれるぜっ!!」
愛佳がソファに倒れ込んだ瞬間、先走り塗れの少年達が一斉に襲い掛かった。


まず愛佳を抱き上げたのは赤髪だ。
乱暴に股を開かせ、反り返った逸物を一気にねじ入れる。
その瞬間だ。
「…っ!?いやぁ、ふ、深いいぃっ!!!」
愛佳が絶叫した。蕩けていた目は見開き、足先がぴんと張っている。
赤髪の方も唖然とした様子で声を絞り出した。
「すっ、すげぇ、奥の窪みが痙攣して、裏筋を押し上げてきやがる!」
興奮した様子で腰を密着させぐりぐりと抉りまわす。
愛佳の表情がさらに激変した。
「あひっ、い、イグううううぅっ!!!!」
そう叫んで天を仰ぐ。腰はガクガクと震えている。
「へぇ…。“ポルチオが目覚めたら、強めに押し込むだけで何度も逝く”
 って噂は聞いてたけど、本当だったのね」
マキは秘部を弄りながら呟いた。
これから慰み者となる愛佳を見て愉悦に浸るつもりだろう。

「何だ、もうイッちまったのかよ。いやらしくヒクヒク締め付けやがって、よ!!」
赤髪は笑いながら腰を引き、また根元まで強く打ち付けた。
ぶちゅうっと水の潰れる音がする。
「んおおぉっ!?やっ、やめてっ、またいっちゃう、うあぁあああああ゛ッ!!!!」
パンパンと赤髪が腰を使うと愛佳は更に大声で叫びだした。
首に筋を立て、赤髪の上半身を押しやるようにして悶える。
「うおおすげぇ、締まるッ……!!」
赤髪は気持ち良さそうに叫び、さらに数度腰を打ち付けてからどくどくと精を注ぎ込んだ。
「うくっ……、あううっ……!!」
愛佳はそれを膣奥で受け止めながらまた背筋を震え上がらせる。

「どけ、次は俺だ!!」
赤髪が逸物を抜いた瞬間、色黒の少年が愛佳を押し倒す。
ソファに肘を突かせて突き出た尻を叩く。
「おら、下げろ!」
脚長の愛佳とバックでするには膝を曲げさせる必要があった。
「や、やめてぇっ、今イッたばかりなの、お願いやめてっ!!」
愛佳は懇願するが、色黒少年は無理矢理膝をつかせて背後から突き入れる。
「くぁあああうおっ!!」
愛佳はまた普段からは考えられない声を上げる。
「おう、やっぱバックだと上手く嵌るぜ。カリが締めつけられてたまんねぇ!」
色黒少年はやはり歓喜して激しく腰を使う。
ゴッゴッゴッゴッ、と白と黒の腰がぶつかり合う。
「あっ当たる、ああ当たるううっ!!いやあイグっ、イグイグイグううぅぅっっ!!!
 もうやめてぇ、もうやめてえええええええええええ!!!!!!!!」
愛佳は叫び続けた。
何度も絶頂を迎えているらしく喘ぎが酷い。
呼吸もままならないのだろう。汗と涙と鼻水と涎で、美貌が刻一刻と崩れていく。
「うへ、すげぇ顔になってるぜ愛佳ちゃん」
少年達がソファの背もたれ側から覗き込むが、もはや愛佳に余裕は無い。
「いぐいぐいぐいぐ、ああイグ、イグっ、またいぐううううっ!!!!」
歯を食い縛り下唇を震えさせて声を絞り出す。
眉の垂れ下がったその顔は、もう鬼の宮北愛佳ではない。
「もおやめてええっっ!もうイキすぎてるがらあっっ!!」
愛佳は背を仰け反らせながら叫んだ。
「おぉもうやめてやらぁ、奥に射精してな!!!」
色黒少年は愛佳の腰を強く抱えながらゴリゴリと奥を抉り、最奥で腰を止める。
「ぐうっ!!」
色黒が唸りを上げた。
腰の震えから射精しているのがわかる。それが恐ろしく長い。
「あ、あ……!!!」
愛佳は口を大きく開いたまま射精を受けとめた。
ソファに突いた太腿が筋張っているのが、ひどく生々しかった。

ぎゅぷっという音で半立ちの怒張が引き抜かれると、床にぼどぼどと精液が零れる。
「はぁっ……はぁ、はひっ……ああ、う、ひいっ………!!」
愛佳はおかしな呼吸音のままソファに顔を埋めた。
だが逸物をはち切れさせんばかりの少年はまだまだいる。
入墨をいれた腕の太い少年が愛佳の脚を抱え上げ、上下に開いた脚の間に逸物を叩き込む。
「うぐっ!ま、また……!!だめっ、さっきからずっとイキっぱなしで、息が、…っきな………!!!」
愛佳は瞳をこれ以上ないほどに見開いて抗議する。
だが入墨少年は、ただ己の快楽の為だけに無心に腰をたたきつけた。
「……ふぐうっ、う、ふぐっ、ッ!!うはおおおぉぉっっ!!!!!!」
愛佳は狂ったように叫び出す。
持ち上げられた右脚を痙攣させ、右手でソファを掻き毟ってボタンを引き千切る。

「すげぇな、あれ……もう全身が性感帯になってんじゃねえか」
射精して人心地ついた少年がマキに囁く。
目線の先には獣のように犯される愛佳がいた。
冷静になって眺めれば恐ろしい光景だ。
少年の言うとおり、愛佳は男に群がられて体中を触られながら悶える。
どこを触っても10秒以内に逝っているようだ。
例えば腕を掴むだけ、髪の毛、顔、足、尻……下腹をトントンと叩かれるだけでも。
秘部を貫かれると発狂したかのように体中がバウンドする。
無論、常に達しており、潮もいつ噴いたか分からないほどだ。
「全身性感帯……まさにその通りだよ?
 クリトリスやGスポットの快感は局所的だけど、ポルチオの快感は体中に巡るの。
 何せ子宮を揺さぶってるようなものだもん。
 だからこそポルチオは最大の性感帯なの。
 ちなみに快感はすごく深くて、あの全身性感帯の状態が一時間近くも続くらしいよ」
マキは愛佳を眺めながら至福の自慰に浸る。
その目はどこか羨ましげでもあった。




すっかり日も落ちた頃、ようやく少年全てが満足げな息を吐いた。
この日を心待ちにして溜めていたのか、宮北愛佳を犯せる事に興奮したのか、
全員が少なくとも4順はしていた。
愛佳は見るも無残な姿になっている。
身体は白濁に塗れ、秘唇は肉厚に腫れ上がり、顔は人形のように動かない。
「あっちゃあ、汚いなぁ」
部屋で唯一動けるマキが愛佳を見下ろした。
その秘部からは長いペニスバンドが突き出ている。
最後のとどめで犯してやろうというのだ。
マキは愛佳の脚をとり、屈曲位でペニスバンドを押し込んだ。
開ききった割れ目には手を添える必要もなくずるりと入ってしまう。
「う………」
愛佳が枯れた声でうめいた。
さすがにもうポルチオ性感は残っていまい。
マキはそう思いながらペニスバンドを押し進めていく。
半ばほどで子宮口に達するが、子宮口はやはりもう解れていた。
「あー、もうブヨブヨ。こりこりしたのが体験したかったのになぁ」
マキが残念そうに言い、子宮口の下方にペニスバンドを押し付けた時だ。
柔らかい筋肉へめり込む感触と共に、ペニスバンドの先が更なる深みへと嵌りこんだ。
「くぁうう!?」
その途端、死んだように無反応だった愛佳が再び声を上げた。
少年達が何事かと目を向ける。
「え、すごい……」
マキはその事態をすぐに理解した。
「おいマキ、何やったんだ?」
赤髪がマキの肩を叩く。マキは興奮気味に答えた。
「子宮に入ったんだよ、今。ウテルスセックスってやつ!
 すごい、本当にできるんだ……」
愛佳の言葉に赤髪達が息を呑む。

「お、俺にもやらせてくれ」
赤髪が言うとマキがペニスバンドを抜き出した。
赤髪は愛佳の腰を掴んで挿入を開始する。
「こ、今度は……何なの……」
愛佳は憔悴しきった表情で結合部を見つめた。

再び硬さを取り戻した逸物がゆっくりと肉襞を掻き分けていく。
かすかに弾力を残す子宮口に当たり、赤髪は腰に力を込めた。
すると子宮口に当たった亀頭がにゅるんと奥に滑りこむ。
「うお、マジだ……入っちまった。」
赤髪が驚きの表情を見せた。愛佳も同じくだ。
「い、いやぁっ!!こ、これ何!?どこに入ってるの、いやよっ!!!」
錯乱して腰を揺らす。
「だから、お前の子宮ン中だよ。
 ああすげぇ、オマンコどころか、あの宮北愛佳の子袋かよ。
 おまえここで子供産むのか、なんか感慨深ぇな」
赤髪は一番の奥で挿入を止め、ゆっくりグリグリと亀頭を擦りつけた。
「ぐ、うくうううっ……!!」
愛佳はまたしても顔を歪めた。
もう場に居る者全てが知っている、それは快感を堪える時の表情だ。

しばらく亀頭を擦り付けているうち、不意に赤髪が声を上げた。
「うおっ!……へっ愛佳てめぇ、この淫乱女め。
 膣の奥がうねるみてぇに締め付けだしたじゃねぇか、あ?」
赤髪がなじると、愛佳は首を振って否定する。
「違う、違うの!!これ私が締め付けてるんじゃない、
 勝手にお腹の奥が動いちゃうの!!こんなのおかしいわ!!!
 あああっ、いく、逝きたくないのに、あう、かってにイッちゃううっ!!」」
自分でもどうなっているのか分からないらしい。
ただ快感だけは凄まじいらしく、背を仰け反らせながらまた何度も達していた。
「ふふ、それが中逝きよ、刑事さん。
 自分が気持ちよくなろうって締め付けるのとは違う、勝手に筋肉が動いてくの。
 おめでとう。それを覚えこまされたらもう、二度と普通には戻れないよ」
マキが淡々と解説する。
それをバックに赤髪が腰を引き、突き込みを開始する。

「うぅ、すげえ、亀頭が輪ゴムの束で扱かれてるみてぇだ!
 ポルチオの挟み込まれるみてぇなのも良かったけど、こりゃ段違いだぜ!!」
そう歓喜しながらずんずんと腰を遣う。
愛佳の方はたまったものではない。
先ほどまで突かれるだけで達していた子宮口を、菊輪のようにカリ首で刺激されるのだ。
「っいくいくいぐ、ああっ、またいぐうっ!!ああっ、くおあぁあああ゛ーーーっ!!!」
白目を剥き、泡さえ噴き、愛佳の思考は快感に塗りつぶされていく。
愛佳はただ目の前の灼熱の棒を有した逞しい身体にすがりつき、その背中に長い足を回した。
まるで恋人のごとくだ。
「いくぞ、いくぞ、射精すぞ!!」
赤髪が抽迭の果てに子宮奥で精を放つ。
あれほど出したというのにまだ残っていたのかという量が流れ込む。
「へへ、子宮の奥の奥でこんなに射精してんだ。こりゃあ孕んだなぁ、愛佳」
赤髪が愛佳の耳元で囁くが、もはや愛佳には聞こえていないだろう。
「おい、いい加減に離せよ。そんなに俺の子種が惜しいのか?」
「ああ……ああ、ああそこいいっ、ああうっ……!!!」
赤髪が茶化しても絶頂を迎えている愛佳は背中の足を解かない。
仕方なく数人の力尽くで引き剥がす。

赤髪がずるりと逸物を引きずり出すと、亀頭部分に細かな白い粒が付着していた。
「ん、なんだこれ?」
「あーらら、子宮のカスだね。恥垢ってやつ。まぁ子宮の中なんて洗えないしね」
マキの解説に正気を取り戻した愛佳が俯く。
だがその醜悪な事実は、かえって他の少年達の性欲を煽ったらしい。
「へへ、清く正しい愛佳刑事の子袋はそんなカスで汚れまくってるわけか。
 なら、俺達のモノでしっかりと掃除してやんねぇとな」
「ああ、汚ねぇ仕事はお任せあれだ!」
次々逸物を反り立てて迫る少年に、愛佳は目を見開く。
巨漢の少年が愛佳を押し倒し、太い剛直を深々と挿し入れた。

「い、いやあ、ここんなの続けられたら、もう私……ぐ、おぐっ!?
 お、おっき……うく、あぁ、っう、ふぁああああああぁーーーーーーーーっっ!!!!」

薄暗い部屋に絶叫が響き渡る。

かつての愛佳を知る物には聞くに堪えないその叫びは、
しかし彼女が人生で発したどんな言葉より雄弁だった。


                          END
<初出:2chエロパロ板 『【マジイキ】イカされすぎ3』 スレ>