1.

囚われの悠里に寝室として宛がわれたのは、座敷牢のような一室だった。
後ろ手には革手錠が掛けられている。
その状況下で、悠里は時間の許す限りストレッチを繰り返した。

「ふっ……ん……!」
180度以上に脚を開き、乳房が床につくまで前屈する。
傍から見ると背骨が折れているのでは、と思うような柔軟だ。
驚くばかりのしなやかさだが、しかし悠里は、自らの身体が鈍っている事に焦りを感じていた。
それは磨き上げられた刀の如く。
一日手入れを怠れば所有者に、
二日手入れを怠れば近しい者に、
そして三日も手入れをしなければ初見の者にさえその翳りが見破られる。
それが研ぎ澄ましたアスリートの身体というものだ。

悠里は身体を鍛えられない現状にストレスを感じていた。
出来る事なら、なまった身体に喝を入れるべく、今すぐフルマラソンに挑みたい。
何千回と巻き藁を突き、サンドバックを蹴り、スクワットで脚を音が立つほどに硬く鍛え直したい。
楓に手も足も出なかった屈辱が、処女を失った時のように心にドロドロと纏いついている。
シャワーをいくら浴びても消すことはできない。
消す方法は楓に勝つ事しかないが、気力も体力も鈍っていく現状、差は広がるばかりだ。
不自由な状況下、悠里はせめてものストレッチを繰り返す。
全身に水を浴びたような汗を掻いて。
その汗の量だけが、かろうじて悠里の心を正常に保たせてくれる。

研ぎ澄まされた神経の片隅に、ふと足音が聞こえた。
その瞬間悠里は焦りの表情を消し、能面のような平然とした顔を取り繕う。
「……まだまだ元気だねぇ、悠里ちゃん」
クミが数人の門下生を引き連れて姿を現した。
なお涼しげな顔でいる悠里を面白そうに眺めている。
「族のヘッド〆た時でも、そろそろ乙女顔になってたんだけどなぁ。
 ま、そうこなくちゃ総合の女王さまとしちゃ面白くないよな」
クミはそう言って座敷牢の鍵を開けた。

これからまた、一日かけて『族抜けの儀式』を施されるのだ。
そう知っている悠里は、緊張に身を強張らせながら、しかし凛然とした態度を押し通す。
脅えて笑われるような真似だけはしたくなかった。





「げほっ!!げぇほっ、おえっ……っ!!!」
悠里が苦しげに何度も咳き込む。前髪から水滴が滴り落ちる。
悠里はレディースに髪を掴まれて池に顔を沈められていた。いわゆる水責めだ。
後ろ手に手錠を掛けられたままなので、いかに悠里といえど抗う術はない。
「沈めて」
悠里の顔を覗きこみながら、クミが命じる。
それに合わせて髪を掴むレディースが悠里の頭を池の中に沈めた。
近づき始めていた池の鯉がまた驚いて逃げていく。
悠里は、初めのうちは微動だにしない。
だがやがて耳の辺りに細かな水泡が浮き始め、身体が細かに痙攣し始める。
それを見てクミが手を上げた。
「げほっ、げほ……!!」
悠里の顔が再び水から引き上げられ、同時に激しく咳き込みはじめる。

よく見れば、その口には猿轡のように布が押し込まれていた。
端が細かに切り分けられた布は、水を吸う事で喉の奥に貼りつき始める。
完全に気道を塞ぐほどでは無いが、息苦しさは尋常ではない。
拷問のようによく考えられた苦しめ方だ。
かなり気の強いレディースでも、これを7度8度も繰り返されれば泣いて赦しを請い始める。
死に直結するような苦しみだからだ。
しかし悠里は8度目の今に至ってなお、強い意思を秘めた瞳でクミを睨み返した。

クミも周りの門下生達も、流石のしぶとさに驚きを示す。
しかし状況は何一つ変わらない。
「もう一回だね」
クミは髪を掴む娘に命じながら、水音を立てる悠里の背後に回った。
「悠里ちゃんも頑張るねぇ。散々恥晒して、今さら意地張る意味なんてないのに」
クミの手は悠里の脚の間に潜り込み、茂みの下の秘部へ至る。
「お、いつも以上のすっごい締め付け。息が苦しいからかな。締めるってか、痛いぐらい」
クミが秘部へ指を差し込みながら評価を下す。
2本指を手で握りつぶすような膣圧は、鍛え上げた悠里の足腰を端的に物語っている。
クミはそれを実感しながら嬲る事が好きだった。



幾度も水責めが繰り返され、やがてシャツを着た悠里の腹は醜く膨れ上がる。
かなりの量の水を飲んでしまったらしい。
その状態で後ろから羽交い絞めにされ、悠里の前に門下生達が群がり始める。
道場に着いたばかりでほとんどが制服姿だ。
ブレザーの前を開け、スカート丈を下着が見えそうな超ミニにした少女達。
顔こそ普通そうな者が多いが、雰囲気は皆いじめっ子のそれだった。

門下生の1人が悠里の前に歩み出て、小さな手で悠里の頬を撫でる。
あまり顔を見ない少女だ。
週一で道場へ通っている、といった所か。
「うわ、すっごい。遠目で見たよりかなり美人じゃん、読モとかなれそう。
 でもゴメンねお姉さん、思いっきり腹ブッ叩くよ」
少女は嬉しそうに言った。悠里は腹に揺れる水を感じつつも、怯えを顔には出さない。
「せぇー、のッ!!」
女子高生はまだ素人らしく、身を後ろに泳がせて拳を引き、勢いよく殴りかかった。
姿勢の定まらない殴りは悠里の下腹ではなく、その上の鳩尾に吸い込まれる。
「ぐぅおおおおっ!!!!!」
悠里は一瞬にして目を見開き、頬を膨らませて吐き気を堪える。
「お、やるじゃん。こいつ吐きそうになってるよ」
周りから拍手が起こった。

悠里が何とか吐き気を呑み込んで息を整えていると、次の少女の脚が視界に入る。
小太りの少女だ。
後ろから羽交い絞めにする少女が姿勢を正した。
それによって悠里も腹を前へ突き出す形を取らされる。
「一度は堪えられても、今度はどうかなぁ。私のはけっこ重いよ?」
少女はそう言うと右手を振りながらリズムを取り始め、素早い動きで突きを放った。
素早い、とは言っても悠里には止まって見える速さだが、羽交い絞めにされた今は避けられない。
「んぐ!!」
二発目の拳は、なるほど重く、悠里の水膨れの腹に深々と突き刺さった。
それだけでもかなりの苦しさを感じる悠里だったが、それでは終わらない。
「ッ!!」
悠里が目を瞑った。少女が突き込んだ拳をさらに回転させて押し込んでくる。
「貴重な体験だもん、こうしなきゃ勿体無いよね」
少女が悠里の耳元で叫び、ようやく拳を抜く。
「ううっ!!うう、ええっ!!!」
悠里は身体を前後に揺すりながら苦悶した。
素人ながら恐ろしく重いパンチだ。もはや平静を装うどころではない。
嘔吐感が喉元まで上り詰め、下顎が痙攣を始める。

「よーし、じゃあトドメ!!」
さらに一人の少女が走り寄り、苦悶する悠里の腹へタックルを喰らわせた。
「うう、こお…………ッお」
悠里の口が大きく開いた。そして数秒後、げぽっ、という音と共に黄色い吐瀉物が吐き出される。
「おっ、吐いた吐いた!!」
大歓声が上がる中、悠里は水に薄められた胃の内容物を喉元へ溢れさせていく。
ようやくに羽交い絞めが解かれ、力なく膝を突きながら。
「げろぉっ……おお、うえぇええ……」
悠里は吐瀉物の溢れる口を押さえて目を瞑った。
頭の焦がれそうな屈辱と共に、かすかな無力感が頭を掠める。



水膨れの腹を打たれて嘔吐させられた後、悠里は汚れた服を全て脱がされた。
そして畳部屋へ上げられ、少女達に囲まれる。
「さぁ総合の女王様、いい加減戦わないと勘が鈍るよね。
 ハンデばっかりも何だし、たまにはフェアな勝負もさせてあげるよ」
クミがそう言って一人の少女を人垣の中へ送り出す。
やはり中々に意地の悪そうな顔をした女子高生だ。

門下生達が囲んだ擬似リングの中、その少女とサシで勝負しろとクミは言う。
しかし悠里は水責めと吐くまでの腹部への殴りで、もはや足元も定まらない状況だ。
今さらになってフェアな戦いなど、どの口が言うのだ、と悠里は歯軋りする。
対照的に相手の少女は乗り気なものだ。
悠里の虚ろな眼を見て勝利を確信し、軽快な足運びで距離を詰める。
足裏を畳から離さない、滑るような移動。
それなりに古武術を身に着けてもいるようだ。
「せゃっ!!!」
少女が動いた。
畳の滑りを利用し、ありえない距離から蹴りを繰り出す。
その遠い蹴りは、まだ防御の形を作り終えていなかった悠里の腕を弾き飛ばし、
しくしくと痛む腹を痛烈に穿つ。
「ぐ!!」
悠里が歯を食いしばって前のめりになった。
そこへ少女が駆け寄り、後頭部に肘を、ほぼ同時に顔面へ膝を突き上げて悠里の頭を挟み込む。
少女のミニスカートが捲れ上がり、青いショーツが露わになった。
「あう、う…………!」
頭への前後同時の攻撃。逃げ場をなくした衝撃が悠里の脳を跳ね回る。
朦朧とした意識にますます濃い霧がかかる。
その状態で再度腹部へ荒々しい蹴りを入れられると、もうそれは人間の耐え切れるダメージではない。
悠里は前のめりのまま、膝もつかずに倒れこむ。
試合なら即座にストップがかかる危険な倒れ方だ。
悠里の美しい裸体は畳に倒れ伏したまま、ぴくりとも動かなくなる。
「ひゅう、先輩やるーぅ!」
「あーあ、こんなフェアなタイマンで負けんのかよ。もう駄目だなこいつ」
制服姿の少女には賛辞が、その足元で倒れ伏す悠里には罵倒が浴びせられる。
しかし悠里には、もうそれに憤るだけの意識さえ残されてはいなかった。





またある時には、悠里は道場に併設されたトレーニングルームで裸のままランニングマシンに乗せられた。
手を機械に結び付けられ、第三者がスイッチを切らない限り延々と走らされるものだ。
走るトレーニング自体は悠里の望む所ではある。
しかしこの仕置きは、僅かな休息や水分補給もないまま、何十キロという道のりを全速力で駆ける無茶苦茶なものだ。
しかも、汗まみれの肌や、限界を迎えて引き攣る全身の筋肉を好奇の目に晒しながら。
「ぜはっ、ぜぇはっ、ひは、ああ……っ!!!」
悠里は試合では30分以上動き回る事もザラだ。
とはいえ、そのスタミナも無限ではない。
「ハッ、ゼッ、ゼェ゛っ……!!!」
走り続ければやがて息は上がり、呼吸困難により嘔吐し、失禁し、泡を噴いて昏倒する。
門下生達はそれら悠里の反応を笑いながら、それでも機械に走らされ続ける姿に歓声を上げる。
ようやく機械が止められた時、悠里は溺れたように汗塗れて痙攣を繰り返した。

そうして疲れ果てた悠里に、少し休んだだけで勝負が挑まれる。
相手は今までともまた別の女子高生だ。
どうやら道場の全員が順番に悠里を叩きのめすつもりらしい。
悠里は疲労のあまり目も見えないような状態だったが、それでも少女の挑戦に応じて立ち上がる。
そして良いように打撃を打ち込まれ、倒れた所へ上から圧し掛かられた。
スカートから覗く女子高生のむちりとした腿が、悠里の首を絞め付ける。
「う゛ぐっ!!!」
悠里は堪らずに少女の腿へ手を掛ける。だが疲労が大きすぎて力が入らない。
「やぁだ、この女王さま、痴漢してくるよぉ」
女子高生は可笑しそうに腿を掴む悠里の手を払いのけ、太腿での首絞めを強める。
「ねぇどう、現役女子高生の幸せ絞めは?オヤジならそろそろ射精してる頃だよ」
女子高生は笑いながら悠里の顔に唾を垂らす。
しかし悠里は憤るどころではなく、目を見開いて苦悶している。

少女が圧し掛かって首を絞める傍らで、別の少女達は一糸纏わぬ下半身に群がっていた。
「ねぇねぇ、今日コレ買って来たんだけど、試してみない?」
「おお、膣圧計じゃん!面白そうだな」
一人の少女が、取り出した道具へコンドームを被せ、悠里の恥じらいの中へ挿し入れる。
悠里の腰が跳ねた。
「おおすげぇ、80ちょいか。平均の倍はあるよな」
「あ、待って、すごっ……。首絞められた瞬間は100くらい行ってるよ?」
「おいおい、それ男のアレがへし折れるんじゃねーの?怖ぇ女」
そう口々に言いながら、限界を迎える悠里にさらなる恥辱を与えていく。



このような悠里への暴虐は連日続いた。
修練の前、制服姿の門下生達が集まってしばらくが悠里への『仕置き』の時間だ。
気の強いレディースを心から服従させる為の儀式の数々。
それは一つの例外もなく痛烈で、悠里はどれほど平静でいようとしても、
最後には泣きを入れてしまう。
そういう人間としての根幹を抉る責めを、レディース達は熟知しているのだ。

拷問に等しい責めで恥辱を味わった後は、必ず門下生との戦いが組まれた。
前後不覚の中で、複数対一で、衣服の端を掴まれた状態で。
それはあまりに公平さを欠いた戦いであり、負けても敗北と思う必要さえないものだ。
しかし悠里のような格闘家にとっては負けは負け。
さらに、例え世界中の人間が悠里の負けではないと認めたとしても、
悠里自身がその屈辱を胸に刻みつけてしまっている。
門下生達はただ強い悠里を負かす事が楽しい、というだけだろうが、
敗北を重ねさせるというその行為は、誇り高い王者の心を着実に疲弊させていった。



2.

門下生達に終わりの無い敗北を与えられる裏で、もう一つ悠里を追い詰める物がある。
紗江と楓による色責めだ。

「だいぶ辛そうやねぇ、悠里」
楓は湯飲みを傾けながら悠里を見やった。
夜の帳が下りた和室の中、行灯に照らされた2つの影が揺れる。

悠里は胡坐をかく格好のまま、床に顎をつけるようにして縛られていた。
高く掲げた尻に三つの灸が据えられているのが見える。
彼女の臀部にはちくりと刺すような熱さがもたらされている事だろう。
胡坐をかいた足裏は指同士を擦りつけるようにぴっちりと結び合わされ、
後ろに縛られた手もまた合掌の形で結び合わされ。
口には細い棒状の口枷を深く奥歯にまで咥えさせられていた。
口枷は紐で頭後ろに固定され、さらに手首にまで結わえられて悠里に俯くことをさせない。
畳につく悠里の顎下には負担を緩和する為の座布団が敷かれており、責めが長時間に渡る事を物語る。

普通の女性ならば数分で音を上げるような姿勢ながら、
バレエダンサーに匹敵する柔軟性をもつ悠里にはさしたる負担でもないだろう。
しかし悠里の顔からは、彼女がかなり参っている事が窺い知れた。
額が汗で濡れ光る。
猫科の獣を思わせる瞳は充血して涙を湛え、
唇からは溜まった唾液が零れ出し、口枷を伝って座布団に泡立つ染みを成す。
容のいい鼻からは荒い息が吐かれた。

何が彼女を追い詰めるのか。
その疑問の答えは、彼女の後ろへ回った時に明らかになる。
胡坐をかいた悠里の秘部に、何か膏状のものを塗り込めた痕があった。
そしてその痕を覆うように、開いた秘唇からしとどな蜜が溢れ出ている。
秘唇は充血して厚みを増し、まるで本物の唇のようだ。
明らかに異常な状態だった。


「うう、うう……う」
悠里はうつ伏せのまま、奥歯に噛み締めた猿轡から呻きを漏らす。
秘所が火照って仕方がない。
一体何が含まれている膏なのか、秘肉を溶かすように潤ませて露を搾り出していく。
恥毛の茂みは水気を含んで垂れ下がり、畳に音を立てて滴を垂らす。
内腿がぬるぬるとした液に塗れていく。
膣奥が疼く。炙るような熱さは、尻の上に据えられた灸とよく似ていた。
「ふーっ……ふーっ……」
顎を座布団に沈めたまま、悠里は目の前の楓を睨み上げる。
楓は優雅に茶を啜っていた。
鼻から荒い息を漏らし、座布団を涎で濡らす惨めな悠里とは対照的だ。

「そろそろ、堪らんのやろ?」
楓が立ち上がり、扇子を手に悠里の背後に回った。
「ひどい有り様や」
悠里の秘部を見下ろして楓が告げる。
「んん……」
恥辱のあまりか、悠里の身体がぐらりと揺れた。
その瞬間、楓の持つ扇子が悠里の腿をぴしゃりと叩く。
「ッぐ!」
悠里はつらそうに眼を閉じ、姿勢を元に戻した。
もうずっとその調子だ。
楓は涼しげな顔で悠里を見張り、悠里が姿勢を崩そうとするとその背や腿を扇子で叩く。
そして冷酷なまでに静かに、悠里の秘所を眺め続けるのだ。
この単調な焦らしは、しかし誇り高い悠里の心を根元から炙り焦がした。

合掌したまま胡坐をかき、前のめり。この状態からどうやっても逃れられない。
灸は尻肉を刺すように炙り、秘所の膏が性感を研ぎ澄ます。
畳には一定の感覚で愛液が滴り落ちていく。
みずからの女の匂いが吸気と共に肺の奥へ流れ込んでくる。
それを何十分、あるいは何時間と味わい続けながら、やがて悠里の意識は薄らいでいった。
「どうや、悠里。なんぼ鍛えたかて所詮は女、っちゅう事を思い知るやろう」
楓の言う通りだ。
疼いて、疼いて仕方が無い。
秘裂の中を滅茶苦茶に掻き回してほしい。乳首を捻り潰してもいい。
陰核を撫でさするだけでも楽になれる。
そうした浅ましい女の欲求が何度も限界を迎えた末に、悠里は別の部屋に移される。
紗江の待つ部屋へ。



「くっ……くう、ううん!ん……、ッ……あ、あああああっっ!!!」
夜の室内に叫び声が響き渡る。悠里の声だ。
かなり長いこと必死に声を抑えていたが、とうとう堪えきれなくなったらしい。
彼女は縄を打たれたまま布団の上に転がされ、紗江に抱き枕のように絡みつかれていた。
紗江の白い指はあるいは乳房を摘み、あるいは秘所に潜り込む。
「悠里さん、火照ってたまらなかったのね。指にこんなに纏わりついて……。
 お分かりになります?愛液が白いでしょう、本気の証拠なんです、これ。
 ほら、ココをこんなにして差し上げます。良いでしょう?」
紗江は悠里の耳元で囁き、様々に指を遣う。
悠里はその度に叫びながら身を捩らせた。
紗江のレズビアンテクニックは、恐ろしいほど洗練されていた。

「うんんっ!!!」
紗江の指が秘肉を割り開いた瞬間、悠里の秘所から飛沫が上がる。
それは一度短く飛沫いたあと、紗江が陰唇を数度押し込むのに合わせて
ぴゅ、ぴゅっとさらに噴き出した。
「あら、もう潮噴き。こんな指での慣らし程度でお出しになるなんて。
 本当に出来上がってるらっしゃるのね」
紗江は嬉しそうに言い、さらに肌をすり合わせるように密着して悠里の深くに指を差し入れる。
潮噴きを経験したばかりの悠里は、目を細めてそれを嫌った。
「やめてっ!……あ、あなたの指、何かおかしいわ!!」
悠里は膝をすり合わせて拒否する。
しかし紗江の指が巧みに秘所を弄くると、その閉じた膝が簡単に開かされた。
こと性戯に関しては、この歳若い紗江の方が数段上らしい。
抵抗できない。関節技を取られたようなストレスが悠里を襲う。

「いや、あああっ!!!!!」
喘ぎながら悠里の目は寝室を彷徨い、壁際に置かれた姿見へ吸い寄せられた。
そこには縛られたまま、黒髪の少女に成す術もない自分が映っている。
無様な姿……悠里はそう感じた。
その瞬間視界が涙に塗れ、強張っていた太腿の力が抜けた。
同時に紗江の指がいよいよ身体の奥へ入り込み、膨大な快楽を悠里の脳に送り込む。

 (ああ……私、またイくのね……)

悠里は白んだ頭のまま、何度も潮を噴き零すカラダを淡々と見下していた。