タイトルの通り、2年越しでようやく完結しました。
ギリギリ年内に間に合わなかったのも以前と同じ……。

私にとって初めてのバトル物となるこの『The edge』、如何でしたでしょうか。
少しでも楽しんで頂けたなら幸いです。
基本はリョナ小説ですし、バトル物としては物足りなさを覚える方もいらっしゃると思いますが……ご勘弁を><


以下、裏話というか割とどうでもいい話。
楽屋裏ネタが苦手な方はエスケープしてください。



個人的に悠里は、物凄く動かしやすい主人公でした。
思想とかが結構私自身の偏った考えを投影してたりして、自分の分身みたいなもので。
このキャラの基本は、いつか書いたかもしれませんが、ストリートファイターに出てくる『ユーリ』。
ベガ親衛隊の一人です。
あるいは、『龍虎の拳』のユリ・サカザキもイメージの隅にあったかもしれません。
お下げ髪ですし、奔放な空手家ですし。

さらにイメージという点で言えば、
・To Heartの来栖川綾香
・ロマサガ3のエレン・カーソン
・『なつきクライシス』の貴澄なつき
辺りの影響は間違いなく入っています。どれも私の大好きなキャラですので。
ちなみに「天真爛漫で男勝りな、腕っ節の強い美人」って共通点があります。

これらのイメージをごちゃまぜにした結果、ようするに私の好みの結晶が悠里という訳です。


さて、この悠里。
『総合の女王なのに、寝技できないのは不自然では?』
という疑問は当然出ると思います。
現実世界では、寝技を知らないストライカーが常勝などというのは有り得ないのですが、
そこは創作物なのでファンタジーを入れています。

以下、悠里の寝技について。
設定的な話と、メタ的な話があります。

まずキャラ設定的な話。
悠里は、本当に全く寝技の防御を知らない訳ではありません。
知識としては知っていますし、素人やちょっと齧った程度の人間が寝技を掛けてもまず掛かりません。
しかし、実際にリングで悠里に対して寝技をかける人間というのは、柔道全国優勝の青葉であったり、
バリバリ実戦派の軍人であったりします。
そういう人間に対しては、あまり寝技の才能がない悠里が足掻いても無駄です。
だから寝技の防御よりは、そもそもグラウンド自体を避ける事に重点を置いているのです。

次に身も蓋もない、メタ的な話。
この物語はリョナ小説です。
ぶっちゃけ作中世界は「いかにヒロイン悠里を嬲るか」を基準に成り立っております。
そしてやっぱり最大のリョナとは、気高い女が関節技でギリギリとやられる事だ、と私は思っています。
ゆえに、悠里さんがあっさり関節技を喰らってくれないと困る。
でも絶対王者にはしておきたい。
そこであそこまで立ち技がチートなのです。
重撃系ストライカーの方が主人公として映えますし。

……とまぁそういう訳で、悠里は寝技はしません。才能もないという設定です。
リョナ小説の主人公である以上、そこは諦めてもらいましょう。


ともかく、これでThe edgeはおしまいです。
今まで応援してくださった方々、好きだと言ってくださった方々、本当にありがとうございます。
バトル物はどうせまた書くと思いますので、その時にはぜひともよろしう~


では。お休みなさい ノ