※拷問物、嘔吐系スカトロやや注意。
 この物語はフィクションです、実在の組織・団体には一切関係(ry



日本国から思想の自由が奪われて7年。
2016年10月に可決した、『有害図書撤廃法』が全ての始まりだ。

民道党主導で押し進められたこの法律は、名目にこそ有害図書とあるが、
その“指導対象”はアニメーションや音楽、インターネット配信など、
日本国民のあらゆる自己表現方法に及ぶ。
法律の成立当初は、思想の自由を妨げる悪法だと多くの非難が出たものだが、
そうした考えを表明する代表者が次々と冤罪を着せられては逮捕されるうち、
次第に反対運動は下火になっていった。

かつての『治安維持法』とは違い、現代にはインターネットがある。
ゆえに水面下での大規模な反対運動は容易だ。
そのような考えもごく初期にはあったが、しかしすぐに廃れていった。
あらゆるプロバイダ会社を抱きこんだ政府によって、
コンピュータはその使用時に、国が割り振った特殊なコードを入力する形式に変えられたのだ。
ログイン時に打ち込んだこのコードを通し、あらゆるウェブ活動は国に常時監視される。
こうしてインターネットは、書籍による反対運動以上に国に見つかりやすい悪手となった。

インターネットが禁じられれば、自然と反対運動は戦時中のものを踏襲する形となっていく。
自身が有害と断じられた著作者、或いは近親者が処罰された者を中心とした、
政府の目を盗みながらの草の根運動に。
特に“草の根”の最上部、国営工場勤務者の内で秘密裏に結成された『誇国党』は、その最たるものだった。



しかし、その誇国党にもついに揺らぎが生じる。
同志の一人、関靖史が『有害図書撤廃法』反対のビラを渡している所を見つかり、逮捕された為だ。
関は真面目な活動家ではあったが、その半面、党内でも有名なほど臆病な男だった。
その関が、かつての特高警察を髣髴とさせる拘置所の尋問に耐え切れるとは、到底思えない。

また、誇国党の構成員達にはもう一つ気がかりな点がある。
関とここ数ヶ月ペアで活動していた女性党員の、石澤ゆかりだ。
父親の処刑が元で反対運動に身を投じた彼女は、誇国党でも最初期のメンバーの一人だった。
両親が噺家であった影響か、彼女自身も弁が立ち、党の集会では度々名演説を繰り広げて士気を高めた。
また合気道2段の腕前を持ち、細い路地で警察に囲まれた場合でも、数名の党員を連れて逃げおおせた事が幾度もある。
さらには歩けば人が振り返るほどの美人であったので、その美貌を活かして男を党へ“引き込む”ことも仕事としていた。
事実、彼女は党内でのマドンナであり、彼女の為に精力的に活動する党員が相当数いるのが事実だ。
そのような石澤であるから、『誇国党』の指導者である室井高次朗も、彼女に全幅の信頼を寄せていた。

臆病な関が捕まったとなれば、仕事上の生活を共にしている石澤の身も危うい。
特に石澤は、過去に二度の活動による逮捕歴がある。
その二度は『頑張り』続けた結果、終に口を割る事無く釈放と相成ったが、今度はそうはいかない。
二度までの逮捕は良いが、三度目は自供するか命を落とすまで責め抜かれるという。
石澤に次はない。
そう案じた同志数名が取るものも取りあえず彼女のアパートに向かったが、遅かった。
アパートの二階の部屋にはすでに明かりがついており、数名の人の気配があった。
玄関口の付近には乱闘の跡があり、そしてその現場から引き摺られるように、
頭から血を流してぐったりとしている石澤が警察車両へ運び込まれる所だった。
相手である機動隊の数が数だけに、駆けつけた同志達にはどうする事もできず、
関がこれほど早く口を割ってしまった事実に愕然とする他ない。

翌日、工場の始業前に、全工員に対してある映像記録媒体が配られた。
『不穏因子処罰の事』
表面に記されたその文字を観て、誇国党の人間は誰もがその意図に気付いただろう。
それは恐らく、石澤への尋問の記録だ。
同志が凄惨な目に遭っている様子をあえて見せる事で、出方を窺おうという魂胆に違いない。

室井を始めとする誇国党の党員達は、その日の職務を普段以上に淡々とこなした。
そして就業後、慎重に慎重を期した方法で集会を開き、一台のコンピュータで映像を再生する。
モニタに映像が映し出されたその瞬間、集会所に多くの嘆きが溢れ出た。



映像は、拘置所の地下室であろう、殺風景なコンクリート壁を背景としていた。
逮捕歴のある党内の数名に、同じ光景を見た覚えがあった。
石澤がその殺風景の中、かろうじて肘掛けと背もたれのある簡素な椅子に腰掛けている。
格好は工場内での作業着であるタンクトップのままだ。
聡明な彼女のこと、関が逮捕されたと耳にした瞬間にその意味に気付き、
着替えもせぬままに自宅へと雲隠れ用の荷を取りに戻って、そこで惜しくも捕らえられたのだろう。

石澤の長い黒髪は散々に乱れ、こめかみと唇の横には赤い痣が奮闘の様子を物語っていた。
両の手首は椅子の肘掛けに結わえ付けられ、映像では上半身のみの為に確認できないが、
恐らくは足も縛られていると思われる。

映像が始まって暫らくは、石澤はまだ意識が朦朧としているらしく、頭を揺らめかせていた。
しかし首が後ろに落ちるとそのショックで気を持ち直し、首を振りながら視界を安定させていく。
鋭い視線でカメラを睨んでいる所からして、状況にはすぐに気付いたらしい。
「おはよう、石澤ゆかり君。さて、色々と答えて貰うぞ」
カメラの傍から声がし、石澤の正面にあるテーブルに書類の束が投げだされた。
映像がそれを追うと、どうやら工場勤務者のリストであるらしい事が解る。
映像を見守る誇国党員達の間に緊張が走った。

『こいつは知っているな?お前の仲間か』
警察官らしき男の指が書類を這い、同時に石澤へと問いかける。
しかし石澤は何を聞かれても、毅然とした態度で相手を睨みつけているだけだ。
それをやや繰り返した後に、問いかけていた警察官が笑みを浮かべながら立ち上がる。
『…………なるほどなるほど、噂通り気の強ぇ女だ。
 お前、こないだ捕まった時にゃ署内の希望者50人ばかしに三日ぶっ通しで輪姦されて、
 それでも吐かなかったらしいな。
 相当ブッ太い奴もいて、同じ目に遭った女は二日目の晩にゃ発狂したらしいのによ』
警察官はそう告げ、石澤の顎に指を当てて上向かせた後、おもむろにその桜色の唇を奪った。

「ンの野郎ッ!!」
その映像を目にした誇国党員の数名が気色ばむ。石澤に熱を上げていた者達だ。
「……静かに観ろ」
党首である室井が窘めると、一応収まりはするものの、不満を抱えているのは明らかだった。
しかしそれは、室井とて同じ事だ。
党結成以前の地下生活時代から共に修羅場を潜り抜け、同胞を喪う痛みを分かち合った。
共通の夢に燃える若き活動家として、時には男と女の関係に踏み入る事もあった。
石澤ゆかりに女を教えたのは室井だ。
その室井が、言葉通りの平静でいられる訳が無いのだ。
党内の古株はその事に気付いており、室井を助ける形で党員の宥めに掛かっていた。



得意顔で石澤の口を貪っていた警察官だが、ある瞬間に短い叫びを上げて身を仰け反らせる。
手袋を嵌めた手で口元を押さえ、手の平についた血を見て呆然としていた。
対する石澤は、口内に溜まった血をプッと吐き捨てて睨み上げる。
「へへ、ざまァ見ろ!」
誇国党員からはその気丈さに歓声が上がった。
口を噛まれた警察官は、しばし怒りで肩を震えさせ、傍らのもう一人に何かの指示を出す。

『……なるほど、そういう態度か。よーく解った。
 俺ァ別嬪を普通に抱くのも好きだが、苦しませるのはモット好きでな。
 やりたいようにやるぜ』
警察官がそう告げた直後、画面内にもう1人、警察服に身を包んだ男が姿を現した。
その男は背後から石澤の顎を鷲掴みにし、無理やりに口を開かせながら、
左手に持った巨大な漏斗を石澤の喉奥へと押し込んでいく。
『んっ、ん、んんっ、あうっ!!』
石澤は、三角コーンをやや小さくした程度のその漏斗の侵入に、細い身を捩って抵抗する。
しかし男の警察官の力に敵うはずもなく、喉の深くに突き立てられてしまう。

『動くなよゥ、高い酒だぞ』
先ほどの男がそう言いながら、ブランデー色をしたボトル入りの酒を開封する。
そして漏斗を咥え込んだ石澤の口へと、斜めに傾けながら勢いよく流し込む。
『えふっ、えふぇっ!!ん、おう、けへっ……!!お、おぐっ……!!』
石澤は背後の男に顎を押さえられたままで悶え苦しんでいた。
口を目一杯に開いてようやく飲み込める太さの漏斗から、光る筋となって酒が零れる。
それは鼠色のタンクトップを黒く染めながら、女性らしく膨らんだ乳房のラインを浮き彫りにしていく。

「やばいよあれ、お酒でしょ!?急性アル中になっちゃうよ……!!」
集会場に女の脅える声がした。男の怒号も響いた。
「静かにしていろと言ったはずだ」
室井達がそれを諌める。
感情は解らぬではないが、大声を上げてはこの集会所の位置が警察方に知れないとも限らない。
数名の同志から冷血漢呼ばわりをされたが、それでも室井は口を噤んでいた。



警察官はボトルを上下に振りながら最後の一滴まで流し込み、空になったそれを背後に投げ捨てる。
そして錠剤の入った陶器を手に取った。

『今の酒は美味かっただろう、胸が燃えてるようなんじゃないか?
 ……次はこのとっておきのクスリをくれてやる。
 コイツも凄ぇぞ、数粒で天国に行ったみてぇに気分が軽くなるらしい。
 緊張を解すためにも、たっぷりと呑み込めよ』

警察官はそう言い、陶器から数粒を手の平に取って漏斗の中へ落とし込んだ。
そして石澤が苦しみ喘ぎながらそれを飲み込む様を、これ以上ない満面の笑みで見守り、
続けて陶器そのものを傾けて錠剤全てを流し込む。
さらには間髪入れずに再びボトル入りの酒を手に取って、逆さに向けながら注ぎ始めた。
これだけ立て続けにされては、石澤も堪ったものではない。

『んむ、ん、んッ!!ぶっ、えう、え、ええっ!!あ゛ぁ、んー、あん゛ーー!!』

声にもならない呻きを漏らし、身悶え苦しむ。
漏斗の上方から溜まりに溜まった酒が零れ、石澤の顔に降りかかる場面もあった。
しかしそれだけ溜まった分も、男達が漏斗を揺らす動きに合わせて石澤の胃の中へ流れ込んでいく。
2本目のボトルが空になった所で、ようやく男達は漏斗を抜き去った。
『あはっ!!ああ……あっ……!』
石澤は勢いよく酒を噴出しながら大口で空気を求め、次に下唇を引き締めて何かを堪える。
そして目を固く瞑ったまま額に皺を寄せて、まるで強い頭痛に耐える風な表情を見せた。

『さて、では素直な女になるのを待つとするか』

警察官はそう告げて石澤の真向かいにある椅子に腰掛け、ボトルの酒を呷り始める。



石澤は初め、警察官を意志の強い瞳でただ睨み据えていた。
しかし肩で息をする状態である事は変わらず、額には脂汗が浮いている。
さらには時折り口を大きく開閉したり、息を詰まらせたように前のめりになる。
それが数分続き、急に石澤の目つきが鋭くなったのを警察官は見逃さない。
『そろそろ5分だ、耐え切れまい』
その言葉が発せられた、まさに数秒後。
石澤の瞳が大きく見開かれ、頬が膨らむ。
そしてその唇の間から、抑えきれないといった様子で黄褐色の吐瀉物が溢れ出た。
一度漏れ始めれば後は止まらない。
『う、う、んウウウ、おうぇっ……!!』
石澤は額に皺を寄せ、その美しい頬の線を歪めながら吐瀉物を吐きだしていく。

『はは、盛大に吐き出したな。どうだ、身体の内から胃液を押し出されるのは未知の苦痛だろう。
 何もかもを投げ出したいんじゃないのか、ええ!?』
警察官が石澤の肩を掴み、ドスを利かせながら叫ぶ。
石澤はそれに何か反論しようと試みるが、その瞬間にやぶ睨みのように視線を乱れさせ、二度目の嘔吐を喫する。
吐瀉物は彼女の鎖骨を流れ、タンクトップの下に流れて乳房までを汚した。
すると警察官は、腕を無遠慮にタンクトップに潜り込ませ、吐瀉物に塗れた乳房を映像の中に曝け出させる。

「う、うわ!」
言葉も無く映像を眺めていた党員の男が叫ぶ。
「もう、止めてあげてよ……!!」
女の党員の多くは目を覆って嘆いた。
室井高次朗はといえば、そのどちらでもない。
虚ろな瞳で映像を見つめ、そして彼女の肌に触れていた身として、一つ異変に気付いた。
通常であればやや陥没気味である石澤の胸の先が、この映像においては屹立している。
映像の前に愛撫を受けていた可能性もあるが、それならば着衣のままである事が不自然だ。
ならば、彼女は外的要因でなく火照っているのか。恐らくは、流し込まれた薬の影響で。
その事実がまた、室井の心臓を麻紐のように締め付ける。

石澤は映像の中、手袋をつけたまま乳房を揉みしだく警察官の顔を睨みつけていた。
小さな嘔吐を繰り返しながらも、口の中に吐瀉物が溜まればそれを吐き捨てて。
しかしその表情はなんとも苦しげだ。
顔中に皺を寄せて苦しむ段階が過ぎると、次は高熱に浮かされたような顔に変わる。
何度も瞬きを繰り返しながら、かろうじて開いた瞳はどこにも焦点を結んでいない。
『う……う、う、う……あく…………』
党員の前では一度も見せることのなかった涙を目尻から溢しながら、
ついに石澤は椅子の向こう側にがくりと首を垂れた。
白い首筋を映像に晒しながら、ピクリとも動かなくなった。

『へ、気ィ失いやがったか。ま、あの苦しみに耐えただけでも大したもんか。
 だがなぁ石澤ゆかり、お楽しみはまだまだこれからだぜ。
 とりあえず今は、薬の効果でマンコもグチョグチョになってんだろ。
 幸い調教道具は何でも揃うからよォ、膣ン中を徹底的に開発してやるよ』

警察官は失神した石澤の顔を覗き込みながら囁きかけた。
その声色は、明らかにカメラに拾われるよう計算してある。
党員達にはそれが解り、映像が終わった後も、ぶつけ様のない憤りに駆られるしかなかった。



さらにその翌日の始業前には、再び全工員に対しての配布物があった。
今度は写真が一枚。
“素っ裸”の石澤が、蟲責めに遭っている写真だ。
女の党員の数名は、この写真を一目見た瞬間にトイレに立った。

コンクリート床の一部が四角く切り抜かれ、中に様々な蟲が所狭しと犇いている。
石澤は手首のリストだけで天井から吊り下げられ、その蟲壷に膝までを漬けられていた。
石澤の身体には無数の蟲が這い回っている。
白い肌は無数の刺し傷・噛み傷を残され、随所が深紅に変色していた。
石澤の正面には肥え太った尋問官らしき男がおり、蟲の入ったバケツを手に提げている。
そのバケツに満ちた蟲と石澤の髪の中に覗く蟲が同種である事から、
尋問官が定期的にバケツの中の蟲を石澤に浴びせかけている事がわかる。

こちらに背を向ける格好のため、石澤の表情は窺えない。
しかし写真の中の尋問官が石澤の顔を覗きこんでいる様子からして、
嫌悪感に満ちた表情をしている予測が立つ。
また写真を穴が空くほどに見つめた党員は、石澤の肌の至る所が粟立っている事実をも発見した。

写真に添えられた一文によれば、世の地獄のようなこの蟲攻めは、実に丸一晩に渡って続けられたとの事である。



それからは、必ず毎日という訳でもなかったが、数日に一度は石澤への尋問を記録した写真や映像が配られた。
責めの内容は恥辱責めや色責めが多くを占める。
「思想犯への尋問だとか何とか言って、結局は歪んだ性欲を満たしたいだけじゃない!
 ゆかりさんが美人だから盛ってるんだわ。こんなの只の変態よ、変態!!」
女の党員は皆そう言って憤慨した。
室井もそれは間違いのない事だと思っていた。しかし、それだけではない。
警察は誘っているのだ。
餌である同志・石澤にあえて死に至らない屈辱的な拷問を繰り返し、こちらを煽る事で、
感情に任せて反抗してくるのを待ち構えている。
そして残党を一網打尽にする腹積もりだ。

それが解っているからこそ、いよいよ室井は慎重にならざるを得なかった。
石澤を救出する為の計画は当然進めなければならない。
しかしその為には、警察の包囲網の把握、救出計画が失敗した際の逃走経路・非常時の指揮体勢など、考えておくべき事は山のようにある。
また敵の出方だけでなく、党員の中から先走る者が出ないかの監視も併せて行わなければならない。
これらの難題が重なり、誇国党内の空気は次第に不穏なものとなっていった。

石澤が捕まってから一週間の日にも、やはり映像記録が配布された。
この時は吊り下げられての『やち責め』だ。

申し訳程度に胸を覆うシャツを着せられた石澤が、天井から吊り下げられている。
腋を晒しながら手首を頭上で吊るされ、膝も胸ほどの高さまで吊り上げられる。
さらに足首にも、大股を開く格好を維持させるように縄が掛かっていた。
要は空中で大股開きをする格好だ。
大胆に過ぎる格好だが、もはや責めている警察官に遠慮はない。
どうやら石澤の身体は毎晩のように、彼らの慰み者とされているようだった。

吊られた石澤を取り囲む警察官達は、各々手に石鹸水をつけ、石澤を陰核を捏ね回す。
そうして石澤がその快感に耐え切れず、吊られた不自由な姿勢のまま身を捩る様子を嘲笑うのだ。
室内にはもう何時間にも渡って、下卑た男の笑いと、艶かしい女の呻き声が繰り返されていた。
男の指が代わる代わる陰核を摘む。
初めは見えるかどうかの淡い蕾だったそこは、今や小豆を2つ並べたほどの大きさに膨れている。
陰核の下の秘裂も花開き、尻肉にまで滴るほどの愛液を吐き溢している。

『っく、う、う……!!はあ、あ、ああ、あうっ…………!!』

その状態にありながら、石澤はなお瞳に涙を溜め、歯を喰いしばって耐え忍んでいた。
しかし息がつらくなって口を開けば、そこから切ない喘ぎを上げ続けてしまう。
それは何とも健気で、涙ぐましい努力であり、党内には同情の声が多数上がっていた。



さらに数日後の映像では、石澤がその口の穴を使い回されていた。
首と両手首を横並びに拘束する木枷を嵌められ、フックで鼻腔を上方に歪められ、
挙句の果てにリングギャグで大口を開けさせられた上でのイラマチオだ。
あたかもその美貌に嫉妬したかの如く美貌を損ねられ、喉奥を蹂躙される。
責め役にも十分すぎる性器の長さを持つ者が選ばれている為、喉の相当な奥にまで達してしまう。

『おうう゛ぇっ!!おお゛う゛ぇっ!!!う゛ぇ、え゛、おろ゛う゛ぇっっ!!』

とてもその美貌から出たとは思えないほど、低いえづきが響き渡る。
下腹をえづきにあわせて膨らませ、或いはへこませながら、石澤は苦しみ悶える。
散々そうした後に、ようやく異常な粘度の唾液を纏い付かせながら怒張が引き抜かれた。
解放されてリングギャグの隙間から犬のような呼吸を繰り返す石澤。
しかしその休息も束の間、また別の勃起しきった逸物が、リングギャグの穴を埋め尽くす。

『おえ゛ぇっ、おお゛う゛ぇっ!!んんうおう゛ぇ、え゛、おお゛おう゛う゛ぇっっ!!!!』

限界まで固くなった状態の怒張を深く捻じ込まれ、石澤がえづき上げる。
『へへ、こりゃ気持ちいいなァ。しっかも、またすげぇ声出してやがるぜ。
 ゲボ声聴く限りじゃ、俺のが一番デカくて長いんじゃねぇのか?』
男が嘲笑う。

それが何時間もかけて延々と繰り返された。何も変わらず、変えられず、延々と。
変化といえば、石澤の身体に光る汗の量と、床に滴る涎の量、
そして初めは相手を睨み上げていた石澤の瞳が、いつしか泣き腫らしたように前方しか向かなくなった事、程度のものだった。



今直ぐにでも同志・石澤を助けに行くべきとする意見と、浮き足立っては相手の思う壷だとする意見。
誇国党の中では、その論争が連日巻き起こっていた。
工員達に新たな映像が配布されたのは、そうした折のことだ。

最新の記録で石澤は、簡素な寝台に横たえられて繰り返し犯されていた。
目隠しをされ、両手首を頭上で拘束されたまま警察官の一人に押さえ込まれている。
そのまま正常位で、伸ばした両脚を抱えるようにして犯されている格好だ。
状況自体はやや特殊とはいえ、そう変わった性交でもない。
しかしながら、石澤の反応は尋常ではなかった。

『ああ、あ、あいや、ぁっ……!!もう、やめて、やめ、あ、いく、あ、あっ……!!!!』

石澤は歯を食いしばり、または大口を開けて大きな快感を表している。
細い腰は男が突きこむたびにと言っていい頻度で仰け反り、
すらりとした両脚は所在無げに空を蹴りながら強張る。
まるで一突き毎に絶頂を迎えているかのような反応の激しさだ。
普段の石澤の反応からしても、それは異常といえた。
だが注意深く観れば、映像の端にその原因と思しきものが映っている。
注射器が、映像内にあるだけで4本。
すでにそのピストンは押し込まれており、注入の役目を果たした物と解る。
どうやら石澤の過剰反応は、薬を投与された故らしい。

犯している警察官はそら恐ろしいほど淡々と石澤を抱いていた。
相手の両腿を掴み、角度を調節した上で小刻みに腰を打ち付ける。
その計算され尽くしているらしい動きは、やはりと言うべきか石澤の表情を歪ませた。

『あ、あ、あああううあああっ!!もうだめっ、だめ、もらえ、ああう!!
 い、いく、いく、いくいく、んわあぁあああーーーっ!!!!!』

数分後、音声が割れるほどの絶叫を上げながら、石澤は大きく背を反らせた。
その背が再びシーツに付いても、艶かしいその身体は細かに痙攣するばかりだ。

犯していた警察官はそこでようやく逸物を抜き去った。
結合中は良く窺えなかったが、改めて見れば大抵の男が自身を喪失しそうなサイズだ。
男は怒張を抜き出した直後、石澤の秘部に指をかけて強く開く。
カメラに彼女の膣奥の様子が映し出された。

照り光る液に塗れた粘膜の奥に、大きく口を開いた門のようなものが見える。
処女膜である筈もなく、位置的にもそれより深い。
映像を見る彼女の同志達も、初めは誰もが、その映像の意図する所を量りかねた。
しかしさらに凝視を続けた時、男の1人が驚愕に目を見開く。

「お、おい……あれって、まさか……子宮口じゃねぇのか?」
彼が傍らの女性党員に尋ねると、彼女も口を押さえて驚きを露わにする。
「そ、そうみたい。あれ……し、子宮口よ、間違いない。
 やだ、でも何、あれ……あんなに拡がって、もう男のアレが入るじゃない……。
 まさか、子宮を直接、犯されてたの……?
 だからゆかりさん、あんなに反応してたの……!?」

膝が砕け始める女性党員の答えを裏付けるように、映像内に音声が入る。

『また失神したか。やはりこの女でも、子宮を直接かき回されるのは堪らんらしいな。
 いいぞ、さらに続けろ。失神に失神を重ねさせてやれ。
 この女も、先ほど赦しを乞いかけておったからな、案外もう容易に落ちるのかも知れん』

その声と共に、再び結合の音が鳴りはじめる。
それに合わさるように、石澤の泣くような呻きも上がり始める。

遠くで集会所の扉が押し開かれるのを、室井は耳にした。
堪えきれなくなった党員が飛び出していったのだろう。
彼らが下手を打って捕まり、この集会やメンバーの情報を漏らせば全ては終わりだ。
しかしそれもまた一興かも知れない、と室井は考えていた。
頼りになる同志であった石澤が奪い去られ、それに合わせて党内も分裂している。
ここからどうやって、勢力を立て直せば良い。
いや、それよりもそもそもにして、室井自身の心にポカリと口を開けているこの空虚を、
どのようにして埋めれば良いのだ。

室井はこの時、自分にとっての“石澤ゆかり”がどれほど大きな存在であったかを、
漸くにして認識したのだった。



                        終わり
<初出:2chエロパロ板 『【性拷問】拷問系総合スレッド【水責め火炙り】』 スレ>