※現在放送中のアニメ『キルラキル』二次創作。
 若干ながら、排便・嘔吐要素が含まれてます。



「お、憶えてやがれ!」

二流の悪役が発するような叫びを残し、纏 流子(まといりゅうこ)は脱兎の如く逃げ出した。
逃げる他なかった。
父親の仇、『片太刀鋏』の謎を求めて本能字学園へと転入した流子。
その頂点に君臨する鬼龍院 皐月を追い詰める一歩として、敵対する運動部員を叩き伏せた所まではいい。
しかし、仮にも相手は身体強化服……『極制服』を着用した強者揃い。
勝ちこそしたが、体力を消耗しすぎた。ゆえに彼女は逃走する。
「逃げられると思うかッ!!」
風紀部委員長・蟇郡 苛(がまごおり いら)の荒々しい怒声が流子の背に浴びせかかった。
その風圧に一瞬眉を顰めつつも、流子の顔に焦りはない。
過去に幾度も、同じ光景があった。
流子が逃げ、生徒会四天王が怒号を散らす。
しかしその直後、眩いばかりの後光を纏って鬼龍院 皐月が姿を現すのだ。

 ――放っておけ、些細な勝ち逃げだ。

荘厳な声色を以って、そのように皐月は告げるだろう。
闘いの勝者に敬意を表してか。あるいは再戦のその時まで、あえて泳がせているだけか。
いずれにせよ、流子はこれまでその鶴の一言に救われてきた。
幾度となく繰り返された光景。
当然今度もそうなるものと、流子は予想していた。あるいは、怒声を放った蟇郡さえも。
しかし。
 
「……追え」
皐月が静かに放った一言は、大衆の予想とは異なっていた。
「あの逆賊を捕らえろ!」
二言目が紡がれた瞬間、場が一瞬静止する。
思考停止。
「………………なっ………………!?」
いの一番にそこから立ち直ったのは、窮地に立たされた流子。
そしてそれに次いだのは、皐月に深い忠誠心を示す運動部委員長、猿投山 渦(さなげやま うず)であった。
「承知!」
凛とした声で呼応し、配下の運動部員達に指令を飛ばす。
「クッ!」
流子は必死に学園の門からまろび出る。
しかし『鮮血』の恩恵はすでになく、疲労によりバランスさえ保てない。
本能字学園の運動部員が本気になれば、その流子を追い詰める事など造作もなかった。
「なろ……捕まってたまるかっ!」
流子も負けん気の強い女だ。周囲を取り囲まれ、窮地に陥っても諦めはしない。
片太刀鋏を手に、爽快なまでに暴れ回り、幾人もの運動部員を弾き飛ばしていく。

しかし……及ばない。
やがてその獲物は、『極制服』を来た一人に易々と弾かれる。
「袋田部長の、……仇だッッ!!」
ボクシング部であるらしきその男は、流子の腹部へ目掛けて鋭いストレートを叩き込む。
ドンッ、という衝撃の突き抜ける音が、人垣の外からですら確認できた。
「ごは……っ!!」
極制服で強化された一撃を、ほぼ生身で受けた流子は堪らない。
一瞬にして目を剥き、開いた口から唾液を吐き零す。肉感的な太腿が内股に折れる。
「こっちは臣子センパイの仇!」
「仇!」
「仇!」
その流子を、さらに女生徒達がラケットで殴りつけた。
前後左右、あらゆる方面からの袋叩き。
流子の痩身は錐揉みするように宙を泳ぎ、たちまち血に塗れていく。
「ふっわぁあー、流子ちゃん、何かすっごい事に! 皆、ちょっとやり過ぎだよぉ!?」
流子の自称親友である満艦飾 マコが気の抜けた解説をする中で、痛烈な打撃が打ち込まれた。
「コっ…………あ゛…………」
綺麗に顎に入ったその一撃により、流子の瞳孔はぐるりと上を向く。
力無く崩れ落ちる動きを止める余力も、意識も――――彼女にはもはや無かった。





「…………んっ…………」
流子は目を覚ます。
鈍く痛む頭に顔を顰め、薄目を開けて周囲を見回す。
そして、気がついた。
自らの境遇……服を取り去られた丸裸のまま、大の字を描いて磔になっている様に。
「なっ……!」
言動こそ男らしいが、意外に純情な所のある流子だ。
頬はたちまち紅潮し、目元を押し上げんばかりに膨らむ。
何もかもが見えているはずだ。
女子校生らしく、ほどよく肉感的な手足の肉付き、
膨らみかけの乳房に先端の尖り、
ほとんど無毛と言っていいつるりとした恥丘に、その下に慎ましく収まった秘所……。
そう考えていくうち、頬の赤らみはいよいよ鮮やかさを増していく。

その流子を、幾人もの男達が薄笑いを湛えて眺めていた。
流子の視線がそれを捉え、鋭い睨みを利かせる。
「ッ……てめぇら、何ジロジロ見てんだ! 放せよ、ギッタンギッタンにしてやるっ!!」
そう叫ぶと共に、流子は暴れ始めた。
生身の状態で数人の男を事もなく叩き伏せる肉体だ。
その手足が力を込めると、拘束具である磔台が大きく軋みを上げる。
無理を通して道理を蹴っ飛ばし、金属を引き千切りかねないほどの迫力。
しかし……千切れない。
「っは、はぁっ……はぁ、はぁっ…………クソッ…………!」
流子はやがて、力を使い果たしたかのように項垂れた。
そして汗みずくのまま、肩で息をしはじめる。

「ふ……少しばかり驚かされたが、無駄な足掻きだったな。
 その磔台は超合金製だ。この妙な服も着ていないお前に、破壊できるシロモノではない」
男の一人が、丈の短いセーラー服を摘み上げながら告げた。
「せ、『鮮血』ッ!」
流子が目を見開く。
自身の切り札……強化服が敵の手にある事実は、彼女にとって絶望的だろう。
しかし、纏 流子は簡単に諦めるような女ではない。
「その服渡せ、てめぇら…………!!」
火のつくような、男気すら感じさせる強い瞳で以って、流子は男達に凄んだ。
幾人かがその迫力に生唾を呑む。
しかし……集団の先頭にいる男、唯一『極制服』を纏う男は反応が違った。
 
「その気の強さ……流石と言っておこう。それでこそ、我が部の生贄に相応しい。
 我が『アナルファック部』の生贄にな!!」
声高に宣誓されたその言葉に、流子は丸く目を剥く。
「ア……アナル、ファック…………!?」
「いかにも、アナル・ファックだ。肛門性交とも呼ぶ!」
堂々と繰り返す極制服の男。
ようやく白く戻りつつあった流子の頬が、再び熟れたように赤くなる。
「な、な……何が『アナルファック部』だ! んーなモン、学校の部活として認められる訳ねぇだろうが!」
「いや。この学園では許される。鬼龍院 皐月様さえお認めになればな」
流子の叫びを制するように、極制服の男は静かに告げた。
言葉に詰まる流子を、野性味を帯びた瞳がギラリと睨みつける。

「…………お前を捕らえた後、その処遇をどうするかを決める会議が開かれた。
 すなわち、我が本能字学園の敵であるお前をいかにして辱めようか、という会議だ。
 生徒会主催の会議には我々も参加し……そして力一杯に主張した。
 アナルファックの重要性をな。
 その結果、皐月様より勅命を賜って急遽結成されたのがこの部だ」
「…………ど、どうやったらそんな結論になるんだよ…………!?」
もはや呆れ半分の流子。
しかし男は、不気味なまでの真剣さでもって論を続けた。
「どうして、か。その理由は実に明快。
 我らが主張の根底にはひとつの絶対的な真理があった……すなわち」
男はそこで一旦息を止め、瞳をギラつかせながら吼える。

「気の強い女は!」
「「「「「「 ア ナ ル が 弱 い !! 」」」」」」

男の掛け声に応じるが如く、背後の無星の学生達から唱和の嵐が放たれる。
髪を靡かせんばかりのその風圧を受けながら、さしもの流子もただ呆然とするばかり。
元より常識的な娘だ。常軌を逸して脱線し続ける人間に対しては、為されるがままになる傾向があった。
目を見開いたまま硬直する流子を面白そうに眺めつつ、男は続けた。
「お前のようにひたすら強気で強情な女のアナルは、二番目に責め甲斐がある。
 一番はもちろん皐月様……長い黒髪で、清楚高潔なご令嬢のアナルだ。
 しかしそのアナルを愛でるなど、口にするだに畏れ多い行為……ゆえに我々は、お前で“我慢”してやる」
その物言いに、自失していた流子も憤慨の意識を取り戻す。
「ふ、ふざけるなっ!!」
かろうじてそう叫ぶが、射殺すような眼光の数ミリ下は、もう不安に満ちて震えている。
「ふざけてなどいない。俺達はこれから、本気でお前のアナルを開発していくのだ。
 このたび皐月様より一ツ星極制服を賜った、この俺…………鬼頭 猛(きとうたける)を筆頭としてな!」
極制服を纏った男が、爛々と目を光らせる。配下の部員達も、また同じく。
その動物じみた視線に為すすべなく晒されながら、流子はただ、その凜とした顔を顰める他なかった。

  


「…………ふふふ、どうかな?
 普段のお前ならば事もなく蹴散らす、最底辺の『無星』から浣腸を受ける気分は」
鬼頭の粘つくような語りかけが、流子の耳を撫でる。
流子は不愉快そうに片目を吊り上げた。
彼女を大の字に拘束していた磔台はやや変形し、今は分娩台の相を呈している。
「さて、もう一本だ」
流子を取り囲む男の1人が、ガラス製の浣腸器を携えて告げた。
狙うは、流子の慎ましい肛門。
すでに数度の浣腸でわずかに開いたそこへ、男は浣腸器の嘴管を咥え込ませる。
「くっ……!」
流子が呻く。その声に続くのは、溶液の注ぎ込まれる異音。
ガラス容器から細い管を通り抜ける時特有の、きゅううっ、と絞られるような音が続く。
18本目……一本当たり100mlは入るため、都合1.8リットルが流子の細身に注ぎ込まれた計算になる。
「……はぁっ、はぁっ…………はっ…………」
ようやく18本目の浣腸器を引き抜かれたとき、流子は荒い息を吐いていた。
素人が浣腸に耐えられる限界は、500ml程度だという。
流子はそれを遥かに超える量を強いられながらも、並ならぬ精神力と括約筋の強さでもって耐え忍んでいた。
しかし、限界は明らかに近い。
全身が湯を浴びたような汗に塗れ、肩で息をしている状態だ。
細く引き締まっていた流子の腹部は、すでに凹凸すら見当たらない。
妊婦のように前面に張り出し、横腹もだらしなく緩んでいる。

「おい、用意しろ」
さすがに限界と見た鬼頭が、傍らの無星生徒に命じた。
彼らは流子の股の間に器具を設置し始める。
中の見えないセラミック式の、排泄部分までをすっぽりと覆う器具だ。
「はぁっ、はぁっ……へっ、わざわざ覆いをしてくれるとは、お優しいこった」
流子は方眉を顰め、精一杯の皮肉を口にする。
しかし鬼頭は、それ以上に皮肉めいた笑みを浮かべるばかりだ。
「当然だ。視聴者の皆々様……特に皐月様に、お前の粗相をじかに晒す訳にはいかんからな」
「何っ!?」
鬼頭の言葉に、流子が驚愕する。鬼頭はいよいよ笑みを深めた。
 
「我がアナルファック部の活動内容は、学校内に全て公開されている。
 まさしく公開処刑というやつだ。
 もっと後でバラして絶望の表情を愉しもうかとも思ったが、もう辛抱堪らんのでな。
 公衆の面前で排泄を晒すお前の顔を、見たくなった」
「……ふ、ふざけ……やがって…………!!」
いよいよ額に青筋を立てて堪えようとする流子だが、便意ばかりは耐え難い。
「う、ぐぐっ……!!うぐぐっぐぐぐ、うっっ…………!
 ううう、うう……ぐぐ、く……ぅ、うっ…………!」
歯を食い縛れど、足に力を込めようとも、生理現象は止まらない。
「流石の我慢強さだな。だが、もう終わりだ」
鬼頭がそう告げた、まさにその直後……慎ましい蕾から破裂音が響いた。
極限の排泄欲が、流子の忍耐力を突き破った瞬間だ。
となれば、もはや止まらない。
白い太腿の合間から、セラミックで覆い隠された器具の中へと、汚辱の音が垂れ流される。
「やめろぉっ! 聞くなっ、聞くなぁっ!!」
流子は耳までを赤く染め、公衆の面前での排泄を恥じていた。
蓮っ葉な態度を見せる娘ながら、その実、貞操観念は人並み以上に強い娘だ。
どれほどの恥辱を受けている事だろう。
しかしそれゆえに、見守る人間にとっては極上の娯楽だった。
「ふふふ、ひどい音だぞ、纏流子! 実際に排泄する所が見られないのは少々残念だが、仕方ない。
 この学園の2つ星・3つ星極制服の方々にも、さぞやお悦び頂けているだろう!」
鬼頭は愉しげに言い放つ。
大量の溶液をなお排泄しながら、流子が苦しげにそれを睨みあげた。
その視線を受け、鬼頭は言葉を次ぐ。
「……だが、本番はこれからだ。腸内をすっかり綺麗にした所で、アナルを徹底的に開発してやる。
 ケツだけで浅ましく絶頂するようになるまでな」
その狂気染みた笑みは、流子から言葉を失わせるのに十分な異常性があった。


 


「やめろ…………ちゅ、注射は、苦手って言ってるだろ…………!」
「バーカ。だから、あえてヤってるんだよ。
 本当は浣腸の方が吸収率が良いんだが、お前の苦しむ顔を、少しでも引き出したくてなぁ」
無星の生徒が、拘束された流子の腕に注射針を突き刺す。
流子はとかく注射を苦手としていた。
針が送り出される瞬間には、童女のごとく目を瞑り、唇を震わせて終わりの時を待つばかりだ。
ピストンが押し出され、薬液が流子の体内に取り込まれる。
液の中身は、科学部が開発した特製の媚薬だ。動物の交配実験に用いられる薬の効果を、数倍に高めたもの。
全く性経験のない女生徒に対する実験では、2時間で着衣が困難になるほど乳房が張り、愛液が隠し切れないほどに溢れ出た。
流子はそれを、日に幾度も投与されている。
そのためか、彼女の頬は常に赤らみ、瞳は熱を持ったように潤んでいた。

「ふふふ、凄い反応になってきたな」
無星の生徒が、流子の足元で銀のトレイを掲げながら嗤う。
トレイの中には、妙なてかりを帯びた卵状の器具がいくつも転がっている。
今その中に、新たなひとつが産み落とされた。
産卵箇所は、すっかり赤く色づいた後孔の蕾。そこから腸液に塗れた卵状のものが、ぬるりと産み落とされる。
物体がまさに菊輪を通り抜けるその瞬間、流子のむちりとした太腿が堪らなそうに震えた。
がに股の姿勢を取るよう拘束されているため、大きな動きはできない。それでもなお、痙攣を続ける。
苦痛もあるだろう。しかしそれ以上に、快感が色濃く見て取れた。
卵を産み落とした後、なおもヒクつく肛門などは、艶かしく喘ぐ唇がごとくだ。
「これで22回目……いい加減排泄の快感を、脳ミソの奥まで憶え込んだ頃だろう?」
部員達の言葉に、流子は鋭く瞳を光らせる。
「なわけ……はっ、はぁっ……ねぇ、だろ…………!!」
発情からか荒い息を吐いたまま、かろうじての反論を試みる。
しかしそれも見慣れた光景だ。
部員達はあくまで強気な獲物に満足そうな笑みを浮かべつつ、肛虐のための道具を持ち出し始める。
「そうかそうか、なら今日も、しっかりと開発してやるよ。
 確か昨日は、ようやっと4番のディルドウを咥え込める様になったんだっけか。
 となると今日も、2番、3番でしっぽり慣らしてから、4番の特訓だ。奥の奥まで咥えこんで、動かせるようになるまでな。
 昨日はあんまりにも惨めなザマだったから勘弁してやったが、今日は泣いても漏らしても……やめねぇぞ?」
その冷徹な言葉を聞き、流子の眉がかすかに下がる。
今日もまた、悪夢の肉体開発が始まるのだ。



その人物が姿を現した瞬間、周囲は眩い光に包まれる。
並ならぬほどのオーラが醸し出す凄みだろうか。
鬼龍院 皐月。彼女の前では、一般人、いや3ツ星極制服を纏う生徒ですら平伏する他はない。
それに抗いうる唯一の存在こそが、纏 流子であったのだが。
「調教は順調に進んでいるか」
皐月は、やはり平伏する鬼頭に向けて問うた。
強固な意志を感じさせる太い眉に、心まで鷲掴みにするほどの瞳、そして厳かに通る声。
征服者という言葉が、これほどに似合う女性は他にいまい。
「……はっ」
鬼頭は汗を滲ませながら短く答え、かろうじて頭をもたげながらガラス戸の向こうを見やった。
厚いガラスで覆われたその向こうでは、今もなお纏 流子が、数名の部員から嬲り者にされている。

まず目に入るのは、男の怒張を喉奥深くまで咥え込まされる姿だった。
後頭部を両手で掴まれたまま、長いストロークで前後に頭を揺さぶられる。
流子の白い喉は、その半ばまでが抽迭に合わせて蠢いており、少なくとも食道まで怒張が入り込んでいる事が窺えた。
首と横並びになるよう、木枷で両手首を拘束されているため、ろくな抵抗も敵わない。
さらには口に円形の穴が空いたギャグを噛まされているために、口を閉じる事さえ出来ない状況だ。
もっとも、それは一概に残酷とは言えない。
流子の瞳は、喉奥の蹂躙を受けながらもなお、陵辱者を射殺さんばかりに睨みあげている。
ギャグで固定されていなければ、確実に男の逸物を噛み千切っているだろう。
「口枷を嵌められたまま、勃起した男の物を咥えさせられるのか…………たまらんな」
皐月は口元に薄笑みを湛えながら、哀れな流子の姿を見下ろす。
「皐月様に楯突くだけあって、気の強い女ですからね。しかし、口さえ開かせればコチラのものです」
皐月と鬼頭の視線が、再び流子の口元へと注がれた。

引き抜かれる怒張からは、まるで蝶の羽のごとくに唾液の膜が垂れ下がっている。
それとはまた別に、口元からも数筋の糸。
中には明らかに唾液の透明とは違う、やや黄色めいたものもあり、流子が幾度か嘔吐を経験している事を示唆していた。
皐月は目敏くそれを見て取り、口元を綻ばせる。
「……ふん。似合いの姿だな」
さらに皐月の視線は、流子の身体を流れ、その臀部へと標的を定めた。
 
流子の肛門は、今もなお様々な器具を用いての開発を進められている。
ペットボトルほどの太さを持ち、随所に突起の設けられた凶器のようなディルドー。
今はそれが、延々と腸奥へと叩き込まれている。
歳相応といった肉付きの流子の臀部が、尾骨部分に深い溝を刻んでいる。
それは、現時点での限界近い太さを肛門へ咥えこんでいる事をありありと物語っていた。
ディルドーが引き抜かれるたび、液が滴る。
潤滑剤として用いられているローションか、さもなくば流子自身の分泌した腸液か。
遠目にはそれを判別する事は難しい。
しかしディルドーを引き抜かれるたび、ぞくりとしたように跳ね上がる腰、
ディルドーを深く押し込まれるたび、堪らなそうに床を掴む足指を見れば、
いかにも腸液を滴らせていそうに思えるのもまた事実だ。

「なるほど……男の物を咥えるばかりでなく、肛門も同時に開発しているのか」
流子の姿を見下ろしながら、皐月が面白そうに呟く。
鬼頭がそれに応じた。
「ええ。もっともフェラチオの方は、暇さえあれば常にさせているんですがね」
「ほう……常に?」
「はい。女のアナル性感というものは通常、容易く憶えこませられる物ではありません。
 ムードを重視する女にとって、当初嫌悪感の高いアナル責めは濡れにくいプレイなのです。
 しかし、媚薬をたっぷりと注入した上でフェラチオを仕込めば話は別。
 薬で発情している所に、男の匂いを鼻腔へ覚えこませれば、すぐに理性などドロドロに溶けてしまいます。
 そうした性経験と常に絡ませる事で、アナルの学習効率が飛躍的に上がるのです」
「なるほど、脳が快感の出所を錯覚するわけか。……あの単細胞には、殊更に効果的だろうな」
皐月は今一度可笑しそうに口元を歪める。
そして、鞘に収まった刀をやおら床に打ち付けた。鬼頭を初め、周囲のものが肩を震わせる。
「今後も、その調子で調教を進めろ。あの女の理性を、一片残さず崩壊させるまでな。
 『神衣を持つ人間』は、この私一人であるべきだ。
 だが言い方を変えれば、他に神衣を所有するものが『人間でなければ』問題はない。
 ケダモノは衣を纏わんからな」
そう言い残し、硬い音を立てて踵を返す。
鬼頭達はその後ろで平伏しながら、額に滲む汗を拭い去った。
 
「つくづく恐ろしいお人だ。……おい、様子はどうなっている」
鬼頭はガラス戸を開け放ち、部室内に足を踏み入れる。
途端に鼻を突く異臭。男女のかく汗の匂いに、他の生々しい芳香が混じっている。
「ほーっ……ほっ、ほぁっ……ほーっ、っお……」
流子は入り口を睨みつけながら、荒い呼吸を繰り返していた。
ギャグを咥えさせられている影響で、やや普通の息遣いとは違っている。
その流子の頬を1人が掴み、隆々と勃起しきった逸物を咥え込ませた。
痴態を眺めているうちに滾ったのか、荒々しい腰つきでイラマチオを強要する。
「お゛ごっ!?……ごっ、ごぼぉごっ……ごぁあぐぅおお゛っっ…………!!」
流子の瞳が見開かれ、喉奥からえづき声が発せられる。
細身がこまかに痙攣をはじめる。
そして驚くべき事には、ディルドーを抜かれた肛門もまた、喘ぐように開閉を始めているのだった。
「ふん、浅ましい。完全に思考がメスになっている証拠だな」
鬼頭は流子の尻肉を叩きながら嘲笑った。
「……おはっ! ぉ、おんなあけ、えぇあろ…………!!」
流子はギャグを咥えさせられたままで反論する。
しかし鬼頭は、全てを理解しているかのごとく首を振るばかりだった。
「ならば、証明してみせよう。我がアナルファック部の本分を以ってな」
鬼頭のその言葉に、部員達の目の色が変わる。
咥えさせるばかりで生殺しだった逸物を反り立てながら、男達は怯える流子を取り囲んだ。


 


「うっへぇ。あそこから、まだやってるよ」
本能字学園、校舎内。
廊下のモニターに写された映像を見上げながら、学生達が呆れた声を出す。
そこには、様々な体位で犯される纏 流子の姿があった。
後ろ手に拘束されたまま、背面騎乗位で力強く突き上げられる。
顔を見合わせる正常位で、太腿の裏を掴まれたまま抉り込まれる。
駅弁と呼ばれる体位で、秘部を晒すがままにしつつ肛門から飛沫を上げる。
それら一つ一つの最後には、怒張を抜き出した直後の菊輪が接写で映し出された。
ぽっかりと口を開き、白濁をドロリと吐き出す淫靡な後孔。
それが幾度となく全校生徒に晒される。
「う……ああ…………」
始めこそ赤面して騒ぎ立てていた流子も、さすがに56回目からは言葉を失った。
虚ろな瞳でカメラを眺め、肛門性交の余韻に浸っていると思える場面も散見された。

それらの中でも一際目を惹くのが、部長である鬼頭 猛とのアナルセックスだ。
彼と繋がる時ばかりは、流子は常に新鮮な反応を見せた。否、反応せざるを得なかった。
「ははははは、どうだ、皐月様に賜った1つ星極制服の力は!
 お前の腸のつくりに合わせ、突き込むたびに丁度フィットするように変形する。
 世界中でもただひとつ、お前のアナル専用のペニスという訳だ!」
後背位で犬のように流子を犯しながら、鬼頭は叫んだ。
その下半身を覆うような極制服は、凶悪な太さと長さをもって流子の腸内を蹂躙していく。
顎が外れそうなほど口を開いた流子の表情が、その肛門性交の凄まじさをよく物語った。
「やめろぉっ、もうやめろぉっ! わ、私のお腹が、埋め尽くされるっ…………!
 凄い深くまれぇ、ゴリゴリっ……きて、薄皮越しに、子宮までっ………………!!」
「ふふふ、そうだ。限界一杯の太さがお前の骨盤を抉っている!
 さらにはカリ首が、子宮の裏を絶妙にこすり上げてもいる!
 今のお前には、もう堪らんのだろう!!」
鬼頭は怒声を浴びせながら、強かに腰を打ちつけ続けた。
「だめぇっ、だめっ! もう、やめろ……ぉっ!!」
流子は幾度も首を振り、頭を満たす何かの意識を振り払おうとしている。
鬼頭はそこで、一旦身を引いた。
それと入れ替わるような形で、1人の男が流子に覆い被さる。
一瞬だけモニターに映った男の逸物は、完全に常軌を逸した持ち物だった。
2リットル入りのペットボトル……それに匹敵する大きさが、無理矢理に流子の体内へと押し込まれる。
「ひぃいいっ!?」
流子は恐怖に顔を引き攣らせ、限界以上の挿入に怯える。
あまりにも太さがありすぎるため、挿入は困難を極めた。
結局は半ばほども入らず、浅い部分での抜き差しに留まる。
それでもなお、流子は目を見開き、ガクガクと身を震わせながら耐えるほかなかった。
 
やがて巨根の持ち主が射精に至り、流子の臀部に多量の白濁が撒き散らされる。
その流子に、再び鬼頭が覆い被さった。
「デカすぎるのはまだ慣れないらしいな。まぁ、完全にお前の許容量を超えてるだろうからな。
 あれは、あくまでショックを与えるための余興だ。
 お前の本命は、やはりこれ……サイズ違いの物を経験した後だと、余計にこれが愛おしくなるはずだ。
 こいつなら、ちょうど一番の奥まで入る。自由に動いて、何度でも奥を……子宮の裏を抉り回せる」
鬼頭は流子の耳に囁きかけながら、後背位での肛門性交を再開する。
その言葉通り、流子はすぐに快感を示し始めた。
「あっ、ああっ、あっ……!! ふぁあ、ああう、ああっ……あっ…………!!」
艶やかな黒髪に混じり、燃えるような赤髪が宙に揺れる。
それだけがかつての流子の面影を残していた。
あまりの快感の前に、その凛々しかった瞳は虚空を見上げるようになり、口元からは涎が垂れていく。
言葉ももはやうわ言でしかなく、理性はほとんど感じられない。
そしてその頻度は、日を追うごとに増している。

 (流子! ああっ……、流子ォッ…………!!)

壁に掛けられた丈の短いセーラー服が、空しい叫びを繰り返していた。
今その声を聞いている者は、誰もいない。
唯一その言葉が届くはずの人間も、彼の言葉を言葉として認識できていないはずだ。

もはや、彼女が『キル』もの、彼女に『キラレル』もの……
纏 流子を護るものは、何も、ない。



                  終
<初出:2chエロパロ板 『キルラキルでエロパロ』 スレ>