※漫画『怨み屋本舗』二次創作、オリキャラありオリ設定ありのパラレルアナル物。
  スカトロ(排泄)成分を割と容赦なく入れているので、ご注意を。



“あなたの怨み晴らします。社会的抹殺・人探し・実質的殺害(価格応談)”

そう記された名刺が渡された時……それは『怨み屋本舗』が、相手を依頼人として認めた時だ。
現代の仕置き人。
怨みを抱く人間に成り代わり、金銭と引き換えに復讐を代行する者。
少人数ながら極めて優秀な人材の揃う怨み屋は、これまで幾多の復讐を粛々とこなしてきた。
しかし……今回ばかりは、その怨み屋も行き詰まりを見せている。

依頼を受けた当初は、ごく単純な案件と思われた。
依頼人が相手から公衆の面前で辱められ、それに対する復讐。
怨み屋がもっとも多く依頼され、また得意とする類のものだ。
情報屋である獅堂の調べにより、3日とかからず加害者の身元は割れる。
ところが、この後から調査は難航し始めた。
その加害者もまた『被害者であった』からだ。
怨み屋の追求を受けた加害者は、金を積まれて何者かに頼まれたのだと自白する。
しかし誰に頼まれたのかが判らない。加害者は、ネットを通じた匿名のやり取りでしか相手を知らなかった。

人探しは振り出しに戻る。
そしてまさにその日の夜、怨み屋を嘲笑うような出来事が起きた。
復讐の依頼人が、またしても被害を被ったのだ。
夜遅く帰宅した依頼者の部屋には、一面にカラスの死体が散らばっていた。
そしてテーブルの上には、新聞記事を切り貼りした一枚のメモが残されていたという。

“あナ た の 怨 ミ 晴 ラし ま ス”

明らかに『怨み屋』への挑戦状だ。
これに怯えた依頼人は復讐依頼の撤回を申し出たが、怨み屋側は頑としてそれを認めなかった。
ここで手を引けば負け逃げだ。
切った張ったの裏社会において、負け逃げは信用の失墜を意味する。
『怨み屋本舗』の威信に賭けて、この依頼を投げ出すわけにはいかない。

「とはいえ……手詰まりな状況には変わりないな。
 このまま依頼人が自殺にでも追い込まれれば、それはそれでマズイ」
獅堂が眉を顰めながら呟く。
机を叩く指の動きが、かなりの苛立ちを表していた。
「相手はこっちの存在に気付いている、という事しか手がかりがありませんね。
 仕事柄、怨みなんていくらでも買いますし……」
工作員の1人である里奈も、苦虫を噛み潰したような表情を見せる。
「非道ッチュ!連中、許せないッチュ!!」
もう1人の工作員である十二月田も、特有の口調で怒りを露わにする。
その中で、『怨み屋本舗』社長である宝条 栞だけは、冷静な面持ちで思案を巡らせていた。

「……やれやれ。流石に今度ばかりは、万策尽きたか?」
獅堂がそうぼやいた直後。それまで沈黙を守っていた栞が、不意に口を挟む。
「1つだけ、この難局を乗り切れるカードがあるわ」
その一言に、場の3人が目を見開いた。
「マジかよ! しかしそんな切り札があるなら、何でもっと早く出さなかったんだ」
獅堂が問うと、栞は珍しく返答に窮する様子を見せる。
しかしすぐに表情を引き締めた。
「彼と私とは、少し複雑な関係でね。なるべく関わり合いにはなりたくなかったのよ。
 とはいえ、今さら背に腹は変えられないわ。
 明日……ひょっとしたらその次の日も、私は彼との交渉で戻れないと思うけど、
 その間に少しでも情報を集めておいて。いいわね?」
有無を言わせぬその語調に、獅堂達はそれ以上の追求が出来ない。
しかし栞の言う『相手』が、ただ交渉の難しいだけの相手ではない事は、3人共が感じ取っていた。





「相変わらず美しいな。『怨み屋』……いや、栞。」
紅いソファに腰掛けた男が、直立した栞を見上げながら言う。
栞は一糸纏わぬ丸裸だ。
そのモデルのように均整の取れた裸体を、男に晒すがままにしている。
「これだけ無沙汰をしておいて、急に連絡を取ってくるということは……
 私の情報網を頼るしかない苦境に立たされた、という所か」
「ええ、ご明察の通りよ」
栞は男に鋭い視線を向けたままで答えた。
知己を見る眼ではない。まるで、敵対者を警戒するような眼だ。
その視線を受けながらも、男に感情の波立つ様子は見られない。

男……伊形は情報屋だ。
怨み屋の協力者である獅堂も優秀な情報屋ではあるが、伊形の情報網はその上を行く。
道路の脇に生えている雑草の種類から、警察庁で今日迷宮入りとされた事件まで、
首都圏のありとあらゆる情報がこの伊形の下に収束すると言っても過言ではない。
そしてそれと同時に、伊形は栞の『女を目覚めさせた』人間でもある。
栞を女にしたのがかつての恋人である鎧塚であるならば、女の悦びを教え込んだのはこの伊形だ。
『怨み屋』を営む女にとって、ハニートラップの経験はあるに越した事はない。
多少男を覚えた程度ではなく、あらゆる性の知識を身をもって習得しておく事が望ましい。
そこで栞は、ある一定の期間、この伊形の元に預けられた。

伊形による肉体開発の日々は、今でも栞の記憶に深く根付いている。
連日連夜、くすぐるような刺激で身体中のあらゆる性感帯を目覚めさせられた。
規格外の大きさを誇る伊形の物を、暇があればしゃぶらされた。
騎乗位での腰使いを執拗に仕込まれ、正常位・後背位などあらゆる体位での快感を刷り込まれた。
クリトリス、Gスポット、ポルチオのすべての性感覚を徹底的に憶えこまされ、
疲労と快感で意識を失っても、すぐに頬を張って再開された。
何より忘れがたいのが、後孔の開発だ。
毎晩のように様々な浣腸を施され、伊形の見守る前で排泄を強いられる。
そして様々な道具を用いて拡張を施され、後孔だけで達するようになるまでアナルセックスを繰り返された。
当時まだ少女であった栞は、嫌だ、嫌だと泣き喚いたが、聞き入れられる事はない。
むしろ騒げば騒ぐほど、伊形は脂汗に塗れた栞へ覆い被さるように突き込みを深めた。

「どうかしたかね?」
伊形の言葉で、栞は自分が知らず過去の回想に浸っていたのだと気付く。
「いいえ。ただ……懐かしく思えまして」
「なるほど、確かに懐かしいな。だがお互いに時間は貴重だ、ビジネスの話に入ろうか」
伊形はそう言い、ソファの上で脚を組み替えた。
「解っていると思うが、私は金には興味がない。腐るほどあるからな。
 私の生き甲斐は、気高く美しい女が浅ましく乱れる姿を鑑賞することだ。
 ちょうど今のおまえなどは、程よく青臭さが消えて“美味そう”だよ」
伊形の言葉に、栞は解りやすいほど不快感を露わにする。
それを見やりながら、伊形は栞の足元を指差した。
透明な液体の湛えられた洗面器に、オレンジ色のゴムでできたチューブが浸されている。
見覚えがあるのだろうか。栞の眉がいよいよ顰められた。

「その洗面器には、ドナン浣腸液が作ってある。
 あれだけやったんだ、今でも憶えているだろう。一番キツイ浣腸だ。
 注入した瞬間、ウォッカを飲み干したように肛門がカアッと熱くなる……とはおまえの言葉だったな。
 実際、イチジク浣腸を10分耐えるようになったおまえが、ドナンでは3分ともたずに泣きを入れたものだ」
伊形は笑みを浮かべ、盥の横に転がったゴム製の道具を指す。
「おまえは、そのエネマシリンジを使って、自分の手で洗面器一杯のドナン浣腸を注入するんだ。
 その上で私に奉仕し、見事射精にまで導ければ排泄を許そう。
 こちらも命の一部に等しい情報をくれてやるんだ、相応の誠意は示して貰わんとな。
 なに。心配せずとも、肛門栓ぐらいは嵌めさせてやる。
 どうだ、受ける度胸はあるかね、『怨み屋』?」
挑発するように問いかける伊形。
その提案は、およそ女には耐え難い恥辱の内容だ。
しかし、栞はなおも強い瞳を伊形に向けていた。
そこには、裏社会で生き抜いてきた人間特有の芯の強さが見て取れる。
「しかるべく。」
依頼を受けた際の常套句を口にしつつ、栞は不敵に微笑んでみせた。



「お゛っ……ごぉお゛っ、もぉお゛お゛お゛ぇ゛っ!! おごごっ、むごお゛ぁ゛っ…………!!」
部屋には苦しげなえづき声が繰り返されていた。
栞は伊形の足元に、蹲踞のような姿勢で屈みこんでいる。
「ふふ……歳を重ねても、喉奥の狭さというものは変わらんらしい。
 むしろ間が空いただけに、より締まりが増したか」
伊形は栞の頭を掴み、イラマチオを強要しながら告げた。
彼の持ち物は途方もない太さを誇り、麗人とも言うべき栞の顔を無残に歪ませる。
逸物の長さからして、蹂躙は喉の奥深くまで及んでいる事だろう。
栞の喉元から乳房にかけては、異様に泡立つえづき汁で濡れ光っていた。
本来であればとうに嘔吐していてもおかしくない。
しかし伊形の言う通り、『慣れている』のだろうか。どれほど苦しげでも、嘔吐には至らない。
栞は伊形の毛深い脚を掴みながら、喉奥への蹂躙を懸命に凌いでいるらしかった。

栞の苦しみはイラマチオばかりではない。
彼女の肛門には極太の栓が嵌め込まれており、それが肛門の蠢きに合わせて揺れていた。
蹲踞の格好を取る太腿の震えといい、尻肉の細かな収縮といい、排泄欲の限界が見て取れる。
腹部からの腹鳴りも尋常ではない。
肛門栓の周りには、栓でも留めきれない汚液が不定期に噴き出してもいた。
「ぶはっ!!」
伊形がようやく栞の後頭部を放し、息継ぎを可能にする。
長大な剛直がずるりと栞の口内から抜き出された。
唾液の飛沫が宙を舞い、唇と剛直の間に濃密な糸が引く。
「……はっ! はぁっ、はあっ……は、はぁっ……はぁ、ああっ……!!」
栞は涎を床に滴らせながら、苦しそうに息をする。
酸素不足と、極限の便意。その両方の苦しみが、彼女の脳髄を焦がしている筈だ。
「どうだ栞、懐かしかろう。まだ生娘にも等しいおまえに、何十回何百回と咥えさせた逸物だ。
 カウパーから恥垢の匂いまで、脳髄の記憶に染み付いている事だろうな」
伊形は反り立つ剛直を誇りながら栞を見下ろす。
「……はぁっ、はぁ……た、確かに、この鼻をつく酷い匂いは久々だわ。
 それより、まだ出ないなんて遅漏なんじゃない? 亜鉛を摂った方が良いわよ」
対する栞は、負けじと伊形を睨み上げて憎まれ口を叩く。
並ならぬ精神力といえた。
ドナン浣腸を受けてから数分は経つ。まともに言葉が紡げるだけでも、驚嘆に値する。
しかし伊形に容赦はない。再び栞の頭を掴み、剛直を麗しい唇の合間にねじ込んでいく。
「う゛っ、う゛こ゛っ……! っごぉお゛おおお゛ぅう゛え゛え゛っっ!!!」
インターバルを経た事で、新鮮さを増したえづき声が響き渡る。
喰う者と、喰われる者。いかに栞が気丈に振舞おうが、その力関係は変わらない。


「さすがに、限界のようだな……『怨み屋』」
怒張を引き抜いた伊形が、蔑むように栞を見下ろす。
酷い有様だった。
裸体は至るところが脂汗に塗れ、猛烈な女の体臭を放っている。
顔色は蒼白そのもので、汗と涙、鼻水、涎の判別さえ困難な状態だ。
蹲踞の姿勢を取る伸びやかな脚は、爪先立ちになり、堪らない様子で腰を上下に揺らしていた。
腹の鳴りもいよいよ深刻になり、引き締まった腹筋は秒刻みで収縮を繰り返している。
まさしく限界。
ドナン浣腸による便意が、人間の意志で抑えられる臨界点を突破している状態だ。
「くっ……くく、くっ…………!!」
流石の栞とて、もはや憎まれ口を叩く余裕などない。
ただ奥歯までを噛みしめ、鼻頭に尋常でない皺を刻みながら極感を耐える他ない。
そしてその数秒後、ついに決壊の時が訪れる。
栞の慎ましい蕾から、数度放屁が漏れた。
それは次第に水音を含んでいき、ついに濁流と共に肛門栓を噴き飛ばす。

下劣な音が響いた。

勢いよく噴出した汚液は、時に飛沫を上げながら股下の洗面器に叩きつけられていく。
「く、ううううっ…………!!」
栞はその整った顔を恥辱に歪ませ、しかし抗う術もなく排泄の快感に浸りはじめた。
到底、普通の排便音ではない。
これほど悪質な下痢があろうかという噴射の音に、品のない破裂音。それが呆れるほど延々と続く。
「変わらんな。この排泄音に、この匂い……まるで変わっていない。
 あの頃の純朴なおまえが帰ってきたようで、嬉しいぞ」
伊形は口端を緩めながら栞に囁きかけた。
「うっ……ううっ! うはっ……あふぅっ…………!!」
留めようもない排泄の最中、栞は幾度か声を漏らす。
口惜しさから漏れた声もあっただろう。だがそれ以上に、快感の色が強かった。
堪えに堪えたこの排便が、堪らなく心地よいのだ。たとえ、人前に晒す最低な排泄であっても。
洗面器一杯に汚液が溜まり、出るものがなくなった後も、栞の桜色の蕾は開閉を続けていた。
無論、ドナン浣腸の後遺症なのだろう。
だが見ようによっては、それは固形物の挿入を誘っているかのようにも映った。
「さぁ、栞。次の段階だ。
 おまえは残念ながら、排泄までに私を射精へと導けなかった。
 ゆえに罰を受けて貰う。その、堪え性のない肛門にな」
伊形は肩で息をする栞を見下ろし、満面の笑みで言い放った。


  
「ではまず、腸の中を余さず掃除するとしよう。
 おまえは昔から、一度の浣腸ではスッキリと出きらない腸の形をしているからな」
伊形は一口ブランデーを含み、咀嚼して飲み込んだ。
「さぁ、どうだったかしら。もう憶えていないわ」
「白々しい事を言うな。おまえのように頭の回る女が、あれだけ繰り返した事を忘れるものか。
 ……まぁいい。前屈みになって尻を突き出せ。“いつもの”ポーズだ」
伊形に命じられ、栞は小さく歯噛みしながらその言葉に従う。
細身が前傾の姿勢を取り、豊かな乳房が揺れた。
伊形は棚から銀色の道具を取り出す。
肛門鏡。肛門へ挿入してから開く事により、腸奥までを覗けるようにする医療器具だ。
伊形はその烏口にローションを垂らし、栞の背後に立つ。
ドナン浣腸の効果により、緩みきった桜色の蕾。
そこへ烏口がねじ込まれる。肉を挟まないよう小さく開いたまま、ずぶずぶと奥まで。
「っ!!」
腸内の冷たい感触に、栞は思わず顎を浮かせた。

伊形は栞の反応を愉しみつつ、奥まで挿入された肛門鏡を開きにかかる。
次第に露わになる、宝条 栞という人間の体内。
奥の奥までが鮮やかな紅色に染まっている。
「相変わらず綺麗なものだ」
伊形は呟くと、開ききった肛門鏡から手を離し、ガラス製のディルドウを手に取った。
太さはさほどないが、代わりに長く、左向きに湾曲した独特の形状をしている。
「腰を下げるんだ」
伊形が栞の尻を叩いて命じた。
栞は四股を踏むような姿勢を取り、左右の掌をそれぞれ膝に重ねて安定させる。
力士がすれば様になるだろうが、裸の若い女性となれば滑稽そのものだ。
無論、そうした精神的な苦痛も伊形の望むところなのだろう。
排泄物の湛えられた洗面器を、改めて栞の尻の下へとずらし、伊形は準備を整えた。

「さて、では挿入するぞ。久方振りだ。括約筋を緊張させて、しっかりと味わいなさい」
伊形は栞に囁きかけ、肛門鏡の中へとガラス製のディルドウを送り込んでいく。
冷たいガラスが腸壁の合わさりを掻き分ける。
「んっ……」
その折に栞が発した吐息は、ひどく艶かしいものに聞こえた。
あるいは無意識の内に、これから起こる事に対しての期待を含ませているのか。
伊形は微細に角度を調整しながら、右向きにガラスディルドウを沈めていく。
「おまえはいつも、S字結腸下側に排泄物の残りを溜めている。
 こうして角度を持たせたディルドウで、耳掻きのようにこすってやれば……
 どうだ、残留物に当たっているのが解るだろう」
伊形はそう囁きながら、ディルドウの根元を少し回転させた。
構造からして、栞の腸内ではその先端が大きく円を描いているだろう。
「うん!」
瞬間、栞の腰がびくりと跳ね上がった。伊形が嬉しげに目を細める。
「みろ。今、感じたな?」
「……まさか」
必死に冷静を取り繕う栞だが、伊形の手がさらにディルドウを根元を操ると、
それに応じて腰を蠢かせてしまう。
そして、しばらくの後。栞の腸から、不意に小さな放屁の音が漏れる。
さらにはそれに続くようにして、どろりと汚液の残りがディルドウを伝った。
「おうおう、気持ち良さそうに出てきよったわ。
 おまえのように上等な女が、私の導きで糞を垂らす様は……いつ見ても堪らん。
 やはり中には、まだかなり残っているようだな、栞?」
伊形が勝ち誇ったように告げる。
「クッ!」
栞は後ろに視線を投げながら、不快さを露わにしている。
かつて『怨み屋』たる彼女が、ここまで良い様にされた事があっただろうか。
しかし、伊形ならばそれができる。

伊形はさらにガラスディルドウを操り、栞を責め立てた。
一度排泄が為された後は、ディルドウを動きに合わせて腸奥から水音が立ち始めた。
粘り気のある、何ともいえず淫靡な音だ。
そして伊形の手首が小刻みに動き、水音が断続的になった直後、決まって排泄が起こる。
黄みがかった汚液が、洗面器の中にまたひとつ飛沫をあげた。
「……はっ、はっ……はぁっー、はーっ、はっ…………!」
いつしか栞の唇からは、熱い吐息が吐かれるようになっていた。
頬の紅潮といい、明らかに性感の表れだ。
「おまえは昔から、この浣腸の後の摘便に弱かったな。
 自らの意思でなく、他人の手で無理に排泄させられる感覚が良いのか?
 それとも大股開きという、腸奥の狭まりやすい状態で『こじ開けられる』快感か?」
伊形はいやらしく問い続ける。
答えを期待してのものではないのだろう。ただ当人の耳に入るだけで、自尊心が削れる類の言葉だ。


どれだけ排泄の残滓が吐き出された事だろう。
すでに洗面器に滴る汚液は、ほとんど色のついていない液ばかりだ。
しかしながら、伊形の手首は緩急をつけて蠢き、ガラス越しに栞の腸内を嘗め回した。
それは恐ろしいほど巧みなのだろう。
栞は言葉の上でこそ否定するが、その腰は緩やかに踊るようにうねり続けている。
幾度も内股に折れかけてはがに股に戻し、足の裏が汗で滑っては引き戻す。
そうして、かろうじて蹲踞の形を保っている状態だ。
あるいは今ディルドウから滴っている透明な液は、大半が腸液なのかもしれない。

「ふふ、また腰が跳ねよったわ。いよいよアナル性感も芽吹いてきたらしい」
伊形はそう言いながら、ここで一際手首の繰りを早めた。
強く、早く、残酷なほどに角度をつけて。
その結果、栞の伸びやかな両脚は解りやすいほどに筋張った。
腸の奥の奥から幾度か破裂音が響き、その直後。
「おおお゛ぉ゛お゛っ…………!!!」
ついに、と言うべきか。
栞は背を反らして天を仰ぎ、濃厚な快感の呻きを漏らした。
直後、はっとしたように口を押さえるが、すでに遅い。
伊形がそれを聞き逃すはずがない。
「おまえがここまで耐える事も、しかしここで極まる事も、すべて計算通りだ。
 まぁ無理もなかろう。
 ドナンは格別に浸透圧が高いからな、浣腸後のアナルの敏感さも、他の浣腸の非ではない。
 放っておけば浅ましくヒクつき続けるアナルを、これだけ丹念に可愛がっているのだ。
 腹の中にズンと来るものがあるのも、当然だろう」
全てを見透かすかのようなその言葉に、栞は下唇を噛んだ。
「あ、アナルで感じる訳がないでしょ。今のは少し、咳き込んだだけよ」
あくまで肛門性感を否定する栞に対し、伊形は笑みを崩さない。
「ほう……では」
そう囁きながら、彼の指は栞の腰を回り込む。
茂みを指の腹でまさぐり、隠された蕾を探り当てる。
「これは何だ。クリトリスをこれだけ“しこり勃たせて”おいて、まだ感じていないとでも?
 この部屋に来て以降、おまえは浣腸とアナル責めしか受けていない筈だがな」
伊形に決定的な証拠を突きつけられ、栞は黙るしかない。
伊形はその彼女の耳を甘噛みし、洗脳するかのように囁きかけた。
「いい加減に諦めろ。私にすべてを委ねるんだ。
 おまえの身体を開発したのは私だ。私はおまえの生理を良く理解している。
 おまえ自身よりも……な」
伊形の言葉は、栞の瞳に燃える憤りの炎を、一瞬ながら揺るがせる。
その一瞬、栞の横顔は世間を知らない少女のものに変わっていた。




人を呪わば穴2つ。
誰かを貶める人間は、同じく貶められる事を覚悟せねばならない。
『怨み屋』として数多くの人間を貶めてきた栞もまた、その因果の中にあった。

一体何時間に渡って、調教が続けられたのだろう。
30帖のリビングには、至るところに調教の跡が残されていた。
牛乳の吸い上げられた浣腸器。
艶かしい粘液に包まれたままボウルに山盛りになった玉蒟蒻。
同じく粘液に塗れながら床へ転がる、無数のゴルフボール。
床には他にも、サイズ違いのアナルパールやディルドウが所狭しと放りだされている。

4人掛けの紅いソファにも情交の痕跡が見られた。
ソファの座部は夥しいほどの汗と愛液、精液で変色している。
そこを結合部とするならば、ちょうど頭に当たる部分にあるクッションもひどく濡れていた。
もしもそれが涎の跡だとするならば、尋常な量ではない。
合間合間に水分補給を入れなければ、確実に脱水症状を起こしていると思わしき濡れ具合だ。
よくよく見れば、座部の側面にも爪で掻いたような跡が見られる。
片方がよほど激しい反応を見せたのだろうか。
一体、人間どれほどの状況に追い込まれれば、ここまでソファの記事を掻き毟れるのだろう。

さて、その人間は今、どこにいるのか。
寝ているのではない。外出もしていない。
彼女は今も、マンションの一室……特別室に拘束されている。

栞は特製の革椅子に腰掛けていた。
大股を開き、座部に深く腰を沈める格好だ。
肘掛に乗せられた両腿には、まるで腰が浮き上がるのを防ぐかのように拘束帯が巻かれている。
そしてその茂みの下……肛門には、眼を疑うほどの太さのバイブがねじ込まれていた。
長さの程は解らないが、たとえ短かったとしても直径が半端ではない。
到底、軽い気持ちで受け入れられるものではなかった。
さらにそのバイブは、腹に響くような重低音を伴って激しく上下している。

「どうだ、直腸一杯に呑み込んだ極太の味は?
 憶えているだろう。昔、君に使った様々なアナルバイブの中で、一番君の反応が良かったものだ。
 太さ、固さ、反り具合、凹凸……全てが君の腸内構造にマッチしていたようだね。
 腸内深く抉りこまれると、先端で子宮の裏が押し上げられて堪らない。
 かつての君は、そう涙ながらに訴えていたね。
 今の成長した君なら、そのバイブによる快感をどこまで受け入れられるのか……楽しみだよ」

伊形はリクライニングチェアに腰掛け、ブランデーグラスを弄びながら優雅に見守る。
その視界の中で、栞は乱れに乱れていた。
「はっ、はおっ、はおおお゛お゛お゛っ!!!!」
口の端から止め処なく涎を垂らしながら、白目を剥いて叫ぶ栞。
髪は乱れ、美脚は椅子の脇で艶かしく揺れる。
『怨み屋本舗』社員の前では絶対に見せない姿。伊形の前でだけの姿だ。
「ほお、またきたな。」
伊形は痙攣を繰り返しながら悶え狂う栞を、愛おしそうに見つめていた。
やがて、栞の秘所から透明な飛沫が噴き上がる。
「ほぉおああぁぁあ゛あ゛あ゛っっ!!!!」
それと同時に上がった歓声は、思わずぞくりとするほどに精気に満ち満ちたものだった。

このマンションを出た後、宝条 栞はまた涼しげな顔で『怨み屋』の仕事に戻るだろう。
しかし今この瞬間は、彼女は肛門で数限りなく達する、低俗な家畜に過ぎない。
身の内に秘めた汚い部分を、全て曝け出すだけの。


                      終わり
<初出:2chエロパロ板『【アナルっ娘】そこは違う穴!4【尿道娘】』スレ>