大樹のほとり

自作小説を掲載しているブログです。

拷問

同志、ポカリと

※拷問物、嘔吐系スカトロやや注意。
 この物語はフィクションです、実在の組織・団体には一切関係(ry



日本国から思想の自由が奪われて7年。
2016年10月に可決した、『有害図書撤廃法』が全ての始まりだ。

民道党主導で押し進められたこの法律は、名目にこそ有害図書とあるが、
その“指導対象”はアニメーションや音楽、インターネット配信など、
日本国民のあらゆる自己表現方法に及ぶ。
法律の成立当初は、思想の自由を妨げる悪法だと多くの非難が出たものだが、
そうした考えを表明する代表者が次々と冤罪を着せられては逮捕されるうち、
次第に反対運動は下火になっていった。

かつての『治安維持法』とは違い、現代にはインターネットがある。
ゆえに水面下での大規模な反対運動は容易だ。
そのような考えもごく初期にはあったが、しかしすぐに廃れていった。
あらゆるプロバイダ会社を抱きこんだ政府によって、
コンピュータはその使用時に、国が割り振った特殊なコードを入力する形式に変えられたのだ。
ログイン時に打ち込んだこのコードを通し、あらゆるウェブ活動は国に常時監視される。
こうしてインターネットは、書籍による反対運動以上に国に見つかりやすい悪手となった。

インターネットが禁じられれば、自然と反対運動は戦時中のものを踏襲する形となっていく。
自身が有害と断じられた著作者、或いは近親者が処罰された者を中心とした、
政府の目を盗みながらの草の根運動に。
特に“草の根”の最上部、国営工場勤務者の内で秘密裏に結成された『誇国党』は、その最たるものだった。



しかし、その誇国党にもついに揺らぎが生じる。
同志の一人、関靖史が『有害図書撤廃法』反対のビラを渡している所を見つかり、逮捕された為だ。
関は真面目な活動家ではあったが、その半面、党内でも有名なほど臆病な男だった。
その関が、かつての特高警察を髣髴とさせる拘置所の尋問に耐え切れるとは、到底思えない。

また、誇国党の構成員達にはもう一つ気がかりな点がある。
関とここ数ヶ月ペアで活動していた女性党員の、石澤ゆかりだ。
父親の処刑が元で反対運動に身を投じた彼女は、誇国党でも最初期のメンバーの一人だった。
両親が噺家であった影響か、彼女自身も弁が立ち、党の集会では度々名演説を繰り広げて士気を高めた。
また合気道2段の腕前を持ち、細い路地で警察に囲まれた場合でも、数名の党員を連れて逃げおおせた事が幾度もある。
さらには歩けば人が振り返るほどの美人であったので、その美貌を活かして男を党へ“引き込む”ことも仕事としていた。
事実、彼女は党内でのマドンナであり、彼女の為に精力的に活動する党員が相当数いるのが事実だ。
そのような石澤であるから、『誇国党』の指導者である室井高次朗も、彼女に全幅の信頼を寄せていた。

臆病な関が捕まったとなれば、仕事上の生活を共にしている石澤の身も危うい。
特に石澤は、過去に二度の活動による逮捕歴がある。
その二度は『頑張り』続けた結果、終に口を割る事無く釈放と相成ったが、今度はそうはいかない。
二度までの逮捕は良いが、三度目は自供するか命を落とすまで責め抜かれるという。
石澤に次はない。
そう案じた同志数名が取るものも取りあえず彼女のアパートに向かったが、遅かった。
アパートの二階の部屋にはすでに明かりがついており、数名の人の気配があった。
玄関口の付近には乱闘の跡があり、そしてその現場から引き摺られるように、
頭から血を流してぐったりとしている石澤が警察車両へ運び込まれる所だった。
相手である機動隊の数が数だけに、駆けつけた同志達にはどうする事もできず、
関がこれほど早く口を割ってしまった事実に愕然とする他ない。

翌日、工場の始業前に、全工員に対してある映像記録媒体が配られた。
『不穏因子処罰の事』
表面に記されたその文字を観て、誇国党の人間は誰もがその意図に気付いただろう。
それは恐らく、石澤への尋問の記録だ。
同志が凄惨な目に遭っている様子をあえて見せる事で、出方を窺おうという魂胆に違いない。

室井を始めとする誇国党の党員達は、その日の職務を普段以上に淡々とこなした。
そして就業後、慎重に慎重を期した方法で集会を開き、一台のコンピュータで映像を再生する。
モニタに映像が映し出されたその瞬間、集会所に多くの嘆きが溢れ出た。



映像は、拘置所の地下室であろう、殺風景なコンクリート壁を背景としていた。
逮捕歴のある党内の数名に、同じ光景を見た覚えがあった。
石澤がその殺風景の中、かろうじて肘掛けと背もたれのある簡素な椅子に腰掛けている。
格好は工場内での作業着であるタンクトップのままだ。
聡明な彼女のこと、関が逮捕されたと耳にした瞬間にその意味に気付き、
着替えもせぬままに自宅へと雲隠れ用の荷を取りに戻って、そこで惜しくも捕らえられたのだろう。

石澤の長い黒髪は散々に乱れ、こめかみと唇の横には赤い痣が奮闘の様子を物語っていた。
両の手首は椅子の肘掛けに結わえ付けられ、映像では上半身のみの為に確認できないが、
恐らくは足も縛られていると思われる。

映像が始まって暫らくは、石澤はまだ意識が朦朧としているらしく、頭を揺らめかせていた。
しかし首が後ろに落ちるとそのショックで気を持ち直し、首を振りながら視界を安定させていく。
鋭い視線でカメラを睨んでいる所からして、状況にはすぐに気付いたらしい。
「おはよう、石澤ゆかり君。さて、色々と答えて貰うぞ」
カメラの傍から声がし、石澤の正面にあるテーブルに書類の束が投げだされた。
映像がそれを追うと、どうやら工場勤務者のリストであるらしい事が解る。
映像を見守る誇国党員達の間に緊張が走った。

『こいつは知っているな?お前の仲間か』
警察官らしき男の指が書類を這い、同時に石澤へと問いかける。
しかし石澤は何を聞かれても、毅然とした態度で相手を睨みつけているだけだ。
それをやや繰り返した後に、問いかけていた警察官が笑みを浮かべながら立ち上がる。
『…………なるほどなるほど、噂通り気の強ぇ女だ。
 お前、こないだ捕まった時にゃ署内の希望者50人ばかしに三日ぶっ通しで輪姦されて、
 それでも吐かなかったらしいな。
 相当ブッ太い奴もいて、同じ目に遭った女は二日目の晩にゃ発狂したらしいのによ』
警察官はそう告げ、石澤の顎に指を当てて上向かせた後、おもむろにその桜色の唇を奪った。

「ンの野郎ッ!!」
その映像を目にした誇国党員の数名が気色ばむ。石澤に熱を上げていた者達だ。
「……静かに観ろ」
党首である室井が窘めると、一応収まりはするものの、不満を抱えているのは明らかだった。
しかしそれは、室井とて同じ事だ。
党結成以前の地下生活時代から共に修羅場を潜り抜け、同胞を喪う痛みを分かち合った。
共通の夢に燃える若き活動家として、時には男と女の関係に踏み入る事もあった。
石澤ゆかりに女を教えたのは室井だ。
その室井が、言葉通りの平静でいられる訳が無いのだ。
党内の古株はその事に気付いており、室井を助ける形で党員の宥めに掛かっていた。



得意顔で石澤の口を貪っていた警察官だが、ある瞬間に短い叫びを上げて身を仰け反らせる。
手袋を嵌めた手で口元を押さえ、手の平についた血を見て呆然としていた。
対する石澤は、口内に溜まった血をプッと吐き捨てて睨み上げる。
「へへ、ざまァ見ろ!」
誇国党員からはその気丈さに歓声が上がった。
口を噛まれた警察官は、しばし怒りで肩を震えさせ、傍らのもう一人に何かの指示を出す。

『……なるほど、そういう態度か。よーく解った。
 俺ァ別嬪を普通に抱くのも好きだが、苦しませるのはモット好きでな。
 やりたいようにやるぜ』
警察官がそう告げた直後、画面内にもう1人、警察服に身を包んだ男が姿を現した。
その男は背後から石澤の顎を鷲掴みにし、無理やりに口を開かせながら、
左手に持った巨大な漏斗を石澤の喉奥へと押し込んでいく。
『んっ、ん、んんっ、あうっ!!』
石澤は、三角コーンをやや小さくした程度のその漏斗の侵入に、細い身を捩って抵抗する。
しかし男の警察官の力に敵うはずもなく、喉の深くに突き立てられてしまう。

『動くなよゥ、高い酒だぞ』
先ほどの男がそう言いながら、ブランデー色をしたボトル入りの酒を開封する。
そして漏斗を咥え込んだ石澤の口へと、斜めに傾けながら勢いよく流し込む。
『えふっ、えふぇっ!!ん、おう、けへっ……!!お、おぐっ……!!』
石澤は背後の男に顎を押さえられたままで悶え苦しんでいた。
口を目一杯に開いてようやく飲み込める太さの漏斗から、光る筋となって酒が零れる。
それは鼠色のタンクトップを黒く染めながら、女性らしく膨らんだ乳房のラインを浮き彫りにしていく。

「やばいよあれ、お酒でしょ!?急性アル中になっちゃうよ……!!」
集会場に女の脅える声がした。男の怒号も響いた。
「静かにしていろと言ったはずだ」
室井達がそれを諌める。
感情は解らぬではないが、大声を上げてはこの集会所の位置が警察方に知れないとも限らない。
数名の同志から冷血漢呼ばわりをされたが、それでも室井は口を噤んでいた。



警察官はボトルを上下に振りながら最後の一滴まで流し込み、空になったそれを背後に投げ捨てる。
そして錠剤の入った陶器を手に取った。

『今の酒は美味かっただろう、胸が燃えてるようなんじゃないか?
 ……次はこのとっておきのクスリをくれてやる。
 コイツも凄ぇぞ、数粒で天国に行ったみてぇに気分が軽くなるらしい。
 緊張を解すためにも、たっぷりと呑み込めよ』

警察官はそう言い、陶器から数粒を手の平に取って漏斗の中へ落とし込んだ。
そして石澤が苦しみ喘ぎながらそれを飲み込む様を、これ以上ない満面の笑みで見守り、
続けて陶器そのものを傾けて錠剤全てを流し込む。
さらには間髪入れずに再びボトル入りの酒を手に取って、逆さに向けながら注ぎ始めた。
これだけ立て続けにされては、石澤も堪ったものではない。

『んむ、ん、んッ!!ぶっ、えう、え、ええっ!!あ゛ぁ、んー、あん゛ーー!!』

声にもならない呻きを漏らし、身悶え苦しむ。
漏斗の上方から溜まりに溜まった酒が零れ、石澤の顔に降りかかる場面もあった。
しかしそれだけ溜まった分も、男達が漏斗を揺らす動きに合わせて石澤の胃の中へ流れ込んでいく。
2本目のボトルが空になった所で、ようやく男達は漏斗を抜き去った。
『あはっ!!ああ……あっ……!』
石澤は勢いよく酒を噴出しながら大口で空気を求め、次に下唇を引き締めて何かを堪える。
そして目を固く瞑ったまま額に皺を寄せて、まるで強い頭痛に耐える風な表情を見せた。

『さて、では素直な女になるのを待つとするか』

警察官はそう告げて石澤の真向かいにある椅子に腰掛け、ボトルの酒を呷り始める。



石澤は初め、警察官を意志の強い瞳でただ睨み据えていた。
しかし肩で息をする状態である事は変わらず、額には脂汗が浮いている。
さらには時折り口を大きく開閉したり、息を詰まらせたように前のめりになる。
それが数分続き、急に石澤の目つきが鋭くなったのを警察官は見逃さない。
『そろそろ5分だ、耐え切れまい』
その言葉が発せられた、まさに数秒後。
石澤の瞳が大きく見開かれ、頬が膨らむ。
そしてその唇の間から、抑えきれないといった様子で黄褐色の吐瀉物が溢れ出た。
一度漏れ始めれば後は止まらない。
『う、う、んウウウ、おうぇっ……!!』
石澤は額に皺を寄せ、その美しい頬の線を歪めながら吐瀉物を吐きだしていく。

『はは、盛大に吐き出したな。どうだ、身体の内から胃液を押し出されるのは未知の苦痛だろう。
 何もかもを投げ出したいんじゃないのか、ええ!?』
警察官が石澤の肩を掴み、ドスを利かせながら叫ぶ。
石澤はそれに何か反論しようと試みるが、その瞬間にやぶ睨みのように視線を乱れさせ、二度目の嘔吐を喫する。
吐瀉物は彼女の鎖骨を流れ、タンクトップの下に流れて乳房までを汚した。
すると警察官は、腕を無遠慮にタンクトップに潜り込ませ、吐瀉物に塗れた乳房を映像の中に曝け出させる。

「う、うわ!」
言葉も無く映像を眺めていた党員の男が叫ぶ。
「もう、止めてあげてよ……!!」
女の党員の多くは目を覆って嘆いた。
室井高次朗はといえば、そのどちらでもない。
虚ろな瞳で映像を見つめ、そして彼女の肌に触れていた身として、一つ異変に気付いた。
通常であればやや陥没気味である石澤の胸の先が、この映像においては屹立している。
映像の前に愛撫を受けていた可能性もあるが、それならば着衣のままである事が不自然だ。
ならば、彼女は外的要因でなく火照っているのか。恐らくは、流し込まれた薬の影響で。
その事実がまた、室井の心臓を麻紐のように締め付ける。

石澤は映像の中、手袋をつけたまま乳房を揉みしだく警察官の顔を睨みつけていた。
小さな嘔吐を繰り返しながらも、口の中に吐瀉物が溜まればそれを吐き捨てて。
しかしその表情はなんとも苦しげだ。
顔中に皺を寄せて苦しむ段階が過ぎると、次は高熱に浮かされたような顔に変わる。
何度も瞬きを繰り返しながら、かろうじて開いた瞳はどこにも焦点を結んでいない。
『う……う、う、う……あく…………』
党員の前では一度も見せることのなかった涙を目尻から溢しながら、
ついに石澤は椅子の向こう側にがくりと首を垂れた。
白い首筋を映像に晒しながら、ピクリとも動かなくなった。

『へ、気ィ失いやがったか。ま、あの苦しみに耐えただけでも大したもんか。
 だがなぁ石澤ゆかり、お楽しみはまだまだこれからだぜ。
 とりあえず今は、薬の効果でマンコもグチョグチョになってんだろ。
 幸い調教道具は何でも揃うからよォ、膣ン中を徹底的に開発してやるよ』

警察官は失神した石澤の顔を覗き込みながら囁きかけた。
その声色は、明らかにカメラに拾われるよう計算してある。
党員達にはそれが解り、映像が終わった後も、ぶつけ様のない憤りに駆られるしかなかった。



さらにその翌日の始業前には、再び全工員に対しての配布物があった。
今度は写真が一枚。
“素っ裸”の石澤が、蟲責めに遭っている写真だ。
女の党員の数名は、この写真を一目見た瞬間にトイレに立った。

コンクリート床の一部が四角く切り抜かれ、中に様々な蟲が所狭しと犇いている。
石澤は手首のリストだけで天井から吊り下げられ、その蟲壷に膝までを漬けられていた。
石澤の身体には無数の蟲が這い回っている。
白い肌は無数の刺し傷・噛み傷を残され、随所が深紅に変色していた。
石澤の正面には肥え太った尋問官らしき男がおり、蟲の入ったバケツを手に提げている。
そのバケツに満ちた蟲と石澤の髪の中に覗く蟲が同種である事から、
尋問官が定期的にバケツの中の蟲を石澤に浴びせかけている事がわかる。

こちらに背を向ける格好のため、石澤の表情は窺えない。
しかし写真の中の尋問官が石澤の顔を覗きこんでいる様子からして、
嫌悪感に満ちた表情をしている予測が立つ。
また写真を穴が空くほどに見つめた党員は、石澤の肌の至る所が粟立っている事実をも発見した。

写真に添えられた一文によれば、世の地獄のようなこの蟲攻めは、実に丸一晩に渡って続けられたとの事である。



それからは、必ず毎日という訳でもなかったが、数日に一度は石澤への尋問を記録した写真や映像が配られた。
責めの内容は恥辱責めや色責めが多くを占める。
「思想犯への尋問だとか何とか言って、結局は歪んだ性欲を満たしたいだけじゃない!
 ゆかりさんが美人だから盛ってるんだわ。こんなの只の変態よ、変態!!」
女の党員は皆そう言って憤慨した。
室井もそれは間違いのない事だと思っていた。しかし、それだけではない。
警察は誘っているのだ。
餌である同志・石澤にあえて死に至らない屈辱的な拷問を繰り返し、こちらを煽る事で、
感情に任せて反抗してくるのを待ち構えている。
そして残党を一網打尽にする腹積もりだ。

それが解っているからこそ、いよいよ室井は慎重にならざるを得なかった。
石澤を救出する為の計画は当然進めなければならない。
しかしその為には、警察の包囲網の把握、救出計画が失敗した際の逃走経路・非常時の指揮体勢など、考えておくべき事は山のようにある。
また敵の出方だけでなく、党員の中から先走る者が出ないかの監視も併せて行わなければならない。
これらの難題が重なり、誇国党内の空気は次第に不穏なものとなっていった。

石澤が捕まってから一週間の日にも、やはり映像記録が配布された。
この時は吊り下げられての『やち責め』だ。

申し訳程度に胸を覆うシャツを着せられた石澤が、天井から吊り下げられている。
腋を晒しながら手首を頭上で吊るされ、膝も胸ほどの高さまで吊り上げられる。
さらに足首にも、大股を開く格好を維持させるように縄が掛かっていた。
要は空中で大股開きをする格好だ。
大胆に過ぎる格好だが、もはや責めている警察官に遠慮はない。
どうやら石澤の身体は毎晩のように、彼らの慰み者とされているようだった。

吊られた石澤を取り囲む警察官達は、各々手に石鹸水をつけ、石澤を陰核を捏ね回す。
そうして石澤がその快感に耐え切れず、吊られた不自由な姿勢のまま身を捩る様子を嘲笑うのだ。
室内にはもう何時間にも渡って、下卑た男の笑いと、艶かしい女の呻き声が繰り返されていた。
男の指が代わる代わる陰核を摘む。
初めは見えるかどうかの淡い蕾だったそこは、今や小豆を2つ並べたほどの大きさに膨れている。
陰核の下の秘裂も花開き、尻肉にまで滴るほどの愛液を吐き溢している。

『っく、う、う……!!はあ、あ、ああ、あうっ…………!!』

その状態にありながら、石澤はなお瞳に涙を溜め、歯を喰いしばって耐え忍んでいた。
しかし息がつらくなって口を開けば、そこから切ない喘ぎを上げ続けてしまう。
それは何とも健気で、涙ぐましい努力であり、党内には同情の声が多数上がっていた。



さらに数日後の映像では、石澤がその口の穴を使い回されていた。
首と両手首を横並びに拘束する木枷を嵌められ、フックで鼻腔を上方に歪められ、
挙句の果てにリングギャグで大口を開けさせられた上でのイラマチオだ。
あたかもその美貌に嫉妬したかの如く美貌を損ねられ、喉奥を蹂躙される。
責め役にも十分すぎる性器の長さを持つ者が選ばれている為、喉の相当な奥にまで達してしまう。

『おうう゛ぇっ!!おお゛う゛ぇっ!!!う゛ぇ、え゛、おろ゛う゛ぇっっ!!』

とてもその美貌から出たとは思えないほど、低いえづきが響き渡る。
下腹をえづきにあわせて膨らませ、或いはへこませながら、石澤は苦しみ悶える。
散々そうした後に、ようやく異常な粘度の唾液を纏い付かせながら怒張が引き抜かれた。
解放されてリングギャグの隙間から犬のような呼吸を繰り返す石澤。
しかしその休息も束の間、また別の勃起しきった逸物が、リングギャグの穴を埋め尽くす。

『おえ゛ぇっ、おお゛う゛ぇっ!!んんうおう゛ぇ、え゛、おお゛おう゛う゛ぇっっ!!!!』

限界まで固くなった状態の怒張を深く捻じ込まれ、石澤がえづき上げる。
『へへ、こりゃ気持ちいいなァ。しっかも、またすげぇ声出してやがるぜ。
 ゲボ声聴く限りじゃ、俺のが一番デカくて長いんじゃねぇのか?』
男が嘲笑う。

それが何時間もかけて延々と繰り返された。何も変わらず、変えられず、延々と。
変化といえば、石澤の身体に光る汗の量と、床に滴る涎の量、
そして初めは相手を睨み上げていた石澤の瞳が、いつしか泣き腫らしたように前方しか向かなくなった事、程度のものだった。



今直ぐにでも同志・石澤を助けに行くべきとする意見と、浮き足立っては相手の思う壷だとする意見。
誇国党の中では、その論争が連日巻き起こっていた。
工員達に新たな映像が配布されたのは、そうした折のことだ。

最新の記録で石澤は、簡素な寝台に横たえられて繰り返し犯されていた。
目隠しをされ、両手首を頭上で拘束されたまま警察官の一人に押さえ込まれている。
そのまま正常位で、伸ばした両脚を抱えるようにして犯されている格好だ。
状況自体はやや特殊とはいえ、そう変わった性交でもない。
しかしながら、石澤の反応は尋常ではなかった。

『ああ、あ、あいや、ぁっ……!!もう、やめて、やめ、あ、いく、あ、あっ……!!!!』

石澤は歯を食いしばり、または大口を開けて大きな快感を表している。
細い腰は男が突きこむたびにと言っていい頻度で仰け反り、
すらりとした両脚は所在無げに空を蹴りながら強張る。
まるで一突き毎に絶頂を迎えているかのような反応の激しさだ。
普段の石澤の反応からしても、それは異常といえた。
だが注意深く観れば、映像の端にその原因と思しきものが映っている。
注射器が、映像内にあるだけで4本。
すでにそのピストンは押し込まれており、注入の役目を果たした物と解る。
どうやら石澤の過剰反応は、薬を投与された故らしい。

犯している警察官はそら恐ろしいほど淡々と石澤を抱いていた。
相手の両腿を掴み、角度を調節した上で小刻みに腰を打ち付ける。
その計算され尽くしているらしい動きは、やはりと言うべきか石澤の表情を歪ませた。

『あ、あ、あああううあああっ!!もうだめっ、だめ、もらえ、ああう!!
 い、いく、いく、いくいく、んわあぁあああーーーっ!!!!!』

数分後、音声が割れるほどの絶叫を上げながら、石澤は大きく背を反らせた。
その背が再びシーツに付いても、艶かしいその身体は細かに痙攣するばかりだ。

犯していた警察官はそこでようやく逸物を抜き去った。
結合中は良く窺えなかったが、改めて見れば大抵の男が自身を喪失しそうなサイズだ。
男は怒張を抜き出した直後、石澤の秘部に指をかけて強く開く。
カメラに彼女の膣奥の様子が映し出された。

照り光る液に塗れた粘膜の奥に、大きく口を開いた門のようなものが見える。
処女膜である筈もなく、位置的にもそれより深い。
映像を見る彼女の同志達も、初めは誰もが、その映像の意図する所を量りかねた。
しかしさらに凝視を続けた時、男の1人が驚愕に目を見開く。

「お、おい……あれって、まさか……子宮口じゃねぇのか?」
彼が傍らの女性党員に尋ねると、彼女も口を押さえて驚きを露わにする。
「そ、そうみたい。あれ……し、子宮口よ、間違いない。
 やだ、でも何、あれ……あんなに拡がって、もう男のアレが入るじゃない……。
 まさか、子宮を直接、犯されてたの……?
 だからゆかりさん、あんなに反応してたの……!?」

膝が砕け始める女性党員の答えを裏付けるように、映像内に音声が入る。

『また失神したか。やはりこの女でも、子宮を直接かき回されるのは堪らんらしいな。
 いいぞ、さらに続けろ。失神に失神を重ねさせてやれ。
 この女も、先ほど赦しを乞いかけておったからな、案外もう容易に落ちるのかも知れん』

その声と共に、再び結合の音が鳴りはじめる。
それに合わさるように、石澤の泣くような呻きも上がり始める。

遠くで集会所の扉が押し開かれるのを、室井は耳にした。
堪えきれなくなった党員が飛び出していったのだろう。
彼らが下手を打って捕まり、この集会やメンバーの情報を漏らせば全ては終わりだ。
しかしそれもまた一興かも知れない、と室井は考えていた。
頼りになる同志であった石澤が奪い去られ、それに合わせて党内も分裂している。
ここからどうやって、勢力を立て直せば良い。
いや、それよりもそもそもにして、室井自身の心にポカリと口を開けているこの空虚を、
どのようにして埋めれば良いのだ。

室井はこの時、自分にとっての“石澤ゆかり”がどれほど大きな存在であったかを、
漸くにして認識したのだった。



                        終わり
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瓦解の寸前

社会主義を掲げるアマノフ政権の最高権力者、リッター・アマノフが拉致された事件は、
世間をひどく騒がせた。
拉致実行者は某国の特殊部隊だとされている。
記録の上ではその部隊は、当初の計画通りリッター・アマノフを手際良く拘束・監禁し、
何ら問題なく某国へ引き渡した事になっている。

そう、記録には残っていない。
リッター・アマノフ拘束の際、護衛の抵抗によって負傷し、ただ一人囚われた隊員がいた事は。
その隊員……マルティナ・カメリーが、アマノフ政権を支持する急進派組織『アゼフ』によって、
苛烈な拷問を受けた事は。
マルティナは約3週間に及ぶ拷問に耐え続け、仲間の手によって疲弊した状態で救い出される。
そして先日、そのマルティナへの拷問の様子が『アゼフ』に潜入していた間諜によって語られた。

断っておくが、マルティナ・カメリーは女とはいえ、けして能力に劣る隊員ではない。
むしろ特殊部隊内でも中核を担う立場にあり、今回の拘束についても不運による部分が大きい。
そして彼女は、部隊における『華』だった。
目にも鮮やかな、赤めいた長いブラウンヘア。
北欧人特有の芸術的に整った鼻筋。
気概と責任感に満ちた瞳、ジムインストラクターさながらに絞り上げられた肉体。
軍上層部にも、個人的に彼女に入れあげている将校が複数いるという。
その彼女が囚われ拷問を受けたとあって、軍内部の動揺はそれは大きかった。



間諜はマルティナの近い過去を語り始める。

左足首に警棒の一撃を受けて倒れたマルティナは、その場で羽交い絞めにされ、
リッター・アマノフの護衛達に顔を殴られながら車の行き先を問われた。
しかしマルティナは頑として口を割らず、ここで正式な拘留となったのだった。

リッター・アマノフは当該国の民にとって、絶対的な指導者だ。
『国家の光』とすら呼び称されるその存在を奪ったマルティナは、国家そのものの敵に等しい。
ゆえに、尋問の行われる収容所へ移されるまでの間、マルティナは国民への晒し者にされる。

マルティナは服を全て取り去られ、手首と腰の縄だけの格好にされた。
そしてその足の裏に、小刀で幾重にも切り傷を付けられた。
足の裏は痛点の密集した場所だ。
しかしマルティナは、初めの一斬りに歯を食い縛って「ぐう」と呻き声を上げた他は、
どれだけ細かに執拗に足の裏を刻まれても声を発さなかった。

とはいえ、尋問する側も遊びではない。
足の裏に傷を付け終えると、彼らはマルティナを無理やり立ち上がらせ、白いラインに向かわせた。
それは、収容所まで約一キロに渡って続く、塩を敷き詰めた道だ。
道の両脇には国民の人垣が出来ており、マルティナに敵意を込めた視線を投げつけている。
マルティナは縄を引かれ、その中を歩かされた。
全裸のまま、膝を大きく振り上げる軍隊式の行進で、足裏の傷に染み入る塩の道を。

一足を踏み出した瞬間、マルティナの美しい瞳が裂けそうなほど見開かれたのを、
間諜ははっきり覚えているという。
声こそ上げていなかったが、即座に失神してもおかしくない痛みである事が伝わった、と。
そこからマルティナは、縄を引かれ、膝裏を鞭打たれながら塩の道を歩み出した。
脚を振り上げるたびに口を「あ」の字に開き、吊り目から涙を零し、歩んだ場所に深紅の染みを残して。
そのマルティナには、脇にいる国民から様々なものが投げつけられた。

それら全てに耐えながらマルティナは歩み続け、しかしついに800mほどの地点で、
脚を振り上げたまま失禁してしまったそうだ。
この時点ですでにマルティナは、焦点が定まっていなかった。
汗が頬を伝うほどにひどく、口はうわ言を呟くような呼吸を繰り返していた。
それでも止まる事は許されず、マルティナは赤い染みの他に薄黄色の染みをも刻みながら歩む。
そしてついに収容所の床を踏みしめた瞬間、糸が切れたようにその場で気絶したという。

そこが、尋問の始まりだった。



囚われのマルティナにまず加えられたのは、電流による拷問だ。
丸裸のまま電気椅子に拘束された。
電極は腕と内腿、脇腹、陰核と仙骨、膣内と直腸内部、
そして乳首に鍼を刺すようにして乳房の内部にまで取り付けられた。
その状態で、様々に電圧や通電箇所を変えながら、実に30時間にも渡って責め続ける。
一睡も許さず、簡単に答えられる質問から次第に確信へ迫って行き、
答えなくなった所で電流を浴びせる。
自律神経の麻痺したマルティナは、涙や涎、汗、愛液などあらゆる体液を垂れ流して苦しんだ。
けれどもついに重要な情報は何一つ漏らさず、
最後には尋問官達が根負けする形で、意識の混濁したマルティナから電極が外される。

けれども彼女は、解放の代わりにここで恥辱を味わうことになった。
電流責めでぐったりとしているマルティナの口に開口具が嵌められ、その中へ尋問官達が放尿を始めたのだ。
すでに抵抗する余力もないマルティナは、その美しい顔を上向けながら敵兵の小便を飲み下す他ない。
尋問官達は淡々とマルティナの口に尿を注いだ。
それは嗜虐心というより、マルティナを穢す事そのものを目的とするかのようだった、と間諜は語る。
『国家の光』であるリッター・アマノフを奪った相手に、最大の恥辱を刻み付けるかのようだと。

事実、そこからマルティナに加えられた拷問は、苦痛だけでなく羞恥にも重きが置かれていたという。



翌日、マルティナは再び電気椅子に拘束された。
ただし今度は電気を流す訳ではなく、手首足首と頭頂部を椅子に固定する事が目的だ。
口はスパイダーギャグで楕円形に拡げられ、歯並びまでをはっきりと覗かせている。
そのマルティナの口に、指を丸めた程度の直径を持つチューブが近づけられた。
チューブの繋げられた先は、レストランの厨房で使うような巨大な寸胴。

マルティナへの次の責めは、過食責めだ。
ゴム製のチューブを無理矢理にマルティナの喉奥深くに入り込ませ、
寸胴の流動食を直接食道、さらにその奥の胃へと流し込む。

「ごっ、ごおお゛っ!!ぐぉっ、お゛っ……おごっ、お゛っ……!!!!」

スープと変わらないような流動食とはいえ、胃へ直接物を送られるのは普通ではない。
さしものマルティナも、これには両目の瞳孔を収縮させ、目尻から涙を流して苦悶した。
頬は膨らんでは戻り、口の端からはしとどな唾液が零れ落ちていく。
特殊部隊の女らしくよく引き締まっていた腹部も、次第に隆起が緩やかになっていく。
しかし、マルティナにとっての苦しみはそればかりではない。
何とその流動食には、下剤までもが垂らし込まれているというのだ。

「奴らは苦しむマルティナの目の前に下剤の瓶を翳して、寸胴の中にぶち撒けた。
 どうやっても彼女が排泄できない事を知った上でな」

間諜はそう話す。
椅子に拘束されたマルティナの肛門には栓が嵌まり込んでおり、
これが椅子の構造と合わさってどれだけの圧力が掛かっても絶対に外れない仕組みになっている。
つまりマルティナは、下剤入りの流動食を腹が膨れるまで飲まされながらも、
狂おしいほどの排泄欲を解放する術がないことになる。
下剤がただの脅しではない事はすぐにわかった。
下剤が盛られてからわずか数分後、いよいよ膨らみを見せ始めたマルティナの下腹から、
雷鳴のような音が響き始めたからだ。

「ごぉおお゛おうっ!!!」

マルティナはチューブを咥え込んだまま顎を上向け、視線は逆に出来るだけの下方を見やりながら呻いた。
場の誰よりも如実に、切実に、腸内の異常が解ったのだろう。

かなり腹の膨らみが見え始めたころ……尋問官によれば約2リットルが入った所で、
マルティナの口から涎塗れのチューブが引き抜かれる。
そして電気責めの時と同じ質問が、再度マルティナに投げかけられる。
当然の如くマルティナが回答を拒否すると、尋問官は淡々と、
「ならばそのままで一晩過ごせ」
そう告げたという。
間諜はその時マルティナが浮かべた表情こそ、絶望と呼ぶに相応しいものだったと表現した。



腹鳴りと低い呻きだけが、電気の消えた部屋内に響き渡った。
尋問官達は本当にそのまま、数名の見張りだけを残してマルティナを放置したのだ。
しかし、それでもマルティナは耐え続けた。
翌日の朝には体中に鳥肌が立ち、小刻みに震える程であったが、
何の情報を漏らす事もなかった。

そして、その日もまた過食責めは続けられる。
すでに2リットルが入っている腹へ、さらにチューブで流し込む。
この時点でマルティナは、少し流されるだけで噎せかえって嘔吐を繰り返した。
胃が過食への拒否反応を示しているのだろう。
尋問官達はマルティナが嘔吐するたびにチューブを抜き出し、気道の確保を行う。
そしてまた流し込む。それを繰り返した。
人体とは不思議なもので、そうする内に、次第にマルティナも嘔吐をしなくなる。
立て続けに過食をしていると、胃は入ってきた物を素通りさせる技術を身につけるらしい。
そこでまた大量に流動食を飲ませることが可能になるわけだ。

しかし、物理的には続行が可能でも、マルティナの精神の方は着実に弱っていたようだ。
マルティナの口へ入り込むチューブは、その根元にバルブのような突起がある。
マルティナは喉奥へチューブが入り込んでくるたびに、そのバルブを視界の前方に捉えることになる。
それがトラウマと化したのだろう。
やがてマルティナは、そのバルブを見る事を恐れ始めた。
チューブが動き、バルブが視界に入ると、マルティナは眼を固く瞑って喉を震わせる。
そしてその直後、喉奥深くまでを貫かれ、ごえええっと地獄の底から響くようなえづきを上げるのだ。

その恐怖は、実に3日にわたってマルティナを追い詰めた。
2日目に4リットルまで流し込んだ後、3日目になってついに、マルティナの容量限界が来た。
実に5.36リットル。
マルティナの太腿は、その半ばほどで拘束帯を嵌められているのだが、
その拘束帯を彼女自身の膨れ上がった腹が覆っている光景は、
流し込まれた食事量の歪さをよく物語ったという。

マルティナの下腹部からは尋常でない腹鳴りが絶え間なく続き、
流動食はチューブで流れ込む端から嘔吐で押し戻される。
マルティナの体中が細かに痙攣している。
本当の限界なのだ。
丸3日かけ、下剤入りの流動食を腹が風船のようになるまで飲まされたのだから。



雷轟のような腹鳴りを聞きながら、尋問官は淡々と質問を繰り返した。
死が色鮮やかに感じられるほど苦しいだろう、いい加減に吐け、と。
しかしマルティナは荒い息を吐きながら、私をいくら拷問しても無駄よ、と答えるのみだ。
尋問官達はそれを聞き、苛立ったようにマルティナの背後に回った。
そして肛門のプラグを壁から伸びるチューブに繋ぎ、その繋ぎ目のスイッチを押す。
するとグゥゥゥウンという重苦しい音と共に、肛門のプラグがうねるように振動し始める。

「う!?んう、゛う゛ええええええ゛え゛っっ!?」

これにはマルティナも堪らず、激しい反応を見せたという。
溜めに溜め、溜めに溜めた3日分の排泄物、それをミキシングされるのだから。
きっと膨れた腸そのものが絡み合い、渦巻いているような感覚だろう。
マルティナはひとしきり苦しみ、叫んだ後に、白目を向いたまま口から吐瀉物を垂らし始める。

「ふん……死なれても困るからな。感謝しろ、ひり出す機会をやる」

尋問官はそこでようやく落ち着きを取り戻し、マルティナの拘束帯を解いた。
いよいよ排泄だ。
高手後手に縛ったまま胡坐縛りで天井から吊るし、下に巨大なガラス容器を置く。
そしてプラグが抜かれると、マルティナの苦悶の声と共にすぐに排泄が始まった。

空中で胡坐という、極めて力の込めづらい体位に加え、
72時間をかけて体内に流し込まれた異物の量も並大抵ではない。
その排泄には当然苦難が伴い、マルティナは眉根に溝を刻み、唇を引き結び、
腹筋するように両脚を胸へと引きつけて腹圧を高めることによって排泄を為した。
おそらくは、何人もの男達の蔑んだ視線に晒されながら。
桜色の肛門は収縮を繰り返しながら汚物を垂れ流す。

ビビブブヴヴブリリッ、ブブリュリュビブブブッヴブッ……!!

間諜が持参したレコーダーには、そのような異音が記録されていた。
まるでショートした機械が発するノイズのように、女の恥辱の音が響き渡る。
汚物は、息んで揺れるマルティナの肛門を中心に円を描くように迸り、巨大なガラス容器にさえ収まらず、
蕩けた身をスライムのように床へと滴らせていく。

「見事なぶち撒けぶりだ。情報もその調子でお聞かせ願いたいものだが」

冷やかすような尋問官の声。それにマルティナの苦しげな声が答える。

「……あ、生憎と、社外秘よ」
「だからこそ……だよ。だが、まあいい。直に話したくて仕方無くなる」

そう呟く尋問官の声は、淡々としながらも明確な狂気を孕んでいた。



恥辱の排泄の後、マルティナは鉄格子の並ぶ地下牢へ移される。
休息の為ではない。
マルティナを地下牢へ連れ込んだ黒人2人は、そのまま扉を閉めてマルティナを犯し始める。
床へ横たわった1人がマルティナを腰の上に乗せ、先ほど排泄を終えたばかりの肛門へと怒張を宛がう。
それは正しく『怒張』と表すべき、凶暴なまでの長さと直径を誇っていたようだ。
血管さえ浮き立たせたそれが、マルティナのやや開いた肛門を押し広げ、有無を言わせず侵入する。

「あぐゥっ……!!」
さほど経験が豊富とも言えないのだろう、マルティナは後孔への挿入に眉を顰める。
黒人男はそれを意に介さず、下からマルティナの腰を掴んで深々と怒張を埋め込んだ。
そうしてからゆっくりと引き出すと、その幹に沿って微かな汚物の線が走っていく。
あまりにも腸内の物体が多く、先刻の長きに渡る排泄でも、出し切るには至らなかったのだろう。

機械で犯す方法もあるにも関わらず、わざわざ生身で犯すのは、恥辱を与える為だ。
間諜はそう分析していた。
本来出すだけの排泄の穴を、性交に使われる。
これはプライドの高い女にとって、大変なストレスになるのだという。

黒人は美女の流す穢れを勝ち誇ったように眺めながら、怒張の抽迭を開始する。
肛門の奥で水気のある破裂音のようなものが響き、同時に汚物が少しずつ掻き出され始める。
屈辱が疲労を後押しするのか、マルティナは次第に肩で息をするようになる。
すると傍らに立っていたもう一人が、やおら彼女の髪を掴んで自らの逸物を咥えさせた。
「ん゛ぼぉっ!?」
マルティナは短く呻きを上げたそうだ。
荒い呼吸をしていた所へ急に怒張を捻じ込まれ、さしものマルティナも動揺を表す。
しかし手は後ろ手に拘束されており、男の強要するイラマチオを拒否する術がない。
マルティナは男の求めるがままに頭を前後させられ、喉奥を蹂躙される。

元より万全な喉の状態ではなかった。
腹がはち切れる本当の寸前まで流動食を詰め込まれ、それを三日間維持し、
ようやくの排泄でも腹筋になけなしの力を込め続けた。
嘔吐の感覚は常に喉元にあり、実際幾度も小さな嘔吐を繰り返していた。
そのような状態の喉を蹂躙されたならば、それは必然だったと言えるだろう。




「ごぉおお゛げろっ……!!げぇおお゛っ、っげげっかっっ……!!!!」

乾いた物を引っ掻くような音と共に、剛直を深く咥え込んだマルティナの唇から吐瀉物があふれ出す。
詰め込まれていた流動食にいくらか黄を混ぜた汚物を、小刻みに。
だが喉を犯す男もまた、この変化によって慈悲を見せるような事はなく、
むしろいよいよ深く鋭く、怒張を開いた喉奥へとねじり込む。
吐瀉物はマルティナの顎を越え、喉を伝い、乳房を抜けて下になった男の腹部にまで滴っていく。
その滴った先では、なおも肛門を怒張が責め抜いており、汚物を腰一杯に掻き出し続けていた。

「おごあぁああ゛ああああ゛!!!ふぅお゛、お゛あ、あごぉう゛おおおおっっ!!」

マルティナは声ならぬうめきを地下牢に響かせ、自らの汚物の匂いと男2人の雄臭を吸いながら、夜を通して犯され続けたそうだ。
様々に体位を変えながら。
例えば後ろ手に縛られたまま、尻を突き出す格好でうつ伏せになり、獣のような体勢で。
ぐったりとしたマルティナの尻穴に、深々と剛直が出入りする。
痙攣する両脚の間に、掻き出された汚液が液だまりを作っていく様を、マルティナ自身の瞳が追う。
マルティナは追い詰められていった。

「いやああああああああっっっ!!!!!」

さらに数日後。
両脚を揃えたまま伸ばす格好で、狭まった尻穴を犯されていたマルティナは大声を上げた。
すでにその美しい脚は余すところなく汚物に塗れており、見る影もない。
マルティナの美貌は穢されきっていた。
けれども。
極限状態ゆえの防衛本能か、犯される尻穴よりやや下の秘裂は、滴るほどの愛蜜に塗れていたそうだ。
まるで、排泄の穴を無慈悲に陵辱されて喜ぶかのように。
彼女は本当に追い詰められていた。危ない所まで。

仲間が救援のために踏み込んだその時も、マルティナは汚物塗れで尻穴を犯されていたという。
信じられないほど太い剛直で容赦なく貫かれ、秘部を濡らし、口を眼一杯に開きながら。
あと3日救出が遅ければ、きっと自分は、何もかもを投げ出していただろう。
何もかもを壊され、解放されて。
救出後のマルティナは毛布に包まれながら、うわ言の様に告げたそうだ。


              
                            END
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極上の身体検査

※スカトロ(大・小・嘔吐)要素あり


刑事をやってた時、いい女が屈辱的な目に遭う場面には何度も出くわしたが、
忘れられないのはやっぱりロシアの女スパイだな。

当時、俺は諸事情で外事警察に身を寄せていた。
その時にちょうど大物スパイが捕まったってんで、ちと無理を言って身体検査に加わったんだ。
何しろその女、とんでもない美人って噂だったからな。
某国国防省のお偉方と寝て、国家機密を盗み出すほどの一流だ。

捕らえられた時、その女スパイは3つの身分証を持ち歩いていたらしい。
CIA捜査官、シェリー・マグガレア。
宝石商、ミランダ・シュワラー。
英国貿易商社社長、クレア・アッカーソン。
勿論いずれも偽名で、かつ偽りの肩書きだろう。
諜報員が交渉を円滑に進めるべく、架空の身分証明を持ち歩くのは良くある話だ。
その女の本名を知るには、その後の尋問結果を待たなければならない訳だが、
便宜上偽名の一つを取ってシェリーとしよう。

噂通り、シェリーは掛け値なしにいい女だった。
北国の女特有の神秘的な顔立ちに、雪のように白い肌。
ボディラインはスレンダーだが、胸と尻はこれでもかと女らしい。
その姿を一目見た瞬間、俺は不覚にも仕事を忘れて『ヤりたい』という欲情に駆られた。
漫画のような話だが、本当に数秒の間に勃起したんだ。
さすがは世界指折りの女スパイ、並の男ではそのフェロモンには抗えない。
ただ見ているだけでそれなら、シェリー直々に誘いでもしてきた暁には、俺は間違いなく乗るだろう。
街中を歩いてたら、まず振り返らないヤツの方が少ないだろうな。
もっとも奴のような最高級の女が、高級車やチャーター機以外で移動する事なんて無いだろうが。



取調べ室で、シェリーは素っ裸のまま立たされている。
手足の錠は外されているが、部屋の四方から銃を向けられているので抵抗もできない。
その状況で身体検査が行われた。
身体検査と言っても、刑務所に入る時にするものよりも遥かに念入りなものだ。

まずは棒立ちになったシェリーの横に、女の検査官が2人立ち、
1人が乳房を、もう1人が尻肉を鷲掴みにして揉むようにしはじめる。
傍目にはエロチックな光景だが、何も我々男の目を楽しませる為にやっている訳じゃない。
女のスパイは、胸や尻肉のように盛り上がりの目立たない体内に、
シリコンを入れる要領で証拠品を隠している事があるらしい。
そこで女体を知り尽くした2人の女検査官は、怪しい箇所を肌の上から入念にチェックする訳だ。
あくまで検査、とはいえ見た目にはレズに見える。
目の覚めるような美人が、無表情な検査官2人から胸と尻を弄られているんだ。
俺達男は、椅子にふんぞり返ってそれを見守りながらも、気まずかったのが正直な所だった。

シェリーは終始、感情がないかのような無表情を保っていた。
この身体検査の時点で、すでに尋問の“さわり”は始まっている。
そのため表情で情報を与える事を避けようというだろう。
とはいえ性感帯である乳房を延々と揉まれているうちに、当然の反応として乳首が立ってくる。
その勃起しはじめた乳首をさらに揉み潰すように調べられれば、
シェリーの強張った手指は白い太腿を掻くように蠢いた。
明らかに感じてしまった反応だ。
傍から観る俺たちは、それがはっきりと解るために、どうしても興奮してしまう。



皮膚の下に何もない事が解ると、次はいよいよ身体の穴が調べられる。
文字通り穴という穴が、だ。
瞳を指で開いて、眼球の上と下を調べる。
綿棒を長くしたような物で、耳の穴と臍、そして鼻の穴を穿る。
分娩台に拘束された上で、クスコを使って膣を拡げられ、CCDカメラで内部の映像を確認する。
当然、子宮口まで丸見えになるようにだ。
映像は巨大なプロジェクタに映し出されて場の全員が観察できるようになっており、
屈辱的なシェリーの姿勢と併せて場の興奮を煽った。

膣が終われば、次は肛門だ。
こちらには専用の設備があり、シェリーは機械めいた椅子に深く腰掛ける事を強要される。
そうすると肛門に薬液注入用のゴム栓が入り込む仕掛けだ。
その状態で、機械の作動するままに浣腸が施される。
シェリーはあくまで無表情を貫き、声すら漏らそうとしない。
だが脂汗だけは、その額といい鼻の横といい、じわーっと滲み出てきてたな。
ありゃ相当に苦しかったんだと思うぜ。
『腸が一杯になるまで』薬液を注ぐと、シェリーの腹はまるで妊婦のように膨れ上がった。
そこでようやく装置から解放され、指示のまま覚束ない足取りで部屋中央に歩み出る。
そこには大きな金盥。

「脚を開いて、排泄しろ」
腕組みをした女検査官が、無機質な声色で命じる。
シェリーは一瞬だけ焦りにも似た表情を浮かべたが、言われるままに大股開きで排泄を始めた。
どんだけの美人でも、クソする時は一緒なんだとこの時悟ったね。
ぶりゅ、ぶりいいって聞き慣れた音がして、薬液がケツの蕾からあふれ出す。
入れられた量が量だけに凄まじい噴射で、金盥へ豪雨が叩きつけられるような音が立つ。
液の奔流が止まれば、次は茶色い固形物だ。
飛び出したり、溶けたように千切れたりしつつ、特級美人の腸の中から現れる。
その光景はもう、衝撃という他ない。

浣腸は一度だけで済まず、出したら再び機械へ腰掛けて浣腸し、排泄すると繰り返した。
合計で4回だ。
排泄の都度、マスクをした女検査官が内容物をガラス棒で検査する。
ひり出した当人にとってこれは、およそ直視に耐えがたい光景だっただろうな。

肛門から完全に出るものが無くなると、次は尿道への検査が行われた。
膣の時と同じく分娩台に拘束して、長い綿棒のようなもので尿道を穿る。
どうせなら膣と同時に検査すれば効率が良いと思ったが、立会人の一人によれば、
尿道を弄くるとそのショックで不意に脱糞するケースが多いという。
シェリーほどの重要人物になれば、その排泄物も貴重なサンプルだ。
それゆえ先に浣腸を施したらしい。
実際、尿道に綿棒を差し込まれると、さすがのシェリーも無表情を貫けない。
「くっ…………あ、ァ、くうっっ!!」
拘束された脚を痙攣させ、凍りついたような表情で若草の辺りに視線を落としていた。
失禁もしているらしく、分娩台の下から雫のような物が滴っているのが見える。

眼、鼻、耳、臍、尿道、膣、肛門、皮膚の下。
入念な検査により、およそ物を隠せる場所は全て検められたかに思えた。
しかし、一番肝心な場所がまだ残っていたのだ。
それは口……そしてそこから繋がる胃。
隠したいものを呑み込んで輸送するのは、基礎中の基礎だ。
当然、そこにも最後に検査が加えられた。



丸裸のシェリーを仰向けに寝かせ、女検査官が上体を抱き起こす。
その片手には、アナル用の極細ディルドーを思わせる、柔らかそうな棒が握られている。
「口を開け」
検査官は冷たく命じ、言葉通りに従ったシェリーの口へその棒を送り込んだ。
上体を起こすシェリーの背中を腿に乗せ、首を抱え込んで固定したまま、喉を掻き回す。
「おえ゛っ……!!あ゛、あええ゛っ……え゛おっ」
細い棒は喉の深くまで入り込み、シェリーに蛙のようなえづき声を上げさせる。
大きく縦に開いた唇の中へ、出ては入り込む細い棒。
「ん゛ごっ……!!」
シェリーが目を瞑ったと同時に特に低い呻きが上がり、その直後、口の端から吐瀉物が溢れ出る。
開始からその初嘔吐までに、さしたる時間は掛からなかった。

検査官の指が棒の末端を摘み、シェリーの喉奥へと送り込む。
斜めからの浅い抜き差しを数度繰り返し、角度を変えて真上から深く抉り込む。
角度が変わった瞬間にシェリーの片脚が跳ね、床へ落ちて重い音を立てた。
検査官はそれを視界の端に捉えながら、真上からの棒をほぼ全て喉へ押し込んだまま動きを止めた。
「うお゛……!」
押し殺したような呻きが漏れ、数秒後。
シェリーの口の端に再度吐瀉物が流れ、続けて口から大量にあふれ出した。
それは咳き込みに合わせて前方へ吐き出され、彼女の彫刻のような裸体を汚していく。
吐瀉物の中に特別異常な物は見当たらないが、シェリーが口にした物がほぼ全て白日の下に晒されている、
それ自体が異常ともいえる。
ただ正直、美女の内容物の全てを把握するという事態には、彼女の全てを知ったかのような興奮があった。

検査官の女は、一旦棒を引き抜いてシェリーが嘔吐する様子を静かに見守っている。
「ぶあっ!!あっ、はぁ、はあっ……!!ああ、うぶっ!」
眼をきつく閉じ、口を開閉させて喘ぐシェリー。
いくら気丈な彼女とはいえ、嘔吐の苦しみの最中では演技を続ける余地もない。

捜査官はひとしきりシェリーの呼吸が収まると、再び首を抱え直し、棒を差し込んだ。
摘んだ指先をバイオリンでも弾くように優雅に動かし、喉の中で円を描く。
そしてシェリーの太腿がびくりと苦しみを露わにした地点で、奥深く挿入して残酷に留める。
どうやれば最大限の苦しみを引き出せるのかを、完全に熟知している動きだ。
「あ゛おおっ!!!!」
シェリーは苦しみを顔中に広げ、今度は両脚共に跳ね上げて足の裏を宙に泳がせながら嘔吐した。
三度の嘔吐で、その白い身体は股座に至るまでが黄色い物で覆い尽くされてしまう。
それでもなお終わらない。
検査官が俯くシェリーの顎に指をかけて上向かせ、棒を持った手を喉に添える。
その時、シェリーは一瞬ながら確かに目を見開き、化け物を見る眼差しを検査官の女に送った。
それに気付いたかどうかは解らない。
ともかくその女は、さも事務的に、対象の喉へクチュクチュと水音を立てさせる。
やがて、シェリーの宝石のような瞳からはついに涙が零れ落ち、切なそうな悲鳴が上がり始めた。

俺の身体検査の想い出は、そんな所だ。
元々畑違いなだけに、あまり深入りする訳にもいかないからな。
そこからは、CIAの顔見知りからたまに抱いたって話を耳にしたり、
水責めや電流責めの音と一緒に悲鳴が聴こえてくるぐらいのもんだった。
すぐに移動になったために、結局情報を吐いたかどうかさえ解らずじまいだ。

ただ、あの身体検査の様子だけは、今なお俺の脳裏に焼きついたままでいる。

 
 終
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真に耐え難き責め

※スカトロ、痛い系回想注意


捕らわれてから何日が経っただろう。いや、何週間というべきか。
冷ややかな石牢の中、ビエラ・ブリオーニは一糸纏わぬ姿で横臥していた。
均整の取れた身体つきをした美女だ。
全体的な肉体バランスはモデルと言っても違和感がないほどだが、
パーツごとに視線をやれば、只の町娘ではないことが解る。

細いながらも必要な分だけ筋肉の蓄えられた上腕、
健康的に張った乳房、頼もしく膨らみを浮かび上がらせた腹部、
マラソンランナーもかくやというほど形も露わに引き締まった脚線。
いずれも女らしさを失うことなく、しかし静止してなお見る者に躍動感を伝える。
それは異常ともいえるほど艶かしい女の裸だった。
その肉体を露わにして迫るだけで、何人の男が堕ちるだろう。

身体だけではない。その顔つきもまた並ではない妖艶さだ。
北欧女性特有の神秘性を基盤にしながら、東洋人の柔らかな印象が付随する。
『愛らしい』と『美しい』がない交ぜになった中毒性のある顔付きは、
多くの男の人生を狂わせた世界的悪女に通じるものがある。
彼女がもしスパイの類であれば、これほど恐ろしいことはない。
そしてその「恐ろしいこと」は事実だ。

ビエラ・ブリオーニの存在は、裏社会に於いて半ば伝説と化している。
情報として流通しているだけでも、24人の有力者が彼女に致命的な機密を盗まれた。
体面を重視して公表しない者の事も考えれば、実際の被害はさらに上だろう。
最高級の娼婦を思わせる気品と妖艶さを併せ持ち、
けれども時として子猫のようなあどけなさを見せる彼女には、何人もの男が虜となった。

諸組織の数年に渡る分析でその話し方の癖や行動パターンが解明されても、
ビエラを真っ向から捕まえるには至らなかった。
恐ろしいことに、ビエラは荒事にすら精通していたからだ。
私設軍隊に包囲された状態から逃げ延びた事は一度や二度ではない。
森で待ち構えていた傭兵とのゲリラ戦でも、一つの血痕すら残さずに姿を眩ましている。
それは、元特殊部隊にいたという経歴でもなければ有り得ない事だった。



そのビエラを追い詰めた要因は、最先端の技術でも訓練された兵でもない。
ひとえに彼女自身の運の無さだ。
目標物を入手し、十分に撹乱した上でビルからパラシュートで脱出しようとした時、
肝心のそれが開かなかった。
極々稀に存在するという不良品に当たってしまったのだろう。
結果論としては事を起こす前のチェックが不十分だったとも言えるが、
日々問題なく活用し続けてきた道具の、何万分の一に不備があると見抜く事など不可能だ。

不運の結果、ビエラは意図せず地面へ叩きつけられ、両脚と右肩に重傷を負うこととなる。
それでもなお付近の混乱に乗じ、怪我人の1人として病院への搬送作業に紛れ込んだ手腕は流石だ。
しかし、諜報組織と結託した警察の身元調査を完全にすり抜けるほどの工作は、
意識の混濁した彼女に出来ようはずもない。
かくして彼女は、担ぎ込まれた病院でついにその正体を自供させられた。
命に関わるほどの重症に喘ぎ苦しむ最中、強烈な自白剤を投与されては抗いようもない。
やがて諸組織の監視下で治療を終えた彼女は、そのまま本格的な尋問を開始される。
誰に雇われているのか、収集した情報を誰に渡したのかを訊き出すことが目的だ。

ビエラには、各組織の擁する尋問官から日々様々な拷問が課せられた。
爪を剥がし、奥歯を麻酔無しで抉り出し、
背中に熱湯を浴びせ、指を含めた手足のあらゆる関節を外し、
上下から板に挟み込んだ乳房を針山のように刺し貫いた。
ビエラとて人間だ。
人にとって耐え難いよう計算された苦痛の数々には、反射からくる苦悶の声を上げた。
唇をへし曲げ、目を固く瞑る凄絶な表情を晒しながら涙を零した。
けれどもいざ尋問が終われば、『その程度か』と言いたげに蔑むような視線を寄越すのだ。
これは責める側にとってかなりの負担となった。
挑発に乗って責め殺しては元も子もない。だがいくら痛めつけても柳に風だ。

それを幾週間にも渡って繰り返すうち、尋問官の間には、
この女に口を割らせる事など不可能なのでは……との疑念さえ湧き始めていた。



「……う゛っ!」
石床に横たわるビエラはふいに目を見開き、身体をくの字に曲げて酷く咳き込む。
「げっ、げぽっ……がはっ!!」
咳と共に僅かな水が吐き出され、ビエラの頬から広がる水溜りへ滴った。
水責めの名残だ。
今日は口の中に巨大な漏斗を捻じ込まれ、ホースで延々と水を飲まされた。
苦しみに暴れる身体を何人もに押さえ込まれたまま、延々と。
その水が、拷問のとうに終わった今もなお溢れてくる。

「がっ、えぼ……っ…………!!」
眉を寄せて苦しげに咳き込んでいたビエラは、
しかし地上へ繋がる鉄扉が開く音を聞いて動きを止めた。
横臥したまま、僅かに身体を前へずらして自らの吐いた水を隠す。
そして軍靴を打ち鳴らしながら近づく看守を待ち受けた。

看守はビエラに冷たい視線を落としながら、粗悪な食事の盛られた皿を床に置く。
ビエラは先ほどまでの苦しみようが嘘のように、涼しい顔で看守を迎えた。
「あら、また私のために素敵な食事を運んできてくれたのね。
 私大好きよ、カビの生えかかったパンも、男の精液がぶち込まれた塩だけのスープも。
 貴方にも味わわせてあげたいくらい」
嘲り笑うビエラ。それを見下ろしながら、看守は靴底で床のパンを踏みつける。
そして幾度も蹂躙し、土と砂に塗れさせてからそれを牢の中に蹴りこんだ。
「……素敵な味付けね」
嘲りを続けるビエラにはもはや目もくれず、看守は踵を返して歩き去る。
彼は理解しているのだ、ビエラ・ブリオーニと会話を交わせば篭絡されると。
彼に偉そうに講釈を垂れていた胸糞の悪い、けれども頭だけは恐ろしく切れる男達が、
もう何人も彼女によって破滅しているのだから。



鉄の扉が再び閉じられた瞬間、ビエラは息を吐き出しながらぐったりと頭を下げた。
「はっ、はぁっ、はあっ…………!!!」
精一杯の虚勢を張りはしたものの、もはや彼女の体力は限界に近い。
もしあの男が牢に入り込み、蹴りでも喰らわそうものなら、為す術もなく昏倒していただろう。

「……ひどいものね」
ビエラは腰の辺りまで伸びた自慢の金髪を撫でながら呟く。
入浴も稀にしか許されないこの地下で、その女の命は乾燥してささくれ立っていた。
北国の雪のように美しかった肌にも、くすみが目立ってきているようだ。
それでなくとも全身には夥しい笞打ちの跡が残っており、眺めると惨めさが沸き起こる。

通信機はなし。
体内に隠しておいた小型爆弾やその他装備一式も、連日の拷問の中ですべて吐き出してしまった。
御丁寧な事に、髪に潜ませた針金や、右肘に埋め込んでいたセラミックナイフまで奪われている。
そもそも連日の拷問で、もはや歩く事もままならない有り様だ。
ビエラの経験の中でも絶望的に近い状態と言えた。
とはいえ、まだ諦めるには早すぎる。
「……私の運は、尽きてなんかいないわ」
ビエラは口の端を吊り上げながら、白濁に塗れた塩だけのスープ皿を引き寄せた。
仲間の助けが来る日まで、此処の人間に、精々ビエラ・ブリオーニの矜持を見せ付けておくとしよう。
どのような拷問を受けようとも、あくまで涼しい顔をしていることで。

……耐えられる筈だった。
このまま、環境に変化が無ければ。





「……正直、あなた方が彼女を捕まえるとは思いませんでした。大手柄ですね」
黒髪の女が、狐のように目を細めて告げた。
年の頃は30を少々過ぎた程度に見えるが、瞳はまるで老婆のように静かだ。
ただ目を合わせているだけで、心の不安を掻き出されそうになる。
テーブルを挟んで向かい合う男が息を呑んだのも、そうした理由からだろう。

「あくまで偶然に過ぎません。事実、我々はあの女を持て余している。
 ゆえに貴女にお越し願ったのです、イライダ・アカネリ。
 どのような女の口をも割らせるという“魔女”の腕前、期待していますぞ」
男はそこで女の前に資料を広げた。
男が広げた資料に、イライダと呼ばれた女は興味深げな視線を落とす。

「あの女を捕らえた当初は、苦痛を伴う拷問を一通り施しました。
 針に爪剥ぎ、水責め、笞打ち。
 特に傭兵上がりの男に股関節を外させた時には、それは大層な苦しみようで、
 今度こそいけるかと確信もしましたが……駄目でしたな」

男はそう言いながら、資料の一つを指でつまみ出す。
それは、ビエラがまさに股関節を外される瞬間の写真だった。
左脚と上半身を屈強な男に抱えられたまま、浅黒い肌の男に右脚を捻り上げられたビエラ。
くの字に曲げられたその生足は、通常の開脚では有り得ない方向を向いていた。
右脚の付け根には巨大な三角形の窪みがあり、素人目にも骨が外されているのが解る。
よく見れば、尻肉の盛り上がりの奥には黄金色の飛沫が映りこんでおり、
苦痛のあまり小便を漏らしてしまっているのだと見て取れた。
何より異常なのがビエラの表情だ。
恐怖に見開いた目で自らの腰付近を凝視したまま、顎が外れそうなほどに口を開いている。
耳を塞ぎたくなるほどの絶叫が響き渡っていた事は想像に固くない。

「これはこれは、痛そうな」
イライダは写真を見つめながら無調子に呟いた。
「立ち会った何人かの鼓膜がいかれたと聞いております。
 また、基本的にはさせぬのですが、この時に限って股の外れた状態で強姦をしたと。
 右の膝裏を掴んでゴリゴリと軋轢音を響かせつつ犯せば、それは良く締まり、
 全身に気味の悪い脂汗を掻きながら悶え狂った。
 激痛のあまり気絶しても、その都度水を掛けて意識を戻して……
 しかしついに、何ひとつ白状することはなかったそうです」
「相手はあのビエラ・ブリオーニですからね。痛みで音を上げる事は無いでしょう。
 羞恥責めなどは如何ですか?」
イライダが問うと、男は顎に手を当てる。



「そうですな……初めに丸裸のまま、近隣の街を練り歩かせる事をしました。
 もっとも尋問というよりは、見せしめという側面が強いですがね。
 それからやはり……浣腸ですな」
男はまた別の資料をイライダに示す。
今度は一枚ではなく、同じ場面を写した数枚が連続しているようだ。
そこには両の手首を天井からの鎖に吊るされたまま、
胡坐を掻く格好で尻を突き上げるよう拘束されたあられもない姿が写されていた。
光の加減で純白にも見える艶やかな金髪、引き締まった艶やかな裸体。
拘束されているのは紛れもなくビエラ本人だ。

写真は、まずそのビエラの『桜色の蕾そのもの』を後方から写していた。
次の写真では、その蕾に薄黄色の液体を湛えた浣腸器が刺さっている。
さらにその次では、そのシリンダーの中身が半分ほど蕾の中へと入り込んでいた。
「酢酸浣腸です。腸が焼けるようにつらい、と聞き及んでおります」
写真を示す男がどこか自慢げに告げる。
しかしながら、写真の中のビエラは実に涼しげな顔だ。
両腕を吊るされ、腋と乳房を周りの男達に晒すがままにしながらも、
それがどうしたと言わんばかりに不敵な笑みを浮かべている。

「ずいぶん良い顔ですこと」
イライダがそう漏らすと、男はなお得意気な顔を崩さずに答えた。
「この女にはいつもの事です。しかしここから……その顔にも本音が出てくる」
男はさらに新しい資料を示す。
どれほどの後なのだろう。
ちょうど全ての薬液を注ぎこんだ浣腸器が、ビエラの菊門に刺さっていた。
そしてその身体の先端……ビエラの顔は一変している。
歯を食いしばり、鋭い瞳で背後を睨み据えて。明らかな焦りが浮かんでいる。
それもそのはずだ。既に彼女の腹部は、一目で解るほどに膨らんでいるのだから。
「2リットルと少々といった所です。流石に耐えがたいようですな」
男が示す次の一枚では、浣腸器の代わりに男の指が肛門に触れていた。
肛門の輪をやや上方に押し広げるような指。
ビエラの表情が険しさを増していること、肛門周りが濡れ光っている事から、
しばしの時間、その指が肛門を弄くり回していた事が解る。

そして、さらに次。
決壊の瞬間が収められていた。
ビエラの艶かしい脚の付け根、桜色の肛門を押し広げて汚液があふれ出している。
溜め込んだ汚物を宙に放出している様が、部分部分でブレながらも記録されている。
ビエラの瞳は余裕なく正面を凝視し、噛みしめた唇の端には涎の線が見えた。
さらに次、最後の一枚は、引いた視点で汚液の撒き散らされた床と、
汚れた尻を突き出す格好のビエラを写し込んでいる。
その周りでは数多くの男が嘲笑を浮かべており、一連の恥辱が見世物だった事が明らかとなった。
「あの女への浣腸責めは、気に入った人間も多く居ましてね。
 ちょうど今も、どこぞの連中が貴女を待つ時間潰しにやっている筈ですよ。
 下手な苦痛責めで責め殺すよりは、よほど良いので」
男はそう言って資料を一所に纏め、席を立つ。
イライダも終始面白そうに目を吊り上げたまま、その男の先導に沿って尋問室の扉を開いた。



もう何時間、責めが続いているのだろう。
ただでさえ密閉された地下室で、完全に視界を遮る目隠しなどされていては、
ビエラに時間の感覚などあろうはずもない。

苦しみばかりが続いていた。
手は後ろに、腕同士を擦り合わせるようにして革製品で拘束されている。
足はへたり込んだ状態のまま、膝裏に棒状の物を通して結わえ付けられ、
どう足掻こうが立ち上がることはおろか、前後左右にさえ動かせない状態にある。

その逃れようの無い状況で、肛門には太いチューブが入り込んでいた。
チューブはどこかの機械に繋がっているのだろうか。
責め手の男が操作するたびに駆動音が響き、振動と共に腸内に物質が注ぎ込まれる。
ゼリー状の柔らかさを有するその物質は、直腸はおろかその先のS字結腸、
あるいはさらにその先までを限界以上に満たしていく。
すでにビエラの腹部は、妊娠後期かそれ以上にまで醜く膨れ上がっている事だろう。
ひどく呼吸が苦しい。肺から下に一抱えほどある石を埋め込まれた気分だ。

つらいのは量ばかりではない。
ゼリー状のものには痛烈な催便作用がある。
主成分は、恐らく塩化マグネシウムかその類……。
きつい酒を直に飲んだかのように、腸が焼けるように熱くなる。
腸液がドロドロと分泌されていく感覚と共に、肛門が勝手に開いて排便しようとする。
しかし、それが叶わない。
肛門のチューブは逆流防止弁が付いているのか、入りはしても出す事は出来ない。
どれほどに息んでも、肛門が捲れそうに力を込めても。
本当に腹部の膨れ上がる限界が訪れ、責め手が赦すまでは排泄できない。

尋問官達は繰り返し浣腸を施しながら、あるいは剥き出しの乳首を捻り潰し、
あるいは膨れ上がった腹部を揉みしだいてなるべくの苦痛を与えてくる。
さらには太くいきり立った逸物を咥えさせ、
頭を掴みながらのイラマチオを強制する事も頻繁にあった。
ただでさえ妊婦のように腹が膨れて吐き気を覚えていた所だ。
そこへ逸物で喉奥を突かれては堪らず、数分ともたずに激しく嘔吐してしまう。
嘔吐した所で男がやめる事はなかった。
くちゃかっくちゃかっと、いよいよ小気味良い音を立てて喉奥を掻き回す。
次々に胃の中の物が掻きだされ、自慢の胸や膨れた腹、そして太腿までを汚していくのが解る。
ビエラはその暴虐に晒されながら、無力だった。
目隠しの下から涙を零し、お゛えっ、ごええ゛っと苦悶の声を『上げさせられる』だけ。



駆動音がして腸を満たされ、荒れ狂う腸内で留めさせられ、臭い逸物を咥え込まされて嘔吐する。
嘔吐し、嘔吐して、腹がはち切れそうになった所で弁が開く。
腸内が捲れあがるように蠢き、ブリブリと耐えがたい音を立てながら大量に排泄する。
そのサイクルが永遠とも思えるほどに繰り返された。

密室に充満する、機械特有のオイルの匂い、自らがぶち撒けた汚物の匂い、
鼻と口を繰り返し満たす様々な男の体臭と精液の匂い、吐瀉物の酸い匂い、
自らの身体から立ち上る雌の汗の匂い。
それらが絡まりあいながら、粘つくかのようにビエラの脳内を覆った。
視界を遮られているがゆえに、その全ての感覚から逃れることができない。
いつしか喉奥を掻き回されても吐く物はなくなり、ただ喉の水分を掻き出されるだけとなっていた。
男の放つ精液が唯一の食事。
男のひどく匂う精液を飲んでは吐き、飲んでは吐く。
肛門に入り込んだチューブもまた、飲ませては吐かせ続ける。
もはやビエラは、その為の機械の一部となっているかのようだ。
しかし。それほどの状態になってなお、かのビエラ・ブリオーニが屈することはない。
「どうだ。いい加減、雇い主の事を話す気になっただろう?」
粘液塗れの逸物を喉奥から引き抜き、尋問官が訪ねた。
しかしビエラは口元に薄笑いを浮かべ、まさか、と掠れた声で呟く。
「ちっ……もう丸2日だぞ。どうなってんだコイツの頭は」
尋問官は舌打ちし、忌々しげに呟いた。

「……あらあら。思ったより良い責めをなさっているようではありますが、
 彼女の核には届かないようですね」
狐目の女、イライダが口元を押さえながら嗤い、尋問室へと足を踏み入れる。
そして尋問官達の不審な目を受けながらビエラの前に屈み込み、その目隠しを取り去った。
「うっ……」
久々の光を受けたビエラは、眩しそうに目を瞬かせながら呻く。
何度も瞼を開閉して瞳の焦点を合わせ、ようやくイライダの姿を視界に捉える。
そこには笑みがあった。
口元は笑っているが、目が合っていない無機質な表情。
「初めまして、ビエラ・ブリオーニ。新たにお前の尋問を任されたイライダよ。
 尋問という形でお前の身体を愛せる事を、光栄に思うわ」
それは穏やかな宣言だった。
けれどもビエラの表情には、それまで他の尋問官に向けていたような不敵な笑みは無い。
ただ恐怖と、焦りがあるだけだった。





「ほう……なるほど、凄まじい効果だ」
ガラス越しに尋問室の中を覗く男が、感心したように一人ごちた。
尋問室では、台の上に四つ足で這うような姿勢で手足を拘束されたビエラが、
肛門に電極棒を捻じ込まれたまま電流責めに掛けられている。
今までも舌や胸の突起、性器などに電流を流して苦しめた事はあったが、
直腸へじかに電流を流すことなど、イライダの的確な指示が無ければ為しえない。
その効果は劇的だった。

「があああああぁぁあっ!!びゃああうあああああかあうあああああっ!!!
 ひぎゃああうううあああ、、いえやあああううああああああっっっ!!!!!」

ビエラは言葉にもならない悲鳴を上げながら、汗に濡れ光る身体を震わせていた。
瞳にはもはや余裕などなく、ほぼ完全に黒目が上向いている。
浣腸責めの後、押し込むようにして摂らされた食事も大半を戻してしまっていた。
胃液に限らず、涎や涙までが垂れ流しだ。
電極棒が突き刺さった下部、秘裂も開ききっており、愛液と尿を溢れさせるままになっている。
とうに自律神経が破壊されているのだろう。

美しいビエラのあられもない姿。
それをイライダは、電源装置を操りながら淡々と観察していた。
ビエラが限界を迎えたと見ると一旦電流を切り、
がくりと項垂れたビエラが汗まみれで荒い呼吸を繰り返すのを見つめる。
やがて白目を剥いていた瞳が静けさを取り戻した頃に、再び電流を流すのだ。
「お゛お゛お゛お゛お゛っっ!!!!」
ビエラは獣のような声を上げながら白い尻を跳ねさせ、また白目を剥き始める。
助手の男達が喉を鳴らす中、その悪魔じみた施術は延々と続けられた。



電流責めが終わった後、ビエラの身体は壁に拘束された。
手首を壁に取り付けられた鉄の輪で拘束され、腰が床から少し浮く格好。
ビエラの表情にもはや力は無く、溺死からかろうじて助かったかのようだ。
身体にも力が入らないのか、大きく股を開いたままだらしなく脚を投げ出している。
イライダはそのビエラの前に屈み込み、指先を肛門へと押し当てた。
「ああ、ふぁあ……」
朦朧とした意識の中、ビエラが力なく呻く。
電流責めで弛緩しきった彼女の肛門は、イライダの腕をすんなりと受け入れた。
「お前の内臓の中は、ぬるくて気持ちがいいわ」
イライダはそう囁きながら無遠慮に腕を押し込み、肘の辺りまでを埋め込んでしまう。

「ほうら……ここがお前の直腸の奥よ。腸液でぬるぬるしているわねぇ」
腸奥を撫で回しているのだろうか。ビエラが、く、と苦しげに息を漏らした。
そしてさらにイライダが肘の角度を変えて蠢かした時、突如ビエラの腰が跳ね上がる。
「ひあっ!!」
酩酊したようだった瞳を見開き、驚愕しながら下腹部へ目を落とすビエラ。
その動きを、イライダは嬉しそうに受け止める。

「凄いでしょう。S字結腸へ繋がる穴に指が2本入り込んでるのが解る?
 その反応からすると、この結腸の入り口付近はそれほど麻痺していないようね。
 だったら、ここを徹底的に愛しぬいてあげるわ。こんな経験、初めてでしょう?」
イライダに問われ、ビエラは気丈な瞳を向けた。
「……そんな事で、私が屈するとでも思ってるの?」
「まぁ、これだけでは無理でしょうね。でも焦る必要はないの。
 時間はまだまだたっぷりとあるんだから、堪能しなさい」
イライダはそう告げながら、腸の中で腕を蠢かす。
ビエラが苦しそうに眉を顰めながら、うう、と呻いた。



「おい……もう一時間近くもああしてるぜ」
尋問を見守っていた一人が、時計を見やりながら隣の男に囁く。
イライダの腕は、なおもビエラの直腸に入り込んだままだ。
見た目には、その肛門から覗く肘が角度を変える様子しか変化がない。
しかしビエラの様々な声が、その内部の責めを見る者に想像させた。
「ああうっ!!んん、ああうううおおお゛うっ!!
 うあ、はぅああああうう!!!!」
ビエラは目を見開きながら声を上げる。
イライダの細腕が蠢く度に、ビエラの肛門からは腸液が掻きだされ、
美脚がぞくぞくと震え上がりながら宙を蹴る。
それは、正常位でのセックスで女が感じた時にする脚の動きと同じだった。

「そろそろ腸の痺れも取れてきたようね。
 腸壁が絡みつくように腕を圧迫してきて、いやらしいわ」
イライダはそう囁きながら、一旦腕を引き、次いで腸の奥へと叩き込む。
まるで極太の逸物を突き入れるかのように。
「はぐうおおっ!!!」
ビエラは呻きを上げる。反応が確かに大きくなっていた。
イライダはさらに腕を抜き差ししてその反応を愉しみながら、
再び肘までを埋め込んで奥を抉り始める。

「ほぅーら、堪らないんでしょ。
 狭かったS字結腸の入り口を、3本指でコリコリほぐしてあげて、
 もうこんなにくっぱり開いちゃった……解るでしょう?
 指先に絡んでくるこれは、お腹一杯に浣腸されたあのゼリーの残滓かしら。
 それとも無理矢理食べさせられた物が消化された、うんちかしら」

イライダは言葉責めを交えてビエラを追い詰めていく。
ビエラはぞく、ぞくっと脚を反応させてしまいながら、頬を燃えるように赤らめていた。
様々な辱めを受けてきたビエラだが、ここまで惨めな姿を晒すのは初めての事だ。



「恥ずかしいんでしょう、ビエラ・ブリオーニ。
 ほら、5本の指でも結腸の穴に入り込めるようになったわ。
 未経験の穴に捻り込まれる感覚って凄いわよね。
 ふふ、御覧なさいな。お前のあそこは、もうどろどろに蕩けているわ」
イライダはそう告げながら、空いた手でビエラの秘唇を割り開く。
彼女の言葉通り、そこは開ききってしとどな愛液を溢れさせている。
ビエラの顔がいよいよ羞恥に染まった。

「可愛らしいこと、お尻の奥の門をほじくられて、何回も達していたのね。
 でも安心なさい。これからもっともっとよくなれるように、導いてやるわ」
イライダはそう告げながら、腸液塗れの細腕を引き抜く。
そして胸元から注射器を取り出した。
ビエラの瞳が恐怖に染まる。
「な……何の薬よ?」
「私が個人的に調合したドラッグよ。
 これは凄いわ、他の感覚が遮断される代わりに、性感だけが研ぎ澄まされるの。
 投与してから半日も放置すれば、セックスがしたくてしたくて堪らなくなるわ。
 その状態で犯しぬいて、何もかも喋らせてあげる」
イライダが得意げに解説する内容を聞き、ビエラが口を歪めた。
すでに奥歯を抜かれているために音こそならないが、何とも腹立たしげだ。
「……馬鹿にしないで」
「別に馬鹿になんてしていないわ。ただ今まで、61人に試して全員に成功しているだけ。
 それが女ならどんな相手でも落とすと、私の評判を上げてくれているの。
 お前も人間の女である以上は、この薬に抗えないわ。
 無理をすれば頭が焼き切れて、自分の名前さえ言えなくなるのが感覚的に理解できるの。
 今は耐えられると思うかもしれないけれど、実際その恐怖を味わうと、皆呆気ないものよ」

イライダは薄笑いを浮かべながら、ビエラの首元を撫でる。
そして血管を見つけ出すと、ゆっくりと注射器の針を宛がった。
「くそ……くそっっ!!!!」
ビエラの声が木霊する。言葉の体をなしている、最後の声が。



END

女諜報員の芽生え

※スカトロ(ややハード)注意


毒がかなり回ってきた。
もはや私の左目は割れた硝子のように赤く血走り、カップとの距離感すら碌に掴めない。
とはいえ、すでに後世に伝えるべき事は書き尽くした。
ここからは、命の灯が消えるまで、私の人生最後の取材を綴っていくとしよう。

現代における戦争は武力ではなく、情報戦が鍵を握る。
特に、争いを推し進める者に男が多い以上、愛人として男に付け入る女諜報員の存在が重要だ。
ではその諜報員は、どのようにして育てられるのか。
それは最重要機密の一つであるため、明確な所は判らない。
ただ私は、長年の取材の中で、その一例を目にする機会に恵まれた事がある。

諜報員の育成。それは物々しく隔離された施設ではなく、意外な場所で行われていた。
街の治安を維持すべく設けられた、警察組織の地下四階。
専用のカードキーがなければ作動しない直通エレベーターで地下深くへ降りると、
熱砂の吹き付ける地上とは別世界のように涼しかった。
私はそこで、石炭のような肌をした警察官2人からボディチェックを受けた後、
数十枚にも渡る契約書にサインをさせられた。
いずれも中で見た事を口外すれば一族の命は無い、という内容だったが、
天涯孤独に死そうとしている今の私には何の意味もない紙だ。

それらを経てようやく、これから正に諜報員としての訓練を受けようとしている女性への取材が許可される。

私が付く女性はスーラという名で呼ばれていた。
彼女が初対面で寄越した、背筋を氷で撫でられるような視線が忘れられない。
歳は20代の半ばから後半といったところで、容貌はそれは美しかった。
諜報員として男を誑かすに充分な容姿を備えている。
髪の色はあまり見かけないほど原色に近い朱で、肌は北欧人のように白い。

また服を脱ぎ去った裸体は、見惚れるほど美しく引き締まっていた。明らかに鍛えた女のものだ。
これは私の推測だが、彼女は元警察か軍の関係者だったのではないだろうか。
妙に落ち着き払った態度からして、それなりに高い地位に着いていた可能性さえある。
記録の上ではすでに死亡した事になっている、と警察官の一人が告げたが、何か裏事情がある事は間違いない。

ともあれ、私はそのスーラに朝も晩もなく同行し、無機質な地下で食事と睡眠を取りながら、
一人の諜報員が生み出される過程を数週に渡って取材する事となったのだった。



スーラには、敵に捕まっても自白する事のないよう、各種拷問への訓練が課せられた。
事前に情報の入ったメモを覚えさせられ、それを別の警察官が尋問で訊き出す、というものだ。
訓練とはいえ、それは容赦のないものだった。

ある日には、彼女は筋肉質な傭兵2人との密室での戦いを余儀なくされる。
狭い空間での一対二という不利に加え、相手が完全武装であるのに対してスーラは丸裸の無手。
それらのマイナスを加味すれば、スーラは驚くほどよく奮戦していた。
男は2人がかりで何度も投げ飛ばされ、金的を蹴り上げられてよろめいた。
しかし一人のタックルで姿勢が崩れた所へもう一人に手首を掴み上げられては、さすがの彼女も為すすべがない。

彼女は石の床へ組み敷かれ、腕を背中の後ろで内旋の限界まで捻り上げられて詰問された。
「くうッ……!!ううあうううう゛…………っっ!!!」
スーラは眉を顰め、歯を喰いしばり、珠の汗を浮かべながら耐え忍ぶ。
傭兵はその彼女を押さえつけたまま彼女の肩関節を外す。
スーラの喉から苦しげな呻き声が上がり、床についた脹脛がびくんびくんと痙攣する様はエロチックだった。
さらに傭兵は、左腕の垂れ下がったスーラにヒールホールドをかけて苦しみを増し、
右手の小指と薬指を無理な方向へへし曲げて自白を迫る。
しかしそうまでしてもついに、スーラから痛みで自白を得ることはできなかった。



また別の日にスーラは、椅子に拘束されたまま自白剤を首筋に打たれ、睡眠を奪われての尋問を繰り返された。
顔の正面から強烈なライトを当てられ、目を閉じても視界が赤く染まって眠れない状況に置く。
その環境下で名前や家族構成、好きな色など他愛のない質問を何百と繰り返し、確信に迫るやり方だ。
睡眠を奪われて朦朧とした意識の中、警察の服を纏った男が手馴れたやり方で硬軟織り交ぜて質問を繰り返す。
傍で時折り眠りながら観ていた私でさえ、その巧みな問いにはつい口を滑らせそうになる。

「も……もんで……どー……る…………どお、り………………にし、はち……ばん…………」

スーラはその尋問を前に、三日目でついに情報の核心を漏らしてしまった。
目の下には痛々しいほどの隈が腫れあがり、自白剤の効果で顔にも全く思考力が見て取れない有り様なので当然だ。
しかしそうして情報を明かせば、当然に折檻が待っている。
スーラは天井と床でX字に腕と脚を拘束され、背中に鞭を浴びせられた。
「があああああっ!!!ぐぎゃああああああうあああああっっ!!!!!!」
たちまちにスーラの白い背中と尻、太ももが赤く腫れあがり、艶やかな唇から身も世もない叫び声が上がる。
臀部の激しい痙攣と幾度にも渡る失禁が、その笞打ちの容赦のなさを物語っていた。



私にとって喜ばしい事に、中には性感責めもあった。
女諜報員が自白する原因は、痛みや苦しみの他、許容量以上の快楽によるものも多いのだという。
スーラは目隠しをしたままベッドの上に這うような姿勢を取らされ、私服婦警の手によって愛撫され続けた。
婦警達は能面のように顔を変えないまま、物でも扱うように淡々とスーラの性感帯を責め続ける。
その手には頻繁にクリームのような物が塗り込められており、恐らくは媚薬に近いものである事が窺い知れた。

「あっ、ああっ!!!ああう、ああああうっ!!!!」
スーラは、いつもの凜とした美人の容姿のまま、女らしい声を上げ続けている。
仕方のない事だろう、私から見ても、女達の愛撫が同性ゆえの巧みで残酷なものである事が解るのだから。
乳房、乳首、陰核、秘裂、肛門といった一般的な性感帯のみならず、脇の下や内腿などの地味な部分まで丹念に磨き上げる。
10分と経たぬうちに乳首が固さを増し始めたのが解った。
20分もする頃には、秘裂に入り込んだ細い2本指の先端から、クチュクチュとあられもない音がしはじめた。
スーラの腰が愛撫を嫌がるように前後左右に揺れ始めたのもこの辺りだ。
欲情しているのは誰の目にも明らかだった。にも拘らず、表情を変えない婦警達は恐ろしいばかりだった。

「アルシダの書とは何か?」
陰核を溢れた蜜でとろとろに包みながら皮ごと揉みしだく女が、何度も質問を投げかけている。
スーラは涙を流し、首を振って答える事を拒む。
すると女達は、スーラの身体を仰向けに裏返し、両手を頭上に掴みあげたままで秘部に指を差し入れた。
「あああううあああおっ!!おあああほおおおおおっっ…………!!!!」
ますます抵抗の余地がなくなったスーラから、本当に切ない声が漏れる。
手の平の底部分で繊毛を覆い隠すようにしながら、無慈悲に旋律を奏でるかのような4本の指。
それは何とも生々しい粘り気のある音を立てながら、何度も何度もスーラの腰を跳ね上げさせた。

やがて両脚を胸につくほどに持ち上げられ、膣内鏡で広がった秘部を幾つかの器具でクチャクチャと弄くられた末に、
スーラは再び口を割らされた。
目隠しの下から現れた白目に、喘ぎながら“もう逝かせないで”と繰り返す唇は病的なほどだ。

この時の仕置きは、腕を後ろ手に、そして両膝を擦り合わせるように拘束された状態で床に這い、
高く突き上げた尻に大量の浣腸を施された状態で放置される事だった。
「ううっ……あう、ぐ……はぐううっ……!!!」
スーラはその鋭さのある美貌を歪ませ、床に頬を擦り付けながら必死に便意を堪えていた。
肛門に嵌め込まれた極太のアナル栓から鈴がぶら下がり、白い尻の降りに合わせて鳴り響く様は滑稽だ。
膝を固定された脚線は目を奪われるほどに素晴らしい。
ほんの少し膨らみを見せた腹筋が、雷鳴に似た音を響かせる様も官能的だった。
やがて一時間近くも驚異の我慢強さを見せたスーラは、数十に登る警察官と私に見守られながら、
ついに肛門栓を飛ばして汚物を噴き上げた。
「みぃ、みりゃいで…………ぉねがい、こんあのみりゃいでえぇええっ……!!!!」
口一杯に唾液を溜め込んだスーラが、まるで幼児が泣くように哀願してくる姿には興奮した。


汚物責めというものはやはり精神へのダメージが強く、拷問としては有効らしい。
ゆえにスーラにも何度も繰り返し掛けられていた。

片脚を頭より高く吊り上げたまま浣腸を施し、あえて汚液が支えとなる脚を伝うよう排泄させるのなどは序の口で、
中には肥溜めの中に手足を縛ったまま放り込み、蛆虫のように這い回らせる事まで行われた。
私は流石に直視が躊躇われた為に詳しくは見ていないが、渦中のスーラは発酵しきった汚物の匂いに何度も噎せ返り、
それが腕や脚や胸など体中を穢していく様には目を見開いて涙を流していたという。
叫び声もそれはひどく、火で身体を焼かれているかのようだった。



また別の日には、スーラはコンクリートが打ち放しになった寒々しい一室に幽閉された。
その手は鳥が羽を広げるような格好で壁に繋がれ、足首も胡坐を掻くように拘束具で繋ぎ合わされる。
そして部屋の中には、扉の上部に唯一開いた覗き穴から何かの蟲が大量に放り込まれた。
それは芋虫のような、巨大な蛭のようにも見える見た事もない生物だった。

当時私が滞在していた地域独自の拷問で、人間の穴に入り込む恐るべき蟲だという。
生物の柔肉を感じ取ると、肛門や膣から侵入を開始し、十二指腸や子宮口にまで身体を細くして入り込み、
雌を狂わせる分泌液を発しながらのた打ち回る。
「あ、いやっ!!は、入ってくる、やめて!!入ってこないで!!!」
事実、蟲を投げ込んでから数分もしない内に、密閉された部屋の中からスーラの悲鳴が上がった。

その蟲は、寄生された人間を特殊な薬液に浸からせれば、嘘のように簡単に取れてしまう。
だが逆に、寄生されている間の人間は耐え難いほどの興奮と痛痒感に苛まれ、雄との交配を切望するようになる。
それは美しいスーラとて例外ではない。
彼女は膣と肛門が押し拡がるほどに大量の蟲を受け入れ、乳房にまで身体を紐のようにした一匹に入り込まれ、
膣分泌液や母乳を噴きこぼしながら声にならない声を上げ続けていた。

覗き窓から警察官の尋問を受けると、そのたび唇を噛んで凄絶な表情を作りながら首を横に振る。
耐えているのは驚くべき事だが、17時間が経過した辺りから漏れ始めた、オオオオオ、という低い呻き声は、
扉に近づいて覗き込むことさえ憚られるほどに異様なものだった。



そうした数知れない苦痛責め、恥辱責め、快楽責めを経て、スーラはやがて何をされても情報を漏らさないようになった。
限界まで昂ぶらされた状態で専用の訓練官を相手に性の実技を仕込まれ、娼婦として見ても一流になっていった。
尋問を受けている時のスーラの様子は凄まじく、あのまま壊れてしまうのではと思ったものだったが、
いざ数週を経て気がついてみれば、最初に見た時よりもはるかに艶やかに、男を惑わす色気を身につけていた。
すでに最初のスーラではない事は明らかだったが、変化の過程を見届けた私でさえ思わず欲情するほどだった。
そのスーラが一人前の諜報員として認められた所で、私の取材も終わりを迎える。

……地下で供された食事に毒が混ぜられていたと気づいたのは、日常に戻ってすぐの事だ。

当然といえば当然の事だった。
諜報員を生み出す組織ともあろうものが、初対面のジャーナリストなどを信用する筈がない。
私が何を言おうが、いくらの書類に署名しようが、確実に口を封じるべく毒ぐらいは盛るはずだ。
私はどこかでそれを理解していたはずだった。その上で、諜報員の生み出される過程への興味を抑えられなかった。
今では満足している。スーラの人生の欠片を見届けた事は、私の人生を締めくくるに相応しい体験だった。

最近では、スーラが初の任務として私を付け狙う幻想さえ見る事がある。
死期が近いせいか研ぎ澄まされた感覚の中で、樹の陰に、壁の向こうに彼女の息を感じそうに思える。
いよいよ私の目も駄目になったようだ。
あんなにもはっきりと、窓ガラスを破って降りたつスーラの姿が見えてしまっている。

なんと、美しいのだろう。



                       END
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